【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<15回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<15回目>

結果発表15回目です。
その前に、最近結果発表を行った作品に、追加のコメントをいただきましたので紹介させていただきます。

⑯則内さんの作品(結果発表13回目)
三輪勝昭
 則内作を難しくしているのは4手目の24玉ですね。
 15玉なら16金、同玉、17金、15玉に33角成で簡単に詰むのは直ぐ読めます。
 ならどこ逃げるのだろうと読む時、24玉では持駒も使わせられてないし、拠点も残りどうやっても詰むだろうと読むと裏にはまります。
 この局面からなら25金~35金はそう難しくないはずなんですが。
 収束は不評なのでやはり21歩にするべきだと思います。
 と思っていたら則内さんがFacebookに原図を載せていました。
 その図はこの発表図の序より良いです。
 完全に課題不適格なんで変えたのは分りますが、僕の推奨の図にして欲しかったです。
 20作に1作だけ足りなかったので、10手台だがオマケだとすれば通用したかと。
 オマケだから甘く評価してくれと言われたら僕はAを付けたデしょう(笑)。
 ところで原図は発表図より、又僕の推奨の図より優れています。
 是非、全作品の解答発表が終わったら、創作秘話みたいなもので、原図を皆さんに紹介して欲しいと思います。
 尚、これは僕の作品がケチョンケチョンの評価の時はなしでお願いします(笑)。

★原図の紹介は作者のお考えも尊重して見送らせていただきます。
 原図を知りたい方は則内さんのfacebookをご覧いただければ幸いです。

⑰中村さんの作品(結果発表14回目)
I氏
 「角の25→14・・・」は、原形+銀移動の作意に比し、紛れとして角移動の筋にも「目移りした」というものです。
 その紛れとは『38飛、56玉、58飛、46玉、48飛、56玉、47角、㋑46玉、Ⓐ14角、56玉、45銀、55玉、56銀、同玉、13角成、55玉、45馬』の筋です。実際は、㋑55玉で逃れ、Ⓐ69角で簡単なのですが。

★なるほど、そういう紛れ筋もあります。角を可成地点に限定移動させるというのは一局作れそうなネタですね。
 管理人は、解けないと投稿用紙を読んでしまうので、その筋はまったく読んでいませんでした。

またH氏からは誤評価なので、評価を修正したいとの申し出がありました。
コンクールを行っているわけではないので、受けさせていただくことにしました。

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:2.00、A:1、B:3、C:1、誤解:7、無解:4、無評価:1

さて結果発表も15回目となりました。
作品も残り3作です。

今回は出題18番目、中出慶一さんの作品。
⑩に続いての登場です。

⑱中出慶一作
⑱_2 中出慶一作

【作意】
84金、㋑76玉、79香、㋺77歩合、同香、同玉、78飛、66玉、76金、55玉、
45と、同玉、Ⓐ28飛、89香成、46歩、55玉、25飛、㋩35桂合、同飛、同歩、
67桂、同香成、56歩、64玉、74金まで25手詰

【変化】
㋑75玉は、74金打、76玉、77歩、同玉、78馬、76玉、77香。
 96玉は、97歩、同玉、98金、96玉、97香。
㋺78歩合は、同飛、87玉、98馬、96玉、97歩以下。
 87玉は、88馬、96玉、97歩以下。
㋩35角合は、同飛、同歩、44角。

【紛れ】
Ⓐ18飛は、89香成、46歩、同角成で不詰。飛の移動空き王手位置は28に限定される。

【作者のことば】
 2回の限定合、飛による空き王手移動位置限定(1九角の利き遮断)を織り込んで、打歩詰解消を実現した軽快手順の中編作品に仕上げています。

【正解】
13手目→28飛
手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:1.85、A:2、B:7、C:4、誤解:1、無解:3、無評価:0

★中出さんらしい大模様の初形。
 いつまでも自由奔放な構図で創作が出来るのはうらやましい限りです。
 初手96金と捨てる手も浮かびますが、駒不足になります。
 重いようでも84金と打つのが正解。
 75玉や96玉は変化㋑のとおり簡単に詰むので76玉と逃げます。
 75歩が残っているので、歩を叩くことは出来ず、79香と合駒を稼ぎにいきます。
 77には何を合されても、取って78飛と回るところ。
 78飛、66玉、76金、55玉となると、初形からは思いもよらぬ打歩詰の局面。
 ということで77合は歩に決定。歩以外は簡単に詰んでしまいます。
 ここで本局の狙いの手順が飛び出します。
 まず45と と捨てて89馬の利き筋に玉を誘い出します。
 45玉の局面で狙いの一手、28飛。開き王手をしながらの限定移動です。
 89香成と馬を取らせたところでは、28飛の効果で19角の利き筋が遮断されているので46歩が打てます。
 55玉の局面はまたしても打歩詰。
 今度は25飛とタテに活用し、35の合駒を訊きます。
 56から打たせないために頭の丸い桂合が最善ですが、やはり同飛と取って67桂と捨てれば打歩詰が解消され56歩と打って詰みとなります。
 いささか大きな構図ですが飛車の大回転を簡明に表現した作品でした。


奥鳥羽生
 打歩できるように角道を遮断。打歩詰打開の逆w。

★打歩詰の局面は何度か出てくるのですが、角道を止める飛車移動は逆に歩を打つためというのは面白いですね。

河童生
 78から28へ、そして35と飛の大立ち回り。
 芝居なら、ここで大向こうから掛け声ですね。

★大駒を動かすとき、移動距離を長くするのは中出さんのお得意技。

山下誠
 狙いは角筋を止める2八飛の空き王手。舞台装置が大げさ。

名無し名人  
 大掛かりな初形から期待されるような手順は出なかった。

則内誠一郎
 舞台が大きくて課題と釣り合わない

★狙い(78→28→25の飛移動)の性格上、コンパクトな構図にするのはいささか難しかったようです。

野曽原直之
 28飛で角の利きを止めるのが狙い?

鳥本敦史
 何か今一つな印象。 

★狙い自体のインパクトが少し弱かったかもしれません。
 また攻め方の飛角が消えるのはいいのですが、19角が不動のまま終わるところは残念。

nono_y
 大模様になるのは納得できる手順で、すらすら解ける。
 詰め上がりはネコ耳キャラのあぶり出しなのかもしれないが、そうだとしても満足度は今ひとつ。

三輪勝昭
 曲詰臭い配置から12手目迄は曲詰めっぽい手順。
 28飛だけ曲詰らしくない手で以下は又曲詰的手順。
 そして詰上りこれ曲詰じゃないよね。
 何だったのかこの作品。駄作。

★曲詰を期待された方には、少々期待外れでした。

中村雅哉
 課題に忠実に作るなら余分な変化を読ませる序の数手は省くべきと思う。

★前後のバランスからすれば序の変化を読ませるところは、やや異質な手順。
 思い切り易しくしてしまうという手はあったかもしれません。

山本勝士:
 絶対手の1手目が首をはねるとは意外

★読ませる導入は、初手に打った金を最後に働かせるという構成を意識されてのことだったんですね。

金少桂
 明快な打歩回避物。駒の配置で何がテーマでどのように進めればよいかが伝わってくる。
 初手で打った金が最終手で再び動くオチも良い。すらすら度75点。

★大掛かりな初形から何が飛び出すのかと期待が大きかった方には、物足りなさを感じられたようですが、課題に忠実な構成でテーマも明快。解答者には作者の狙いが良く伝わったと思います。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com
 また本ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、上記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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