「すらすら解ける20手台」PartⅡの解答締切は9月20日です

「すらすら解ける20手台」PartⅡの解答締切は9月20日です

■「すらすら解ける20手台」PartⅡ出題中
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡを出題中です。
  (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html )
 解答締切は9月20日(水)です
 キラリと光る一手や気持ちの良い捨駒に思わず膝を打つ作品、楽しい手順や流れの心地よさに納得いただける作品などが揃っています。
 一題でも「すらすら」解ければ解答を送ってください。
 解答者の中から若干名に呈賞させていただきます。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
解答締切:9/20(水
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
  ※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
 図面 : http://firestorage.jp/download/ae0611a8ec56f9e065e06a19d8dcf4deacfaed58
 解答用紙 : http://firestorage.jp/download/71b0cd628d38a3d263d8ddc477c82c4c8abc8745
  パスワードはいずれも「sura2017」です。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html


■創棋会45周年記念作品
 45周年記念の会合の様子については、先日例会報告をさせていただきました。
  (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-127.html 
 記念作品が多数集まりましたので、何回かに分けて紹介させていただきます。
 解答募集という形はとりませんが、作品への感想などございましたら、コメントをお願いします。
 まずは前回紹介した二作の作意手順を発表します。

則内誠一郎作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_則内v2

 創棋会45周年記念作品、第一作目に紹介するのは則内さんの「盤面45」です。
 初手は76銀と出ます。
 66玉に67馬と捨てます。同金なら64龍があるので55玉とかわします。
 そこで45馬と連続ダイブが気持ちの良い手です。
 これは取るしかありません。55同玉には36馬と切って戦力を補充します。
 36同玉に27龍と引き45に逃げる玉に55金が決め手。同玉には57龍を見ています。
 玉はいったん46と逃げますが、龍の威力で網を絞れば力尽きます。
 短編の得意な作者らしい捨駒が気持ちの良い作品でした。

【作意】76銀、66玉、67馬、55玉、45馬、同玉、36馬、同玉、27龍、45玉、
  55金、46玉、37龍、55玉、57龍、45玉、56龍、35玉、45金まで19手詰
   *16手目45玉の処、44玉なら34金、45玉、56龍迄19手。


谷本治男作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_谷本

 次の作品は谷本さんの「盤面45」です。
 いかにも35角が邪魔という初形ですが、いきなり13角成では同玉でダメです。
 ここは15桂と捨てるのが大切な事前工作。
 同香と取らせておけば13角成、同玉には14香があります。
 玉方も13角成には同桂と応じますが、これで狙いの35桂が打てます。
 12玉に24桂と打って32飛を奪うことに成功。
 32玉となったところで狙いの一手が出ます。
 62飛が限定遠打!この意味は手順を進めると分かります。
 31玉には23桂と右方向に跳ねます。43桂では41玉で詰まないのですが芸の細かいところです。
 玉方も21玉と寄るのが最善。
 11桂成から12歩と打って21玉となったところで23香と打ちます。
 ここから成香で玉を追います。
 51玉となったとき42飛成と攻め、61玉に72龍と切ります。
 ここでようやく62飛と遠くに打つ必要があったことがわかります。
 たとえば52飛と打つと、41玉に32飛成とするしかなく、51玉と寄られると手が続かなくなります。
 72同玉にはスパッと82龍と捨てます。
 同玉に73銀不成とし、93玉に95香から82銀で詰み。
 収束は別のつくり方があったかもしれませんが、アッサリと短くまとめたので62飛の遠打や成香追いが引き立つことになったと思います。

【作意】15桂、同香、13角成、同桂、35桂、12玉、24桂、21玉、32桂成、同玉、
  62飛、31玉、23桂不成、21玉、11桂成、同玉、12歩、21玉、23香、31玉、
  22香成、41玉、32成香、51玉、42飛成、61玉、72龍、同玉、82龍、同玉、
  73銀不成、93玉、95香、94歩、82銀打まで35手詰


 記念作品の続編ですが、本日は還元玉「45」と、推理将棋を紹介します。

中出慶一作 「還元玉45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45の還元玉


中村雅哉作 推理将棋「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
  創棋会45周年記念例会での席上対局はわずか10手で先手が詰まされたそうです。
  先手は45周年に思い入れがあったせいか45の地点に2回着手したそうです。
  さてどんな将棋だったのでしょうか?

 以上の二題、作意は次回のブログで発表します。


■創棋会の次回課題
 創棋会の次回例会は10月15日です。
 題は「遠打や遠開き、3回以上」です。遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
 例会で選題のうえ、12月号作品展に掲載されます。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 さて課題作の例題紹介、今回は「開き王手」を三作紹介します。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。


岩城克彦作(詰パラ1971年9月、『古今短編詰将棋名作選』117番)
岩城克彦

 中段玉でやや広がっていますが、盤上9枚ですから悪形というわけではありません。
 左の方に逃げられそうな形なので注意して攻める必要があります。
 25銀から24龍のような手も見えますが、ここは詰将棋らしく開き王手で攻めましょう。
 初手はカッコよく59角と遠開き。

