詰パラ9月号到着

<詰パラ9月号到着>

■「すらすら解ける20手台」PartⅡ出題中
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡを出題中です。
 (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html )

 今回の作品展に投稿いただいたのは次の方々です。
  有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、Kisy、金少桂、柴田昭彦、高縄山ろく、鳥本敦史、
  中出慶一、中村雅哉、野曽原直之、nono_y、 福原徹彦、三輪勝昭、宗時宏、安田恒雄、
  山路大輔、山本勝士、吉松智明
    (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)
 ベテランから新人まで、看寿賞作家や同人作家もいるという、豪華な顔ぶれです。
 解答者の中から若干名に呈賞させていただきます。
 一題でも「すらすら」解ければ解答を送ってください。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(火)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
図面:http://firestorage.jp/download/ae0611a8ec56f9e065e06a19d8dcf4deacfaed58
解答用紙:http://firestorage.jp/download/71b0cd628d38a3d263d8ddc477c82c4c8abc8745
パスワードはいずれも「sura2017」です。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html


■詰パラ9月号が到着
・表紙は妻木さん。過去二回、ヤン詰の課題応募作が表紙にまわったとのこと。
 難易度というのは作者には測りがたいということですね。本作はどうでしょうか。
・詰棋校(12P~)。
小学校:「良い作品を鑑賞すると創作意欲が湧いてくる」というのはまさにその通り。
 ただ私の場合は意欲が湧いても、作品につながらない(汗)。
中学校:初入選の方はペンネームですか?
高校:今なら集客効果抜群。百貨店の将棋まつり復活を期待!
短大:15番は解いてみようという気にさせますね(笑)。フェアリーの「受先」みたいなもの。
大学:スイッチバックやバッテリーなどが一般化するには時間がかかったと思います。
 積極的に使うとともに面白いものができることが普及につながるのではないでしょうか。
大学院:吉田さんは指棋強豪でもあったのですね。アマ名人戦には注目しています。
 ロマンを失わずにこれからも楽しい作品を見せてください。
・全詰連の頁(23P~)。
 「看寿賞作品賞」が紹介されました。前回刊行分も加えられ600頁を超える仕上がりになったとのこと。
 まさに「大著」です。詰将棋愛好家は是非とも一冊をお手元に。
・全国大会レポート(20P~)。
 大会が終わって一ヶ月余り。レポートを読んで、大会のことがつい昨日のように思い出されました。
 裏話的なことも書かれていて、あらためてスタッフのご苦労がしのばれます。本当にお疲れ様でした。
 すでに来年の大会開催に向けた準備も始まっているとのこと。今から楽しみです。
創棋会作品展(37P~)
 今回の課題は「持駒込みの七対子図式」。バラエティに富んだ作品群です。一題でも解けたら解答をお願いします。

・持駒のある風景(40P~)
 こちらも全国大会関連の話題。門脇賞の表彰状、一人ひとりの文面が異なるのは初めて気がつきました。
 ずっと「以下同文」だと思い込んでいました。
・ちえのわ雑文集(32P~)。
 角さんの「古今短編詰将棋名作選」の記事。40年ぶりの企画ということで、一大事業でしたが、本当に素晴らしいものが完成したと思います。お疲れ様でした。「中編」についても動きがあるということで、こちらも楽しみですね。
・結果稿
 順位戦(60P~)。各クラスとも上位作は濃密な内容に圧倒されます、残留、降級となった作も順位戦らしく力の入ったものばかり。
 同人室(77P~)。近藤さんに担当が代わって初の出題。お題は前任の北村さんの提案ですが同人室初登場の方もおられ見応えのある内容でした。同人室への期待は大きいと思いますので、これからの展開が楽しみです。
 創棋会作品展(91P~)。詰工房(88P~)との交流企画で、課題は同一の「打歩詰に関係する手筋。ただし、作意手順で攻方は歩を打たない」というもの。解答者総数はやや少なめでしたが、会合間の競作という企画は好意的に受け止められたようです。これからもこういう交流の場が増えると面白いと思います。


■創棋会45周年記念作品
 45周年記念の会合の様子については、先日例会報告をさせていただきました。
  → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-127.html
 記念作品が多数集まりましたので、何回かに分けて紹介させていただきます。
 解答募集という形はとりませんが、作品への感想などございましたら、コメントをお願いします。
 本日は盤面「45」の作品を紹介。

則内誠一郎作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_則内v2

谷本治男作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_谷本

 作意は次回のブログで発表します。


■創棋会の次回課題
 創棋会の次回例会は10月15日です。
 課題は「遠打や遠開き、3回以上」です。遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
 例会で選題のうえ、12月号作品展に掲載されます。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 さて課題作の例題紹介、今回は飛車の「遠打」を三作紹介します。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。

長谷川哲久作(詰パラ1975年4月、『古今短編詰将棋名作選』第198番)
長谷川哲久197504

 34から逃げ道に注意する、53馬がなければ35金で詰む、そういうことが初形からわかります。
 なんとかして53馬を動かしたいのですが、いきなり42飛では34玉とされてしまいます。
 そこで43飛と一工夫。
 取れませんから34玉としますが、そこで33金とするのがうまい手です。
 24玉なら23金や25飛などで簡単ですから同歩と応じます。
 これで33の逃げ道を塞げました。
 ここで45飛成と捨てて42飛と打ち換えるのが好手です。

