創棋会例会は12月18日(課題の例題:17桂に跳ねる作品)

 創棋会例会は12月18日です。
 皆さまのご参加をお待ちしています。

■将棋世界1月号
・藤井聡太新四段
 特集がありました。
 12ページの記事のなかで、三~四割が詰将棋のこと、図面も6題と、さながら詰将棋特集の趣き。
 本棚の写真をよく見ると「図式百番」「将棋魔法陣」「図巧無双」「月下推敲」「盤上のファンタジア」などが並んでいる。
 よく見ると「この詰」らしきものも。
 しばらくは指将棋に専念されるのでしょうが、創作はともかく、解答選手権に出場され引き続き活躍してもらいたいものです。
 話題としては、今月24日に加藤一二三九段との公式戦(竜王戦予選)も予定されています。
 連盟の粋な計らいかどうかわかりませんが、楽しみですね。
・詰将棋サロン
 次期担当は及川拓馬六段とのこと。師匠は伊藤果さん、奥さまは上田女流。
 パラ12月号結果稿では大学院で七種合も発表されるなど実力作家です。
 今から選題や解説が楽しみです。

■創棋会の次回課題
 もうすぐ例会です。
 次回課題は29の桂が跳ねる17手詰」。
    29は平成29年、干支は「酉」→とり→鶏→桂、17は2017の下二ケタ
    「新年に大きく躍進する⇒干支が空を翔ぶ⇒桂が跳ねる」
 ということで来年にちなんだ作品を募集しようという意図です。
 12月例会で選題の予定です。


 それでは課題作の参考作品を紹介します。
 今回は、17に桂が跳ねる作品です。


若島正作(近将1968年1月、『恋唄』8番、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』補遺26番)
若島正作近将196801
 無防備入玉実戦型。
 ここから例の形にもっていきます。
 28龍と捨てて、18の銀も17~28と捌いて捨てます。
 48の馬も39に捨ててしまいます。
 ようやく49龍と龍が働いてきました。
 ここからはおなじみの手順です。
 19金と捨てて17桂と跳ねます
 28玉と逃げるのが芸の細かいところ。18玉は19龍でアウト。
 29龍、17玉となったとき、16金と先に捨て、26歩と突き出すのが抜群の味。
 これで38角に活が入り、15玉に18龍の追撃が可能になります。
 以下、龍で追い上げての詰み。
 なんと詰め上がりは「1」の字でした。

<詰上り「1」>
若島正作「1」

【作意】28龍、同玉、17銀、19玉、28銀、同玉、39馬、同玉、49龍、28玉、
    19金、同玉、17桂、28玉、29龍、17玉、16金、同玉、26歩、15玉、
    18龍、26玉、27龍、35玉、36龍まで25手詰

 『恋唄』は1983年に野口ブックスから発行された若島さん初の作品集。


来島直也作(詰パラ1999年月、『夢銀河』第44番
来島直也詰パラ199901
 かわいい入玉実戦型。よくみると盤面七色の無防備図式です。
 予定通り、28銀と捨て、38金と捌いて、59飛の横効きを通します。
 19玉となったところで、29桂をどちらに跳ねるか。本局の山場です。
 桂が跳ねた局面は29に合する一手ですが、入玉ですから飛角金銀しかありません。
 飛金は取って39から打てば簡単。
 角合はどうでしょうか?
 これも同飛と取って39金と打てば19玉の一手ですが、桂馬を17に跳ねておけば73角と打って詰みます。
 5手目は17桂が正解でした。
 作意は銀合。同飛から39金打とし、19玉に28銀から、3筋の金を捌いて収束します。

