【まとめ】ネット作品展「すらすら解ける20手台」

【まとめ】ネット作品展「すらすら解ける20手台」

結果発表もおかげさまで無事終了しました。
ネット作品展は創棋会初の試みでしたが、作家・解答者の皆様のおかげで盛り上がりました。
作品展開催の動機は、次の2点でした。
 ◇「やさしい中編作」の発表の場が少なくなったと感じている方が結構多いのではないか?
 ◇ネットでの作品発表も盛んになっているので、創棋会でもそういう場を作りたい。

その結果、投稿作は20作、解答者も17名と、盛況だったと思います。

投稿されたのは次の17名(敬称略、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
  北村憲一、金少桂、久保紀貴、柴田昭彦、しまなみペア、則内誠一郎、角建逸、中出慶一、
  中村雅哉、中村宜幹、野曽原直之、nono_y、廣瀬崇幹、三輪勝昭、安田恒雄、山本勝士、
  吉松智明

また解答者は次の17名。
  有吉弘敏、奥鳥羽生、河童生、金少桂、久保紀貴、小池正浩、則内誠一郎、鳥本敦史
  中出慶一、中村雅哉、名無し名人、野曽原直之、nono_y、濱田博、三輪勝昭、山下誠
  山本勝士

 皆さんのおかげで作品展が成功しました。あらためて感謝申し上げます。

 作家や解答者の顔ぶれを見ると、創棋会の常連会員が多いのですが、新しい方にも顔を出していただくことが出来、創棋会の活動もすそ野が広がりつつあると感じています。

 解答方式は、全手順記載ではなく、「キーとなる一手」と「手数」を解答記入していただくこととしました。
 20手台の作品を20問、手順を書くだけでも大変ではないかと考えたからなのですが、全手順を記載いただいた方には、お手数をおかけしました。
 また、評価はABC評価をお願いし、Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計しました。
 短評についても「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いしましたが、すべて結果発表に反映させていただきました。

 コンクールではないのですが、評点の高かった作品は以下のとおりです。
  ⑮久保紀貴作(2.86)、①中村雅哉作(2.73)、⑳三輪勝昭作(2.62)
 Aが最多は ⑮久保紀貴作(12)、その次が①中村雅哉作(11)
 C評価ゼロは⑮久保紀貴作、①中村雅哉作、⑳三輪勝昭作、⑪吉松智明作の4作。
 Bが最多は ⑦野曽原直之作(11)。
 全作品の平均点は2.15でした。

 また全題正解は、奥鳥羽生さん、金少桂さん、nono_yさん、三輪勝昭さんの4名。
 ⑰中村宜幹作が誤解7、無解4となった他、⑨山本勝士作・⑭nono_y作・⑱中出慶一作・⑲しまなみペア作・⑳三輪勝昭作の4作が無解3でした。
 「好作だがすらすら解けない」という評価の多かった⑫角建逸作と⑬安田恒雄作はそれぞれ無解が1と2、誤解はいずれもゼロだったので、最後の問題までたどり着くのが大変だったということかもしれません。

 出題順は、取っつきやすいものから並べたいということで、①は中村作の初形曲詰に決まり、②③④も好形作で揃え、⑤⑥は持駒趣向、⑦⑧は大駒捨てで決まる作、⑨~⑬は実戦形風の作品、⑭⑮はラスト向けでもないということで、⑯~⑱はやや形の広がったものを、そしてラストは曲詰でと考えて⑲⑳にしました。

 結果発表については、先人に敬意を表して、おもちゃ箱、プレ短コン、twitter解答選手権、裏短コンなど、何度も読ませていただきました。
 その結果「毎日発表する(出来れば)」、「短評は全部載せる」、「短評にコメントする」、「ボリュームを勘案して1日1題」、というあたりを方針にしてブログを更新しました。

 ネットで結果稿を書くのは初めてでしたが、作品鑑賞能力が乏しいことや、ボキャブラリーが不足していることを痛感。
 短評を読ませてもらって、多様な価値観や表現が勉強になりました。