<7手目:33飛>
長谷川哲久197504_42飛

 今度は34玉なら25金まで。
 同馬と取らせて35金までとなります。
 一桁手数の短編に飛車の限定打が二度出てくる好作です。

【作意】43飛、34玉、33金、同歩、45飛成、同玉、42飛、同馬、35金まで9手詰


横田進一作(詰パラ1965年1月、『古今短編詰将棋名作選』第118番、『あさぎり』補1番)
横田進一196501

 カッコよく33飛と打つ手があります。
 46玉なら35馬、56玉(37玉は27金、38玉、57馬以下)、67金、65玉、63飛成があります。
 ところが、同馬とされると54馬や63馬の筋では37玉とされて続きません。
 同馬にはスパッと35馬と捨てる強手があり同玉には45飛から27金で詰むのですが、これも37玉とされると39飛としても28玉と潜り込まれてお手上げです。
 しかしよく見るとその局面で17金が無ければ17馬という決め手があります。
 そうです、初形の17金は邪魔駒なのです。
 27金、36金と消去にかかります。
 36金に56玉なら67金以下簡単、57玉も59飛、68玉に86馬があります。
 36同玉と取らせて33飛が狙いの限定遠打。
 32や31に打ったのでは46玉の変化で63飛成と桂を取る手が無いので詰みません。

<5手目:33飛>
横田進一196501_33飛

 46玉は既述のとおり35馬があるので同馬と応じます。
 ここで35馬とただで捨てるが気持ちの良い手です。
 37玉と逃げれば、39飛から17馬が爽快な決め手。

  馬の利きに打つ33飛の限定打も妙手ですが、35馬や17馬の好手が見えないと、17金の邪魔駒消去は気づきません。
  僅か13手に伏線手や限定打を盛り込んだ難解作でした。

【作意】27金、46玉、36金、同玉、33飛、同馬、35馬、37玉、39飛、28玉、
  17馬、同と、29金まで13手詰

 横田氏は1938(昭和13)年生、1971年没。「昇龍」「曙光」の煙詰二局、七種合「虹」などの長編から短中編まで幅広く活躍された。本作は「四百人一局集」にも収録された短編の代表作。


山田修司作(近代将棋1965年1月、『夢の華』第50番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第64番)
山田修司196501

 入玉図ですが5×5に収まっていて成駒もなく好形作です。
 初手は16角と飛車を取ります。
 37玉は36飛がありますし、28玉なら18飛と打ち、いずれも俗手で詰みます。
 29玉も59飛と据えれば、49角合、28金、同玉、27飛、同角成、同金以下の詰み。
 最善は38玉。これには38金から29金と金を連続して捨てるのがうまい手。
 49玉は69飛、59合、39飛というスジがあるので、29同玉と応じます。
 これで38に呼んだ金を角で取ることが出来ました。
 38同玉となったところで37飛が限定短打。

<9手目:37飛>
山田修司196501_37飛

 他の地点から打つと49玉で捕まりません。
 37同玉と取らせて31飛の遠打が絶好の一打。

<11手目:31飛>
山田修司196501_31飛

 46玉なら35飛成があります。
 いったん28玉としますが、27金と捨てれば取る一手で、38金と打ってこの金で追い上げる。
 22玉となったところで33飛成とし、続いて19の香を12に成捨てればキレイな収束。
 37飛の短打から31飛の遠打というのが絶妙の組み合わせ。
 作者は本作に「遠近打」と命名されている。

【作意】16角、39玉、38金、同金、29金、同玉、38角、同玉、37飛、同玉、
  31飛、28玉、27金、同玉、38金、26玉、37金、25玉、36金、24玉、
  35金、23玉、34金、22玉、33飛成、21玉、12香成、同玉、23金、21玉、
  22金まで31手詰


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
         投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
         編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編」

***************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
  blogsokikaitusin@gmail.com
以上

詰四会に行ってきました

<詰四会に行ってきました>

■「すらすら解ける20手台」PartⅡ出題中
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡを出題中です。
 (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html )
 今回の出題は難易度順ではありません。
 また駒数が多いから難しいとは限りません。
 解答者の中から若干名に呈賞させていただく予定ですので、一題でも解ければ解答を送ってください。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(火)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
図面:http://firestorage.jp/download/ae0611a8ec56f9e065e06a19d8dcf4deacfaed58
解答用紙:http://firestorage.jp/download/71b0cd628d38a3d263d8ddc477c82c4c8abc8745
パスワードはいずれも「sura2017」です。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html


■詰四会に行ってきました
 8月27日(日)、四国に足を伸ばしました。
 前の週まで創棋会45周年例会準備でバタバタしており、参加するかどうか迷っていたのですが、この機会を逃すと次は1月なので、「すらすら解ける20手台」の宣伝も兼ねて顔を出すことにしました。
 岡山からは瀬戸大橋。車窓から瀬戸内海の写真を撮ろうと思ったのですが、うまくいかないうちに海を渡って坂出に着いてしまい、乗り換えれば一駅で最寄り駅の宇多津駅。

