【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<11回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<11回目>

結果発表11回目です。
出題8番目は nono_y さんの作品。
②に続いて、2作目の登場です。

⑭nono_y作
⑭_2 nono_y作a

【作意】
83銀、同玉、74銀、94玉、96香、95桂合、86桂、93玉、95香、82玉
94桂打、Ⓐ93玉、83銀成、同玉、74金、Ⓑ93玉、83金、同玉、75桂、Ⓒ93玉
82桂成、同玉、74桂、72玉、61飛成、同竜、82金まで27手詰

【正解】
11手目→94桂打
手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点: 2.07、A:3、B:9、C:2、誤解:0、無解:3、無評価:0

【作者のことば】
74銀・75金を桂2枚に打ち替えて収束する手順が狙い。
ただし狙いの一手ということになると、この構想を可能にする一見筋悪な94桂打の方です。
5手目の以遠打非限定はまだしも、ⒶⒷⒸがいずれも92玉でもよい変同は大問題ですが、愛着はありまして…。

★持駒はやや多いが、盤面は10枚で、5×5に収まっていて、解いてみようと思わせる初形です。
 91龍の守りが強いので、上部から攻めたいところです。
 63と83の二つの逃走路をどうやって防ぐかですが、63玉には54銀から53飛成、また83~94玉には96香から86桂という筋があるので、いずれも大丈夫そうです。
 となれば初手は83銀。63玉には54銀があるので、同玉と取る一手に74銀と押さえます。
 82玉なら83香から61飛成があるので、94玉と脱出を図りますが、96香で止められます。
 95に合駒ですが、86桂~95香~82玉となったときに83から打たれては簡単なので、桂合が最善です。
 82玉となったところで、11手目が鍵です。
 この局面をじっと眺めていると(駒台も含めて)、74銀がなければ74桂と打って詰みそうな形です。
 しかし、いきなり83銀成~74金~83金~75桂~74桂のコースに進もうとすると、83金に63玉とされてアッと驚くことになります。
 ここは急がず、いったん94桂と重ね打ちするのが面白い手です。
 こうしておけば、74金に72玉は61飛成があるので92玉の一手となり、金銀を消して75桂と打ち換えることに成功しました。
 以下は重い94桂を捌き、86桂を74に跳んで61飛成と捨てて金打ちまでです。
 初形からは邪魔駒消去の作品とは見えないのは巧い演出です。

 なお作者はスマホ詰パラでも活躍中ですが、スマホ詰パラは新人育成を優先し、常連になるほど採用頻度が減るシステムを採っておられるようで、そういう事情も勘案して本作はこの作品展に投稿してくださったものです。
 また作者の本名は伏せておきますが、詰パラ誌上でも活躍中。そのことをブログで取り上げたことも投稿の契機になったとのことです。ブログを読んでくれたうえに、作品まで投稿いただき、ありがたい話です。


nono_y
 強引な配置も△92/93玉の中岐れも頂けないが、すらすら捌ける。(自作)

★解説に記載のとおり、強引な配置とは思いませんよ。
 92/93玉の非限定は、その後の手順に影響を与えないものなので、あまり気になりませんでした。

金少桂:
 10手目の局面で持駒の桂と、盤面の金銀の並びを見てニヤリ。
 でも慌てて捨てるとなぜか足りない。
 94桂打は香の道を塞ぐようで不利感があって見えにくいが、それ以外の手は一目なので唯一の考えさせどころとして面白い一手。
 強いて難を挙げるならば、あまり気にならないとはいえ24手目81玉が変同余詰か。すらすら度65点。

★変同余詰ですか…。管理人もあまり気になりませんでしたが、この手の微細なキズをどう考えるのか、難しいところです。

三輪勝昭
 11手目83銀成以下金を捨てて75桂と読んだら詰まない。
 94桂打として後で成捨てるのは凄く味が良い。
 ただ詰上り63歩と95香が遊ぶのが嫌いなので評価はC。

★重い94桂が消えるのはいいのですが、63歩には重複感があり、95香は合駒を取った後働かないというあたりが不満ということなのでしょうね。

久保紀貴
 94桂打は打ちにくい。

名無し名人
 効率が悪そうな94桂打からの軽い捌き。

有吉弘敏
 94桂打の発見までにかなり考えました。構図もまとまっていて良い作品だと思います。

★すぐに金銀を消去しようとするとうまく行かず、いったん94桂と重く打つのが、見えにくかったようです。

鳥本敦史
 75金が邪魔になるとはよくできている。 

★74銀消去は筋で指せそうなところもありますが、75金消去は途中まで上部を押さえる重要な働きをしていたので、ちょっと不利感のあるところです。

河童生
 敵、味方の大駒が最後に動いて終局。
 11手目、繋いで打つ桂、これが主眼手?

奥鳥羽生
 62歩成行わず・飛金は収束まで残・銀2枚を早々に使い切るといった予想外が多く、手こずった。
 小駒中心の細やかな好手順。

★管理人は筋が悪いのか94桂を早く発見できたのですが、意外と難しかったようですね。

則内誠一郎
 普通に難しくて他所でも入選できる。

★無解が3人。こういった評価が出てくるのもある意味当然か。

山下誠
 押さえに打った金銀を捨て、代わって桂馬が大活躍する。

野曽原直之
 83銀成~74金~83金が気持ちの良い手順。

★重い金銀が捌けるところは爽快です。

中出慶一
 こじんまりとまとまった中編、着手に華がないきらいもありますが・・・

山本勝士
 手筋の連発なれどまとめ方がうまい

★不利感のある94桂打を中心に、邪魔駒消去を上手く演出した作品でした。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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