<初手:59角>
岩城克彦59角

 これは25玉とする一手。
 そこで34銀と橋頭保を築きます。
 35玉なら47桂、36玉、25銀の好手順がありますので36玉と逃げますが、28桂がうまい継続手段。47玉なら48金まで。この変化のために59角と遠く引いておく必要があったのです。
 28同馬なら26金から48金まで。
 36玉とかわして凌ごうとしますが、26角と活用するのが決め手。
 同馬は45金の一発なので同玉と取るしかありませんが15龍が止めの一手。
 59角と遠開きして再度26角と飛び出す味が素晴らしい一作でした。

【作意】59角、25玉、34銀、36玉、28桂、35玉、26角、同玉、15龍、同玉、25金まで11手詰


若島正作(近代将棋1986年11月、看寿賞・塚田賞、『盤上のファンタジア』第60番)
若島正

 初手は開き王手しかない。しかも有名な金中合が出てくる筋が見えています。
 それでは44角成とやってみましょう。
 42玉では41角成~31飛で簡単ですから、33に中合して頑張るしかありません。
 歩や桂では32角成、同玉、33角成があるので、33中合は飛車か金しかありません。
 まず飛合はどうでしょう。32角成は同飛とされ、同香成、同玉の局面は飛車一枚では戦力不足なので同香不成とします。22玉、32香成、13玉までは絶対ですが、ここで23角成と捨てるのが好手で、同香とさせてから35馬とすれば、24合には15飛から25桂とする手があって詰みます。
 最善は金合です。同じように同香、22玉のとき、今度は23金とします(飛車合と同じように攻めると、32香成、13玉、23角成、同香、35馬、24合で詰みません)。11玉しかありませんが、そこで32香成では44飛と馬を抜かれてしまいます。
最初に戻って24角成や41角成を考えてみるのですが、詰みそうにありません。
 正解は何と55角成なのです!

<初手:55角成>
若島正55角成

 44角成でも詰まなかったのに、なぜ55角成なら詰むのでしょうか?
 まず42玉ならどうするか。それには41角成、同玉、31飛、42玉、64馬、53合、32香成以下ピッタリと詰みます。
 33金合はどうでしょうか。33同香、22玉(42玉は41角成、同玉、31飛、42玉、32香成、53玉、45桂以下)、23金、11玉、32香成となったとき、44角成だと44飛と馬を抜かれてしまいましたが、今度は44に合駒をするしかありません。何を合しても同馬と切ります。たとえば歩合なら44同馬、同飛、21成香、同玉に22歩と打って詰みます。他合も同じ攻め方で大丈夫です。
 そうなると最善は33飛合です。今度は44角成とした変化と異なり35馬の筋が無いので工夫が必要です。
 33飛合には、同香不成と取り、22玉、32香成、13玉のとき、23角成と捨てます。
 同玉は33馬があるので同香ですが、そこで15飛と上部を押さえます。
 14歩合では22馬~25飛があります。
 金銀合は22馬~33馬から14飛と切って15から打つ筋があります。
 最善は14角合です。これには22馬から33馬としておくのが用心深く、そこで25桂と37桂を活用するのが気持ちの良い手です。
 同香以下は、14飛と切って、角を23から打ってすぐに12に捨ててキレイに収束。
 55角成は非常に不利感のある好手。この少ない駒数でよくこんな素晴らしい手順が表現できたものです。

【作意】55角成33飛合、同香不成、22玉、32香成、13玉、23角成、同香、
  15飛、14角合、22馬、24玉、33馬、13玉、25桂、同香、14飛、同玉、
  23角、13玉、12角成、同玉、22馬まで23手詰


山田修司作(近代将棋1964年5月、塚田賞、『夢の華』第44番
山田修司「飛燕」

 95角をうまく捌いて93飛成の筋を実現したいところです。
 86金、同飛から97金と捨て86角と76飛を奪ってしまうのが明快な手段。
 86同玉に76飛と打てば一気に玉は狭くなります。
 93飛成があるので85玉としますが、そこで16飛が狙いの開き王手です。

<9手目:16飛>
山田修司「飛燕」16飛

 なぜ16まで開かないといけないのか、その答えは手順を追うと明らかになります。
 この局面で84玉は86飛、75玉、76飛、64玉、63桂成、55玉、56飛、45玉(44玉は46飛以下)、42飛成、35玉、32龍、34合、37香以下手数は長いのですが詰みます。
 そこで76歩合と捨合で延命を図ります。
 同馬と取って、84玉には93飛成と銀を奪い、同玉に94銀と上から押さえます。
 92玉となったときに第二段の妙手が出ます。
 12飛不成と入るのです。
 まるで遠打のような妙着ではないでしょうか。

<17手目:12飛不成>
山田修司「飛燕」12飛

 もし12飛成と入れば72歩合という中合の好防があり、どうやっても打歩詰が打開できません。
 12飛不成に対して22歩合なら、同飛不成として91玉、92歩、81玉、82歩、92玉に65馬と歩を入手すれば同香、93歩、91玉、81歩成とキレイに詰みます。
 作意は91玉と応じ、以下71とから63桂と香を入手し、成香で追っていきます。この手順では12よりも近くに飛車がいたのでは詰みません。16飛はこの12飛不成以下の巧妙な手段が見えていなければ指せない手です。
 最後は76馬がもう一働き。合駒を入手して収束です。

