ネット作品展「教材に使える10手台」出題!

ネット作品展教材に使える10手台」の一斉出題

 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」、おかげさまで15作と多数の作品が揃いました。
 投稿下さった作家の皆様、ありがとうございました。
 投稿いただいたのは次の13名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
  (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
   上谷直希、奥鳥羽生、北村憲一、金少桂、芹田修、高縄山ろく、中出慶一、中村雅哉、
   中村宜幹、野曽原直之、まつ&べし、三宅英治、吉松智明

 初心者向けから上級者向けまで、詰将棋の面白さや楽しさが伝わる作品が揃っています。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。

 ◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
 ◇解答締切 : 3/20(月)
 ◇解答要領 :
    解けた作品には作品展の主旨に見合った評価(「良・可・否」の三段階評価)と短評をお願いします。
  ※優秀解答者1名に呈賞

 ★図面は次のサイトから取り出すことができます。
   http://firestorage.jp/download/dddefb791590baf9ebbe51759cdaa1aba3c6302a
   パスワード 「kyouzai」です。


超初心者向
「龍の転回」
01_転回


初心者向
「玉のエスカレーター」
02_玉のエスカレーター


初級者向
「不成」
03_初級向け不成


初級者~中級者向
「局面の対比」
04_局面の対比


中級者向
「初めての10手台~3手5手の詰手筋を重ねる~」
05_はじめての10手台


中級者向
「遠打ちと趣向手順」
06_遠打と趣向の教材


中級者向
「遠打・限定打の原理説明図」
07_限定打と中合


中級者~上級者向
「限定打とスイッチバック」
08-限定打とスイッチバック


中級者向
「打ち替え手筋を習熟して解答や創作に生かそう」
09_打ち換えを学ぶ


中級者向
「角2枚を捨てて質駒を入手する手順を研究しよう」
10_質駒の作り方


中級者向
「双玉のスリルを味わってみよう① 限定打とピン外し」
11_限定打とピンの外し方


上級者向
「双玉のスリルを味わってみよう② 双玉詰将棋入門」
12_双玉詰将棋入門用教材


中級者~上級者向
「実戦派向け邪魔駒消去の教材」
13_実戦派向け邪魔駒消去


上級者向
「大駒4枚怖くない」
14_大駒は怖くない


上級者向
「美濃崩し」
15_美濃崩し

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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 今回は一般募集していません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
      blogsokikaitusin@gmail.com
                                   以上

創棋会例会報告(2017年2月19日)

<創棋会例会報告(2017年2月19日)>
■第265回創棋会例会報告
 2月19日(日)に創棋会の第265回例会が開催されました。場所は関西将棋会館4Fの多目的ルーム。
 参加者は次の皆さん((敬称略、順不同)。
    則内誠一郎、谷本治男、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、野曽原直之、水上仁、
    吉田彰、吉松智明(以上9名)

 今回は数名の常連メンバーが参加されず、少々さびしい会合になりましたが、水上さんと吉田さんが久方ぶりのご参加。

【例会風景】
20170219風景①
左から、則内、中出、中村(雅)、中村(宜)、野曽原の各氏

20170219風景②
左から、則内、水上、中村(雅)、吉田、中出、野曽原、谷本の各氏

 課題作のネット作品展「教材に使える10手台」は、多くの「教材」が寄せられました。
 参加者一同解図に取り組み、近々ブログで出題されることになりました。
 中出さんから「各人お気に入りの作品を例会で発表して参加者で鑑賞しよう」という提案があり山路大輔さんの作品(将棋世界2015年8月)が紹介されました。
 また「45周年記念行事をやってはどうか」というご意見があり、8月ごろに懇親の場を持とうということになりました。
 あらためて案内させていただきますが、多くの方にご参集いただきたいと思います。
 事務担当と作品展担当から、今後の課題作や開催日程、解答選手権大阪会場の運営協力のお願いなどについて連絡がありました。
 例会終了後は有志で懇親を深めました。

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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 今回は一般募集していません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
      blogsokikaitusin@gmail.com
                                  以上