 最後に皆さんからいただいた総評を掲載させていただきます。

山本勝士
 「すらすら解ける20手台」の募集は本当にすばらしい企画と思います。
 詰将棋はむつかしいだけがとりえではない。手順の流れにみる美しさを表現することも詰棋の醍醐味です。しかし作家は20手台となると投稿先がなく困っているわけです。その点、今回の募集はみんな喜ぶと思います。

★山本さんはペーパーで投稿を頂戴しました。
 企画の主旨に賛同いただき、感謝申し上げます。
 上記は投稿図に添えられたメッセージですが、多くの方に共感いただける内容かと思います。

河童生
 8月の24日過ぎ、「すらすら解ける」に誘われて(騙されて)、「ネット作品展」を解き始める。
 猛暑、台風、いろいろあって、まだまだ暑い9月の中旬近くにようやく全題?攻略です。
 20題、すべて好作。評価点もすべてA点で良いと思ったのですが、あえて,A点とB点に分けました。
 評価基準は初形が涼しそうな配置図の作品がA点、少し暑そうな作品はB点で、詰手順は関係なしです。
 解答を書いていて気付いたのですが、「キ-となる一手」は成る程と思う地点で、この辺りを褒める感想文が作者の心情を擽るかなと思った次第です。
 猛暑の夏、詰棋の解図で避暑。こうして今年の夏が行きます。

★20問と言う大量出題にもかかわらず、酷暑の中、解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。

鳥本敦史
 20題もの大群に負けそうでしたがなんとかやっつけ仕事、賑やかしに解答送ります。

★お疲れ様でした!

有吉弘敏
 難解な作品もありましたが、大変楽しめました。
 私的ベスト3は、15、8、13の順です。

★評点の順位でいけば、⑮1位、⑧5位、⑬6位。

中出慶一
 20作のうちで、作品の質として、⑫がベスト1 と思います。
 課題に忠実で、それ相応の内容を有しているのは、⑮、③、⑧あたりがベストでしょうか。

★⑫は7位でした。⑮と⑧をあげたのは、有吉さん、奥鳥羽生さんも同様ですね。
 ③は8位でしたが、手順の難易度ではなく課題に忠実なところが評価されたものと思います。

奥鳥羽生
 今回の催しは大成功・・・日の目を見なかったかも知れない中編佳作に発表の場を提供できたから。
 なお、「すらすら」どころか「すら」でも解けなかった作品は、どんな素晴らしい詰将棋であってもテーマに反したものとしてC評価とさせていただきました。(非力な私の基準で作者には申し訳ありません。)
 ちなみに、C評価作を含めて今回の私の収穫は⑧⑫⑮。

★「すらすら」という課題の主旨を横に置けば、⑧⑫⑬はもっと評点が高くなったと思います。

中村雅哉
 課題にマッチしない作品が多すぎます(笑)。良い作品でもすらすら解けない作品は課題に合わないのでAは付けられません。

★「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、おおむね楽しんでいただけたのではないかと思います。

三輪勝昭
 僕は手順が気持ち良いならスラスラ解けるのは、作品の長所と思っています。
 そして、そんな作品の良い発表の場がないのは寂しいと感じてます。
 今回の企画は素晴らしく、やはりスラスラ解けるのは良いものだと実感しました。
 でも今回はこの課題に合ってない作品がいくつかありますね。
 その作品は今回の課題に入ると不快でしかありません。
 収録選題で除外すべきだったと思うのは僕だけでしょうか。
 次は是非《スラスラ解ける30手台》の開催を期待しています。

★投稿図の作者の言葉や解答者の短評から「すらすら」や難易度というのが、一人ひとり異なるものなんだということがよくわかりました。

小池正浩
 本作品展は易しい中編に光を当てる、非常に意味のある試みだったと思います。
 続くような動きがあると、嬉しいですね。

★ご要望が多ければ、また開催してみたいですね。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

 また本ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、上記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
*********************************************************************
以上
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する