【作意】86金、同飛、97金、同玉、86角、同玉、76飛、85玉、16飛、76歩合、
  同馬、84玉、93飛成、同玉、94銀、92玉、12飛不成、91玉、92歩、81玉、
  71と、同玉、63桂不成、61玉、71桂成、同玉、74香、61玉、72香成、51玉、
  62成香、41玉、52成香、31玉、42成香、21玉、32飛成、11玉、77馬、66桂、
  同馬、同歩、23桂まで43手詰


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
       遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
          投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
          編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

***************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
  blogsokikaitusin@gmail.com
以上

詰パラ9月号到着

<詰パラ9月号到着>

■「すらすら解ける20手台」PartⅡ出題中
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡを出題中です。
 (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html )

 今回の作品展に投稿いただいたのは次の方々です。
  有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、Kisy、金少桂、柴田昭彦、高縄山ろく、鳥本敦史、
  中出慶一、中村雅哉、野曽原直之、nono_y、 福原徹彦、三輪勝昭、宗時宏、安田恒雄、
  山路大輔、山本勝士、吉松智明
    (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)
 ベテランから新人まで、看寿賞作家や同人作家もいるという、豪華な顔ぶれです。
 解答者の中から若干名に呈賞させていただきます。
 一題でも「すらすら」解ければ解答を送ってください。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(火)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
図面:http://firestorage.jp/download/ae0611a8ec56f9e065e06a19d8dcf4deacfaed58
解答用紙:http://firestorage.jp/download/71b0cd628d38a3d263d8ddc477c82c4c8abc8745
パスワードはいずれも「sura2017」です。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html


■詰パラ9月号が到着
・表紙は妻木さん。過去二回、ヤン詰の課題応募作が表紙にまわったとのこと。
 難易度というのは作者には測りがたいということですね。本作はどうでしょうか。
・詰棋校(12P~)。
小学校:「良い作品を鑑賞すると創作意欲が湧いてくる」というのはまさにその通り。
 ただ私の場合は意欲が湧いても、作品につながらない(汗)。
中学校:初入選の方はペンネームですか?
高校:今なら集客効果抜群。百貨店の将棋まつり復活を期待!
短大:15番は解いてみようという気にさせますね(笑)。フェアリーの「受先」みたいなもの。
大学:スイッチバックやバッテリーなどが一般化するには時間がかかったと思います。
 積極的に使うとともに面白いものができることが普及につながるのではないでしょうか。
大学院:吉田さんは指棋強豪でもあったのですね。アマ名人戦には注目しています。
 ロマンを失わずにこれからも楽しい作品を見せてください。
・全詰連の頁(23P~)。
 「看寿賞作品賞」が紹介されました。前回刊行分も加えられ600頁を超える仕上がりになったとのこと。
 まさに「大著」です。詰将棋愛好家は是非とも一冊をお手元に。
・全国大会レポート(20P~)。
 大会が終わって一ヶ月余り。レポートを読んで、大会のことがつい昨日のように思い出されました。
 裏話的なことも書かれていて、あらためてスタッフのご苦労がしのばれます。本当にお疲れ様でした。
 すでに来年の大会開催に向けた準備も始まっているとのこと。今から楽しみです。
創棋会作品展(37P~)
 今回の課題は「持駒込みの七対子図式」。バラエティに富んだ作品群です。一題でも解けたら解答をお願いします。

・持駒のある風景(40P~)
 こちらも全国大会関連の話題。門脇賞の表彰状、一人ひとりの文面が異なるのは初めて気がつきました。
 ずっと「以下同文」だと思い込んでいました。
・ちえのわ雑文集(32P~)。
 角さんの「古今短編詰将棋名作選」の記事。40年ぶりの企画ということで、一大事業でしたが、本当に素晴らしいものが完成したと思います。お疲れ様でした。「中編」についても動きがあるということで、こちらも楽しみですね。
・結果稿
 順位戦(60P~)。各クラスとも上位作は濃密な内容に圧倒されます、残留、降級となった作も順位戦らしく力の入ったものばかり。
 同人室(77P~)。近藤さんに担当が代わって初の出題。お題は前任の北村さんの提案ですが同人室初登場の方もおられ見応えのある内容でした。同人室への期待は大きいと思いますので、これからの展開が楽しみです。
 創棋会作品展(91P~)。詰工房(88P~)との交流企画で、課題は同一の「打歩詰に関係する手筋。ただし、作意手順で攻方は歩を打たない」というもの。解答者総数はやや少なめでしたが、会合間の競作という企画は好意的に受け止められたようです。これからもこういう交流の場が増えると面白いと思います。


■創棋会45周年記念作品
 45周年記念の会合の様子については、先日例会報告をさせていただきました。
  → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-127.html
 記念作品が多数集まりましたので、何回かに分けて紹介させていただきます。
 解答募集という形はとりませんが、作品への感想などございましたら、コメントをお願いします。
 本日は盤面「45」の作品を紹介。

則内誠一郎作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_則内v2

谷本治男作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_谷本

 作意は次回のブログで発表します。


■創棋会の次回課題
 創棋会の次回例会は10月15日です。
 課題は「遠打や遠開き、3回以上」です。遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
 例会で選題のうえ、12月号作品展に掲載されます。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 さて課題作の例題紹介、今回は飛車の「遠打」を三作紹介します。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。