駅2

 折角四国に来たので讃岐うどんで腹ごしらえ。
 流石に駅前の店は混んでいたので、駅で入手した観光マップ片手に少し歩いて別のうどん店に行きました。するとそこはセルフ店で、これまた行列。隣の店はと見るとさらに大繁盛店で、行列客に日傘貸出のサービス付。他にはないかと少し先の神社まで行きます。
(懇親会で来嶋さんにこの話をしたところ大繁盛店は宇多津で最も流行っている「おか泉」とのことでした)

神社

 宇夫階神社という宇多津では有名な神社。お参りの人もちらほら。この横にこじんまりとしたうどん屋が見えました。路上に行列もありません。しめしめと思って店先に行くと「番号札○○番の方」という声が聞こえ、店内にはちょっとした順番待ちの列が。
 やむなく先ほどのセルフ店に戻ると行列は消えていたので、ここで昼食にありつきました。うどんはボリュームがあり、トッピングの揚げ物も種類が豊富で、思わず食べ過ぎてしまいました。
 そこから腹ごなしに散策をと思ったのですが13時前だったので会場である「ユープラザうたづ」へ向かうことにしました。

会場

 会場の前で平井さんと遭遇。
 建物ロビー内にはすでに詰四会メンバーも来られていて、早速例会会場へ。

 来嶋さんが手早く受付準備をされている間に、ちゃっかり「すらすら解ける20手台」の出題一覧も配付させていただきました。

 今日の課題作は「無仕掛」または「無防備」ということで(詰パラ7月号89P参照)、例会の客寄せ作品を持参したのですが、皆さんが持ってこられたのはウン十手台の力作揃い。力のある方が揃っているのがよくわかりました。

会合2
(左から):三角、来嶋、平井、小林、竹村、斎藤、岩本、中村

 斎藤さんからは「数学セミナー」の論考についてお話をうかがいました。
 残念ながら用事があって途中でお帰りになりました。
  → http://monsieur.ddo.jp/newblog/2017/08/post-2123.html

 参加者一同で持ち寄った作品を解いたり批評したり、あっという間に終了の時間となりました。

集合
 前列(左から):小林、来嶋、三角
 後列(左から):平井、竹村、中村、元水、則内

 終了後は場所を変えての懇親会で、詰棋談議に花を咲かせ、楽しいひとときを過ごしました。

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★次回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
         投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
         編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**************************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
   blogsokikaitusin@gmail.com
以上

例会は8月20日、45周年記念懇親会も開催

例会は8月20日、45周年記念懇親会も開催

■次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島6-3-1
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費] 千円(学生無料)
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★例会終了後「45周年記念懇親会」を開催

45周年記念行事「記念懇親会
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
   https://r.gnavi.co.jp/kaed384/map/
   TEL:06-6454-5988
   JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・当日の準備は着々と進行中。
・記念作品として 「45」にちなんだ作品を当日展示させていただきます。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
なおお寄せいただいた作品は、あらためて詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
・作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします
blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の次回&次々回課題
☆「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 愛着のある「やさしい中編作」をどこかでお披露目したいと考えている方、ぜひとも本コーナーに投稿下さい。
 また結果発表では短評は原則すべて掲載の予定です。解答で詰キスト同士の交流が図れます。
 多くの方に、作品投稿、解答などで参加していただきたいと思います。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。


 さて課題作の例題紹介、今回は香の「開き王手」 を三作紹介します。
 いずれも好作揃いです。

 まず第一局は短編です。
捨てられ人作(詰パラ1982年7月、『80年代ショート詰将棋ベスト200』第52番)
捨てられ人198207

 59香を動かして開き王手するしかありませんが、どこに動かすのが正解でしょうか?
 たとえば詰将棋らしく58香と一つだけ動いてみましょう。
 48玉なら59角、49玉、37角、58玉、68金まで。
 この変化は香がどこに動いても同じです。
 58玉と香を取る手はどうでしょうか。
 これには52飛成があります。36角が利いているので57に合が出来ません。69玉と逃げれば68金から59龍までの詰み。
 58香で詰んだかに思えますが、入玉特有の受けの妙手がありました。
 59金(銀)と捨合します。これは同飛と取るしかありませんが、48玉とされると と金の守備が強力で手も足も出ません。
 このとき58香が無ければ58金と打てることに気づくと、初手は57よりも遠くに移動するということが見えてきます。(59銀合の変化は後述)
 それでは初手55香としてみましょう。48玉は詰みですが、58玉とされると55香が邪魔で52飛成ができません。
 そうです。正解は51香成です。

<図:初手51香成>
捨てられ人198207_51香成

 こうしておけば58玉には52飛成で詰みます。
 となると玉方は59への捨合で延命を図るしかありません。
 59金合は同飛、48玉、58金と打てますから、59銀合が最善の受けです。
 59同飛、48玉となって一瞬手が止まりますが、上手い継続手段がありました。
 57銀と捨て同とと取らせて36角の利きを通してから58飛と捨てるのです。
 49玉なら89飛成まで駒余り。
 同とには42飛成までです。
 狙いの51香成だけでなく、59銀の捨合という好防、57銀から58飛の捨駒を配した好作でした。

【作意】51香成59銀合、同飛、48玉、57銀、同と、58飛、同と、42飛成まで9手詰
 

 次の作品は中編です。
高橋和男作(近代将棋1969年3月、塚田賞、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第121番)
高橋和男196903

