【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<8回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<8回目>

本日は出題10番目。ベテランの中出慶一さんの作品です。
中出さんは初入選が詰パラ1968年9月号。
同人作家として活躍中で入選回数は400回をはるかに超えています。
作品集「想春譜」を1994年に発行されています。

⑩中出慶一作
⑩_2 中出慶一作②

【作意】
Ⓐ73角、㋑62香合、同角成、同歩、71飛、㋺61香合、52香、41玉、61飛成、32玉、
44桂、同歩、31龍、同玉、43桂、㋩同香、32香、同玉、24桂、同歩、
41角、22玉、23金、31玉、32金まで25手詰

【変化・紛れ】
㋑41玉は、51飛、32玉、31飛成、同玉、42と、同玉、64角成、53合、54桂、32玉
 24桂、同歩、41角、22玉、23金、31玉、32金まで。
㋺61角合は、52香、41玉、61飛成、32玉、44桂、同歩、31龍、同玉、43桂、同香
 42角、32玉、24桂(41角~31角成もある)、同歩、41角、同玉、31金まで。
㋩32玉は、24桂、同歩、41角、同玉、31金まで。
Ⓐ84角(95角)は、2手目の変化(6四と を取る)が成立しない。73角は限定打。

【正解】
15手目→43桂
手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:1.81、A:4、B:5、C:7、誤解:0、無解:1、無評価:0

【作者のことば】
実戦型で、2回の香合、香の吊り上げによる金の打ち場所作りの歩頭・香頭の桂打による3桂捨てを実現してすいすい解ける中編です。収束の既成が弱いでしょうか。

★前題に続いて実戦型です。右半分は端正ですが、左側はそうでもありません。
 持駒は豊富ですが、3筋方面に逃げられても詰む形を考えながら攻める必要があります。
 初手は73角と打ちます。
 まず41玉と逃げる変化を詰まさなければいけません。
 41玉には、少々強引ですが、51飛から31飛成~42と と金香を取って64角成とする手があります。
 以下53に何を合しても、54桂、32玉、24桂、同歩、41角という筋で詰みます。64角成とするために73は限定でした。
 そうなると62合ですが、金銀は取って52に打てます。飛車も52飛~51飛打~31飛成があります。角桂は品切れなので香合が最善。
 同角成、同歩となったところで、71飛ともう一度合駒を訊きます。
 何を合駒しても52香から61飛成と只で取られる運命ですから、安い駒にしたいところ。
 2手目の変化読みで学習効果がありますから第一感は香合(角合は変化㋺を参照)。
 52香から61飛成として32玉となったところから手筋連発で気持ちの良い手順となります。
 まず44桂として歩を吊り上げます。31龍と金を取る前に、44同歩と取らせておくのが大切なところ。
 31同玉には43桂と香頭に捨てます。
 43同香と取らせて、32香と捨てて玉を32に呼びます。
 そこで24桂から41角が習いある手筋です。
 序盤は変化が多くて大変ですが、そこを抜ければ軽快な手順で楽しめる作です。


金少桂
 桂合がないのに気づけば序の面倒くさそうな合駒読みは自動で決まる。
 2枚の桂捨てのアクセントがよく利いている。
 収束は実戦形の定番だが、角が消えないのは惜しい。すらすら度60点。

★2手目の変化がクリアー出来れば、後はすらすらだったという方が多かったと思います。

河童生
 2手目の変化の長いこと。猛暑の夏には不向きな作品。

野曽原直之
 2手目41玉の変化に難渋。

★2手目41玉は19手もかかりますが、64角成の局面が詰み形というのは少し読みが必要で、42で清算するのもやや破調の手順なので、手こずった方が多かったと思います。

山本勝士
 かなり難解にてテーマにそぐわない

★指し難い手があるというのではありませんが、序盤は読まされますね。

濱田博
 いやー参った。最初の6手が見えない

★6手目角合の変化も23手かかりますから…。

鳥本敦史
 序盤の変化紛れが厄介。収束の連続捨てが気持ちいい。 A

奥鳥羽生
 いかに24桂~41角の形に持ち込むか。

久保紀貴
 こじ開ける44桂〜43桂が好手。
 最後41角に同玉で纏まっていればというところ。

★44桂・43桂・32香・24桂・41角の5連続捨ては気持ちの良い手順。

名無し名人
 この収束は定型だがスッキリしない印象。

三輪勝昭
 24桂~41角はよくあるコンビネーションだけど、同玉で決まらないのが難点。

★3手収束になってしまったのが痛かったですね。

則内誠一郎
 初めの数手以外は課題にぴったり。

nono_y
 基本手筋を強引に逆算して20手台に。
 △64と金を取る変化で▲73角に限定しているのも微妙だが、△81歩で▲71飛に限定しているのはさらに痛い。

★視界が開けるまでの導入部分と後半の手筋連発の局面が分断された感じですね。
 逆算の構成に作風が出た?

山下誠
 何となく実戦的初形。手順も3桂を使って実戦風に攻める。

中村雅哉
 持駒は多いが、割と攻撃手段は限られる。解いてみれば素朴な手筋物。

★紛れが多いわけではありません。
 また変化は長くてもパターンは限られているので、それほど煩わしさはなかったかと思います。

有吉弘敏
 いかにもベテランの手すさびといった感じですらすらいきました。
 今回のテーマには合っていて、しっくりきてます

★序盤はやや読みが必要ですが、後半の桂の連打は楽しい手順で、中出さんらしい作品だったと思います。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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