詰パラ3月号到着

<詰パラ3月号到着>

■ネット作品展「教材に使える10手台」出題中
 2月22日に一斉出題しました。
 初心者向けから上級者向けまで、詰将棋の面白さや楽しさが伝わる作品が揃っています。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。
◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(月)
◇解答要領 : 解けた作品には作品展の主旨に見合った評価(「良・可・否」の三段階評価)と短評をお願いします。
※優秀解答者1名に呈賞
★図面は次のサイトから取り出すことができます。
http://firestorage.jp/download/dddefb791590baf9ebbe51759cdaa1aba3c6302a
パスワードは 「kyouzai」です。

■詰パラ3月号が到着
雑感です。
・表紙:中澤さんのお名前は最近将棋世界でよく見かけていたのですがパラは初入選。
  40才台の新人登場ですね。詰将棋に熱中することになった経緯など伺いたいものです。
・詰棋校(12P~)。今月も選題の言葉が面白い。
 ―小学:故山本昭一氏の大学院の選題の言葉を思い出しました。
 ―中学:難解と煩雑は異なるというのは同感。
 ―高校:高齢化は他人事ではないのですが、個人的には、年齢のみでなく、肉体・思考・意欲等々多面的に考えて「高齢」かどうか判断してほしい。
 ―短大:解答選手権に選手で出たのは一度切り。散々な成績でした…。
 ―大学:半期賞どころか看寿賞も大学から??
 ―大学院:毎年1月号は解答が多いんですね。私も出そうと思ったくらいですから…。
・会合作品展(18P~)。たま研、創棋会、九州Gと一挙に三つの作品展です。
 創棋会は今回5作出題です。
  「29の桂が跳ねる17手詰」という課題は、平成29年、→鶏→トリで今年の干支、西暦2017年、という本年にちなんだものでした。
 29の桂が跳ねる、ということはどこかで17桂とか37桂という手が出てくるわけですね。
 手数どころか手順の一部分が明示された親切な作品展です。
 一題でも解ければ解答をお願いします。
・全詰連の頁(21P~)。看寿賞候補作推薦と解答選手権の参加者募集です。
 看寿賞選考には例年さまざまな意見が出されているようですが、良いと思われる作品があれば、まずは推薦しようではありませんか。
・持駒のある風景(24P~)。ここでも高齢者の話題。
 サッカーの三浦選手のようなケースもあります。
 年齢に関係なく活躍されている人を見ると「年齢」という物差しだけでは測りがたいものがあると感じます。
・おもちゃ箱だより(28P~)。年賀詰の話題。創棋会の連作はベスト5に入れず残念。
 加藤さんは各地の会合で年賀詰鑑賞会を開催されたとのことでお疲れ様でした。
・ちえのわ雑文集(30P~)。「森田将棋を懐に」。
 パソコンの昔話のように読ませてもらいました。私は「極」が初めての将棋ソフトとの出会いでした。20年以上前の話です。
・読者サロン(28P~)。創棋会の年賀詰ネット展示の結果報告をさせていただきました。
・会合案合(40P~)。
 創棋会は1月の新年会報告と4月の例会案内。4月の会場が多目的ルームとなっていますが連盟行事のため和室になります。
・結果稿(42P~)。
―短コン:残念ながら1題誤解した模様…。
 122名の大量解答で解説お疲れ様でした。
 好作ぞろいで楽しめました。少ない駒数でもまだまだ新味が出せるということがわかります。
―同人室:作家の紹介が目を引きました。初入選から同人入り、そして今日までの道のりなどさまざまなことが分かります。
 また今回が北村憲一さんの最後の解説。20年の長きにわたりお疲れ様でした。
―若島正同人記念:78Pで紹介されている巨椋鴻之介さんの作品。「打歩詰」の名作の一つとしてリストアップしていましたので、早速今回取り上げることにしました。
―創棋会:「合のつく手筋、3通り以上」。好作のオンパレードです。
 解けなかった方、是非とも盤に並べて妙味ある攻防の応酬を楽しんでください。
 また12月号発行と同時に本ブログでもコラボ企画で一題出題しました。遅くなりましたが、そちらも次のコーナーで結果発表いたします。
―デパート:同人室別館。今月は同人関連の結果稿が満載! 5作とも解いて楽しい作品ばかりでした。
・編集室(100P~)。「創棋会は今年で45周年を迎える。記念の催しを企画されていると思うので楽しみにしている。」と柴田さんが書かれている。(汗)
 何も考えていなかったのですが(笑)、8月例会終了後に記念行事として懇親会を開催します。詳細案内はあらためて連絡させていただきますが多数の皆さんにご参集いただければ幸いです。

■創棋会作品展~ネット発表作の結果発表~
 創棋会の課題「合いの手筋、三通り以上」は、詰パラ誌上の作品展(12月号)とのコラボ企画で、ネットでも同じタイミングで出題しました。