 攻め方は、29飛、27香、87飛、42角と飛び道具が好配置され、玉は風前の灯火。
 まず87飛に活を入れるため37銀を消す。17歩~28銀~17銀。
 17同玉で27香を動かせば開き王手。しかし26香などでは16玉で17歩が打歩詰になってしまう。
 ここは24香と走って42角の利きを止めなければいけない。

<図:5手目 24香>
高橋和男196903_24香

 16玉と逃げられるが、今度は42角の利きが無いので17歩と打てる。
 15玉の局面では42角を活用したいが、24香、22銀、13とが凝り形なのでこれをほぐしたい。
 まず14と と捨て、続いて13銀成と捌く。これを同玉では23香成で早いので15玉と逃げます。
 22銀がいなくなったので、そこに22香成と移動して開き王手するのが決め手。

<図:5手目 22香成>
高橋和男196903_22香

 42馬と角を取られて困ったようですが、14成銀と捨て23飛成と攻めます。23に成れるのが22香成の効果。
 最後は16歩から17飛と87の飛車もきれいに捨てての収束。
 27の香を二段活用して開き王手するのが妙味ある手順。
 見事塚田賞に輝きました。

【作意】17歩、同玉、28銀、16玉、17銀、同玉、24香、16玉、17歩、15玉、
  14と、同玉、13銀成、15玉、22香成、42馬、14成銀、同玉、23飛成、15玉、
  16歩、同玉、17飛、同玉、27龍まで25手詰


 最後も中編です。
川崎弘作(詰パラ1955年4月、『北斗』第57番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第32番)
川崎弘作195504

 29龍、28金、59角、43馬、48香と、攻め方の包囲網は強力。
 しかし持駒は歩しかなく詰形も見えないので慎重に攻める必要があります。
 まず27金とします。35玉は36金から54馬、また15玉は33馬から26金があります。
 25玉には取れないことを見越して36金と捨て拠点を築きます。
 ここで34の香を動かして43馬で迫る手があります。
 16歩と叩き同玉に32香成と開き王手。

<1図:7手目 32香成>
川崎弘作195504_32香

 25合では26金(龍)までですから15玉として打歩詰で逃れようとします。
 ここから攻め方の巧みな構想がスタートします。
 42馬、52馬と玉から遠ざかるように馬鋸。
 馬が52まで移動したところで、43香成の開き王手で59角の活用です。

<2図:13手目 43香成>
川崎弘作195504_43香

 43香成で52馬の利きが消えたので16歩が打てます。
 16歩からは再度42馬、43馬と馬を近づけ、最後の決め手が26龍。
 これで再度打歩詰を解消し、最後は34成香と捨てて収束します。
 26龍と捨てて打歩詰を打開するのは1図以下でも可能なのですが、それでは33馬~22馬の千日手。盤上に44成香を出現させることによってこの収束が実現したわけです。

【作意】27金、25玉、36金、15玉、16歩、同玉、32香成、15玉、42馬、16玉、
   52馬、15玉、43香成、59香成、16歩、同玉、44成香、15玉、42馬、16玉、
   43馬、15玉、26龍、同香、16歩、24玉、33馬、13玉、22馬、24玉、
   34成香、同玉、33馬まで33手詰

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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
    投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
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以上

