詰備会に行ってきました

<詰備会に行ってきました>

■将棋世界6月号
・サロンに大和敏雄さんのお名前が!
 復帰のサインならこんなうれしいことはありません。
 ぜひ創棋会にも顔を出してほしいものです。
・渡部壮大さんによる解答選手権チャンピオン戦の記事が7頁も載っているではありませんか。しかも全問掲載!名古屋会場も非公開との記載。
 私個人は最後の一文がうれしかったです。一部抜粋させていただきます。
 『(略)フィーバーによって知名度が上がるのは喜ばしいことだが、詰将棋解答選手権は藤井にとって数少ないプライベートの楽しみである。来年の藤井がどれだけの地位になっているかは分からないが、「これからも楽しんで参加したい」の希望通り、いつまでも気楽に参加できる大会であってほしいものだ。』
 マスコミが藤井さんを追いかけることを止めるのは難しいのかもしれませんが、詰将棋の楽しみの場くらいはそっとしておいてあげてほしいと思いますね。

■書籍紹介「藤井聡太はAIに勝てるか?」 (光文社新書、2018年刊)
 著者はライターの松本博文氏。
 一般受けしそうなタイトルで思わず買ってしまったのですが(笑)、内容は佐藤名人とPonanzaによる最後の電王戦から始まりコンピューター将棋にかなりの部分が割かれています。それはそれで頭の整理にはなりますが事情通には既知の話題が多いと感じました。
 個人的に興味深かったのは引退棋士永作芳也氏に関する叙述。こういう人間ドラマのような話が面白く感じてしまいます。同様にコンピューター将棋もそれを巡る開発者の人間模様が面白い。
 いつかAIが自分のことを語る時代が来れば(それはそれで恐ろしいことですが)、そこにドラマを感じられるかもしれませんね。

■詰備会に行ってきました
 5月4日(金)は詰備会。
 今年は1月の九州G、詰四会、2月のとり研とあちらこちらの会合に参加させていただきました。
 創棋会も2ケ月に一度例会を開催していますが、地方の会合に参加するのは、何かワクワクするものがあります。
 お昼前には岡山に到着。商店街をブラブラしながら昼食を済ませて会場に向かえばすでに数人の方が顔を出されていました。
 今回は解答選手権の倉敷会場で一般戦を37分で全問正解されたという津久井さんが初参加。昭和の時代ですが詰将棋も創作されていて近代将棋に作品が載ったこともあるとのこと。藤井ブームで将棋熱が再燃し、解答選手権に参加されたとのことですが、詰将棋熱も再燃されることを期待しています。
 会合では例によってエントリーされている作品群や某氏の作品リストに取り組むことになりました。盤駒を使うのは会合の時くらいですが、並べてみると色々な手が浮かびます。しかし読みの力が落ちているので思いつきを口に出すのがやっと。同じテーブルでチャレンジされている方からどんどん声が出て、何とか会合終了時までに全題クリア。いや疲れました。
 集合写真を撮って会合は終了。そこからは楽しい懇親会です。色々な話が飛び出して参加者の人となりがうかがえるひとときです。
 懇親会がお開きになった後、有志で駅前でミニ2次会。お付き合いただいた皆さんありがとうございました。

<会合風景>
風景20180504v2

<参加者の集合写真>
集合20180504v2

※平井康雄さんが詰備会のHPなどで会合の様子を紹介されていますので参照ください。
  http://www7.plala.or.jp/tsume/tumebikai.html
  https://blog.goo.ne.jp/yakkun610/e/1571a5da1bb77405f8c27ea0a9068492

■「古今中編詰将棋名作選」から
 「中編名作選」プロジェクトは現在進行中とのことですが、1978年に発行された「古今中編詰将棋名作選Ⅰ・Ⅱ」から、好作を紹介させていただきます。

山本 勝士作 詰パラ1964年10月(「古今中編詰将棋名作選」第97番)
山本勝士

 76香を動かして開き王手する形がみえています。
 75香と一目動かすのが詰将棋的なのですが、56玉と逃げられると困ります。
 正解は74香と歩を取る手です。ここまで動けば42角の利きが遠くまで通ります。
 74香には56玉と逃げますが、65角、76龍と連続で大駒を捨てるのが気持ちの良い手です。
 76同玉に96飛成とすれば42角の利きで65玉と戻るしかありません。これで上部脱出を阻止できました。
 75金と押さえて、55玉とかわすのが芸の細かいところ。ここで54玉では2手早く詰みます。
 55玉には56歩と打ちます。
 同金なら、65金、同玉、85龍と追い込むのが好手順で、54玉、55歩、同金、53角成から55龍で金を取って詰みます。
 56歩には54玉と引くのが最善ですが、53角成が打開の好手です。

