【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<6回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<6回目>

結果発表6回目です。
出題8番目は h160se さんの作品。
h160se は看寿賞受賞実績もある某若手作家のペンネームです。

⑧h160se作
⑧_2 h160se作

【作意】
12歩、㋑同玉、45角、㋺11玉、12歩、21玉、54角、㋩12玉、45角、㋥11玉、
23桂打、㋭12玉、31桂成、11玉、21成桂、同玉、22歩、11玉、31龍、同馬、
12歩、22玉、23桂成、21玉、11歩成、同玉、12成桂まで27手詰

㋑21玉は、22歩、12玉、*13歩、11玉(同とは21角~13龍)、23桂、同馬、31龍。
  *13歩では34角、11玉、31龍とする手や21角、11玉、23桂とする手もある。
㋺21玉は、22歩、11玉、31龍以下
 34桂は作意に短絡し23手駒余り
㋩32桂香合は、22歩、12玉、23龍以下
 銀合は、同角成、同馬、11歩成、同玉、12銀、同玉、32龍以下
㋥21玉は、22歩、11玉、31龍以下
㋭21玉は、22歩、12玉、31桂成以下

【正解】
11手目→23桂打
手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:2.53、A:9、B:5、C:1、誤解:1、無解:1、無評価:1

【作者のことば】
とにかく易しい作品。
流れるだけなので特にこれといった自慢の一手はないですが…
強いて言うなら23桂打~31桂成~21成桂のさばきが気持ちいい、くらいでしょうか。

★作者がいうほど簡単な作品ではありませんでした。
 初手は12歩しかなさそうです。
 21玉は22歩と打てば変化㋑のようにいくつかの詰み筋がありますが、ちょっと面倒な感じがして、「12同玉と取る一手」と読み飛ばしたくなるところです。
 12同玉には54桂の質駒に狙いをつけて45角と打ちます。
 ここでも21玉と逃げる手が気になるのですが、先ほどの学習効果で22歩と打てば簡単。
 そこで11玉と引いて12歩と打たせ、21玉と逃げたところが打歩詰の形です。
 当然54角と桂を取ります。
 32合がちょっと手強い受けですが、変化㋩のとおり詰みます。
 12玉とかわされて、45角と戻れば、3手目の局面に戻ったような感じですが、持駒に桂が手に入りました。
 21玉は22歩打があるので(この変化、何度も出てきます)、11玉と引きます。
 12歩と打つと21玉で打歩詰。そうなってから45角と出ても12玉とされれば歩を一枚損しただけに終わります。
 21玉には23桂打と重ね打ちするのが面白い手。45角の利きも止めてしまうので、ちょっと打ちにくい味があります。
 21玉は22歩打があるので(また出ました)開き王手が見えていますが、12玉とします。
 予定通り31桂成として11玉となったところが打歩詰。
 ここで31に成ったばかりですが、21桂成と寄るのがうまい手です。
 作者もお気に入りの捌きです。
 21同玉と取らせてやっと22歩が実現します。
 11玉の局面が打歩詰ですが、そこで決め手の31龍が出ます。
 同馬と取るしかなく、12歩から最後は15桂も捌けて清涼詰。


名無し名人
 綺麗に捌けて良い。中でも打歩詰回避の31龍が光る。

山本勝士
 31龍の絶妙手、すこぶる快い。

則内誠一郎
 お見事。普通は19手目を出題する。

★31龍に好評集中!
 「キーとなる一手」は作者のことばを尊重(?)して、「23桂打」にしたのですが、19手目(31龍)にするべきでしたね。

有吉弘敏
 非常に難解でした。
 途中で変化で31龍の強手を見つけて、まさか作意かと思ったらそうでした。
 簡潔な構図にも感嘆。佳作。

★31龍が変化にも出てくるのは、作意の印象を弱めたかもしれません。
 それでも多くの方が31龍を絶賛されたのは、この簡潔な初形から強力な攻駒が消える詰め上がりを予想しなかったからだと思います。
 31龍は切れ味抜群の強手でした。

中村雅哉
 玉方の応手に一手一手悩まされ、全然すらすら進まないんですが。

金少桂
 玉方は22歩を極力打たせないように逃げる、そこで攻方が工夫して22歩を据えるのがテーマだったのだと最後にようやくわかった。
 これはテーマが何かわかりづらく変化の迷路をかなり彷徨う羽目になった。すらすら度25点。

★12歩や45角などに対して、21玉か11玉かを考えなければいけない。
 いずれも21玉には22歩と打てば詰み形になるのだが、よく似た形で堂々巡りするようなところもあって、そこがすらすら感を損なっているという面はあります。
 それだけに31龍以下の収束には渋滞を抜けた後のような爽快感があったのではないでしょうか?

三輪勝昭
 4手目21玉に桂を取って銀合で大苦戦。
 素晴らしく良く出来た作品です。

★4手目21玉は22歩で詰むのですが、54角とすると詰まないのが不思議なところ。
 作意は12歩を利かせてから54角と取るので32銀合でも変化㋩のように詰みます。
 この辺は巧く出来ていると思います。

久保紀貴
 中合が出そうで出ない。23桂打はそれほどの不利感はないが、一風変わった味がする。

★4手目の中合で手数伸ばしが利きそうですが、それは変化㋺のとおりで駒余りの早詰。
 23桂打は重複感があってちょっと打ちにくいですね。

河童生
 最後まで読んで45角打。35歩の配置が上手ね。

nono_y
 地味な貧乏図式と見せての竜捨ては印象的だが、それだけに△34歩中合防止のためだけの△35歩配置が惜しい。
 むしろ中合させて桂は馬鋸で取りに行く構成にできればAだった(この収束のままでは20手台に収まらないが)。

★作者の腕ならそういうことも可能だったかもしれませんが、作品展の主旨に合うようにシンプルな構成を選択されたものと思います。

山下誠
 桂馬の使い方に味があって、最後まで飽きさせない。

★23に打った桂を、31桂成から21成桂と捌くのはとても味の良い手順ですね。

鳥本敦史
 香歩問題でありそうな筋。 

★9筋で角角合が出て54の質駒を取って詰める類型ですね。

野曽原直之
 変化調べに少し苦労したものの、打った桂や龍が捌ける理想的な収束。

中出慶一
 質桂奪取、趣向的手順、収束での龍捨て、清涼詰、等課題にふさわしい内容です。

★龍捨てから清涼詰。気持ちの良い収束でした。
 「終わりよければ好評価」ということですね。

奥鳥羽生
 一見して龍が消えるとは思わなかった!
 詰方桂・玉方馬を合わせた構図で実現。経験少の私には新鮮。34桂合も回避。

★簡素な形から、謎解きの面白さあり、豪快な一手ありということで、大変好評でした。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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