【作意】28銀、同玉、38金、19玉、17桂、29銀、同飛、同玉、39金打、19玉、
    28銀、18玉、29金、同玉、39金、18玉、29金まで17手詰

 来島さんは詰四会メンバーとして活躍中。
 『夢銀河』は2000年に発行された詰工房(東京詰将棋工房)の第二作品集で36人が参加されているます


北川邦男作(近将1968年6月、塚田賞、『渓流』第70番)
北川邦男
 例の形ですが、持駒は歩だけ。
 このまま37桂と跳ねても、18玉で打歩詰。そこで38飛と追っても28歩合の妙防があって詰みません。
 少しひねって37馬という手があります。同馬、同桂と角を戦力に加えようというものです。
 今度は18玉なら27角まで。しかし角を渡してしまったので、29角合という絶妙の受けがありました。
 同飛と取るしかありませんが、18玉とされて打歩詰。19飛と捨てて28銀などとやっても29玉で続きません。
 どうも37桂と跳ねる筋はうまくいかない。
 そこで28銀から19銀と捨てて、19同玉に17桂と跳ねてみる。
 しかし依然として18玉で打歩詰、38飛にも28歩合の妙防がある。
 もう一ひねり必要。
 正解は、28銀、18玉、19銀、同玉のとき、37馬と捨て、同馬には、取れる駒をとらずに17桂と逆に跳ねるのが好手段。
 今度は37に玉方馬がいるので、18玉に19歩と打つことが出来、打歩詰が解消できるというわけです。
 19で清算した後は、73角から離して打てば角成までの詰み。この手が効くのも17桂の効果でした。

【作意】28銀、18玉、19銀、同玉、37馬、同馬、17桂、18玉、19歩、同馬、
    同飛、同玉、73角、18玉、28角成まで15手詰


上田吉一作(詰パラ1983年6月、『極光21』第15番)
上田吉一作詰パラ198306
 これもかわいい入玉図。
 初手から17桂や37桂に誘われるが、39と と飛車を抜かれて失敗。
 ここは19金が巧い手。同玉は17飛の一発なので同との一手。
 そこで作意は17桂と跳ねる。なぜ17なのか?それは手順を進めると明らかになる。
 29に合駒するしかない。角か金か銀か?
 金や銀は、同飛から清算して18玉に19歩と打てば簡単なので、角合を考えます。
 角合も同様に進めて、18歩、17玉となったとき、28角と打ちます。
 これには26玉とするしかないのですが、そこで37角と開き王手すると捕まっています。
 以下、17玉に、18歩から19飛まできれいな収束です。
 29の桂が37に跳ねていると、この変化で37角が出来ず詰みません。
 しかしこれは作意ではありません。
 実は29と と移動捨合する妙防があったのです。
 29同飛寄では18玉とされて打歩詰。そこで28飛上は19玉、28飛引は17玉で詰みません。
 正解は29同飛と引きます。
 18玉となったところで、27角、同金としてから、19飛と寄ります。
 28玉には、37銀と捨て、もう一度同金と取らせます。
 先に27角と捨てたのは、邪魔駒消去でした
 そこで29飛右とすれば、今度は37の金が質駒になっています。
 18玉、19歩、17玉に待望の37飛。
 16玉に17飛と押し売りして27金まで、気持ちよく詰みました。
 飛の動きに趣向的な味があり、解いて楽しい作品でした。

【作意】18金、同と、17桂、29と、同飛引、18玉、27角、同金、19飛、28玉、
    37銀、同金、29飛右、18玉、19歩、17玉、37飛、16玉、17飛、同玉、27金まで21手詰


***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年12月18(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
〒553-0003大阪府大阪市福島区福島6-3-11、TEL:06-6451-7272 
JR大阪環状線 福島駅 徒歩3分
JR東西線 新福島駅 徒歩5分
阪神電車 福島駅 徒歩5分
http://www.shogi.or.jp/kansai/index.html

[課題] 「29の桂が跳ねる17手詰」(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。

***【来年の予定】*****************************************************
★新年会
日時:1月21日(土)、18時開始
場所:海心丸 福島駅前店
 TEL:050-5799-5113
〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島7-6-23 日の出ビル2F
JR環状線 福島駅 徒歩1分
JR東西線 新福島駅 徒歩5分
阪神線 福島駅 徒歩5分
(昼間の例会はありません。)
詳細は追って案内します。

★2月以降は偶数月に例会を開催します。
偶数月の第三日曜日開催。
毎月、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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