<13手目:53角成>
山本勝士53角成

 同玉と取らせて、43香成と拠点を築きます。
 62玉には92龍があるので、54玉ですが、55歩と突き出すのが気持ちの良い手です。
 同玉に46龍と活用し、54玉に57龍と切るのが決め手です。
 同とには再度55歩と打ち、同玉に46金から66桂まで、見事にハートマークが浮かび上がりました。
 本局は関西詰棋ファングループのメンバーであった長谷繁蔵さんと山本さんのご両人が各々伴侶を得られることになり、ご結婚をお祝いする「鶴亀詰将棋」という祝賀詰の一局として発表されたものです。創(壮)棋会が発足する前のことです。

<詰上り ハート>
山本勝士ハート


【作意】74香、56玉、65角、同玉、76龍、同玉、96飛成、65玉、75金、55玉、
   56歩、54玉、53角成、同玉、43香成、54玉、55歩、同玉、46龍、54玉、
   57龍、同と、55歩、同玉、46金、54玉、66桂まで27手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
   地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
   JR環状線野田駅から徒歩8分
    https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ  」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

***************************************************************

詰パラ5月号到着

<詰パラ5月号到着>
 晴天の連休前半にバラ園に足を運びました。

バラ①

バラ2

■詰パラ5月号
・表紙。解答王竹中さんの作品。将棋ブームから詰将棋への注目、詰パラの敷居の高さ、そういう中で「解いてみたくなるような作品を!」という言葉には同感です。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:在庫が10作というのは相当な絞り込み?今が投稿のチャンス!
 中学校:担当者体調不良とのこと。どうぞお大事に。
 高校:気がつけば1年経っているという感覚、よくわかります。それなりに変化の多い日々を過ごしていると思うのですが不思議です。
 短大:担当丸20年。お疲れ様です。
 大学:若手3人といいながら、鈴川さんは同人作家、山路さんももうすぐ入選50回と二人とも中堅実力作家。もう一名は三本不明さん?
 大院:相馬康幸さんは作者名で解いてみたくなります。
・新人コンクール(18P~)。北海道から2名の新人。リヴァロさんはスマホ詰パラで活躍中の方。
・大道棋教室(19P~)。銀問題特集。誘い手の多い類型です。
・坂東仁市同人作家入り記念作品展(20P~)。同人入りおめでとうございます。昭和50年代に変幻自斉のお名前で長編趣向作品集を多数出版されたころはちょっと驚きのデビューだったのを思い出します。
・女流王位戦記念詰将棋(21P~)。易しく(優しく)楽しいあぶり出し。谷口さんの意外な一面?
・全詰連の頁(22P~)。解答選手権の結果。本当にお疲れ様でした。
・解答選手権チャンピオン戦レポート(24P~)。山路さんの力作。報道対応や藤井さんの様子が克明に記されています。相馬作⑩については若島正作(パラ2014年11月短大)にも触れられていますが、相馬作の重層的な構造には圧倒されますね。
・持駒のある風景(32P~)。「詰将棋八景」は解答選手権でも参加賞に使わせていただいたのですが、結構人気でした。
・おもちゃ箱だより(34P~)。受け方持駒指定にすると面白い世界を描けるんですね。
・ちえのわ雑文集(36P~)。マニア目線ではない内容は新鮮。
・名局ライブラリー(38P~)。パラの作品紹介は2014年までとし、塚田賞作品の紹介を再開される予定とのこと。
・学校短編平均点ベスト20(43P~)。平均点が高いだけでなく不正解率も低い。そういう作品がいいですね。
・将棋パズル雑談(44P~)。23番と24番は正解を読んでおもわず「なるほど」。今回も挑戦してみよう…。
・全国大会案合(54P~)。今年は前夜祭なし。握り詰の使用駒数も発表されました。角銀という斜め駒がないんですね…。毎年秘かにチャレンジしているんですが、なかなかうまくいきません。