廣瀬 崇幹作
合の手筋3通り_ブログ出題

 まず作意を紹介します。

  63角成、56桂行、55香合、53飛合、43桂合まで5手。

<詰上り>
廣瀬詰上り

 課題は「合の手筋、三通り以上」。
 少なくとも三回の合駒を出さないといけないので、「王手-合駒」を最低でも3回繰り返す必要がある…。そうなると最短でも7手。
 ところが本作は双玉にすることで、なんと5手詰で合駒を4回実現したのです。
 そして合駒の種類も「移動合」「中合」「逆王手」という三要素が入り、見事に課題をクリアしました!
 初手は63角成とすればどう応じても、91飛成と43桂と53香の三つの詰みを同時に防ぐことが出来ません。
 駒は余るし、どうなってるんだと思うところですが、ここで44の桂を56に跳ねた手が66角による開き王手です。移動合による逆王手で凌ぎました。
 こうなるとこの王手を防がなければなりません。
 55香と合駒を打って逆王手で返します。同角は同飛がありますから取れません。
 万事休したようですが53飛の中合がありました。これが逆王手。
 しかし抵抗もここまで。43桂と合駒を打てばピッタリ詰んでいます。
 5手詰で王手が5回というスリル満点の作品でした。

 手順は一本道のようですが、ちょっとした紛れもあります。
 たとえば初手62角成とすると、作意と同様に、56桂、55香、53飛、43桂の進行が絶対ですが、52玉と上がられると手が続きません。
 また91飛成も62玉なら82龍で詰むのですが、52玉で不思議なことに手が無いのです。

 使用駒も8枚と少なく、課題作として見たときに非常によくできた作品だと思います。

 解答は7名の方からいただきました。ありがとうございました。
 評価はAが4名、Bが2名、無評価が1名と、大変好評でした。

園川結紀:おもしろいアイデア。ハッとする局面が何度も続く。

★双玉ならではの攻防。手に汗握る応酬です。

平やっくん:最低限の配置で5手中合駒4回は凄い。
 ただし、2手目は「合のつく手筋」と言えるのかどうか(移動合ではありますが・・・・) 微妙なところです。
  3手目以降で3回合が付くから課題としては問題ないのかな?

★移動合も立派な「合の手筋」です。

有吉弘敏:3手目と5手目は、攻方玉に対する合駒ということなんですね。

★「逆王手の合駒」を一つの「合の手筋」ととらえています。

後憂生:移動X合、返す刃の逆王手。「たったの5手」と言っちゃダメ。

★短手数の中に多くの手筋を盛り込んだのが本作の価値です。

奥鳥羽生:5手で合駒4回の遊び心を買う。初手も合駒だったらもっとよかった。

★超短編スペクタクルを見るようです。

金少桂:この課題を5手でやるとは恐れ入る。欲を言えば、ここまで来たら初手も合駒にしたい。

★王手のかかっている状態からスタートするわけですね。可能性はありますね。


■打歩詰の作品紹介
 前回より打歩詰の過去の名作を紹介させていただいています。
 今回は既述のとおり詰パラ3月号の結果稿で紹介された巨椋鴻之介さんの作品を取り上げます。

巨椋鴻之介作
(近将1961年3月、塚田賞、『禁じられた遊び』第二部41番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第48番)
巨椋作近将196106

 打歩詰誘致のために馬を捨てて生角を残すという構想作です。
 なお本作はめいと16号(1994年4月)でも取り上げられています。

 98飛から99歩。取れば87桂と跳ねて88銀打から簡単なので89玉。
 そこで98銀とすれば99玉の一手。6手目まではすらすら進むと思います。
 ここで67桂と馬を取るのは毒饅頭。98玉とされると99銀、97玉、86角、87玉、88銀上、78玉、79飛と追ったとき67玉と逃げられます。
 ここは筋良く(?)87桂とカラ跳ねします。

<図① 7手目 87桂>
巨椋作87桂

 今度98玉なら99銀と打って詰むので合駒の一手。
 九段目ですから打てる駒は限られますが49飛や金は同飛から88銀と打てば簡単。
 89に打つ手も88銀打、98玉に99歩と打って詰んでしまいます。
 89馬と突っ込んでも同じです。
 受けが無いようですが絶妙の受けがありました。
 まず49馬と捨てます。
 同飛に89角不成と56の角を不成で移動合するのです。

<図② 10手目 89角不成>
巨椋作89角

 今度は88銀打としても98玉の局面が打歩詰!

 もう一度87桂と跳ねた局面(図①)をご覧ください。
 ここで玉方は、持駒に角があれば打てるのですが、あいにく角は品切れ。
 しかし67馬がいなければ56の角を89に不成で移動することが出来ます。
 そこで邪魔な67馬を49に捨てて消去し、89角生と飛び込んだのです。
 なんというアクロバティックな受けでしょうか!!

 図②で88銀打は打歩詰、88角打は98から87へと抜けられます。
 ここは軽く88銀と捨てるのが好手。
 これは同玉と取るしかなく、89銀と手順に角を入手します。
 87玉で逃げられそうですが98角と金に紐をつければ、意外と狭い玉です。
 97歩から47飛で合駒を請求し桂合も同飛と切って捨てたところで88銀打。
 ここ角打は86に銀を打つことになり、図③の変化で打歩詰になるのは芸の細かいところ。

<図③ 26手目 96玉>
巨椋作96玉
         ※圭=成桂、杏=成香

 88銀打、同成香、86角、96玉で図③となり、ここから87角、88桂と成香を翻弄するのが気持ちの良い収束です。
 打歩詰を誘致するために成角と生角を入れ替えるという高級手筋を華麗な手順で表現した素晴らしい作品でした。

【作意】98飛、同玉、99歩、89玉、98銀、99玉、87桂(図①)、49馬、同飛、
    89角不成(図②)、88銀、同玉、89銀、87玉、98角、96玉、97歩、同玉、
    47飛、57桂打、同飛、同桂成、88銀打、同香成、86角、96玉(図③)、
    87角、同成香、88桂、同成香、97歩、87玉、77金まで33手詰

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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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