長谷川哲久作(詰パラ1975年4月、『古今短編詰将棋名作選』第198番)
長谷川哲久197504

 34から逃げ道に注意する、53馬がなければ35金で詰む、そういうことが初形からわかります。
 なんとかして53馬を動かしたいのですが、いきなり42飛では34玉とされてしまいます。
 そこで43飛と一工夫。
 取れませんから34玉としますが、そこで33金とするのがうまい手です。
 24玉なら23金や25飛などで簡単ですから同歩と応じます。
 これで33の逃げ道を塞げました。
 ここで45飛成と捨てて42飛と打ち換えるのが好手です。

<7手目:33飛>
長谷川哲久197504_42飛

 今度は34玉なら25金まで。
 同馬と取らせて35金までとなります。
 一桁手数の短編に飛車の限定打が二度出てくる好作です。

【作意】43飛、34玉、33金、同歩、45飛成、同玉、42飛、同馬、35金まで9手詰


横田進一作(詰パラ1965年1月、『古今短編詰将棋名作選』第118番、『あさぎり』補1番)
横田進一196501

 カッコよく33飛と打つ手があります。
 46玉なら35馬、56玉(37玉は27金、38玉、57馬以下)、67金、65玉、63飛成があります。
 ところが、同馬とされると54馬や63馬の筋では37玉とされて続きません。
 同馬にはスパッと35馬と捨てる強手があり同玉には45飛から27金で詰むのですが、これも37玉とされると39飛としても28玉と潜り込まれてお手上げです。
 しかしよく見るとその局面で17金が無ければ17馬という決め手があります。
 そうです、初形の17金は邪魔駒なのです。
 27金、36金と消去にかかります。
 36金に56玉なら67金以下簡単、57玉も59飛、68玉に86馬があります。
 36同玉と取らせて33飛が狙いの限定遠打。
 32や31に打ったのでは46玉の変化で63飛成と桂を取る手が無いので詰みません。

<5手目:33飛>
横田進一196501_33飛

 46玉は既述のとおり35馬があるので同馬と応じます。
 ここで35馬とただで捨てるが気持ちの良い手です。
 37玉と逃げれば、39飛から17馬が爽快な決め手。

  馬の利きに打つ33飛の限定打も妙手ですが、35馬や17馬の好手が見えないと、17金の邪魔駒消去は気づきません。
  僅か13手に伏線手や限定打を盛り込んだ難解作でした。

【作意】27金、46玉、36金、同玉、33飛、同馬、35馬、37玉、39飛、28玉、
  17馬、同と、29金まで13手詰

 横田氏は1938(昭和13)年生、1971年没。「昇龍」「曙光」の煙詰二局、七種合「虹」などの長編から短中編まで幅広く活躍された。本作は「四百人一局集」にも収録された短編の代表作。


山田修司作(近代将棋1965年1月、『夢の華』第50番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第64番)
山田修司196501

 入玉図ですが5×5に収まっていて成駒もなく好形作です。
 初手は16角と飛車を取ります。
 37玉は36飛がありますし、28玉なら18飛と打ち、いずれも俗手で詰みます。
 29玉も59飛と据えれば、49角合、28金、同玉、27飛、同角成、同金以下の詰み。
 最善は38玉。これには38金から29金と金を連続して捨てるのがうまい手。
 49玉は69飛、59合、39飛というスジがあるので、29同玉と応じます。
 これで38に呼んだ金を角で取ることが出来ました。
 38同玉となったところで37飛が限定短打。

<9手目:37飛>
山田修司196501_37飛

 他の地点から打つと49玉で捕まりません。
 37同玉と取らせて31飛の遠打が絶好の一打。

<11手目:31飛>
山田修司196501_31飛

 46玉なら35飛成があります。
 いったん28玉としますが、27金と捨てれば取る一手で、38金と打ってこの金で追い上げる。
 22玉となったところで33飛成とし、続いて19の香を12に成捨てればキレイな収束。
 37飛の短打から31飛の遠打というのが絶妙の組み合わせ。
 作者は本作に「遠近打」と命名されている。

【作意】16角、39玉、38金、同金、29金、同玉、38角、同玉、37飛、同玉、
  31飛、28玉、27金、同玉、38金、26玉、37金、25玉、36金、24玉、
  35金、23玉、34金、22玉、33飛成、21玉、12香成、同玉、23金、21玉、
  22金まで31手詰


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
         投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
         編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編」

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以上

詰四会に行ってきました

<詰四会に行ってきました>

■「すらすら解ける20手台」PartⅡ出題中
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡを出題中です。
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 今回の出題は難易度順ではありません。
 また駒数が多いから難しいとは限りません。
 解答者の中から若干名に呈賞させていただく予定ですので、一題でも解ければ解答を送ってください。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(火)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
図面:http://firestorage.jp/download/ae0611a8ec56f9e065e06a19d8dcf4deacfaed58
解答用紙:http://firestorage.jp/download/71b0cd628d38a3d263d8ddc477c82c4c8abc8745
パスワードはいずれも「sura2017」です。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html


■詰四会に行ってきました
 8月27日(日)、四国に足を伸ばしました。
 前の週まで創棋会45周年例会準備でバタバタしており、参加するかどうか迷っていたのですが、この機会を逃すと次は1月なので、「すらすら解ける20手台」の宣伝も兼ねて顔を出すことにしました。
 岡山からは瀬戸大橋。車窓から瀬戸内海の写真を撮ろうと思ったのですが、うまくいかないうちに海を渡って坂出に着いてしまい、乗り換えれば一駅で最寄り駅の宇多津駅。

