【結果発表】創棋会の年賀詰人気投票<6回目>

【結果発表】創棋会の年賀詰人気投票<6回目>

 創棋会の年賀詰ネット作品展への人気投票結果発表6回目です。
 今回は「SOUKI」の5作品です。

№21 「S」 廣瀬崇貴作
21)「s」

【作意】
 41桂成、同玉、33桂生、42玉、43歩、33玉、25桂まで7手

【人気投票】
 1位:1票、2位:1票、3位:1票
 総得点 6点、投票総数 3票 (得点は1位:3点、2位:2点、3位:1点で集計)

★21局目「S」は廣瀬さんの作品。
 いきなり打歩詰の局面でスタート。
 34桂、同銀、43歩とすれば、同銀と取れるので打歩詰は打開できます。
 しかしそこから同角成としても同玉でちょっと詰みそうにありません。
 ここは打歩詰打開のセオリーの一つ、攻め方の勢力を弱めることにしましょう。
 手始めは41桂成と捨てます。
 同玉と取らせて、25の桂を33桂に跳ねます。
 42玉となった局面をよく見ると、初形から25桂が消えました。
 33桂には紐がついていないので43歩と打てます。
 33玉には25桂と打って詰みです。
 ちょっと不思議な感じの打歩詰打開作品でした。
 桂馬の動きもユーモラスで総得点6点と好評でした。

須藤大輔
 辛い初形だが、桂がぴょんぴょん楽しい手順。

★管理人から依頼したサンプルのシルエットがこの形でした。曲線の表現が難しいですね。
 手順は楽しんでいただけたと思います。

安田恒雄
 桂成、桂生行、桂打ちと桂の活躍が楽しいです。

★桂馬の特徴が良く出た手順と思います。

野曽原直之
 33と25のマスに注目してみると桂馬が消えたり現れたりしているように見えておもしろい。

★4手目は初形から25桂が消えただけ。この局面も「S」になっていますね。


№22 「O」 須藤大輔作
22)「O」

【作意】
 22歩、同玉、33龍、同玉、43馬、22玉、23歩、同玉、33金まで9手

【人気投票】
 投票 なし

★22局目「O」は須藤さん。同人入りも秒読み段階です。

作者のことば
 短編で持駒に歩2枚は弱点ですね。

★初手は22歩と叩きたいところです。
 歩の使い道は決まっているようなものですが、変化があってそう単純ではありません。
 同銀なら32龍とすりこむのがうまい手で、同玉に43馬があります。
 そこで22歩には単に同玉とします。
 22同玉には23歩の追撃が利きそうに見えますが、11玉とされると22金から清算するしかなく、それでは続きません。
 ここは33龍と一つ寄って捨てるのが味のある好手です。
 21玉と落ちると11金から31龍があるので同玉と応じるしかありません。
 これで43馬と25の馬が活用できました。
 22玉とかわす手には23歩がとどめの一手です。どう応じても金打ちまで。

安田恒雄
 33龍の一手!

★やはり大駒捨てがあると気持ちがいいですね。


№23 「U」 鳥本敦史作
23)「U」

【作意】
 21香成、同馬、23桂まで3手

【人気投票】
 投票 なし

★23局目「U」は鳥本さん。大道棋教室復活で活躍中。
 創棋会の例会では新作大道棋を披露されるのですが、管理人はよく考えずに見えた手を指すので奉納の連発。大道棋教室のネタを供給しています。
 本作も双玉で逆王手の味があります。
 22香成、同馬、同金までと思ったら、31香で33の王様を取られてしまいます。
 32の金が31の香にピン(釘付け)されていることに注意。
 もちろん12歩成と馬を取る手は同玉からどんどん上部に脱出されます。
 となると残るは21香成しかありません。
 同馬に23桂と打てば、何と詰んでいるではありませんか!
 №7「E」に続いての3手詰でした。
 狙ったわけではないのでしょうが「U」から「C」への立体曲詰というおまけ付き。

須藤大輔
 一応、2回解いて罠がないか確認。

★28作中、3手詰は二題しかありませんでしたので、これでいいのか疑心暗鬼の方もおられたと思います。

安田恒雄
 実戦では思わず22香成としそうですが・・易しくて面白いです。

★28作中もっともコンパクトな3×3に収まりました。


№24 「K」 中村雅哉作
24)「K」

【作意】
 34銀、同銀、25桂、同龍、21と、23玉、32角、同玉、22角成まで9手

【人気投票】
 1位:4票、2位:1票、3位:2票
 総得点 16点、投票総数 7票 (得点は1位:3点、2位:2点、3位:1点で集計)