詰パラ8月号到着

 連日暑い日が続きますが、皆さん熱中症にはご用心ください。

 さて当ブログに以下のようなご意見をいただきました。
  「過去の記事(去年のすらすら解ける20手台など)が非常に見つけにくいです。
   月別アーカイブから探すのは手間がかかります。
   カテゴリ分けしていただけないでしょうか
?」
 ごもっともなご意見です。
 月別アーカイブだけというのも芸がないのですが、一つの記事に色々なことを書いているので、きれいなカテゴリー分類はなかなか難しいのも現実です。当面は本文中に関連記事を紹介するようにします。
 将来どうするかはあらためて考えたいと思いますので、良案をお持ちの方は、下記までご一報ください。
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■詰パラ8月号が到着
・表紙は初入選の西村さん。なんと昭和31年のお生まれ。高校時代に熱中してから40数年ぶりの再燃とのこと。思わずエールを送りたくなりました。
 ところでカレンダーが将棋盤に見えて困るということですが、カレンダーの大きさはせいぜい5×7ですから、そのあたりに好形作創作の秘訣があるのでしょうか。
・詰棋校(12P~)。
 小学校:全国大会お疲れ様でした。選題作が看寿賞を受賞するというのは嬉しいことだと思います。
 中学校:ワープロ専用機というのは懐かしい響きですね。私も平成になって間もなくOASYSを使いはじめ、Win95登場以降はPCのお世話になっています。今考えれば随分短期間でPCに乗り換えたものです。
 ところで小中は5問中3題が同じ作者。こういうのは珍しくないですか?
 高校:藤井効果で将棋ブーム。今しかない、まさにそのとおり。
 短大:「社団戦」面白そうですね。関西なら参加を考えるのですがね。二軍はないからお呼びでない?
 大学:暑い夏は辛いカレーですか…。
 大学院:吉田さんも全国大会に参加されていたんですね。大学院から看寿賞が2作受賞、おめでとうございました。
・全詰連の頁(23P~)。藤井フィーバーの対応、お疲れ様でした。柳田さんの普及への前向きな姿勢には頭が下がります。全国大会はおかげさまで混乱もなく盛会でした。一番ホッとしているのは実行委員会の皆さんと柳田さんだったと思います。
 将棋ファンを詰将棋の世界に呼び込み定着させるにはどういう取り組みが有効なのか、引き続き考えていきたいと思います。
・おもちゃ箱だより(41P~)。柿木将棋を活用した創作。知らずに鑑賞すれば好印象を持つのがソフト創作と知らされると感激も今ひとつとなるのはなぜなのでしょうか。解図や検討にソフトを使用することに慣れてきたように、創作という切り口にも慣れるのかもしれませんが…。
・ちえのわ雑文集(32P~)。懐かしい脊尾詰の話。97~98年と言えばPCの能力も価格も庶民的になりつつあったはずなのですが、取り寄せたカタログの中味を理解できる知識が無く、なぜか高嶺の花と思ってしまいました。
・将棋パズル雑談(40P~)。段々難しくなってきた感じがするのは気のせい?でも新しい問題を見るとついついやってみようかという気になるのが不思議なところ。
・デパート賞(44P~)。「馬屋原賞」のやよい作は看寿賞選考でも取り上げられていましたが、こうしてあらたな紹介があったのは喜ばしいことです。「大崎賞」の中山作、盤面七色としてとても豊富な内容です。
・サロン(46P~)。こちらは「春霞賞」の結果発表。構想作が対象の本賞も4回目。今年は「LCM」が大賞、「手裏剣」と「巻尺」が佳作に選ばれました。
他に小池さんが七條賞の表彰へのご提案。継続は力なり、という観点からは一考に値するご意見かと思います。
・会合報告(48P~)。創棋会の案内にご注目ください。今月は例会と45周年記念懇親会開催です。「すらすら解ける20手台」への投稿もお待ちしています。
・結果稿/デパート(84P~)。解答者39名。全問解けなくても解答された方が多かったようですが、おそらく非常に多くの方がトライされたのではないかと思います。

■創棋会の次回&次々回課題
☆「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 そもそも「中編作」の発表の場は、そう多くありません。「やさしい中編作」をどこに投稿しようかと考えている方、ぜひとも本コーナーに投稿下さい。
 またリアルの会合は敷居が高いという方も、ネット作品展なら気軽に詰キスト同士の交流を楽しんでいただくことが出来るのではないでしょうか。
 多くの方に、作品投稿、解答などで参加していただければ幸いです。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  出題:8.24 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  結果稿:9.22(第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
       10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
     ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。


 さて課題作の例題紹介、今回は「遠打」の中編を三作紹介します。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。

 まず第一局は香の遠打です。
若島正作(詰パラ1992年6月、『盤上のファンタジア』第52番)
若島正199206

 第8回全国大会(青森県百石に記念作として出品された一局。
 初形は僅か7枚、右上隅に収まった好形作です。
 23から14や34への脱出路が見えているので初手は香を打つ一手です。
 なんと正解は39香の遠打!
 この形から遠打が出るのは想定外!

<図:初手39香>
若島正199206_39香

 なぜ39なのか。
 少しずつ変化を調べていきましょう。
 まず23玉と逃げる手は、24銀成、同玉、35馬と引くと、23玉は13馬まで、15玉も17香、15合、33角成で詰む。
 35馬と引かさないために、34歩と中合するのはどうでしょう。これには34同香、23玉、24銀成、同玉と進め、29香と打ちます。25合でも26中合でも33角成とすれば、14玉には15歩以下、また13玉には35馬、12玉、13歩以下で詰みます。
 歩を渡さず34桂中合もありそうですが、今度は31角成、23玉、22馬、14玉、24銀成、15玉、17香、16合、25成銀、同玉、35馬という筋で詰みます。
 どうやら35を塞ぐ必要があるようです。
 35歩と中合してみましょう。31角成、23玉、24銀成、同玉、35馬、15玉、16歩、同玉、19香、27玉、17馬まで。初手38香ではこのとき38玉と逃げられてしまいます。
 38歩と中合して39香を吊り上げてから35歩と受けるのはどうでしょうか。それには38同香、35歩合のとき31桂成とする手があり、23玉に24銀成とします。同玉なら35角成で簡単、22玉も23香、12玉、13歩とピッタリです。
 なお桂中合の筋は、35桂合、31角成、23玉、24銀成、同玉、35馬、15玉まで追ったとき、17香から27桂があります。
 ようやく正解が見えてきました。正解は35銀の中合
 変化中の24銀成を防ぐのがポイントです。
 こうされると31角成の筋では詰まないので、黙って35同香とするしかありません。
 23玉には、33香成、14玉と攻めますが、上部に追い出すようで不安があります。
 24銀成と戦力を補充して、同玉に13角成が好手。15玉なら17香で脱出は止まります。
 13同玉に35馬と引いてようやく本筋に入った感じです。
 ここで24飛合が縦横に利かす攻防。
 15香と打って合駒を訊けば14桂合が最善ですが、以下も13馬と突っ込む手が入り、桂吊るしまで、きれいな収束です。
 作者によれば39香は逆算で入れたとのこと。どうやったらこんな好形に収まるのか、不思議でたまりません。

