詰備会に行ってきました&創棋会の次回課題

■詰備会に行ってきました
 11月3日(木)。岡山で開催される詰備会に行ってきました。
 行楽日和の晴天、少し早めに着いたので観光。
 後楽園は前回訪問したので、岡山城を見学。
 NHKの「真田丸」に出てきた宇喜多秀家の居城だったそうです。
 天守閣からは市内が一望。隣の後楽園も見ることが出来ます。

岡山城

 会合は13時スタート。
 ちょっと遅れて(10分か15分くらい?)会場に到着したら、すでに大勢の方が問題に取り組まれているではないですか。
 会合は、最終的に16名の方が参加!
 私も竹村さんや岩本さんと、見るからに難問の無仕掛け図式に挑戦しましたが、正解は中村さん到着まで得られませんでした。
 そうこうしている間に、創棋会員の方や作品展に登場された方に、創棋会の年賀詰連作への投稿を依頼。
 参加者の新作、詰パラ11月号や世界12月号の発表作などにチャレンジし、詰将棋談議に花が咲き、あっという間に17時となり、記念撮影の後、懇親会の会場へと移動。
 懇親会でも引き続き楽しいひとときを過ごさせていただきました。

詰備会1103
左から:則内・中村。前の席:岩本・冨永・片山・竹村。
後の席:山路・小林・利波・平井・藤井・沖田・長谷川。(敬称略)

当日の模様、詳しくは「詰将棋劇場blog」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/yakkun610/e/0cd8be64bf1760e04b9f297c27a78224

■創棋会の次回課題
 さて、創棋会の次回課題は「29の桂が跳ねる17手」です。
 29は平成29年、干支は「酉」→とり→鶏→桂、17は2017の下二ケタ
 「新年に大きく躍進する⇒干支が空を翔ぶ⇒桂が跳ねる」
 ということで来年にちなんだ作品を募集しようという意図です。
 12月例会で選題の予定です。


 それでは早速「29の桂を跳ねる」例題を紹介しましょう。
 29の桂を跳ねるパターンは色々ありますが、私が最初に連想したのは前回紹介した桂を跳ねて飛車で開き王手して19玉を狙うもの。
 そうなると入玉作品ですから、吉田健さんの作品集にはきっと良い例題があるに違いないと探し出したのが、今回の3作です。

吉田健作(詰パラ1976年7月、『小夜曲』作品41)
吉田健作詰パラ197607

 初手、38飛では29で詰まない。1筋の香は苦しい配置だがこの紛れに備えたもの。
 正解はじっと59飛。49合なら38金を見ている。
 28玉には逃路に先着の19銀が巧打。
 同玉と取らせて17桂が本局の狙い。
 37に跳ねると29合とされて18金が打てないという仕掛け。
 あっさりとした仕上げだが作者の解説には
 「お茶漬けの味がわかりかけてきた年代に作った」 とあり、妙に納得。

【作意】59飛、28玉、19銀、同玉、17桂、28玉、38金、17玉、19飛まで9手詰


吉田健作(詰パラ1971年1月、『嬉遊曲』第二楽章 第36局、『もぐらうち』第78番)

吉田健作詰パラ197101

 左右反転していただければ29の桂が跳ねる作品になります。
 本作も56馬、59龍、89桂の3枚が手順を暗示している。
 玉を99に誘いこむため、88金から99金は第一感だが、香の効きに放つ99金は鋭い。
 同香成は68龍があるので99同玉とさせることに成功。
 さて桂をどちらに跳ねるかだが、前の例題からわかるように、95香の効きを止める97桂が正解。
 かわす玉に99龍、78馬の連続パンチでダウンさせます。
 収束の大駒連続捨てで解後感は爽快!

【作意】88金、同玉、99金、同玉、97桂、88玉、99龍、87玉、78馬、同玉、
  88金まで11手詰


吉田健作(詰パラ1973年2月、『小夜曲』作品71、『もぐらうち』第90番)

吉田健作詰パラ197302

 端正な入玉実戦型。
 初手は36銀と引きます。逃がすようでやりにくい手です。
 同玉なら37飛、25玉、45飛、24玉、34金、13玉、16香以下13手駒余り。
 28玉に38金が狙いの一手。26桂の効きでもあり打ちにくいところ。
 19玉と逃げたところで例の局面です。
 どこに桂を跳ねても29合の一手。それも角金銀しかありません。
 金銀は同飛、同玉、39飛とすれば簡単なので角合が正解。
 となれば離し角の筋が見えてきますから、桂は17に跳ねるのが正解とわかります。
 17桂、29角合を同飛ととり、打ちなおした39飛を19に捨て73角として収束です。
 吉田さんには珍しい手数ですが38金のあたりに吉田流を感じます。

【作意】36銀、28玉、38金、19玉、17桂、29角、同飛、同玉、39飛、18玉、
   19飛、同玉、73角、29玉、28角成まで15手詰

 私が詰パラを読み始めた頃、毎月どこかの頁に吉田さんの作品が載っていました。
 また名文家としても知られ詰パラ誌上で随筆を書かれていました。
 作品集も次の三冊を出されています。
   『嬉遊曲』1979年 将棋天国社発行
   『小夜曲』1980年 将棋天国社発行
   『もぐらうち』2002年 創棋会発行
 『小夜曲』と『もぐらうち』には作品だけでなく随筆がたくさん収録されています。
 また『もぐらうち』は入玉百番の作品集でもあります。

 次回は中段玉の作品を紹介する予定です。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年12月18(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「29の桂が跳ねる17手詰」(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。

***【来年の予定】****************************************************
★新年会
1月21日(土)開催。
18時開始。
場所は海心丸(JR福島駅前)

(昼間の例会はありません。)
場所の詳細や会費など、あらためて案内させていただきます。

★2月以降は偶数月に例会を開催します。
偶数月の第三日曜日開催。
毎月、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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以上
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