★24局目「K」は中村雅哉さん。人気投票で見事首位になりました。
 11角と22と。バッテリーのある形です。
 と金を動かす開王手が見えますが、21とでは11龍と大事な角を抜かれてしまいます。
 それなら12とはというと、23玉から14玉と上部脱出。
 どうやら開王手は決め手にしておいた方がよさそうです。
 そうなると有力なのは25桂ですが、同龍とされて、依然として上部脱出を阻止できません。
 上部脱出を防ぐにはどうすれば良いのか?
 たとえば、21と、23玉に32角と打てれば14からの脱出は阻止できます。
 しかし21とには11龍もあるし、32角は同銀と取られてしまいます。
 32角の筋を成立させる巧い攻め筋があります。
 まず初手34銀と捨て同銀とさせて32の守りを無くします。
 そこで25桂と捨てるのが継続の好手。
 わざわざ銀の利きが生まれてから捨てるのは不思議ですが、同銀なら、12と、23玉、22角成、14玉、23角まで。25が塞がったので脱出できません。
 仕方なく同龍としますが、今度は21と とします。
 23玉には32角の決め手が出て、同玉に22角成までの詰み。
 攻防の綾があり中身の濃い作品でした。

安田恒雄
 連続の駒捨てですが、14への脱げ道さえ気に留めておけば簡単です。

★25まで逃げられるとダメ。その前準備が34銀でした。

野曽原直之
 捨駒で銀と龍の利きを逸らす。

★狙いの開き王手の前にうまい序奏が入りました。

名無し名人
 25の利きを増やしてから桂を捨てる感触が良い。作者予想=浦野真彦氏。

★34銀から25桂が味の良い手順。ここで評価が上がりました。

奥鳥羽生
 本手順と変化との、と金の動きの対比が妙。
 それと、初手から3手目の、「わざわざ利かしてから」も味あり。

金少桂
 玉方の応手によってと金を開く方向が変わるのが面白い

★作意と変化でと金の動きが変わることで、作品に深みが出ました。

須藤大輔
 変化も含めて上手い手順。開き王手のと金の行き先が限定されていて、首位独走?

★適度な紛れにうまい変化。ちょっぴり難しいが煩雑ではありません。
 手順は開き王手の綾があって、前後が捨駒で構成され、解けば解後感も良いという、一桁モノの条件作とすれば理想的な作品だと思います。

山下 誠
 味の良い捨駒、手順のバランス、形の美しさなど理想的な短篇構成です。

★多くの方から好評でした。


№25 「 I 」 久保紀貴作
25)「I」久保

【作意】
 32飛成、同玉、44桂、21玉、33桂、12玉、13馬、同銀、21飛成まで9手

【人気投票】
 1位:0票、2位:2票、3位:1票
 総得点 5点、投票総数 3票 (得点は1位:3点、2位:2点、3位:1点で集計)

★25局目「I」は久保さん。詰パラの大学担当として活躍中。
 持駒が桂2枚なので、どこかで22飛成と金気を補充したくなるところ。
 しかしいきなり22飛成も、13桂、12玉に22飛成も同銀とされ、11銀や14角の守備が強く、うまくいきません。
 筋悪ですが33桂とやってみると、12玉なら13馬、同銀、21飛成があるのですが、32玉と飛車の陰に逃げられると、44桂と打っても43玉と上部脱出を図られてしまいますし、41桂成なら平凡に同玉で、いずれも続きません。
 ここまでの読みで、あまり34飛が働いていないと感じたのではないでしょうか?
 そうです初手はいきなり32飛成と捨てるのが好手。
 同玉とされると意味がないようですが、44桂と打つと41玉には53桂まで。気の利いた変化ですね。
 21玉と戻れば今度は33桂が打てるというわけです。
 以下、12玉に13馬ともう一枚大駒を捨てて21飛成まで。

須藤大輔
 ちょっと不意を突かれた打ち換え。

★強力な飛車を桂に打ち換えるのは、41玉に53桂の変化も一目ではないので、意外性があります。

中出慶一
 本作は、33桂打から始めて苦労しました。いきなり飛捨てから始めるのは秀逸で、2二銀を取る順に余詰がないのも不思議です。

★34飛は逃げ道を塞いで貴重な攻め駒に見えるだけにいきなり捨てるのは盲点?

安田恒雄
 13桂と打ちたくなる気持ちを最後まで抑えられれば大丈夫です。

★13桂とすると攻めあぐねます。

中村雅哉
 易しいが技巧的

★飛桂の打ち換えに気づくかどうかが難易度の分かれ目でしょうね。

金少桂
 ラインの遮断を防ぐための飛→桂の打ち換え、収束で大駒もう一枚捨ててスッキリ。

★大駒捨てで始まり大駒捨てで締めくくり解後感も上々でした。


 次回は最終回。皆さんからいただいた総評も紹介させていただきます。

****************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年2月19(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展 「教材に使える10手台
 ・ タイトル必須 …(  )向け(  )の教材
          例初心者向けあぶり出しの教材
             実戦派向けミニ趣向の教材
 ・ 指導要領(自作解説)【必須 …簡単なもので結構です
 ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
 ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
     (いつもの宛先ではありません)
*******************************************************************
★4月以降も偶数月に例会を開催します。
 偶数月の第三日曜日開催。
 4月は16日です。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
*******************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
     blogsokikaitusin@gmail.com
                              以上
スポンサーサイト
コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する