■「古今中編詰将棋名作選」から
 昨年発行された「現代詰将棋短編名作選」に続いて「中編名作選」プロジェクトも進行中とのことですが、「古今中編詰将棋名作選」は1978年2月に第一集(17~29手)が、また第二集(31~39手)は同年8月に発行されました。「古今短編詰将棋名作選」が詰研を中心にまとめられたのに対して、「中編」は壮棋会が取り組みました。
 当ブログでも創棋会の課題作の例題紹介の際に、「古今中編詰将棋名作選」からも数々の好作を取り上げてきましたが、今回創棋会の課題は一般募集していませんので、あらためて同書から好作を紹介させていただこうと思います。

小川 悦勇作 風ぐるま 1955年1月(「古今中編詰将棋名作選」第49番)
小川作1_49

 49馬に活を入れる66歩突きが味よく見えますが、さすがに同馬とされると続きません。
 俗ですが55龍と馬を奪います。同玉は73角がありますから同と と応じます。
 ここで54角と捨てるのが好手。
 同となら今度こそ66歩です。また同玉なら、27馬と飛車を取れますから、65玉、66歩、同と、54馬、同玉、64とで詰みます。危ないようでも56玉とかわすのが最善。
 56玉には57銀と捨て、同玉に58金と活用し、56玉に47金と歩を取ります。
 同玉には36角と引き、56玉と逃げれば57歩と叩きます。57同玉なら、58馬から47角、36銀と追って詰むので65玉とかわしますが、そこで待望の66歩です。
 同との一手ですが、もう一度54角と捨てるのが好手。

<17手目:54角>
小川作1_49_54角

 今度は54同玉と取るしかありませんが、27馬と飛車を取って収束も間近です。
 27馬にはいったん65玉と脱出を図りますが、54馬と捨てるのが気持ちの良い手。
 54同玉に64と と網を絞ります。
 45玉と逃げたところで、55飛が決め手です。
 同玉に46銀上まで、見事中央にダイヤモンドが浮かび上がりました。

<詰上り 小型菱形>
小川作1_49_詰上り

【作意】55龍、同と、54角、56玉、57銀、同玉、58金、56玉、47金、同玉、
   36角、56玉、57歩、65玉、66歩、同と、54角、同玉、27馬、65玉、
   54馬、同玉、64と、45玉、55飛、同玉、46銀上まで27手詰

 小川悦勇氏は昭和8年(1933年)の生まれ。息長く活動を続けておられることに敬意を表します。作品集に「雨滴」(電子冊子で非売品)があり、冬眠蛙さんのブログでいくつかの作品をご覧いただけます。
   http://sleepingfrog.air-nifty.com/diary/2015/02/post-3b3e.html


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ 」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<最終回>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<最終回>

 1月に作品募集を始め2月に出展、そして結果発表も今日が最終回。
 気がつけば5月。つつじが満開でした。
第9回

 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の最終回です。

「力試し」 妻木貴雄作
特

【作意】34桂、同歩、31角、12玉、24桂、同歩、23銀、同玉、32角、12玉、
   21角成、同玉、24龍、31玉、33龍、21玉、22歩、12玉、24桂迄19手。

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.73、A:8、B:3、C:0、
  誤解:0、無解:1、無評価:1

作者のことば
 形を見て、一瞬でも「実戦で出てきそう」と思っていただければ嬉しいです。

★11作目の作品は、美しい初形ですが、少々難しいのではないかと考え「力試し」とさせていただきました。
 本作のみの解答もいただき、非常に好評でした。

 この初形で持駒に角角銀とくれば、31角から読みたくなります。
 31角に12玉なら、24桂と捨てて13銀から清算すれば33龍と入って詰みます。
 しかしあっさり31同玉と取られると、42銀、22玉、31角、12玉で息切れ。
 31同玉に42歩成とひねって攻めるのも、同玉、44龍、43歩合で続きません。
 それでは角二枚を残して31銀はどうでしょうか。これは12玉と寄られて次の手がありません。
 31角や銀がだめなら桂を打つしかありません。34桂と打ちます。
 12玉なら、24桂、同歩、13銀がうまい手作りで、同桂(同玉は31角)に21角と捨てれば24龍があって簡単です。
 34同歩と応じるしかありませんが、33をこじあけて何か得になることがあるのでしょうか?
 34同歩には31角が継続の好手です。
 同玉と取れば34龍があります。これが34桂捨ての効果です。33歩合と受けても、42銀、22玉、31角と追って、12玉に13歩と打てます。同桂に22角成と捨て同玉に33銀成から駒余りの詰み。33に角合なら42銀から33銀成と角を取り31角と打てば詰みます。
 31角には12玉とかわすのが最善ですが、ここからの寄せが見事です。
 まず24桂と捨て同歩と取らせて23に空間を作ります。
 そこに23銀と打ち込みます。唯一のカナ駒を捨てる好手です。
 23同玉に32角が決め手です。同玉なら34龍がありますからこれは取れません。
 12玉と逃げますが、21角成から24龍と一歩稼いで、収束となります。
 補足ですが、5手目24桂のところで13銀は、同桂、24桂、同歩、21角、同玉、24龍、31玉、33龍と作意同様に追って、桂馬がないので詰みません。