駅2

 折角四国に来たので讃岐うどんで腹ごしらえ。
 流石に駅前の店は混んでいたので、駅で入手した観光マップ片手に少し歩いて別のうどん店に行きました。するとそこはセルフ店で、これまた行列。隣の店はと見るとさらに大繁盛店で、行列客に日傘貸出のサービス付。他にはないかと少し先の神社まで行きます。
(懇親会で来嶋さんにこの話をしたところ大繁盛店は宇多津で最も流行っている「おか泉」とのことでした)

神社

 宇夫階神社という宇多津では有名な神社。お参りの人もちらほら。この横にこじんまりとしたうどん屋が見えました。路上に行列もありません。しめしめと思って店先に行くと「番号札○○番の方」という声が聞こえ、店内にはちょっとした順番待ちの列が。
 やむなく先ほどのセルフ店に戻ると行列は消えていたので、ここで昼食にありつきました。うどんはボリュームがあり、トッピングの揚げ物も種類が豊富で、思わず食べ過ぎてしまいました。
 そこから腹ごなしに散策をと思ったのですが13時前だったので会場である「ユープラザうたづ」へ向かうことにしました。

会場

 会場の前で平井さんと遭遇。
 建物ロビー内にはすでに詰四会メンバーも来られていて、早速例会会場へ。

 来嶋さんが手早く受付準備をされている間に、ちゃっかり「すらすら解ける20手台」の出題一覧も配付させていただきました。

 今日の課題作は「無仕掛」または「無防備」ということで(詰パラ7月号89P参照)、例会の客寄せ作品を持参したのですが、皆さんが持ってこられたのはウン十手台の力作揃い。力のある方が揃っているのがよくわかりました。

会合2
(左から):三角、来嶋、平井、小林、竹村、斎藤、岩本、中村

 斎藤さんからは「数学セミナー」の論考についてお話をうかがいました。
 残念ながら用事があって途中でお帰りになりました。
  → http://monsieur.ddo.jp/newblog/2017/08/post-2123.html

 参加者一同で持ち寄った作品を解いたり批評したり、あっという間に終了の時間となりました。

集合
 前列(左から):小林、来嶋、三角
 後列(左から):平井、竹村、中村、元水、則内

 終了後は場所を変えての懇親会で、詰棋談議に花を咲かせ、楽しいひとときを過ごしました。

******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
         投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
         編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**************************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編
*******************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
   blogsokikaitusin@gmail.com
以上

例会は8月20日、45周年記念懇親会も開催

例会は8月20日、45周年記念懇親会も開催

■次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島6-3-1
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費] 千円(学生無料)
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★例会終了後「45周年記念懇親会」を開催

45周年記念行事「記念懇親会
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
   https://r.gnavi.co.jp/kaed384/map/
   TEL:06-6454-5988
   JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・当日の準備は着々と進行中。
・記念作品として 「45」にちなんだ作品を当日展示させていただきます。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
なおお寄せいただいた作品は、あらためて詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
・作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします
blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の次回&次々回課題
☆「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 愛着のある「やさしい中編作」をどこかでお披露目したいと考えている方、ぜひとも本コーナーに投稿下さい。
 また結果発表では短評は原則すべて掲載の予定です。解答で詰キスト同士の交流が図れます。
 多くの方に、作品投稿、解答などで参加していただきたいと思います。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。


 さて課題作の例題紹介、今回は香の「開き王手」 を三作紹介します。
 いずれも好作揃いです。

 まず第一局は短編です。
捨てられ人作(詰パラ1982年7月、『80年代ショート詰将棋ベスト200』第52番)
捨てられ人198207

 59香を動かして開き王手するしかありませんが、どこに動かすのが正解でしょうか?
 たとえば詰将棋らしく58香と一つだけ動いてみましょう。
 48玉なら59角、49玉、37角、58玉、68金まで。
 この変化は香がどこに動いても同じです。
 58玉と香を取る手はどうでしょうか。
 これには52飛成があります。36角が利いているので57に合が出来ません。69玉と逃げれば68金から59龍までの詰み。
 58香で詰んだかに思えますが、入玉特有の受けの妙手がありました。
 59金(銀)と捨合します。これは同飛と取るしかありませんが、48玉とされると と金の守備が強力で手も足も出ません。
 このとき58香が無ければ58金と打てることに気づくと、初手は57よりも遠くに移動するということが見えてきます。(59銀合の変化は後述)
 それでは初手55香としてみましょう。48玉は詰みですが、58玉とされると55香が邪魔で52飛成ができません。
 そうです。正解は51香成です。

<図:初手51香成>
捨てられ人198207_51香成

 こうしておけば58玉には52飛成で詰みます。
 となると玉方は59への捨合で延命を図るしかありません。
 59金合は同飛、48玉、58金と打てますから、59銀合が最善の受けです。
 59同飛、48玉となって一瞬手が止まりますが、上手い継続手段がありました。
 57銀と捨て同とと取らせて36角の利きを通してから58飛と捨てるのです。
 49玉なら89飛成まで駒余り。
 同とには42飛成までです。
 狙いの51香成だけでなく、59銀の捨合という好防、57銀から58飛の捨駒を配した好作でした。