ネット作品展「教材に使える10手台」の投稿をお待ちしています

ネット作品展「教材に使える10手台」の投稿をお待ちしています

 創棋会の例会は2月19日です。
 ネット作品展教材に使える10手台の投稿をお待ちしています。

■創棋会の次回課題
 創棋会の次回課題は「ネット作品展教材に使える10手台」です。
   ・ タイトル必須 …(  )向け(  )の教材  ← この形式にはこだわりません!
              初心者向けあぶり出しの教材
                 実戦派向けミニ趣向の教材
   ・ 指導要領(自作解説)【必須何か一言書いていただければ結構です
   ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
   ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
     (いつもの宛先ではありません)
   ・ 投稿締切 2月19日(日)
   ・ 発表 2月20日以降、当ブログで一斉出題し、解答募集の予定


 将棋を覚えた。強くなりたい。だから詰将棋をやる。
 しかし、強くなれない、ライバルに勝てない、結局将棋からも詰将棋からも離れてしまう。
 逆に将棋の腕が上がったために実戦オンリーとなり詰将棋から遠ざかってしまう。
 あるいは、他に面白いことが出来る。たとえば球技やゲームなどに夢中になって将棋どころではなくなる。
 それ以外にも、受験や就職、結婚、育児等々、詰将棋に熱中できる環境ではなくなってしまうということがある。
 でも、詰将棋に病みつきになった経験のある人や、詰将棋が楽しく遊べる世界だと知っている人は、時が経てば詰将棋の世界に戻ってきたり、詰棋熱を再燃させたりします。

 今回の企画には、詰将棋と出会ったなら、ぜひともその面白さを知ってほしいという想いがあります。
 詰将棋の魅力を一口で言い表すことは大変難しいのですが、これまで7回にわたって例題を紹介してきました。
  ・手筋の気持ちよさ
  ・駒の活用
  ・豪快な大駒捨ての快感
  ・ミニ煙
  ・曲詰
  ・実戦型から飛び出す妙手順
  ・パズルのような手順
  ・駒の動きやリズムを楽しむ
  ・意外性や不利感
  ・ちょっと高級な手筋
  ・構想作

 詰将棋の面白さや楽しさと出会えるような教材が盛り沢山の作品展にしたいと思いますので、皆さまの投稿をお待ちしています。
 タイトルは「(  )向け(  )の教材」という形式にはこだわりません。お好きな「お題」をつけてください
 指導要領についても、自作解説が煩わしいという場合は、何か一言書いていただければ結構です
 たとえばご自身が詰将棋に引き込まれた原点や、おすすめの作品や本の紹介などをお書きください。
 「やさしい」「わかりやすい」「面白い」「爽快」「解いて楽しい」「並べて楽しい」「解答がわかれば納得」「もっと解いてみたくなる」「自分でも創ってみようと思う」等々
 そんな作品があればぜひとも投稿下さい。

 さて例題紹介も今回が最後です。
 文字通り楽しい作品を紹介させていただきます。


湯村光造作(詰パラ1966年4月、『古今趣向詰将棋名作選』第69番)
湯村光造

 持駒趣向作です。桂が4枚。
 「三桂あって詰まぬことなし」という俗諺もありますが、この初形、桂が4枚もあるのに打つところがありません。
 ここで27の金に注目です。
 この金がいなければ27桂と打って、14玉以下、26桂~15桂~14桂~23桂と詰みます。
 そこでこの金を消そうとします。
 26金直、14玉に15金と捨てて27桂を打とうとしますが、23玉と逃げられ、またしても15金が邪魔になりました。
 しつこく14金と捨てにかかりますが、取らずに22玉とされて相変わらず桂の打ちどころがありません。
 これでもかと23金のタダ捨てですが、11玉と雪隠に逃げます。
 ここでとどめが22金

<9手目 22金>
湯村光造22金

 玉にはもう逃げ場がありません。
 同角なら23桂の一手詰ですから、やむなく同玉と応じます。
 これで14桂と、ようやく桂を打つことが出来ます。
 以下、23玉には15桂と打ち、14玉に26桂と桂の連打です。
 15玉に27桂までの詰み。
 27金の押し売りに逃げ続ける玉、最後は4桂の連打という、シンプルですがとても楽しい作品でした。

【作意】26金直、14玉、15金、23玉、14金、22玉、23金、11玉、22金、同玉、
    14桂、23玉、15桂、14玉、26桂、15玉、27桂まで17手詰