金少桂:これは難しすぎる。初手31に捨てて33龍と切る筋がそれっぽすぎてかなり時間をとられた。

★31銀、同玉、33龍と龍を切るのは実戦的ですが、同桂、53角は21玉で逃れます。
 31角も有力に見えるので、初手の紛れは強力。

奥鳥羽生:出だしの王手はこれしかないのだが・・・。紛れよりも変化で苦しむが、煩雑さはない。人生も実戦も変化多岐。

★31角や銀がダメなら34桂しかないのですが、2手目や4手目の変化を読まされます。
 実戦は変化多岐ですが、変化を読み切れず結論を急ぐと難局になることもしばしば。人生も同様?

福原徹彦:力試しだけあって難しかった。作意より、4手目同玉34龍の合駒読みが大変でした。

山本勝士:簡潔な図面良し。作品として味わう詰将棋素晴らしい。3手目31角、同玉、34龍以下の変化が、よくこんなにうまく成立したものと感心させられる。

★同手数駒余りで割り切れていますが、煩雑さはないと思います。

中出慶一:収束が緩むものの、実戦型とは信じられない手順の好作で短大で登場してほしい出来です。

★19手というのは短編でもなく、中編としてはやや短い、難しい手数ですね

有吉弘敏:4手目同玉の変化はなかなか読み切れないですね。もしこれが作意なら、もう一手好手が欲しいところです。

★後半にもう一手あれば、相当な好作ですね。

山路大輔:桂捨てからの角捨てがなかなか見えない。実戦で出てきてもおかしくない一局。

★31角に同龍で詰むことを読み切らないとなかなか指せない手ですね。

占魚亭:31角の前に桂を打ち捨て空間を開ける伏線。4手目同玉の変化をクリアすれば楽々。

★二度の桂捨てが良いアクセントです。一つは質駒づくり、一つは捨駒の空間づくり。いずれも実戦の役に立ちます。

馬屋原剛:34桂~31角で簡単と思ったら12玉がしぶとかった。

★34龍が詰み形と見破った貴方は強い!

竹中健一:難しい変化もなく、素直な問題。詰むということを知っておくと便利かな。

★実力者の感想は違いますね…。
 10手目32同玉に34龍の一間龍の形は覚えておいて損のないところです。

松尾裕:3四桂から3一角のコンビネーションを発見できるか、また、3一角を同玉とした場合の合駒の読みなど、「教材」の発展問題としてぴったり

★松尾さんは本作のみ解答いただきました。的確なコメントありがとうございます。

則内誠一郎:練習をクリアした人の鍛錬用の教材。

★「力試し」に相応しい一局でした。

久保紀貴:34桂~31角、そして23銀~32角は妻木氏らしい力強い手作り。よくこれだけ綺麗な形に纏まるものだと思います。 

★作品展の最後を飾る好作でした。

******************************

それでは皆さんからいただいた総評を紹介させていただきます。

有吉弘敏:駒交換が無く駒取りも比較的少なく難易度も均等で良かったです。

★昨年は出題数も多め(15作)で、少し骨のある作品もあったので、今年はそのあたりを考慮したつもりです。

竹中健一:確かに教材(素材)になりそうな実戦型が多く、参考になりました!
   なお、ツイッターでも宣伝しておきました。解答者が増えるといいですね!