【作意】39香35銀合、同香、23玉、33香成、14玉、24銀成、同玉、
    13角成、同玉、35馬、24飛合、15香、14桂合、22銀、12玉、
    14香、同飛、13馬、同飛、24桂まで21手詰


 次の作品は飛の遠打です。
山田修司作(詰パラ1967年2月、『夢の華』第65番)
山田修司196702

 初手は43金。ゴツンと音のしそうな一手です。
 同玉は53飛、同銀、同歩成、32玉、42飛以下。同銀も、42飛、同玉、53歩成、33玉、43と、同玉、53飛、32玉、44桂以下。
 相手にせず23玉とかわすのが最善。
 14との守備力が強いので15桂と捨て同と と取らせます。
 24飛と打って22飛成から32飛と据えると詰みそうなのですが23玉とされると、56角が良く利いていて詰みません。
 15同との局面で絶好の一打があります。
 29飛の遠打です。

<図:5手目 29飛>
山田修司196702_29飛

 56角の利いているところにわざと打つのはどういう意味なのでしょうか。
 たとえば28歩合とすると、24飛と打ちます。
 13玉に28飛引と合駒の歩を取りながら開き王手をすると、二枚飛車が連結され、飛車にエンジンがついた形になります。24歩と捨合しても、同馬から13馬と捨てれば二枚飛車の威力で詰みます。
 と金がよく利いているので飛車の打ち場所は29しかないわけですが、角の利きに遠打というのは強烈です。
 玉方も同角成と応じるしかありませんが、これで29に質駒が出来ましたので、24飛と打ち、13玉に29飛と角を手に入れます。
 以下は22飛成と銀も奪って23銀捨てから41角と離して打てば詰みとなります。

【作意】43金、23玉、15桂、同と、29飛、同角成、24飛、13玉、
    29飛、12玉、22飛成、同玉、23銀、同玉、41角、12玉、
    34馬、22玉、32角成、13玉、23馬まで21手詰


 最後は角の遠打です。
二上達也作(将棋世界1966年1月、『将棋魔法陣』第2部「二上詰将棋珠玉篇」第100番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第91番)
二上達也197410

 実戦型で成駒のない涼しげな初形。
 86歩の離れ駒がちょっと気になりますが…。
 34飛と打つと23玉の一手で一気に狭くなります。
 しかし、そこから74飛としても32玉と落ちられて駒不足、また36飛では34歩合とされて続きません。
 31角が無ければ31飛成と出来ることに気づけば、初手13角成の好手に気がつきます。
 同桂と取ると、以下の手で早く詰みますので同香と応じます。
 変化:13同桂、34飛、23玉、31飛成、34角合、同角、24玉、23角成、同玉、45角、34角合、同龍、22玉、24龍、31玉(32玉は23角成~31角~33龍)、22角、42玉(41玉は23角成)、33角成、53玉、54龍、62玉、63龍以下。
 13同香には34飛から31飛成とします。
 玉方は34に捨合して凌ぎます。
 34香合だと同角、24玉、23角成、同玉に24香と捨てて詰み。
 銀合は、同龍、22玉、23銀、11玉、12銀成、同玉、32龍の両王手が決まります。
 桂合は、同角、24玉、23角成、同玉に35桂と打ち、12玉に32龍と引けば11玉には23桂不成の詰み。
 最善は角合です。
 同角、24玉に23角成と捨てます。
 ここで45角と打ち直しても34角と捨合されて堂々巡り。
 絶妙の一手があります。
 89角の遠打です。

<図:11手目 89角>
二上達也197410_89角

 この手の意味はすぐにはわかりません。
 34角と捨合するしかありませんが、その前に78歩合とか37桂合という手を入れるとどうなるでしょうか。それには同角と取って34角、同角、23角成と進めて同玉に24歩や35桂が利きますから早く詰みます。
 したがって単に34角合とするのが正解ですが、今度は同龍と取ります。
 22玉に23龍~22角と俗に追うのは、先が見えないと指しにくいところです。
 42玉と上がられると上部に脱出されそうですが54桂から31角成で64方面はピタリと止まります。
 そして44玉に34龍としたところでようやく89角の意味が見えてきます。
 89角の利きを活かして龍で追えば31馬の利きがあって玉の逃走経路は一本道。
 透明のエスカレーターを降りるように玉は99まで移動して詰み上がりです。

【作意】13角成、同香、34飛、23玉、31飛成、34角合、同角、24玉、23角成、同玉、
   89角34角合、同龍、22玉、23龍、31玉、22角、42玉、54桂、53玉、
   31角成、44玉、34龍、55玉、45龍、66玉、56龍、77玉、67龍、88玉、
   78龍、99玉、98龍まで33手詰


45周年記念行事「記念懇親会
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
    https://r.gnavi.co.jp/kaed384/map/
    TEL:06-6454-5988
    JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は着々と準備進行中ですが、アイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
blogsokikaitusin@gmail.com


******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
      投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会」
 例会終了後の開催となります。
   日時:8月20日(日)18:00から
   場所:山内農場 福島駅前店
     〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
     TEL:06-6454-5988
     JR環状線福島駅出てすぐ南側
   会費:3千円(学生・女性は千円)
******************************************************************
★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上

