創棋会の年賀詰~人気投票募集中(1/21まで)~

※佐藤千明氏作の途中図が誤っていたので差し替えました。大変失礼いたしました。(2017.1.15、10:00)
<創棋会の年賀詰~人気投票募集中(1/21まで)~>
<次回課題はネット作品展!>

新年会
 創棋会は1月21日(土)が新年会です。みなさんのご参加お待ちしています!

創棋会の年賀詰~人気投票のお願い

    ★☆★☆★ 創棋会メンバーによる年賀組曲 ★☆★☆★
     「HAPPY NEW YEAR 2017 FROM SOUKIKAI」

 年賀詰の条件は、「詰手数は一桁の易しいもの」「右上5×5以内」の二つでした。
 易しい作品が揃っていたので、お屠蘇気分でも楽しんでいただけたと思います。

 なお投稿いただいたのは次の24名の方々です。ありがとうございました。
 (敬称略、作品順ではありません)。
 浦野真彦、北浜健介、梶下雄貴、久保紀貴、柴田昭彦、信行寺持光、須藤大輔、
 則内誠一郎、谷本治男、鳥本敦史、中筋俊裕、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、
 野曽原直之、濱田博、平井康雄、廣瀬崇幹、広瀬稔、真島隆志、水上仁、
 柳田明、山田康平、吉松智明

 解答は1月8日のブログで公開していますが、解いた方も解いていない方も、
 お気に入りの作品を選んで投票をお願いします

◇投票送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ブログのコメント欄から投票いただいても結構です(管理人承認制なので非公開です)。
   その際、投票された方のお名前は必ず記載してください。
投票締切:1/21(土
   この日は創棋会の新年会です。新年会会場での投票も受け付けます。
◇投票要領:
 ・ 「お気に入り」の作品を3つまで選んでください
   1位 ○番、2位 ○番、3位 ○番と記載してください。
 ・ 短評 : 長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答は次のサイトから取り出すことができます   http://firestorage.jp/download/da2d4ef0ab6c7a622c9ab346c141330e3247015b
  パスワードは「nengakai」です。

※解答を見ずに解いてみたい方はこちらから図面だけ取り出せます。   http://firestorage.jp/download/81e461b4142198951db6dbbad2a51454148e0497
  パスワードは「nenga」です。

創棋会の次回課題
 創棋会の次回課題は「ネット作品展教材に使える10手台」です。
  ・ タイトル必須 .… (  )向け(  )の教材
  ・ 指導要領(自作解説)【必須
  ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
  ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
  ・ 投稿締切 2月19日(日)
  ・ 発表 2月20日以降、当ブログで一斉出題し、解答募集の予定

 多くの人に詰将棋の楽しさや面白さを知ってもらいたい、そのための教材があればいいのではないか、そういう想いから、この企画を考えました。

 それでは今回も過去の作品から「教材に使える10手台」の例題を紹介していきたいと思います。
 今回は趣向的な作品です。
 紹介する作品はいずれも好形作ですが、詰将棋の面白さや楽しさを味わっていただける好作ぞろいです。


巨椋鴻之介作(将棋春秋1956年11月、『古今短編詰将棋名作選』第64番、『禁じられた遊び』第二部第1番)
巨椋鴻之介

 初形は角・金二枚ずつの対子図式。
 可愛い形ですが二枚の金が良く利いていて意外と抵抗力のある守備陣です。
 こういうときは「持駒に桂があれば打ってみる」のが詰将棋を解くときのセオリーの一つ。
 34桂に12玉は11飛、同玉に21角成から清算して頭金で詰むので同金と応じます。
 12飛が同玉なら34角成を見てうまそうですが、33玉と逃げられてダメです。
 重いようでも23飛と打つしかありません。
 11玉では21地点に数の攻めがあるので12玉とします。
 ここで21飛成と飛車を捨てるのが好手。同金と取らせれば34角成と金を取ることができます(23飛が邪魔だったので消したわけですね)。
 11玉とかわしたところで目の覚めるような好手が出ます。
 12馬と突っ込むのです!