★解答をいただくだけでなく、PRもしていただき感謝申し上げます。

馬屋原剛:とり研の会場でスラスラ解けたので解答しました。久しぶりに解答の楽しさを思い出しました。

★とり研にお邪魔した際、参加者の皆さん出題作を紹介。数人の方から解答をいただきました。皆さんありがとうございました。

福原徹彦: 実戦型であり、かつ詰将棋的手筋で詰む作品は解いて気持ちが良いものです。
 出題作は概ね作品展主旨に沿っていたのではないかと思います。

★「解いて気持ちが良い」というのは詰将棋を好きになるためにはとても大切なことです。今回の作品展が、詰将棋を好きになるきっかけとなれば、こんな嬉しいことはありません。

占魚亭:今回のネット作品展も楽しめました。評価は甘めかも。

★「教材に使える10手台」は、詰将棋の楽しさ、面白さを伝えられるような『教材』が作れれば、多くの人により良い詰将棋との出会いが得られるのではないか、そういう想いから考えた企画です。
 昨年の一回目では『教え易い、分かり易い、覚え易い』という条件で、作品展には、初心者向けから上級者向けまで、不成や打ち換え、合駒といった基本手筋から、スイッチバックやアンピン、遠打ちや趣向といったちょっぴり高級なものまで、また実戦型から大道棋まで幅広い分野の好局が揃いました。
 今回は少し切り口を変えて、実戦派にも詰将棋の面白さを知ってもらうために、「詰将棋は実戦の役に立つ」ということを、作品を解いたり鑑賞したりすることによって感じ取っていただけないものかと考えました。
 詰将棋に取り組むことで「読みの力を鍛え」「詰み形を覚える」ことは、棋力の向上や終盤力アップに直接つながるものです。しかしそれだけでは「面白いから詰将棋をやる」ということにはつながりにくいと思います。
 解いて楽しく、実戦の役にも立てば、たちまち詰将棋の虜になる。そういう作品を集めたいと考えた次第ですが、多くの解答者の皆さまに楽しんでいただけたようで、ホッとしています。

☆さて解答募集の際、「解答者の中から若干名に呈賞、また『力試し』解答者は別枠で1名に呈賞」としていました。
 今回は、馬屋原剛さんと山路大輔さんのお二人に詰棋書を贈呈させていただくこととします。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
       https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ  」(予定)
       募集要項はあらためて案内させていただきます。

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以上



【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<8回目>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<8回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の8回目。今回も2局紹介します。

⑨ 吉松 智明作
⑨

【作意】35馬、同歩、25桂、12玉、24桂、同歩、13桂成、同桂、23龍、同玉
   33金、12玉、22金まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.64、A:7、B:4、C:0
  誤解:0、無解:2、無評価:0

★実戦の終盤?竜馬やと金に迫られ玉は風前の灯火、どうやっても詰みそうです。
 筋悪の14馬は同玉、34龍に、13玉でも24合でも続きません。
 筋の良さそうな24馬はどうでしょうか。同玉、34龍、13玉、25桂と手は続くのですが、12玉のとき13歩が二歩で打てません。
 62飛は、このとき22とから33桂成とする余詰筋を防いでいるのですが、ちょっと惜しい配置です。
 正解は35馬と寄る手です。初形で25馬が無ければ25桂と打てることに気づけば、発見は容易でしょう。
 12玉とかわせば、24桂と打ち、同歩なら34馬、13玉には25桂です。
 24合なら25桂、13玉に23龍と切る手があり、同玉に33金から駒余りの詰み。24に銀や角の合駒なら同馬と取って34龍で簡単です。
 35同歩と取るしかありませんが、待望の25桂です。
 12玉と引いたときに、24桂と捨て、同歩に13桂と成捨て、同桂に23龍が決め手。
 気持ちの良い三連捨てです。
 23同玉には33金から詰みとなります。