創棋会の課題や例会など

<創棋会の課題や例会など>

■全国大会レポート
 全国大会楽しかったですね。2週間経ちましたが、まだ余韻が残っているように感じます。
 参加者の皆さんによる大会レポートもWEBにたくさん掲載されています。
 加藤さんの「おもちゃ箱」にまとめられていますので、参考になさってください。
http://toybox.tea-nifty.com/taikai/2017/07/post-0fb1.html

■近況
 久方ぶりに地域の将棋大会に参加。
 予想はしていましたが大変な盛り上がり。
 主催者の話では参加者は大幅増とのこと。大人は見たことのある顔ぶれだったので、子どもの参加が増えたようです。
 また今年は地元ケーブルテレビにも取り上げられるということで報道スタッフが来ていました。
 いずれも藤井効果でしょうか。
 景品代わりに詰パラを持参。喜んでいただきました。
 私の対局結果?午後は指導将棋を受けていましたのでご想像にお任せします。

 会社帰りに本屋に立ち寄ると、気のせいか将棋の書棚は気のせいかスカスカ。これも藤井効果で、売れ行きがよくて補充が追いつかないのかと思いながらフロアを移動していると、別の場所にワゴンで将棋フェアらしきコーナーがあり「将棋エッセイコレクション」(ちくま文庫、後藤元気編、2014刊)を入手。昨年新潮文庫で出た「棋士という人生」(大崎善生編)とは切り口の違うアンソロジーで、これはこれでスイスイと読めます。

 本といえば、週末は図書館で涼むのが習慣になっていますが、最近「電王」(幻冬舎、高嶋哲夫、2016年12月刊)を借りて読みました。小学生でプロになる、名人がAIと闘うという、最近の棋界を象徴するような出来事を軸に描かれています。著者が雑誌に連載を開始されたのが2015年12月ですから、取材も含めれば、かなり先取りした内容だと感じました。
 「美学への招待」(中公新書、佐々木健一)も借りましたが、まだ読めていませんので、感想はあらためて。(これは全国大会効果です)

■創棋会の次回&次々回課題
「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 「やさしい中編作」の発表の場を作るということは、意義のあることだと思います。
 またネット作品展が、幅広い詰キストの交流の場になればと思いますので、作品投稿、解答などどんどん参加していただければと思います。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

 さて課題作の例題紹介、今回は「遠打」「遠開き」をミックスして三作を紹介。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。

 まず第一局は短編から。
山本民雄作(詰パラ1971年6月、『古今短編詰将棋名作選』第175番)
山本民雄197106

 入玉ですが4×4に収まった好形作。
 角を離して打つとすぐに詰みそうです。
 47角、19玉、39龍、18玉となると、29龍としても、29角としても、17玉とされて打歩詰。
 ちょっとひねって47角、19玉に、49龍とするとどうなるでしょうか。
 今度は18玉に29角と引き、17玉には18歩と打てます。28玉に、19角、同玉、83角成、18玉…。どうも駒が足りませんね。
 先ほどの手順で29角打とすると、17玉、18歩、28玉となり攻め駒が重複してうまくいきません。
 初手に83角と成れる所から打って置くと、19玉、49龍、18玉、29角打、17玉、18歩、28玉に39龍という好手があります。取れば38角成までです。しかし19玉で続きません。
 正解は初手92角です。

<図:初手69角>
山本民雄197106_92角

 83角と打っても詰まなかったのに92角ならなぜ詰むのでしょうか?
 19玉とすれば、後の打歩詰を避ける49龍が好手。
 18玉には、29角打と重ねて打ちます。
 作意は17玉、18歩、28玉と進み、ここで39龍とじっと寄るのが味の良い手です。
 取れば38角成までなので、19玉ですが、そこで83角成

<図:11手目83角成>
山本民雄197106_83角

 初手92から打ったのは二枚目の角が成れる余地を残すという意味付けで斬新なアイデアでした。
 18玉と逃げれば、19龍と捨てて、同玉、29馬まできれいな収束。

【作意】92角、19玉、49龍、18玉、29角打、17玉、18歩、28玉、39龍、19玉、
  83角成、18玉、19龍、同玉、29馬まで15手詰

 2手目83歩合は同角成、19玉、28角、同歩成、同銀、同龍、同龍、同玉、38飛、29玉、48飛、19玉、73馬以下17手駒余りの変長となるのが残念な変化。
 また、次に紹介する長谷作があったため1号局とはなりませんでした。
 しかしながらこの斬新な構想を、好形好手順でまとめたことが評価され、同年の表紙首位作に輝きました。


 続いてはベテラン長谷さんの作品。
長谷繁蔵作(詰パラ1971年4月)
長谷繁蔵197104

 導入は47銀から58金。
 入玉されそうで指しにくいのですが、58龍では46玉で続きません。
 38玉と潜り込まれたところで92角と遠打の妙手が出ます。

<図:5手目 92角>
長谷繁蔵197104_92角

 92角と打たれると玉は意外に狭く、39玉なら49龍から93角があるので、危ないようでも49角とするしかありません。
 59金と角を取って38角と打ちます。同香成とは取れないので、39玉とかわします。
 そこで28銀と捨て同玉となったところで83角行成と開き王手。
 83に角が成れるのが92角の効果です。この意味付けは山本作と同じです。
 ここからは収束です。
 29馬と引き、37玉にはもう一枚の角を47に成ります。
 25の飛車を奪って47馬と飛び出したとき36香が軽い移動合の受け。
 そこで最後の決め手が21飛です。