<9手目12馬>
巨椋12馬
 これは同玉と取るしかなく、23金と押さえれば11玉に21角成と金を取って22金までの詰み。
 なんと詰め上がりはミニ煙です。
 煙詰は盤面39枚の駒が最後は3枚になるというものですが、いきなり長編の世界は無理でもミニ煙のようなものからその面白さを感じてもらえるのではないかと思い、紹介させていただきました。
 タイトルをつけるなら、「初心者向けに煙詰の爽快さを知ってもらう教材」というところでしょうか。

【作意】34桂、同金、23飛、12玉、21飛成、同金、34角成、11玉、12馬、同玉、
    23金、11玉、21角成、同玉、22金打まで15手

 巨椋鴻之介は1934年(昭和9年)生まれで2010年に逝去されました。塚田賞6回など多くの実績を残されています。『禁じられた遊び』は巨椋氏の作品集で2008年に毎日コミュニケーションズより刊行されました。
 「将棋春秋」は月刊誌で昭和30年頃に約1年間発行されたそうです。


佐藤千明作(詰将棋ふき寄せ1942年12月、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第24番)
佐藤千明

 本作も好形。持駒が歩だけなので12歩とするしかありません。
 21玉の一手ですが、打歩詰の局面になりました。
 43馬と活用して合駒を訊きます。
 角は品切れ。飛車や金銀は同馬と取って22に打てば簡単。
 桂はどうでしょうか。それには11歩成とすれば同玉に33馬と寄って詰みます。
 ということで32香打とするのが正解。
 今度は同馬としても同香で続きません。
 そこで11歩成として、同玉に44馬とします。33に何を合するか?
 飛金銀は同馬で簡単。桂なら同馬、同香、12歩、21玉、13桂があります。
 香打も同馬、同香に13香と離して打てば詰みます。
 受けが無さそうですが、好防がありました。33香と上がる のです。
 これを同馬としては31の香で取られてしまい、13香としても21から31へと逃げられてしまいます。
 攻め方は工夫が必要です。もう一度、12歩として21玉に43馬と入ります。
 飛金銀桂が簡単に詰むので32香打とするしかありません。

<12手目32香打>
佐藤12手目32香合
 3筋に香の壁が出来ました。
 31の香は動けませんので、安心して11歩成から33馬と決め手を出せます。
 33同香に13香と打てば21玉に12香成までです。
 攻め方の馬を小刻みに動かすと、玉方は香の移動合などで応じ、局面が少しずつ変化していきます。
 派手な手はありませんが、パズルのような面白さがあります。
 難しい変化もないので初心者にも理解してもらえる内容だと思います。
 タイトルをつけるなら、「初心者に詰将棋のパズルの面白さ知ってもらう教材」というところでしょうか。

【作意】12歩、21玉、43馬32香打、11歩成、同玉、44馬33香上、12歩、21玉、
    43馬32香打、11歩成、同玉、33馬、同香、13香、21玉、12香成まで19手詰

 佐藤千明氏は千文・千万喜の両氏とともに佐藤三兄弟の一人として将棋月報時代に活躍された方だそうです。


田中至作(詰パラ1967年7月、『白扇』第127番
田中至

 実戦なら43桂生や22香成と大駒を奪う手が目に入りますが、いずれも上部に脱出されます。
 初手は軽く32歩とします。同玉なら23桂成があるので同馬の一手。
 ここで23桂打とするのがうまいタイミングで同馬とするしかありません。
 こうしておけば32玉には23香成とすることができるので、今度は左から43桂と打ちます。
 これも同金とするしかありません。
 23の馬と43の金を質駒にしたところで、再度32歩と叩きます。

<7手目32歩>
田中7手目32歩

 玉では取れないので同馬としますが、32が塞がったので43桂と金を取ることが出来ました。
 43同馬にもう一度32歩と叩きます。
 これも同玉には23金があるので同馬と応じるしかありません。
 そこで最後の決め手が23桂です。同馬と取らせて42金まで。
 32歩と23桂・43桂の繰り返しで、玉方の馬も左右に動きます。手順に難しいところはなく、そのリズムを楽しんでいただけたのではないでしょうか。