占魚亭:実戦で指せたら気持ちいいだろうな、という初手。

★実戦でこういう邪魔駒消去が現れたら面白いですね。

金少桂:初手24馬捨てか35馬捨てか。24馬以下でも同じように進み歩を取れるが13歩が二歩で打てなかった。

★24馬は唯一の紛れ筋。

奥鳥羽生:35馬、同歩で詰んだと思ったところで24合とされてもあわててはいけません。人生でも実戦でも、よく見るよろし。

★24合は唯一の考え処。

有吉弘敏:さりげない邪魔駒消去と24合の変化で好感。

★24合は同手数駒余りでかろうじて割り切れています。

福原徹彦:25桂を打ちたい形なので、35馬はまず指してみるが、合駒読みで結構考えました。

★詰筋が見えるかどうか。

竹中健一:2手目12玉で13馬と捨てる順にしたいかも

久保紀貴:2手目すぐ取ってしまうのはちょっと味消しかも。13馬、同玉と押売りする展開を期待しました。 

★そういう筋でまとめられれば、もっといい作品になっていたでしょうね。

則内誠一郎:ヘボ将棋は22と、同飛、投了となります。

★最後まで気を抜いてはいけません。

山本勝士:詰将棋として鑑賞すべきだが、こんなきれいな実戦詰筋があろうとは。

馬屋原剛:スッキリ解けた。

★解後感は良いと思います。

山路大輔:大駒を捨て,桂馬を成捨てて綺麗な詰上がり。

★攻め方の大駒が消えて小駒だけの詰め上がりになるのは好印象。

中出慶一:龍馬2桂を旨く捨てて、金・とによるきれいな寄せが見られ、教材としても好適ですね。

★24桂のジャブ、打った駒を捌く13桂成、豪快な23龍と、捨駒の盛り上がりは感じていただけたと思います。

それでは次の作品です。

⑩ 中出 慶一作
⑩

【作意】33桂、同歩、32銀、51玉、63桂、同歩、73角成、同と、62銀、同金
   43桂、同歩、41銀成、同玉、42金まで15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.00、A:3、B:4、C:3
  誤解:0、無解:2、無評価:0

作者のことば
詰形を作る銀捨打を準備して、左右での桂利きを開けるタイミング、金を吊り上げるタイミングを見通して詰め上げてください。
手筋のオンパレードですが、桂捨てで歩を上げるタイミングを模索する練習台として存在価値がある、と思っています。

★今回の出題は駒数順にしたので、本作がラストを飾ることになりましたが、一作だけ実戦型とは言えない形。
 今回「実戦に役立つ」と銘打ちましたが、イコール「実戦型」ではないと考えていました。しかし解答者の多くから「本作だけ実戦型ではない」という主旨のコメントをいただきました。意図したところを十分伝えきれなかったので、作者には申し訳ないことをしました。
 とはいうものの詰手順は軽快で、実戦でも応用できそうな手筋は含まれていますので、鑑賞していきましょう。
持駒に桂があったら打ってみる、というのは詰将棋の常用手ですが、桂を捨てて駒を動かしそこに空間を作るというのは、実戦でも応用の利く手筋です。
 本作も初手は33桂から入ります。
 51玉と寄れば、63桂、同歩、73角成、同と、62銀、同金、43桂、同歩、41桂成とキレイに決まります。
 同歩と取らせて、出来たばかりの空間に32銀と捨てます。
 これを同玉なら43銀の妙手があります。同玉なら44金、また同歩なら24桂です。
 43銀が見えないと、32同玉にはつい24桂と打ってしまいますが、41玉と逃げられると持駒金銀だけでは続きません。
 32銀には51玉と寄るのが最善ですが、ここで63桂が二回目の桂捨て。
 73角成が王手になるようにしたという意味もありますが、62に空間を作るのが狙いです。
 63同歩に73角成と桂を補充し、62銀と捨てるのが狙いの一手。
 62同金と取らせて、金の71への守りを無くします。「金は斜めに誘え」という格言の応用ですね。
 そこで43桂と二回目の桂捨て。62銀捨ての効果で、61玉なら71金まで。
 43同歩と取らせて41銀成と32に打った銀を活用するのが決め手です。
 三度の桂捨てや変化の43銀が光る軽快な作品でした。


福原徹彦:読みのトレーニングにはなるが、駒配置が実戦的ではない。

★手順の中には実戦にも応用の利く手筋が含まれているということでご理解ください。

山本勝士:これは手筋としては面白いが実戦にはめったに現れない図面でしょうね。

久保紀貴:これだけ実戦形ではないんですね。いかにも詰将棋という手順。 

★詰手順は楽しんでいただける内容だと思います。

有吉弘敏:これだけ初形が違う感じ。

★やはり実戦型でないと違和感がありますか…。

則内誠一郎:4手目同玉の変化。43銀に座布団一枚!

竹中健一:変化の43銀がいい味です!

★駒の只捨ては快感!