三枝文夫作(詰パラ1957年3月、『古今中編名作選Ⅰ』第61番)
三枝文夫

 入玉作ですが、46玉の脱出に用心し、2枚のと金に触らないようにすればそう難しくありません。
 初手は36金と押さえます。
 27玉と横にかわす一手ですが26金と寄ります。
 玉は37に戻っても18に潜り込んでも36馬があるので、17玉と寄ります。
 それには27金と引きます。
 取れば63角打ちがあるので18玉とひたすら逃げます。
 ここで17金と寄れば同玉と取るしかなく、玉と金の追いかけっこは終わりです。

<7手目 17金>
三枝17金

 17同玉には53角と打ちます。
 18玉には36馬と引けば、27桂合が最善の受け。
 そこで17角成から19龍と大駒の連続捨てが飛び出し、同桂成に26銀まで。
 金が36→26→27→17と鋸引きする序奏は楽しい手順で、収束も申し分ない好作でした。

【作意】36金、27玉、26金、17玉、27金、18玉、17金、同玉、53角、18玉、
    36馬、27桂合、17角成、同玉、19龍、同桂成、26銀まで17手詰


山田修司作(近代将棋1970年5月、『夢の華』第78番、『古今短編名作選』第163番)
山田修司

 本作も駒の動きを楽しんでいただける作品。
 26銀と28金が邪魔だと感じた方は鋭い!
 しかし守備陣も強力なので用心して攻める必要があります。
 たとえば37香などと俗に攻めると、同桂成、同銀、同馬、同金、同玉と包囲網から脱出されてしまいます。
 まず29香に活を入れるため28金から消していきます。
 37金と捨てます。今度、同桂成なら同銀、同馬、28桂と打てるので、同馬、26馬まで。
 同馬と応じるしかありませんが、あわてて同銀は同玉でダメです。
 取れる馬を取らずに28桂と捨て、同馬と取らせて39香が妙手順。

<5手目 39香>
山田39香

 同となら48桂まで。38合も37銀と捨てる手があり、同馬、28桂の筋で詰み。
 39香は同馬と取るしかなく、そこで38香が絶好の一打。
 同となら37銀、同玉、26馬まで。
 38同馬にも、やはり37銀が好手。
 これも同馬と取り、とどめが28桂の軽手。
 同馬に26馬まで。36玉は不動のまま詰みました。
 ここで玉方の応手をよくみると、なんとすべての応手が同馬でした。
 邪魔駒消去に39香、38香の連打が入り巧妙な手順ですが、なんといってもこの馬の動きを楽しんでいただきたい一局でした。

【作意】37金、同馬、28桂、同馬39香同馬38香同馬、37銀、同馬
    28桂、同馬、26馬まで13手詰


 それでは、皆さんから詰将棋の楽しさや面白さを伝える作品の投稿をお待ちしています。
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★次回例会
[日時] 2017年2月19(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 「ネット作品展教材に使える10手台
   ・ タイトル必須 …(  )向け(  )の教材  ← この形式にはこだわりません!
              初心者向けあぶり出しの教材
                 実戦派向けミニ趣向の教材
   ・ 指導要領(自作解説)【必須何か一言書いていただければ結構です
   ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
   ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
     (いつもの宛先ではありません)
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★4月以降も偶数月に例会を開催します。
 偶数月の第三日曜日開催。
 4月は16日です。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
        blogsokikaitusin@gmail.com
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創棋会例会は2月19日、課題は「教材に使える10手台」

<創棋会例会は2月19日、課題は「教材に使える10手台」>

■創棋会の次回課題
 創棋会の次回課題は「ネット作品展教材に使える10手台」です。
  ・ タイトル必須 … (  )向け(  )の教材  ← この形式にはこだわりません!
            初心者向けあぶり出しの教材
                実戦派向けミニ趣向の教材
  ・ 指導要領(自作解説)【必須】 … 何か一言書いていただければ結構です
  ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
  ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
    (いつもの宛先ではありません)
  ・ 投稿締切 2月19日(日)
  ・ 発表 2月20日以降、当ブログで一斉出題し、解答募集の予定

 これまで数回にわたって本企画の主旨を書いてきました。
 詰将棋との接点は人それぞれ、指し将棋の腕を上げることしか興味が無い、超短編しか解いたことがない、解いてスカッとすればそれで十分、単なる暇つぶし、等々、色々な方がいらっしゃると思います。
 しかし詰将棋との出会いが一過性のものに終わらないようにしてほしい。
 初心者に限らず、多くの人に、詰将棋の楽しさ、面白さを知ってもらいたい。
 そういう作品を「教材」として作れないものかということが、企画のねらいです。

