【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<12回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<12回目>

結果発表12回目です。

その前に、9回目発表の吉松さんの結果発表に対してコメントをいただきましたので紹介させていただきます。

三輪勝昭
 51角に22玉は34桂、11玉に33角成なんかする必要がなく12歩で簡単じゃないか。
 僕は何を読んでいたんだ(笑)。
 全然良い変化じゃないので、評価はCに変更します。
 嘘ですけど(笑)。

★変化も含めて作品は評価されるということですね。
 評価変更が嘘で作者も安心しているでしょう。
 また三輪さんはこの件についてご自身のブログ「詰将棋名作家のひとりごと」でも10/4に『逆算練習問題』と言うタイトルで取り上げられています。関心のある方は下記URLを参照ください。
  http://katsuaki3r0429.hatenablog.com/

それでは結果発表です。

今回は15番目出題の 久保紀貴さんの作品。
久保さんは「位置エネルギー」で第52回(2013年度)看寿賞を受賞。
現在詰パラの大学を担当されるなどエネルギッシュに活躍されています。

⑮久保紀貴作
⑮_2 久保さん

【作意】
37銀、25玉、35飛、16玉、36飛、25玉、26銀、16玉、15銀、26歩合
17歩、同玉、26銀、16玉、37銀、25玉、35飛、16玉、17歩、同玉、
28金、16玉、36飛、25玉、26銀、36玉、37金まで27手詰

【正解】
10手目→26歩合
手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:2.86、A:12、B:2、C:0、誤解:1、無解:1、無評価:1

★創棋会例会の席上で「あと一作で20作揃うのですが、何かありませんか」と厚かましくお願いしたところ、リュックの中から取り出してくれたのが本作。
 なんと作品展中、最高の評価を獲得しました。

 初手37銀と打ち、25玉に35飛と据えれば、舞台が整います。
 16玉に36飛と引き、17に潜れば28金の一発なので、25玉と戻ります。
 そこで26銀とするのが、飛車がブラになるのでハッとさせる一手ですが、36玉には37金があるので大丈夫。
 玉は銀の裏に16と逃げます。
 そこで15銀と歩を取って開き王手。
 単に25玉と逃げるのでは、26銀、16玉、37銀、25玉、35飛、16玉、17歩、同玉、28金として、作意より2手早く詰みます。
 26歩と捨合するのがポイントです。
 以下は、17歩から26銀と歩を取り返して、もう一度、37銀~35飛を入れて、再度17歩とすれば、今度は28金と寄ることが出来るので、16玉には36飛~26銀として、どちらに逃げても金までの詰みとなります。
 ほとんど手の解説を必要としない易しい作ですが、飛と銀が開き王手をしながら、微妙に局面が動き、途中26歩という巧い受けも飛び出し、軽快に手が進みます。
 作品展の主旨に相応しいすらすら解ける作品で、パズルの楽しさや謎解きの味もあって大好評。
 評点は2.86と最高のスコアを獲得しました。


名無し名人
 波崎黒生のような銀使い。「すらすら解ける20手台」と聞いて思い浮かぶのはこういう作品。

★今回の作品展で最も課題に相応しい作品だったと思います。
 「波崎の銀」と同じようだと言われれば、作者としても大満足では?

河童生
 銀がタンゴのリズムで踊ります。26歩合で2手稼ぐのが巧妙。

中出慶一
 銀と飛によるダンスの駒繰り趣向手順がすてきなセンスを感じさせる。
 このような簡単な図面でできるとは、課題にぴったり!

★銀のダンスパートナーは飛車。
 飛車は35と36を、銀は37→26→15のラインを、それぞれ軽くステップを踏んでいくと、局面も微妙に変化いていきます。

山下誠
 文句なしに楽しい、銀の繰替えパズル。

鳥本敦史
 繰り替えパズルで面白い。

★よく見ると捨駒は2回の17歩(11手目と19手目)だけ。
 「詰将棋とは駒を捨てるもの」いう向きには、「捨駒のない詰将棋なんて…」となるところですが、本作は実際に(リアルの盤駒で)駒を動かしてもらえれば、楽しさをわかっていただけると思います。

nono_y
 狭いところで良く粘る極上のパズル。
 収束は見えているだけに、二手延ばしの歩中合はひときわ鮮やか。
 それ以降の手順も緩みなし。本誌入選級では?

金少桂
 飛金銀のコミカルな動きが楽しめる入れ替えパズル。
 10手目26歩合で2手伸びるのも面白い。
 最後に飛車を捨てずに消えるあたりもコミカルな雰囲気に合致していて良い。
 これを会合の時間に即興で作れるのはすごいと思う。すらすら度80点。

★本作発表の経緯は最初に書いた通りですが、これだけシンプルな手順だと、即興で創られたのではないかと思えてきます。

野曽原直之
 銀と飛車を繰りかえていくだけで予想外の長手数に。歩の捨合に注意!

奥鳥羽生 
 素晴しいパズル。26歩合もよいアクセント。

★26歩合は巧妙な延命手段。
 でもこれをうっかりして25手で解答された方も絶賛。

某氏(25手の誤解):
 今回の作品展のNO1です。可愛すぎる。知性と美を感じます。」

濱田博
 これは、1分ぐらいで解けました。今回のスラスラNo1です。

三輪勝昭
 これは解いて楽しく、課題にピッタリ。」

中村雅哉
 これは面白い。課題にもピッタリの易しさ。

則内誠一郎
 作品展の趣旨に適った高品質の作品。

山本勝士
 詰将棋というよりまさしく芸術の世界なり。

★易しい中に、パズルの面白さ、謎解きの味があって、詰将棋の楽しさを満喫していただいたのではないでしょうか。
 作者には作品展の主旨にこれ以上ないほどピッタリの素晴らしい作品を提供いただきあらためて感謝申し上げます。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

 また本ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、上記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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