山路大輔:桂馬を捨てて拠点を作る。あまり実戦感がないですが面白い手順でした。

占魚亭:歩頭桂で開けたスペースに駒を打ち込むリフレインが気持ちいい。

★桂捨ての繰り返しがリズミカルで気持ち良いですね。

奥鳥羽生:持ち桂は2枚だが3枚捨てる。人生も実戦も現有力だけで考えずに。

★人生では、困ったときには他者のサポートを受ける勇気も必要。
詰将棋では駒取りは嫌われますが、ときには俗手の好手になることも。

金少桂:形は実戦的でないが、桂捨てで歩を吊り上げて空間を作り金駒をぶち込む筋は実戦的か。

★まさに作者の主張したかったことかと思います。

☆次回はいよいよ最終回です。

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
       大阪市福島区吉野3‐17‐23
         地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
         JR環状線野田駅から徒歩8分
           https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ  」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>

 2週間くらい前に撮った写真です。
 今なら見頃かと思います。
第7回


■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の7回目です。今回は2作発表とまいりましょう。

⑦ 山本 勝士作
⑦

【作意】41銀左生、42玉、54桂、41玉、32金、同玉、22金、41玉、31金、同玉
 42銀、22玉、23金まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:1.80、A:1、B:6、C:3、
  誤解:0、無解:2、無評価:1

★実戦型で小駒図式。
 持駒は強力ですが、42銀が浮いているので用心して攻めなければいけません。
 しかし、41銀直と金を取るのは欲張りすぎ。42玉とされると手が続きません。
 41銀左と、52の銀で金を取るのが正解。
 42玉と銀を取られますが、そこで54桂と捨てるのがよい手です。
 同金なら52金まで。金の頭に桂を捨てて守備を弱めるのは基本手筋です。
 41玉と銀をとって凌ぎますが、32金と捨てるのが好手。
 これを同銀なら42金まで。同玉と取るしかありません。
 ここで22金と続けて捨てるのが気持ちの良い決め手。
 22同玉なら23金まで、同銀なら42金まで。取ることが出来ません。
 やむなく41玉と撤退しますが、かまわず31金と銀を取り、同玉に42銀から23金までの詰みとなります。


竹中健一: ケチってはダメで、初手が大事!

奥鳥羽生:1枚でも多く自駒を残そうとする41銀右はダメ。欲張り過ぎは人生でも実戦でもダメ。

★41銀右は42玉と寄られると玉は身動きできませんが迫る手もありません。42の銀を取らせるのが打開のツボでした。

山路大輔:どちらの銀で取るか一瞬悩む。実戦らしい手順でした。

★初手に悩んでもらえば後半の連続捨てが好印象になります。

馬屋原剛:序をもう少し工夫したい。

★駒取りから入るのは、確かにもったいないですね。

有吉弘敏:3,5手目の感触は良いので、駒取2回はちょっと惜しい。

★54桂から32金はなかなかの好手順。続く22金も気持ちの良い手ですから、収束は失速との印象を持たれた方もいると思います。

中出慶一:B:初手に面白味があるが、収束に入る前から既視感にとらわれます。

★54桂・32金・22金、一つ一つは習いある手筋ですが、ワンセットで表現することで立派な作品になります。

福原徹彦:取れない捨駒に味があって良い。

★取れば詰むぞ、と迫るのは実戦でも気持ちの良い寄せです。

占魚亭:打った桂が軸。実戦的かも。

★金頭に打った桂が最後まで働きました。

金少桂:守備の銀を無能化する金の捨て方。収束の清算、並べ詰めは詰棋的ではないが実戦の終盤には最も役立つ筋。

久保紀貴:駒取りが実戦的。課題に沿った作品ですね。 

★本作は「捨てる=詰将棋」、「取る=実戦的」がセットで味わえる?

則内誠一郎収束5手に戸惑うのは詰将棋の症候なり。

★詰将棋的には、22金を取っても逃げても詰みという形でまとめられると良かったのですが。


 それでは次の作品です。

⑧ 野曽原 直之
⑧

(b) ☖43歩 → ☖35銀

【作意】
(a) 31銀、12玉、22金、13玉、23金、同銀、22銀打、12玉、13歩、同桂
  21銀不成、同玉、22飛、31玉、42飛成、21玉、33桂不成まで17手詰。

(b) 31銀、12玉、13飛、同玉、22銀打、12玉、11銀成、13玉、22銀不成、同玉
  12金、31玉、21成銀、同銀、33香、32合、43桂まで17手詰

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.27、A:4、B:6、C:1、
 誤解:0、無解:2、無評価:0