【作意】51香成59銀合、同飛、48玉、57銀、同と、58飛、同と、42飛成まで9手詰
 

 次の作品は中編です。
高橋和男作(近代将棋1969年3月、塚田賞、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第121番)
高橋和男196903

 攻め方は、29飛、27香、87飛、42角と飛び道具が好配置され、玉は風前の灯火。
 まず87飛に活を入れるため37銀を消す。17歩~28銀~17銀。
 17同玉で27香を動かせば開き王手。しかし26香などでは16玉で17歩が打歩詰になってしまう。
 ここは24香と走って42角の利きを止めなければいけない。

<図:5手目 24香>
高橋和男196903_24香

 16玉と逃げられるが、今度は42角の利きが無いので17歩と打てる。
 15玉の局面では42角を活用したいが、24香、22銀、13とが凝り形なのでこれをほぐしたい。
 まず14と と捨て、続いて13銀成と捌く。これを同玉では23香成で早いので15玉と逃げます。
 22銀がいなくなったので、そこに22香成と移動して開き王手するのが決め手。

<図:5手目 22香成>
高橋和男196903_22香

 42馬と角を取られて困ったようですが、14成銀と捨て23飛成と攻めます。23に成れるのが22香成の効果。
 最後は16歩から17飛と87の飛車もきれいに捨てての収束。
 27の香を二段活用して開き王手するのが妙味ある手順。
 見事塚田賞に輝きました。

【作意】17歩、同玉、28銀、16玉、17銀、同玉、24香、16玉、17歩、15玉、
  14と、同玉、13銀成、15玉、22香成、42馬、14成銀、同玉、23飛成、15玉、
  16歩、同玉、17飛、同玉、27龍まで25手詰


 最後も中編です。
川崎弘作(詰パラ1955年4月、『北斗』第57番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第32番)
川崎弘作195504

 29龍、28金、59角、43馬、48香と、攻め方の包囲網は強力。
 しかし持駒は歩しかなく詰形も見えないので慎重に攻める必要があります。
 まず27金とします。35玉は36金から54馬、また15玉は33馬から26金があります。
 25玉には取れないことを見越して36金と捨て拠点を築きます。
 ここで34の香を動かして43馬で迫る手があります。
 16歩と叩き同玉に32香成と開き王手。

<1図:7手目 32香成>
川崎弘作195504_32香

 25合では26金(龍)までですから15玉として打歩詰で逃れようとします。
 ここから攻め方の巧みな構想がスタートします。
 42馬、52馬と玉から遠ざかるように馬鋸。
 馬が52まで移動したところで、43香成の開き王手で59角の活用です。

<2図:13手目 43香成>
川崎弘作195504_43香

 43香成で52馬の利きが消えたので16歩が打てます。
 16歩からは再度42馬、43馬と馬を近づけ、最後の決め手が26龍。
 これで再度打歩詰を解消し、最後は34成香と捨てて収束します。
 26龍と捨てて打歩詰を打開するのは1図以下でも可能なのですが、それでは33馬~22馬の千日手。盤上に44成香を出現させることによってこの収束が実現したわけです。

【作意】27金、25玉、36金、15玉、16歩、同玉、32香成、15玉、42馬、16玉、
   52馬、15玉、43香成、59香成、16歩、同玉、44成香、15玉、42馬、16玉、
   43馬、15玉、26龍、同香、16歩、24玉、33馬、13玉、22馬、24玉、
   34成香、同玉、33馬まで33手詰

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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
    投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上

詰パラ8月号到着

 連日暑い日が続きますが、皆さん熱中症にはご用心ください。

 さて当ブログに以下のようなご意見をいただきました。
  「過去の記事(去年のすらすら解ける20手台など)が非常に見つけにくいです。
   月別アーカイブから探すのは手間がかかります。
   カテゴリ分けしていただけないでしょうか
?」
 ごもっともなご意見です。
 月別アーカイブだけというのも芸がないのですが、一つの記事に色々なことを書いているので、きれいなカテゴリー分類はなかなか難しいのも現実です。当面は本文中に関連記事を紹介するようにします。
 将来どうするかはあらためて考えたいと思いますので、良案をお持ちの方は、下記までご一報ください。
    blogsokikaitusin@gmail.com 

