【結果発表】創棋会の年賀詰人気投票<最終回>

【結果発表】創棋会の年賀詰人気投票<最終回>

 創棋会の年賀詰ネット作品展への人気投票結果発表最終回です。
 (そういえばおもちゃ箱の年賀詰人気投票も本日2/10が締切のようですね)
   → http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kinen/kinen023.htm

 最終回は「KAI」の3作品です。

№26 「K」 北浜健介作
26)「K」13手

【作意】
31銀不成、21玉、22銀成、同玉、31角、21玉、32桂成、同金、33桂、同金、
22歩、32玉、42とまで13手

【人気投票】
 1位:3票、2位:2票、3位:0票
 総得点 13点、投票総数 5票 (得点は1位:3点、2位:2点、3位:1点で集計)

★26局目「K」は北浜さん。厚かましく出品をお願いしたところ「13手詰でもいいでしょうか?」と投稿いただいたのが本作。
どこから攻めるか?
 13に上がられても詰む形を考えると31銀生が当然の一手なのですが、21玉で打歩詰。
 そこで32桂成が筋なのですが同玉とされて続きません。
 露骨に32角と打ち込むのも同金と応じられ、同桂成と清算してしまっては33玉からの脱出が防げません。さりとて22歩、同金、同銀、同玉、32金では13玉で切れてしまいます。
 ここでうまい手段があります。22銀成から31角と打ち換えるのです。
 21玉で相変わらず打歩詰となりますが、ここで32桂成とすると、今度は同玉に42角成として22玉に31馬までで詰んでしまいます。 この変化を用意するための打ち換えだったのです。
 そこで32桂成には同金と応じますが、33桂捨てで同金とさせれば、22歩と打つことができ、32玉に42とまでの詰みとなります。
 打歩詰打開と打ち換えが盛り込まれた好作で、人気投票は2位と好評でした。

須藤大輔
 銀をすぐに捨てるとは思わず苦戦。手数が残念。

★打ち換えの意味がすぐにはわからないようになっているのが良い?

安田恒雄
 唯一の13手詰ですが、歩詰回避でスラスラ気持ち良く解けました。

★一作だけ手数オーバーで評価上割を食うのではと心配したのですが杞憂に終わりました。

名無し名人
 二種類の邪魔駒消去がうまく入っている。作者予想=久保紀貴氏。

★名無し名人さんの投票は、1位 26番、2位 12番、3位 24番で、すべてベスト3入りはお見事。


№27 「A」 梶下雄貴作
27)「A」

【作意】
 31香成、22玉、32歩成、23玉、24飛、同龍、14角、同龍、33と まで9手

【人気投票】
 投票 なし

★27局目「A」は梶下さん。梶下さんは例会参加や作品展登場が創棋会にご縁が出来たので詰備会の席で投稿をお願いしました。
 どうやったら詰むのかという初形ですが、14飛と15銀のいる危険地帯に玉を呼びたいところ。また35香にも力を発揮してほしい形です。そしてできるだけ34龍や12馬の守備力が働かないように攻めましょう。
 初手は31香成がほぼ絶対。桂馬を成ってしまうと11玉で手も足も出ません。
 22玉には32歩成とします。当然の一手に見えますが、32成香だと最後に詰まなくなります。
 23玉となったところで、24飛と捨てます。
 同龍と取らせて、14角と連続の捨て駒が決め手です。
 実は14の飛車は邪魔駒だったわけです。
 14同龍となったところで33とまでの詰みです。
 24飛、14角と連続の大駒捨てが気持ちの良い一局でした。

須藤大輔
 序がもったいない。

★23玉となってからは、連続大駒捨てで爽快なのですが。

安田恒雄
 35香を活かすにはこの手順でしょう。

★もう少し紛れがあるとよかったかもしれませんね。


№28 「I」 中村雅哉作
28)「I」中村

【作意】
 12角、同玉、13歩、23玉、41角、同飛、33香成まで7手

【人気投票】
 投票 なし

★最終28局目「I」は中村雅哉さん。
 中村さんからは連作の中で2文字あるものについて、作品が揃わないときのためにと複数の投稿を頂戴しており助かりました。
 本作、角をどちらから打つか、という問題です。
 カッコよく41角から入ると12玉とされて打歩詰。
 正解は12角です。同歩や同銀なら、そこで41角が手順というもの。同飛なら33香成まで歩が余って詰みます。
 作意は12同玉と取り、13歩から23玉に、41角が決め手。
 同飛と取らせて33香成までです。
 12角も41角もよくある手なのですが、手順前後のアヤがあって上手くできていると思います。

