【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<最終回>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<最終回>

結果発表も最終回となりました。

その前に前回の発表作⑲しまなみペアさんの作品にコメントがありました。

三輪勝昭
 曲詰だったのか。では評価を変更しなくては。
  (中略)
 序盤が酷過ぎる。
 素材が良いだけにもったいない。
  (後略)

★出題時にタイトルを忘れたのが痛かったですね。管理人のミスです。あらためてお詫び申し上げます。
 序盤のつくり方については、課題に合わせるための苦肉の策だったのではないかと推察しています。
 また三輪さんからは改作のアイデアも届いているのですが、作品に手を入れるのは創作した方の判断ということもありますので、ネット上で公開するのは控えさせていただきます。


 さてラスト20作目は三輪勝昭さんの曲詰です。
 三輪さんは同人作家で、半期賞は7回受賞、作品集も「幻の城」を刊行されるなど、現在最も活躍されている作家のお一人ではないかと思います。

⑳三輪勝昭作
⑳_2 三輪勝昭作

【作意】
54銀成、同玉、65銀、同香、63銀生、同香、53と、同玉、63桂成、同玉
64香、54玉、65角、同玉、66歩、54玉、55香、同玉、75龍、54玉
45龍、同香、44馬23手詰

詰上り「コ」の字。
⑳_2 三輪勝昭作詰め上がり

【作者のことば】
 僕は一手光る手があると言う創り方を嫌っています。
 詰将棋は全体の手順で魅せるものと思ってますので。
 それから、僕は易しい事は悪い事でないと思っています。
 手順が綺麗でスラスラ解けるのは取り柄になると思っています。
 なので易しいのは手順が綺麗でないとダメだと思っています。
 本作は手順の綺麗さは、まあまああると思っています。
 すらすら解ける20手台は良い企画。
 解いて気持ち良くなる作品を沢山見れるのを期待しています。

【正解】
最終手→44馬
手数→23手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:2.62、A:8、B:5、C:0、誤解:1、無解:3、無評価:0

★ラスト20作目は三輪さんのあぶり出し。
 98角を使いたい、77龍を働かせたい、そのために76銀や75桂を捌きたい、また52と、63銀、72銀は捨てたい、といった具合にやりたい手がたくさん見えています。
 初手、66龍は気前が良すぎるので、団子になった銀を捌く54銀成は当然の一手。
 同玉と取らせて、65銀とするのが巧い手。76銀を捨てるのはこの瞬間しかないのです。
 同香にいきなり同角では61の香で取り返されてダメです。
 63銀不成と捨て同香と取らせてから53と として61香を取りにいくのが継続の好手段です。
 63銀不成に55玉なら66龍と捨てる手があって、同香に54銀成までと、98角も働いて詰みます。
 53と、同玉、63桂成、同玉となったところで、7筋の駒がきれいに捌け、収束が見えてきました。
 64香と打てば、52玉や53玉は77龍が72や73に入って詰むので、54玉と逃げます。
 ここでようやく98角の出番です。65角と香を取ります。
 65同玉に66歩が軽い突き出し。
 54玉には55香と捨て、同玉に、75龍から45龍と豪快に龍を捨て、見事に「コ」の字が浮かび上がりました。


三輪勝昭
 『この曲詰は素晴らしい。作者は三輪さんでしょうか。』
 誰も言いそうにないので自分で言っておきました(笑)。
 どこにも発表先がなく困っていた作品ですが、良い発表の機会を与えてもらい感謝してます。
 次は《スラスラ解ける30手台》と聞きましたので、又投稿します(笑)。

★企画のご提案ありがとうございます。
 創棋会の作品展担当にお伝えしておきます(笑)

名無し名人
 「キーとなる一手」を最終手にしたのは作者のギャグか(笑) 

★作者のことばのとおり「狙いの一手」は指定が無かったので、管理人が勝手に設定させていただきました。

野曽原直之
 あぶりだし「コ」。良く捌けて解後感良い。

★不動駒も少なく、よく捌けます。

山本勝士
 曲詰もきれいだがパラパラと駒の消し方が気持ちよい

★駒を取る手も一呼吸置いてからというのがいいですね。

中出慶一
 曲詰「コ」が角・龍捨てで実現しているのは見事。 

nono_y
 あぶり出しを予期させる初形だが、手は限られているのですらすら感は損なわれていない。
 足の長さを見せ続けた竜を最後に捨てて収束。
 詰め上がりは恐らく「コ」ではなくCの鏡文字、すなわち「Aを付けて!」→もちろん!A

★大駒を捨てて詰め上がりというのがクライマックスを盛り上げる演出ですね。

金少桂
 玉を上下動かしながら香の守備を掻い潜るパズルかと思ったらあぶり出しとは!
 最後の3手がなぜか見えにくかった。すらすら度60点。

★66龍~54銀成~65銀は同香で詰まない、という紛れを読まれたのでしょうか?
 守りの香を全部動かすのは上手いですね。

河童生
 21手目の45竜捨てが出発点で、ここから次々手を伸ばす。「合駒手順を入れたかった」は、作者の弁。 

★作者のことですから、今頃は合駒入りの改作を試みておられるかもしれません。

中村雅哉
 持駒がないので確かに易しい部類と思うが、「すらすら」と言えるかは微妙なところ。

則内誠一郎
 職人芸に一票。すらすら度は怪しい。

★手順の綾はありますが、課題に相応しい難易度ではないかと思います。

鳥本敦史
 序盤の連続捨てが見もの。 

★駒の捨て方や取り方は単調ではありません。

奥鳥羽生
 早く76銀を捨てておくことが肝要。うまいもんですね。

★65銀、同香と捨ててから角で香を取るまで10手を要します。

山下誠
 軽快なリズムで、中央にかわいい「コ」が出現。
 やっと最終作品までたどり着きました。

★暑い中、20問の解答に取り組んでいただき、お疲れ様でした。

★あぶり出しが一つくらいあるといいなと思っていたら三輪さんからの投稿があり、とても嬉しかったです。
 駒捌きも良く、大駒捨てもあり、よく練られたあぶり出しだと思います。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

 また本ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、上記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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