 例題については、管理人の感動を伝えたいという想いもあって、次のような切り口で、これまで6回にわたって多くの作品を取り上げてきました。
 ・ 詰手筋をたくさん知ってもらいたい
 ・ 不思議な手筋、構想作、意外性のある手を紹介して、詰将棋の奥の深さや醍醐味を味わってもらいたい
 ・ パズル的な作品、曲詰やミニ煙などから、実戦とは違う世界、楽しく遊べる世界を知ってもらいたい

 ブログをご覧いただいている皆さん、投稿をお待ちしています。
 必ずしも「やさしさ」を求めているわけではありませんが、手順のわかりやすさ(割り切れている、煩雑でない…)は大切な要素です。
 投稿をためらっている作品にいい手が一手あり、それが詰将棋の魅力を伝えられそうならぜひとも投稿下さい。
 タイトルも「(  )向け(  )の教材」という形式にはこだわりません。お好きな「お題」をつけてください
 指導要領についても、自作解説が煩わしいという場合は、何か一言書いていただければ結構です。たとえばご自身が詰将棋に引き込まれた原点や、おすすめの作品や本の紹介などをお書きください。


 さて例題紹介の前に、前回紹介した作品の解答を紹介させていただきます。

柏川悦夫作(詰パラ1971年3月、『詰将棋半世紀』盤上流転第80番)
柏川悦夫80

 初手は23飛と合駒を訊きます。
 斜めに利く駒でなければ、33桂、同銀、32角成という手があります。
 金や銀合は同飛成、同銀、32金(銀)、12玉に14飛から24桂の筋で詰み。
 最善は22角合です。同飛成と取ったとき、同玉と応じます。
 角なら23から打てません。32飛には21玉で寄りません。
 また23飛も、31玉、33飛成、41玉、74角、63角合、42銀、52玉、64桂、61玉、31龍、41歩合で際どく逃れています。
 しかし22同玉には絶妙の一手がありました。
 33銀成と捨てるのです。

<5手目 33銀成>
柏川悦夫33銀成
       ※全=成銀

 上部の押さえに見える44銀のタダ捨て!
 同玉には55角があります。44合は23飛まで。43玉も44飛、33玉、45桂です。
 やむを得ず同銀としますが、ここからも好手が出ます。
 32飛に21玉で寄らないようですが、12飛成とするのが好手。
 同玉なら23角があります。
 同香と取りますが、33銀捨ての効果で守備の銀が42から33に動いたので、43角と打てます。11玉に23桂から32角成までの詰み。
 33銀成が不利感のある意表の一手でした。

【作意】23飛、22角合、同飛成、同玉、33銀成、同銀、32飛、21玉、
    12飛成、同香、43角、11玉、23桂、22玉、32角引成まで15手詰


それでは今回はパズル的な作品を紹介します。

柳原裕司作(詰パラ1983年8月、『月下美人』四×四図式 第4番)
柳原裕司

 楽しい角銀入れ替えパズルです。
 途中図のように初形から37角と17銀を入れ替えて詰上り図を実現するのです。
 初手は26に角か銀を動かすしかありません。同飛成とは出来ないので27玉とします。
 26X、27玉となった局面を見ると、26が銀だと、銀をどこに動かしても37の角を取られてしまいますから、これ以上手が続きません。初手は26角と決まります。
 26角、27玉となったら、玉を37から逃げられないようにするには48角と引くしかありません。
 玉は17に戻る一手ですが、今度は角が37から48に動いたので、26銀と引くことが出来ます。
 26銀、27玉となったとき、銀を35に動かします。
 17玉には26角とします。27玉には銀が動いた後へ15角と移動します。
 17玉に今度は35の銀を26に引きます。27玉に37銀と引いて途中図です。

<途中図>
柳原裕司16手目

 見事に初形から角と銀を入れ替えることに成功しました。
 ここからもう一度26角と引けば27玉に36銀と立って詰みです。

<詰上り図>
柳原裕司詰上り

 26角→48、15銀→35、48角→15、35銀→37と、少しずつ角と銀の位置を変えていくのです。
 文字で解説するよりも、作意を並べて駒の動きを楽しんでいただきたいと思います。
 本作の仕組みを発展させて明石六郎氏が中編作で半期賞を獲得し、田島秀男氏が579手詰の大作を仕上げて看寿賞を受賞されたのは有名な話です。

【作意】26角、27玉、48角、17玉、26銀、27玉、35銀、17玉、26角、27玉、
    15角、17玉、26銀、27玉、37銀、17玉、26角、27玉、36銀、まで19手詰


山本勝士作(近代将棋1963年7月、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第89番)
山本勝士

 今度の作品は角の入れ替えパズルです。
 25と16の二枚角がだぶっていて重い配置。何とか捌きたいところです。
 しかし34角から44龍を清算するのはさすがに駒不足。
 ここは14角として13玉に36角に引くのが好手段。
 25の角を36に動かしただけなのですが、何か状況が変わったのでしょうか?