【作意】32歩、同馬、23桂打、同馬、43桂打、同金、32歩、同馬、43桂不成、同馬、
    32歩、同馬、23桂、同馬、42金まで15手詰

 詰将棋は実戦の終盤力を鍛えるためだけのものではありません。
 本作は決して難解ではありませんし、華麗な捨駒が出てくるわけではありません。
 しかし、桂と歩を使って玉方の駒を翻弄する、その手順のリズムは非常に楽しいと思います。
 タイトルをつけるなら、「初心者向けに駒のリズムを楽しんでもらう教材」というところでしょうか。

 田中氏は煙詰や曲詰の作家として有名ですが、短編作も数多く創作されています。
 本作は田中氏が同人作家となられたときに記念作として出題されたものです。
 『白扇』は短編作をまとめられた作品集で1971年に全日本詰将棋連盟より発行されました。


柏川悦夫作(1969年12月、『詰将棋半世紀』第二部 第73番、『古今短編詰将棋名作選』第159番)
柏川悦夫196912

 実戦型で貧乏図式です。
 持駒も強力ですぐ詰みそうですが、32飛などでは23玉から上部に脱出されます。
 33歩成と角筋を通す手が有力そうですが、同玉で続きません。
 ここは詰将棋らしく24香と捨て、同角と取らせてから33歩成と行きましょう。
 今度は同玉に31飛と打てます。43玉なら53飛と打って簡単なので23玉としますが、34飛成、14玉に、16香、同と、15飛という好手があり詰んでいます。
 33歩成には同角と応じます。
 このままでは33角の守備が強力なので動かしたいところです。
 もう一度24香と打ち同角と取らせます。
 そこで42飛と角の利きに打つのが巧い手です。23玉なら32角成、34玉、44飛成を見た限定打です。
 これには同角と取るしかありません。

<8手目42同角>
柏川42同角
 この局面、よく見てください。なんと初形から34歩が消えました!
 34歩が消えたので、32飛と打てば23玉には34飛成と出来ます。
 以下、12玉に32龍から34角成までの詰みとなります。

 24→33→42→24という角の動きに面白さを感じてもらえるのではないでしょうか。
 またたった一枚の歩を消すために、飛車と香2枚を捨てる。こんな不経済な手段でないと詰まないというのは何とも不思議な作品です。
 タイトルをつけるなら、「中級者向けに詰将棋の不思議さを味わってもらう教材」というところでしょうか。

【作意】24香、同角、33歩成、同角、24香、同角、42飛、同角、32飛、23玉、
    34飛成、12玉、32龍、22合、34角成まで15手詰

 柏川さんの作品集『詰将棋半世紀』の第二部は「盤上流転」と題して『駒と人生』以降に発表された作品が150題収録されています。


 次回は上級者向けの手筋紹介を予定しています。

***【2017年の予定】********************************************
新年会
 日時:1月21日(土)、18時開始
   昼間の例会はありません
 場所:海心丸 福島駅前店 TEL:050-5799-5113
      〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島7-6-23 日の出ビル2F
        JR環状線 福島駅 徒歩1分
        JR東西線 新福島駅 徒歩5分
        阪神線 福島駅 徒歩5分
 会費:3,000円(学生・女性は1,000円
   昨年に続いて、感謝会費です。
 初めての方も大歓迎です。

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★次回例会
[日時] 2017年2月19(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展 「教材に使える10手台
  ・ タイトル必須 .… (  )向け(  )の教材
  ・ 指導要領(自作解説)【必須
  ・ 条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
  ・ 投稿先 → blogsokikaitusin@gmail.com
          (いつもの宛先ではありません)

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★4月以降も偶数月に例会を開催します。
 偶数月の第三日曜日開催。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。

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 必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
        blogsokikaitusin@gmail.com
                                               以上
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