<図:23手目 21飛>
長谷繁蔵197104_21飛

 21飛の意味は明瞭。これ以上近くに打つと取られてしまいます。
 14玉、36馬、13玉、14香とアッサリとまとめました。

【作意】47銀、同玉、58金、38玉、92角、49玉、59金、同桂成、38角打、39玉、
  28銀、同玉、83角行成、68と、29馬、37玉、47角成、26玉、25馬、同玉、
  47馬、36香、21飛、14玉、36馬、13玉、15香まで27手詰

 山本民雄氏よりも2ヶ月早く掲載されました。
 本作はさらに21飛の遠打で後半をまとめています。
 92角、83角成、21飛と、まさに「遠打・遠開き3回以上」の課題にピッタリの作品でした。


最後の作品は香の遠打です。
山田修司作(近代将棋1969年11月、塚田賞、『夢の華』第73番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第81番)
山田修司196911

 83角の利きを活かして42飛から追う手が見えます。
 42飛、51玉、41飛成、62玉、61龍、73玉、72龍、84玉、94角成、同玉、92龍、93金、83銀、95玉、93龍、86玉、87銀、同玉、96龍、88玉、89金、同玉、98龍と、手数は長いのですが94角成や96龍の軽手もあり作意らしく手が続きます。
 しかし79玉、89金、69玉となると、持駒桂香ではちょっと続きません。

<逃れ図:69玉>
山田修司196911_紛れ69玉

 しかしこの局面で59の逃げ道がなければどうなるでしょうか?
 そこで攻め方は工夫します。
 42飛、51玉となったところで、まず63桂と打って同金と取らせます。
 そこで狙いの一手が出ます。
 59香の遠打です。

<図:5手目 59香>
山田修司196911_59香

 59同と と取らせて、もう一度53香と打ち同金と53の穴を塞ぎます。
 そこで41飛成から追います。
 42飛、51玉、41飛成、62玉、61龍、73玉、72龍、84玉。
 ここで94角成と角を捌いて捨てるのが好手。
 同玉の一手に、92龍と銀を取って攻めが続きます。
 83龍を防いで、93金合も絶対。
 83銀と俗に迫って、95玉に93龍と金も奪います。
 86玉、87銀、同玉と進めたとき、96龍と捨てるのが継続の好手。
 取れば97金から簡単。
 88玉と角を取りますが、89金がとどめの一手。
 同玉に、98龍とすれば、今度は59が塞がっているので79金から68龍までの詰みとなります。
 59香は随分先の効果の現れる伏線手でもあったわけです。
 作者は『夢の華』で本作に「伏線遠打」と命名されています。

 59香に対する中合が利くのかどうか見ておきましょう。
 58合は最終手58龍として駒余りです。
 また57合は、31手目に78金として、69玉に89龍までです。
 もう一つ、59ではなく58から香を打つ紛れも強力です。
 これには、57歩合、同香、56歩合、同香、55桂合とします。以下53香、同金、41飛成、62玉、61龍、73玉、72龍、84玉、94角成、同玉、92龍、93金、83銀、95玉、93龍、86玉と進めたとき、97金と打ちますが、76玉、87金、66玉(紛れ図)とかわして、ギリギリ詰みません。

<58香の紛れ図>
山田修司196911_紛れ58香

 55桂合が67金を防いでいます。
 また56歩合を省くと56金があります。
 57歩合を省略して56歩合とすると、手順を進めて紛れ図となったとき(55桂が無く、56香が58、玉方56歩がある)65桂と跳ねる手があり55金の詰みがあります。

 最後に『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』の吉田健氏による解説から少し引用させていただきます。
「序に飛をおろし、51玉と固定して63桂で金を呼び5筋の窓を開く。この窓は直後にすぐまた元のように閉じられるのであるが、その束の間の空間に一閃するのが、狙いすましとぎすまされたこの一手。
 5手目、59香!
 一番遠いところへ、しかもと金に取ってくれと打ちおろすこの鮮烈な手ざわり。実に端的な表現である。まさに構想とはかくあるべしという好個の見本と云えよう。
 (…中略…)心得べし、淡彩の背景に一点、ぽつんと投じられてこそ、朱は燃え立つのである。」

【作意】42飛、51玉、63桂、同金、59香、同と、53香、同金、41飛成、62玉、
  61龍、73玉、72龍、84玉、94角成、同玉、92龍、93金、83銀、95玉、
  93龍、86玉、87銀、同玉、96龍、88玉、89金、同玉、98龍、79玉、
  89金、69玉、78龍まで33手詰


45周年記念行事「記念懇親会
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
    〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
    https://r.gnavi.co.jp/kaed384/map/
    TEL:06-6454-5988
    JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は準備中ですが、アイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで「45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com


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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
      投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会
 例会終了後の開催となります。
    日時:8月20日(日)18:00から
    場所:山内農場 福島駅前店
     〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
     TEL:06-6454-5988
     JR環状線福島駅出てすぐ南側
    会費:3千円(学生・女性は千円)
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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
      投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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以上