<3手目 36角>
山本36角

 14合では同香、23玉に15桂があるので、黙って23玉と寄ります。
 ここで34角の只捨てが好手。
 同玉なら44龍があります。同玉の一手に54飛、43玉、35桂までです。
 この変化のために角の場所を変えたのです。
 34角には同龍とするしかありませんが、もう一度14角と出て、今度は25角と引きます。
 今度はどういう狙いがあるのでしょう?

<9手目 25角>
山本25角

 23玉と寄る一手に27の桂を35に跳ねます。これは同龍と取るしかありません。
 27桂が消えたので47龍の横利きが通りました。
 ここから収束です。15香を13に成捨てます
 同玉に47龍を17に転回します。
 25角のおかげで玉方35龍の利きが遮られています。また34の逃路も塞いでいます。
 25角引は一石二鳥の手でした。
 17龍に、23玉、14龍までの詰みです。
 もう一度10手目23玉と寄った局面を見ると、初形から10手かけて16角を消したことになっています。
 前の角を残して後ろの角を消すという不思議な手順が成立しているのです。

【作意】14角、13玉、36角、23玉、34角、同龍、14角、13玉、25角、23玉、
    35桂、同龍、13香成、同玉、17龍、23玉、14龍まで17手詰


上田吉一作(近代将棋1983年3月、塚田賞、『極光21』第37番)
上田吉一

 最後の作品は上田さんの趣向的パズル(パズル的趣向作?)。
 26馬、28玉、37馬とすれば、17玉と戻れない。28金、同金、26馬がある。
 39玉とされたとき48馬が好手。
 同玉なら、59金、38玉、49金と角を取ると、同玉には27角以下、28玉と逃げても23飛、19玉、29飛成以下で詰みます。
 そこで28玉と逃げますが、37馬としては元に戻ってしまうので、39金と捨てて穴埋めしておくのが好着。

<7手目 39金>
上田39金

 これは同金と取る一手。
 そこから37馬、17玉、26馬、28玉と進めます。
 ここで58龍と捨て馬の利きをずらすのが妙手です。

<13手目 58龍>
上田58龍

 同角成なら、37馬、17玉、27飛までです。
 龍は取れないので38合の一手です。
 銀合は27飛、19玉、37馬。金合は37馬、17玉、27飛です。
 受けに窮したようですが、38角成という移動合の妙防がありました。
 これなら37にも27にも受けが利くというわけです。
 しかしそれでも37馬とします。
 17に逃げる玉に、27飛、同馬、28龍と大駒の連続捨てが気持ちの良い決め手。
 同馬ととらせて26馬までの詰みです。

 先手の馬が48→26→37→48→37→26→37→26と7回も動きます。
 同じことを繰り返しているようですが、39金や58龍が局面を打開する好手で、玉方も移動合で凌ぎますが手筋連発の大駒捨てで締めくくります。

 「10手台」の作品募集に21手詰を取り上げるのは気が引けたのですが、是非ともこのパズルのような手順を味わい、馬の動きを楽しんでいただきたいと思い紹介させていただきました。


【作意】26馬、28玉、37馬、39玉、48馬、28玉、39金、同金、37馬、17玉、
   26馬、28玉、58龍38角成37馬、17玉、27飛、同馬、28龍、同馬、
   26馬まで21手詰


 例題紹介も次回が最後です。楽しい作品を取り上げたいと思います。
 皆さんの投稿をお待ちしています。

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★次回例会
[日時] 2017年2月19(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展教材に使える10手台
  ・ タイトル必須 … (  )向け(  )の教材  ← この形式にはこだわりません!
            初心者向けあぶり出しの教材
                実戦派向けミニ趣向の教材
  ・ 指導要領(自作解説)【必須】 … 何か一言書いていただければ結構です
  ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
  ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
    (いつもの宛先ではありません)
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★4月以降も偶数月に例会を開催します。
 偶数月の第三日曜日開催。
 4月は16日です。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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【結果発表】創棋会の年賀詰人気投票<最終回>