★本作はツインです。
 まず発表図から見ていきましょう。
 きれいな実戦型。いかにも実戦に出てきそうな初形です。
 31銀と捨てるのが、攻め方の勢力圏(本作なら52と)に玉をおびき出す常用の手筋です。実戦でも頻出です。
 同玉と取れば42金と打って簡単ですから12玉とかわします。
 12玉には13から捨てるのが実戦にも役立つ手筋です。
 たとえば13飛と捨てれば、同桂は22金までですから、同玉の一手です。そこから、22銀打、12玉、11銀成、13玉に、22銀不成が巧い手ですが、同玉、12金、31玉となって、続きません。
 12玉には22金と俗に打つのが正解です。
 13玉と上がられると手が無いように見えますが、23金と歩を取るのが継続手段で俗手の好手です。
 同玉には22飛があるので23同銀ですが、これで22銀打と攻めることが出来ます。
 12玉に13歩と打ち同桂と取らせて13の逃路を塞ぎます。
 そこまで工作してから21銀不成と捨てます。
 以下は同玉に22飛と打ち、31玉に42飛成、21玉に33桂不成までの詰みとなります。

 もう一つの(b)は玉方43歩が玉方35銀になるというものです。
 どこが変わったのでしょうか?
 先ほどの手順をやってみましょう。
 31銀には12玉の一手です。
 22金から23金と進めると、今度は23同玉と応じられ、22飛と打っても13玉と寄られると35銀が利いて詰みません。
 今度は13飛が正解です。同玉の一手に22銀打と攻めます。
 12玉と引いたとき11銀成と香を取ります。同玉なら22金まで。
 やむなく13玉とかわしたときに22銀不成と捨てるのが決め手です。
 同玉以下は12金と打って31玉のときに21成銀と桂を取ります。
 同銀に33香と打てば、32に何を合しても、空いている43に桂を打って詰みです。
 ちなみに「32合」「32香」「32銀」など、解答手順は各人各様でした。


占魚亭:実戦的手順のa、実戦味がありつつ詰将棋的手順のb。
   31銀ではじまり桂の着手で終わる、よく出来たツインだと思います。

★初手と最終手にツインらしさを感じていただきありがとうございます。

福原徹彦:31銀から始まり、最後は桂で終わる。21銀不成と11銀成に対比感がある。

★aでは取れる駒を取らずに捨て、bはあっさり駒を取る。銀の使い方も対照的。

山本勝士:a)22金が新鮮。実戦派には打てない手。
       b)何とこんな詰め方もあったのかと、こっけいです。

★aは上部追い出し的な22金から23金がいかにも俗手。実戦でも盲点?
 bの詰め方がわかれば、aでは43歩が余詰防ぎだったことが分かります。

竹中健一
 (a):この筋は覚えておいて損はないでしょう!
 (b):43歩がないとこういう順もあるんですね。

★bの21成銀から33香は小駒の寄せ方として実戦でも応用できそうですね。

山路大輔
 (a)22金が打ちづらかったです。
 (b)13飛捨て,22銀捨てが見事。収束が緩まなければ…。

★bの13飛や22銀は詰将棋的好手ですね。

金少桂
 (a:歩を取る手順は詰将棋でも実戦でも盲点に入りそう。
 (b:桂香を取る実戦的な手順。(aよりこちらの方が読みやすかった。

★aは、詰将棋慣れした人なら最初はbの手順を読みますから、22金から23金は気がつきにくい筋です。

有吉弘敏:変わった感覚。

馬屋原剛:ツインになっているのは面白い。両手順ともいい意味で実戦的。

★どちらも自然に配置された駒を取っていくところが俗妙とでもいうのでしょうか、ちょっと不思議な感触です。

則内誠一郎:局面に応じて手を変えるのが将棋の醍醐味。

★ちょっと配置が変わるだけで詰手順が変わる。それが詰将棋の面白さです。

奥鳥羽生:途中の手順は全く異なる中で手数同一・最終手駒種同一。人生でも実戦でもちょっとした違いに要注意。

★ちょっとした違いが…。人生も実戦も岐路に立ったときが考え処ですね。

中出慶一:1枚の守備駒が違うだけで全然違う手順が現出するのですね。両作とも中盤まで面白い手順ですが、収束が若干緩むのが惜しいです。bの方が優れている、と見ます。

久保紀貴:2つセットで覚えたい詰筋ですね。これは実戦で役に立ちそう。 

★セットで評価すべき作品なのでしょうね。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
     地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
     JR環状線野田駅から徒歩8分
       https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ 」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

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以上