【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<13回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<13回目>

結果発表13回目は、出題16番目、 則内誠一郎さんの作品。
則内さんは創棋会の作品展を担当しておられます。
今回のネット作品展も則内さんのアイデアによるものです。
切れ味の鋭い短編を得意とされていますが、先月の詰パラでは名局ライブラリーに半期賞受賞作が紹介されています。
馬の横這いと移動合させた桂馬(成桂)をスイッチバックさせるというユーモアたっぷりの傑作です。

⑯則内誠一郎作
⑯_2 則内誠一郎作

【作意】
36龍、同歩、34銀生、㋑24玉、25金、同馬、35金、同馬、33角成、14玉、
25金、同馬、23銀生、13玉、12銀成、同玉、23桂成、11玉、21歩成、同玉、
11馬、同玉、13香、21玉、12香成まで25手詰

㋑15玉は16金、同玉、17金、15玉、33角成以下。

【正解】
11手目→25金
手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:2.07、A:4、B:8、C:3、誤解:0、無解:2、無評価:0

【作者のことば】
11手目に馬を呼び戻すのは少し詰将棋らしい?

★ネット作品展というのは創棋会としては初めての試みでした。
 作品が集まるかどうか心配してくださった常連会員の皆さんから、多数の作品を投稿いただきました。
 あらためて感謝申し上げます。
 本作もその一つ。もともと短編用の素材を中編にまとめなおしていただいたものです。
 そのため切れ味の良い序盤と収束にややアンバランスさが生じたようで、その点を指摘する声もありました。
 それでは手順の解説です。
 まず初手はいきなり36龍と大駒捨てです。気持ちの良い導入です。
 35歩はタダで取ることが出来るのですが、35龍では16玉で詰まないのです。
 同歩と取らせて34銀。持駒に金が3枚もあるので16金などとしたくなるところですが、じっと置き駒を活用します。
 同玉では35金で簡単、15玉も変化㋑のとおりなので、怖いようでも24玉と引きます。
 ここからが見せ場です。
 35金などと俗に迫るのは15玉で詰みません。
 ここは筋良く25金と捨て、同馬と取らせてから35金の連打。
 これは同馬と取るしかなく、ようやく33角成と大駒の活用が出来ます。
 14玉となったところで最後の金を手放す25金が巧打。
 金をすべて使って馬を翻弄しながら上部を塞ぐことが出来たので、ここから下段に落としての収束です。
 23銀生から12銀成と捌き、23桂成で11に追い込み、21歩成と香を取り、決め手の11馬捨てが出て13香からの詰みとなります。


金少桂
 序は物量にものを言わせた、力づくの変化が多くて大変だったが、金3枚で馬を翻弄したあたりから一気にすらすらになった。
 すらすら度45点。

★序盤の数手、力まかせというほどではありませんが、ちょっと面倒くさいと感じる変化はありますね。

nono_y
 初手に気付けば、持駒を贅沢に投資して馬を翻弄するすらすら手順が続く。
 落ちている決め駒を拾う収束は安易だが、前半の捨駒連発は素晴らしい。

★金3枚をすべて捨てるところは非常に気持ちの良い手順。

鳥本敦史
 収束流れたが初手の破壊力抜群。

★初手は単発の捨駒なので、とってつけたようなところもありますが、35歩一枚でこの手が入ったとすればラッキーですね。

河童生
 3金を使い果たして何とやら、そこからの収束手順も上手いもの。

山下誠
 前半は3枚の金を捨ててしまう豪快な手順。後半は一転して爽やかな寄せ。

★収束は馬も捨てて巧いまとめ方と感じました。

中村雅哉
 4手目局面で色々手段が見え悩まされた。全然「すらすら」ではない。

★金が3枚もあると色々と捨てる手が浮かぶんですね。

中出慶一
 馬翻弄が見どころ。

山本勝士
 川の流れのようなさらさらとした美しい手順

★馬の翻弄はリズミカル、以降の収束も流れるように手が進みます。

三輪勝昭
 これは好みのド真ん中。
 ただ、収束は21香は歩で22歩を省き、最後12同玉で14玉、13成銀でまとめた方が良いと思う。
 それからこの形は45龍に35歩合をしてくれる。
 45龍は金を取るしか入らないが、更に逆算してこの形からは初めたくない。
 もっと言うなら、37歩は初手がないならいらない。
 つまり初手は省き(37歩省く)、21香は歩(22歩・31銀省く)で小ぢんまりした図の方が素材に合っていると思う。

★「45龍~35歩合」が入るというのはすごい発見ですね。
 また「こじんまりとした図」というのも肯けます。
 作者も当初はそのようにまとめられる予定だったと思います。
 
有吉弘敏
 収束は短くて切ってもよかった気がします。

★馬捨てが入ってこれも一局かと思います。
 それに短くすると20手台にならないので…。

野曽原直之
 金捨てで馬を25~35と呼んでからもう一度25金と捨てる。
 収束は12銀成~13成銀で決めたい気もするが、それだと19手になってしまう?

久保紀貴
 後ろがちょっと長い。12銀成、14玉、13成銀で纏められなかったか。C

★もともとが短編向けの素材だったのではないかと推測しています。
 本来なら10手台でまとめていただくのがよかったのかもしれません。

名無し名人
 短編的な序に中編的な収束が付いた感じ。

★完成までの流れ、工房をご覧になったかのように的確に推察していただきました。

則内誠一郎
 下手くそなので最低評価に設定(笑)

★課題に合うように、少々無理づくりしていただきました。
 その反動か管理人の予想に反して評点は、やや伸び悩みました。
 しかし前半の捨駒連発の手順に対する評価は上々でした。


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 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

 また本ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、上記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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