須藤大輔
 気の利いた序。

★手順前後は打歩詰。12角もやりたい手なのでうまい入り方です。

安田恒雄
 うっかり41角から入って思考停止しましたが、12角後はスラスラです。

★41角の決め手が最後に出てくるのが気持ちの良いところでした。


【 総 評 】
有吉弘敏
 初形曲詰で且つ短手数というのは、非常に難しい条件だと思います。しかしながら、全題捨駒中心で仕上げられていて、流石だと感じました。

小池正浩
 条件はなかなか厳しいものだったと思うのですが、作品を締める手を入れるところに力を感じました。

★きびしい条件下で創作いただいた作家の皆さんにはあらためて感謝申し上げます。
 ご苦労をおかけしてしまいましたが、好作ぞろいで、ブログをご覧いただいた皆さんには楽しんでいただけたのではないかと思います。

金少桂
 初形曲詰という条件下でこんなに実戦型が作れるのか!というのが一番の感嘆。

★桂香図式が3作。21桂や11香配置が4作。右上5×5という条件だったので、配置を考えていると、自然とそうなったというものもあったかもしれません。

安田恒雄
 少し数が多かったのですが、お陰様で楽しく年賀詰を解かせていただきました。
 他の方の作品をコメントすることに不慣れで、的外れな表現もあるかもしれませんが、勉強と思って一応全作品に短い感想をつけてみました。

★全題に短評をいただいたのは須藤さんと安田さんのお二人でした。
 的確なコメントをいただき大変ありがとうございました。

河童生
 独断と偏見での投票です。
 先ずは初形を4段階で採点、続いて詰手順も4段階で評価。
 初形+詰手順=評価点、8点満点作が28題中で6題もありました。
 選べるのは3題、独断と偏見、河童好みの投票です。
 河童が選んだ作品への皆さんの支持率は?
 せめてアメリカの大統領の支持率くらいは、あると良いな、です。

★河童生さんの投票は、1位=12番 R、2位=26番 K、3位=21番 Sでした。
 12と26がベスト3入りですから、某国大統領の支持率を上回ったものと思います。

山下誠
 やっと全作を解き終えました。この壮大な企画を実現された創棋会のエネルギーに拍手です。今年も作品展を楽しみにしております。

★詰パラ誌上の作品展に加えてネット作品展も開催していきたいと考えています。
 2~3月には「教材に使える10手台」を開催予定です。開催の折には解答をお待ちしています。

【最後に】
 創棋会では昨年ブログ「創棋会通信+α」においてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催し好評でした。
 そこで新年には創棋会の会員による年賀詰をブログに発表しようということになりました。
 易しい作品を揃えてお屠蘇気分で楽しんでいただきたいという主旨で、創作条件は「あぶり出しではなく初形曲詰」「手数は9手以内」「配置は右上辺5×5」としました。
 当初案は24文字だったのが最終的には
  「HAPPY NEWYEAR  2017 FROM SOUKIKAI」
 の28文字となり、看寿賞作家、同人作家、プロ棋士、ベテランから新人まで24人の豪華メンバーによる連作組曲となりました。
 人気投票も多くの方から頂戴し、皆さんのコメントを拝見しながら結果稿を作成するのも楽しい作業でした。
 この企画にご協力いただいた作家の皆様、人気投票に参加いただいた皆様、ブログ読者の皆様、大変ありがとうございました。

 これからも創棋会への応援をよろしくお願いします。

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★次回例会
[日時] 2017年2月19(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展 「教材に使える10手台」
 ・ タイトル必須 …(  )向け(  )の教材  ← この形式にはこだわりません
           初心者向けあぶり出しの教材
              実戦派向けミニ趣向の教材
 ・ 指導要領(自作解説)【必須 …簡単なもので結構です
 ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
 ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
    (いつもの宛先ではありません)
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★4月以降も偶数月に例会を開催します。
 偶数月の第三日曜日開催。
 4月は16日です。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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