■詰パラ8月号が到着
・表紙は初入選の西村さん。なんと昭和31年のお生まれ。高校時代に熱中してから40数年ぶりの再燃とのこと。思わずエールを送りたくなりました。
 ところでカレンダーが将棋盤に見えて困るということですが、カレンダーの大きさはせいぜい5×7ですから、そのあたりに好形作創作の秘訣があるのでしょうか。
・詰棋校(12P~)。
 小学校:全国大会お疲れ様でした。選題作が看寿賞を受賞するというのは嬉しいことだと思います。
 中学校:ワープロ専用機というのは懐かしい響きですね。私も平成になって間もなくOASYSを使いはじめ、Win95登場以降はPCのお世話になっています。今考えれば随分短期間でPCに乗り換えたものです。
 ところで小中は5問中3題が同じ作者。こういうのは珍しくないですか?
 高校:藤井効果で将棋ブーム。今しかない、まさにそのとおり。
 短大:「社団戦」面白そうですね。関西なら参加を考えるのですがね。二軍はないからお呼びでない?
 大学:暑い夏は辛いカレーですか…。
 大学院:吉田さんも全国大会に参加されていたんですね。大学院から看寿賞が2作受賞、おめでとうございました。
・全詰連の頁(23P~)。藤井フィーバーの対応、お疲れ様でした。柳田さんの普及への前向きな姿勢には頭が下がります。全国大会はおかげさまで混乱もなく盛会でした。一番ホッとしているのは実行委員会の皆さんと柳田さんだったと思います。
 将棋ファンを詰将棋の世界に呼び込み定着させるにはどういう取り組みが有効なのか、引き続き考えていきたいと思います。
・おもちゃ箱だより(41P~)。柿木将棋を活用した創作。知らずに鑑賞すれば好印象を持つのがソフト創作と知らされると感激も今ひとつとなるのはなぜなのでしょうか。解図や検討にソフトを使用することに慣れてきたように、創作という切り口にも慣れるのかもしれませんが…。
・ちえのわ雑文集(32P~)。懐かしい脊尾詰の話。97~98年と言えばPCの能力も価格も庶民的になりつつあったはずなのですが、取り寄せたカタログの中味を理解できる知識が無く、なぜか高嶺の花と思ってしまいました。
・将棋パズル雑談(40P~)。段々難しくなってきた感じがするのは気のせい?でも新しい問題を見るとついついやってみようかという気になるのが不思議なところ。
・デパート賞(44P~)。「馬屋原賞」のやよい作は看寿賞選考でも取り上げられていましたが、こうしてあらたな紹介があったのは喜ばしいことです。「大崎賞」の中山作、盤面七色としてとても豊富な内容です。
・サロン(46P~)。こちらは「春霞賞」の結果発表。構想作が対象の本賞も4回目。今年は「LCM」が大賞、「手裏剣」と「巻尺」が佳作に選ばれました。
他に小池さんが七條賞の表彰へのご提案。継続は力なり、という観点からは一考に値するご意見かと思います。
・会合報告(48P~)。創棋会の案内にご注目ください。今月は例会と45周年記念懇親会開催です。「すらすら解ける20手台」への投稿もお待ちしています。
・結果稿/デパート(84P~)。解答者39名。全問解けなくても解答された方が多かったようですが、おそらく非常に多くの方がトライされたのではないかと思います。

■創棋会の次回&次々回課題
☆「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 そもそも「中編作」の発表の場は、そう多くありません。「やさしい中編作」をどこに投稿しようかと考えている方、ぜひとも本コーナーに投稿下さい。
 またリアルの会合は敷居が高いという方も、ネット作品展なら気軽に詰キスト同士の交流を楽しんでいただくことが出来るのではないでしょうか。
 多くの方に、作品投稿、解答などで参加していただければ幸いです。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  出題:8.24 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  結果稿:9.22(第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
       10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
     ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。


 さて課題作の例題紹介、今回は「遠打」の中編を三作紹介します。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。

 まず第一局は香の遠打です。
若島正作(詰パラ1992年6月、『盤上のファンタジア』第52番)
若島正199206

 第8回全国大会(青森県百石に記念作として出品された一局。
 初形は僅か7枚、右上隅に収まった好形作です。
 23から14や34への脱出路が見えているので初手は香を打つ一手です。
 なんと正解は39香の遠打!
 この形から遠打が出るのは想定外!

<図:初手39香>
若島正199206_39香

 なぜ39なのか。
 少しずつ変化を調べていきましょう。
 まず23玉と逃げる手は、24銀成、同玉、35馬と引くと、23玉は13馬まで、15玉も17香、15合、33角成で詰む。
 35馬と引かさないために、34歩と中合するのはどうでしょう。これには34同香、23玉、24銀成、同玉と進め、29香と打ちます。25合でも26中合でも33角成とすれば、14玉には15歩以下、また13玉には35馬、12玉、13歩以下で詰みます。
 歩を渡さず34桂中合もありそうですが、今度は31角成、23玉、22馬、14玉、24銀成、15玉、17香、16合、25成銀、同玉、35馬という筋で詰みます。
 どうやら35を塞ぐ必要があるようです。
 35歩と中合してみましょう。31角成、23玉、24銀成、同玉、35馬、15玉、16歩、同玉、19香、27玉、17馬まで。初手38香ではこのとき38玉と逃げられてしまいます。
 38歩と中合して39香を吊り上げてから35歩と受けるのはどうでしょうか。それには38同香、35歩合のとき31桂成とする手があり、23玉に24銀成とします。同玉なら35角成で簡単、22玉も23香、12玉、13歩とピッタリです。
 なお桂中合の筋は、35桂合、31角成、23玉、24銀成、同玉、35馬、15玉まで追ったとき、17香から27桂があります。
 ようやく正解が見えてきました。正解は35銀の中合
 変化中の24銀成を防ぐのがポイントです。
 こうされると31角成の筋では詰まないので、黙って35同香とするしかありません。
 23玉には、33香成、14玉と攻めますが、上部に追い出すようで不安があります。
 24銀成と戦力を補充して、同玉に13角成が好手。15玉なら17香で脱出は止まります。
 13同玉に35馬と引いてようやく本筋に入った感じです。
 ここで24飛合が縦横に利かす攻防。
 15香と打って合駒を訊けば14桂合が最善ですが、以下も13馬と突っ込む手が入り、桂吊るしまで、きれいな収束です。
 作者によれば39香は逆算で入れたとのこと。どうやったらこんな好形に収まるのか、不思議でたまりません。