【結果発表】創棋会の年賀詰人気投票<最終回>

 創棋会の年賀詰ネット作品展への人気投票結果発表最終回です。
 (そういえばおもちゃ箱の年賀詰人気投票も本日2/10が締切のようですね)
   → http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kinen/kinen023.htm

 最終回は「KAI」の3作品です。

№26 「K」 北浜健介作
26)「K」13手

【作意】
31銀不成、21玉、22銀成、同玉、31角、21玉、32桂成、同金、33桂、同金、
22歩、32玉、42とまで13手

【人気投票】
 1位:3票、2位:2票、3位:0票
 総得点 13点、投票総数 5票 (得点は1位:3点、2位:2点、3位:1点で集計)

★26局目「K」は北浜さん。厚かましく出品をお願いしたところ「13手詰でもいいでしょうか?」と投稿いただいたのが本作。
どこから攻めるか?
 13に上がられても詰む形を考えると31銀生が当然の一手なのですが、21玉で打歩詰。
 そこで32桂成が筋なのですが同玉とされて続きません。
 露骨に32角と打ち込むのも同金と応じられ、同桂成と清算してしまっては33玉からの脱出が防げません。さりとて22歩、同金、同銀、同玉、32金では13玉で切れてしまいます。
 ここでうまい手段があります。22銀成から31角と打ち換えるのです。
 21玉で相変わらず打歩詰となりますが、ここで32桂成とすると、今度は同玉に42角成として22玉に31馬までで詰んでしまいます。 この変化を用意するための打ち換えだったのです。
 そこで32桂成には同金と応じますが、33桂捨てで同金とさせれば、22歩と打つことができ、32玉に42とまでの詰みとなります。
 打歩詰打開と打ち換えが盛り込まれた好作で、人気投票は2位と好評でした。

須藤大輔
 銀をすぐに捨てるとは思わず苦戦。手数が残念。

★打ち換えの意味がすぐにはわからないようになっているのが良い?

安田恒雄
 唯一の13手詰ですが、歩詰回避でスラスラ気持ち良く解けました。

★一作だけ手数オーバーで評価上割を食うのではと心配したのですが杞憂に終わりました。

名無し名人
 二種類の邪魔駒消去がうまく入っている。作者予想=久保紀貴氏。

★名無し名人さんの投票は、1位 26番、2位 12番、3位 24番で、すべてベスト3入りはお見事。


№27 「A」 梶下雄貴作
27)「A」

【作意】
 31香成、22玉、32歩成、23玉、24飛、同龍、14角、同龍、33と まで9手

【人気投票】
 投票 なし

★27局目「A」は梶下さん。梶下さんは例会参加や作品展登場が創棋会にご縁が出来たので詰備会の席で投稿をお願いしました。
 どうやったら詰むのかという初形ですが、14飛と15銀のいる危険地帯に玉を呼びたいところ。また35香にも力を発揮してほしい形です。そしてできるだけ34龍や12馬の守備力が働かないように攻めましょう。
 初手は31香成がほぼ絶対。桂馬を成ってしまうと11玉で手も足も出ません。
 22玉には32歩成とします。当然の一手に見えますが、32成香だと最後に詰まなくなります。
 23玉となったところで、24飛と捨てます。
 同龍と取らせて、14角と連続の捨て駒が決め手です。
 実は14の飛車は邪魔駒だったわけです。
 14同龍となったところで33とまでの詰みです。
 24飛、14角と連続の大駒捨てが気持ちの良い一局でした。

須藤大輔
 序がもったいない。

★23玉となってからは、連続大駒捨てで爽快なのですが。

安田恒雄
 35香を活かすにはこの手順でしょう。

★もう少し紛れがあるとよかったかもしれませんね。


№28 「I」 中村雅哉作
28)「I」中村

【作意】
 12角、同玉、13歩、23玉、41角、同飛、33香成まで7手

【人気投票】
 投票 なし

★最終28局目「I」は中村雅哉さん。
 中村さんからは連作の中で2文字あるものについて、作品が揃わないときのためにと複数の投稿を頂戴しており助かりました。
 本作、角をどちらから打つか、という問題です。
 カッコよく41角から入ると12玉とされて打歩詰。
 正解は12角です。同歩や同銀なら、そこで41角が手順というもの。同飛なら33香成まで歩が余って詰みます。
 作意は12同玉と取り、13歩から23玉に、41角が決め手。
 同飛と取らせて33香成までです。
 12角も41角もよくある手なのですが、手順前後のアヤがあって上手くできていると思います。