【作意】39香35銀合、同香、23玉、33香成、14玉、24銀成、同玉、
    13角成、同玉、35馬、24飛合、15香、14桂合、22銀、12玉、
    14香、同飛、13馬、同飛、24桂まで21手詰


 次の作品は飛の遠打です。
山田修司作(詰パラ1967年2月、『夢の華』第65番)
山田修司196702

 初手は43金。ゴツンと音のしそうな一手です。
 同玉は53飛、同銀、同歩成、32玉、42飛以下。同銀も、42飛、同玉、53歩成、33玉、43と、同玉、53飛、32玉、44桂以下。
 相手にせず23玉とかわすのが最善。
 14との守備力が強いので15桂と捨て同と と取らせます。
 24飛と打って22飛成から32飛と据えると詰みそうなのですが23玉とされると、56角が良く利いていて詰みません。
 15同との局面で絶好の一打があります。
 29飛の遠打です。

<図:5手目 29飛>
山田修司196702_29飛

 56角の利いているところにわざと打つのはどういう意味なのでしょうか。
 たとえば28歩合とすると、24飛と打ちます。
 13玉に28飛引と合駒の歩を取りながら開き王手をすると、二枚飛車が連結され、飛車にエンジンがついた形になります。24歩と捨合しても、同馬から13馬と捨てれば二枚飛車の威力で詰みます。
 と金がよく利いているので飛車の打ち場所は29しかないわけですが、角の利きに遠打というのは強烈です。
 玉方も同角成と応じるしかありませんが、これで29に質駒が出来ましたので、24飛と打ち、13玉に29飛と角を手に入れます。
 以下は22飛成と銀も奪って23銀捨てから41角と離して打てば詰みとなります。

【作意】43金、23玉、15桂、同と、29飛、同角成、24飛、13玉、
    29飛、12玉、22飛成、同玉、23銀、同玉、41角、12玉、
    34馬、22玉、32角成、13玉、23馬まで21手詰


 最後は角の遠打です。
二上達也作(将棋世界1966年1月、『将棋魔法陣』第2部「二上詰将棋珠玉篇」第100番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第91番)
二上達也197410

 実戦型で成駒のない涼しげな初形。
 86歩の離れ駒がちょっと気になりますが…。
 34飛と打つと23玉の一手で一気に狭くなります。
 しかし、そこから74飛としても32玉と落ちられて駒不足、また36飛では34歩合とされて続きません。
 31角が無ければ31飛成と出来ることに気づけば、初手13角成の好手に気がつきます。
 同桂と取ると、以下の手で早く詰みますので同香と応じます。
 変化:13同桂、34飛、23玉、31飛成、34角合、同角、24玉、23角成、同玉、45角、34角合、同龍、22玉、24龍、31玉(32玉は23角成~31角~33龍)、22角、42玉(41玉は23角成)、33角成、53玉、54龍、62玉、63龍以下。
 13同香には34飛から31飛成とします。
 玉方は34に捨合して凌ぎます。
 34香合だと同角、24玉、23角成、同玉に24香と捨てて詰み。
 銀合は、同龍、22玉、23銀、11玉、12銀成、同玉、32龍の両王手が決まります。
 桂合は、同角、24玉、23角成、同玉に35桂と打ち、12玉に32龍と引けば11玉には23桂不成の詰み。
 最善は角合です。
 同角、24玉に23角成と捨てます。
 ここで45角と打ち直しても34角と捨合されて堂々巡り。
 絶妙の一手があります。
 89角の遠打です。

<図:11手目 89角>
二上達也197410_89角

 この手の意味はすぐにはわかりません。
 34角と捨合するしかありませんが、その前に78歩合とか37桂合という手を入れるとどうなるでしょうか。それには同角と取って34角、同角、23角成と進めて同玉に24歩や35桂が利きますから早く詰みます。
 したがって単に34角合とするのが正解ですが、今度は同龍と取ります。
 22玉に23龍~22角と俗に追うのは、先が見えないと指しにくいところです。
 42玉と上がられると上部に脱出されそうですが54桂から31角成で64方面はピタリと止まります。
 そして44玉に34龍としたところでようやく89角の意味が見えてきます。
 89角の利きを活かして龍で追えば31馬の利きがあって玉の逃走経路は一本道。
 透明のエスカレーターを降りるように玉は99まで移動して詰み上がりです。

【作意】13角成、同香、34飛、23玉、31飛成、34角合、同角、24玉、23角成、同玉、
   89角34角合、同龍、22玉、23龍、31玉、22角、42玉、54桂、53玉、
   31角成、44玉、34龍、55玉、45龍、66玉、56龍、77玉、67龍、88玉、
   78龍、99玉、98龍まで33手詰


45周年記念行事「記念懇親会
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
    https://r.gnavi.co.jp/kaed384/map/
    TEL:06-6454-5988
    JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は着々と準備進行中ですが、アイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
blogsokikaitusin@gmail.com


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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
      投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会」
 例会終了後の開催となります。
   日時:8月20日(日)18:00から
   場所:山内農場 福島駅前店
     〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
     TEL:06-6454-5988
     JR環状線福島駅出てすぐ南側
   会費:3千円(学生・女性は千円)
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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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以上