須藤大輔
 気の利いた序。

★手順前後は打歩詰。12角もやりたい手なのでうまい入り方です。

安田恒雄
 うっかり41角から入って思考停止しましたが、12角後はスラスラです。

★41角の決め手が最後に出てくるのが気持ちの良いところでした。


【 総 評 】
有吉弘敏
 初形曲詰で且つ短手数というのは、非常に難しい条件だと思います。しかしながら、全題捨駒中心で仕上げられていて、流石だと感じました。

小池正浩
 条件はなかなか厳しいものだったと思うのですが、作品を締める手を入れるところに力を感じました。

★きびしい条件下で創作いただいた作家の皆さんにはあらためて感謝申し上げます。
 ご苦労をおかけしてしまいましたが、好作ぞろいで、ブログをご覧いただいた皆さんには楽しんでいただけたのではないかと思います。

金少桂
 初形曲詰という条件下でこんなに実戦型が作れるのか!というのが一番の感嘆。

★桂香図式が3作。21桂や11香配置が4作。右上5×5という条件だったので、配置を考えていると、自然とそうなったというものもあったかもしれません。

安田恒雄
 少し数が多かったのですが、お陰様で楽しく年賀詰を解かせていただきました。
 他の方の作品をコメントすることに不慣れで、的外れな表現もあるかもしれませんが、勉強と思って一応全作品に短い感想をつけてみました。

★全題に短評をいただいたのは須藤さんと安田さんのお二人でした。
 的確なコメントをいただき大変ありがとうございました。

河童生
 独断と偏見での投票です。
 先ずは初形を4段階で採点、続いて詰手順も4段階で評価。
 初形+詰手順=評価点、8点満点作が28題中で6題もありました。
 選べるのは3題、独断と偏見、河童好みの投票です。
 河童が選んだ作品への皆さんの支持率は?
 せめてアメリカの大統領の支持率くらいは、あると良いな、です。

★河童生さんの投票は、1位=12番 R、2位=26番 K、3位=21番 Sでした。
 12と26がベスト3入りですから、某国大統領の支持率を上回ったものと思います。

山下誠
 やっと全作を解き終えました。この壮大な企画を実現された創棋会のエネルギーに拍手です。今年も作品展を楽しみにしております。

★詰パラ誌上の作品展に加えてネット作品展も開催していきたいと考えています。
 2~3月には「教材に使える10手台」を開催予定です。開催の折には解答をお待ちしています。

【最後に】
 創棋会では昨年ブログ「創棋会通信+α」においてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催し好評でした。
 そこで新年には創棋会の会員による年賀詰をブログに発表しようということになりました。
 易しい作品を揃えてお屠蘇気分で楽しんでいただきたいという主旨で、創作条件は「あぶり出しではなく初形曲詰」「手数は9手以内」「配置は右上辺5×5」としました。
 当初案は24文字だったのが最終的には
  「HAPPY NEWYEAR  2017 FROM SOUKIKAI」
 の28文字となり、看寿賞作家、同人作家、プロ棋士、ベテランから新人まで24人の豪華メンバーによる連作組曲となりました。
 人気投票も多くの方から頂戴し、皆さんのコメントを拝見しながら結果稿を作成するのも楽しい作業でした。
 この企画にご協力いただいた作家の皆様、人気投票に参加いただいた皆様、ブログ読者の皆様、大変ありがとうございました。

 これからも創棋会への応援をよろしくお願いします。

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★次回例会
[日時] 2017年2月19(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展 「教材に使える10手台」
 ・ タイトル必須 …(  )向け(  )の教材  ← この形式にはこだわりません
           初心者向けあぶり出しの教材
              実戦派向けミニ趣向の教材
 ・ 指導要領(自作解説)【必須 …簡単なもので結構です
 ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
 ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
    (いつもの宛先ではありません)
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★4月以降も偶数月に例会を開催します。
 偶数月の第三日曜日開催。
 4月は16日です。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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                                   以上