【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<5回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」<5回目>

本日は7番目に出題された野曽原直之さんの作品です。
野曽原さんは、昨年の短編コンクールが詰パラ初入選。
それも50人中9位の好成績でデビューされました。
創棋会作品展でも好作を発表されています。

⑦野曽原直之作
⑦_2 野曽原直之作

【作意】
34金、㋑12玉、23金、㋺同玉、Ⓐ34銀、㋩12玉、Ⓑ23銀成、同玉、35桂、㋥22玉
Ⓒ24飛、㋭33玉、34銀、42玉、22飛成、㋬同と、Ⓓ43銀成、31玉、23桂生、同と
32金迄21手詰

<変化>
㋑22玉も同様。
㋺11玉は14飛、12合、同飛成、同と、21金、同玉、32歩成、11玉、22銀、同と、同と迄。
㋩22玉も同様。
㋥12玉は13銀、同玉、23金迄。
33玉は23金、42玉、43銀、51玉、53飛成、61玉、52龍、71玉、82銀迄。
㋭31玉は21飛成、同玉、32銀、11玉、21金、12玉、23桂成迄。
㋬32飛合は43桂成、51玉、52金、同飛、同龍迄同手数駒余り。

<紛れ>
Ⓐ24銀は14玉、15銀、25玉で逃れ。
Ⓑ23銀生も可。非限定。
Ⓒ23銀は11玉、14飛、12歩合、同銀成、同と、同飛成、同玉、23金、11玉。
Ⓓ43銀生も可。非限定。

【正解】
正解:15手目→22飛成
手数→21手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均:2.00、A:1、B:11、C:1、誤解:2、無解:1、無評価:1

【作者のことば】
狙いの一手:15手目22飛成。
二度の邪魔駒消去から桂二段跳ねによる金頭桂という手順。

★投稿図には上記の通り詳細に変化紛れが記載されていて、助かりました。
 手順は、44金と35銀の2枚が邪魔駒で、まずこれを消去します。
 44金消去は飛車の横利きをつくるためなのでわかりやすいのですが、35銀を消す目的が35桂と跳ねるためというのは、すぐには気づきにくいところです。
 5手目は飛車を動かしたくなるところだし、35銀は上部を押さえる強力な存在のように見えますから。
 銀を消去して35桂と跳ねたところで作意は22玉。
 わざわざ24飛と回らせる不思議な受けですが、33玉には23金~43銀~53飛成があります。また12玉なら13銀という気持ちの良い決め手があります(4手目と変化のつくりが異なるのはいいところです)。
 22玉に24飛と回り33玉となったとき34銀とするのが、飛車がブラになるのでハッとするところ。
 もちろん飛車は取れないので42玉と逃げたとき、42飛成と狙いの決め手が出ます。
 同と と取らせて収束は23桂と金頭桂の手筋で仕上げます。

金少桂
 一目で金銀が邪魔駒。捨てるのだが、5手目24銀でなく34銀経由なところに渋みがある。
 収束が豪快に決まってすっきりするが、すらすら度はダウン。すらすら度40点。

★44金を消すのは一目ですが、35銀が邪魔というのはすぐには気づかないところ。
 その消し方も24銀から入ると14玉で詰まないので、34銀からというのが巧いつくりです。

中村雅哉
 22飛成の切れ味抜群だが、この課題にはそぐわない。

★前半は小さな変化が多く、ややすらすら度が足りなかったようです。

河童生
 邪魔駒は除け。遠い昔、「Odd man out」という映画がありました。

★「Odd man out」は、ネットで調べたら「第三の男」で有名なキャロル・リード監督の映画。
 日本では『邪魔者は殺せ(じゃまものはけせ)』というタイトルで1951年に公開されています。

鳥本敦史
 飛捨てが爽快。 

名無し名人
 自陣と金は気になるが22飛成は気持ち良い。

★22飛成には好評が集中しました。

中出慶一
 盤上の金・銀の奇妙な捌きと2二での飛捨てが、この作品の見どころ。
 願わくば、2一とでなく、2一金で実現できていればなお良かった。

nono_y
 連続邪魔駒消去に始まり、追い詰め模様から大鉈一閃。
 △21金配置ならA。

★21を純金にすると、5手目に24飛と回り、33玉、34銀、42玉、43銀打、31玉、32金から清算して、33金と打つ手があるので、やむを得ない配置です。

山本勝士
 型の大きさと21と配置が珠にキズ

★48馬が残ることに言及された方はいませんでしたが、21とよりもこちらが残念な配置かもしれません。

則内誠一郎
 解答を通じて逆算の苦労が伝わる。

★後半の11手詰か13手詰あたりから逆算されたのでしょうか?
 48馬や21とは逆算の苦労の表れでしょうね。

山下誠
 2三に利かすべき駒は桂馬だった。飛車捨てが入って、手順が引き締まった。

★上部を押さえるのは銀ではなく桂だったというわけです。

三輪勝昭
 序盤は面白くない。
 10手目22玉と24飛を呼ぶのはちょっと面白い。
 終盤分かっていても気持ち良い。

★最後は金頭桂ですが、27桂を二段跳ねするのは味のいい手順です。

久保紀貴
 序は変化読み飛ばしの術で。
 銀の出る位置が限定されていたりと芸が細かい。
 そして22飛成にハッとする。

★残念ながら変化・紛れに落ちた方が2名。
 11手目24飛に31玉は21飛成、同玉、32銀、11玉、21金、12玉、23桂成迄19手で詰むのだが、手順中32銀で22歩以下25手の変別を解答された方。
 もうお一人は15手目43金として29手とされた方。推測するに、43金、31玉、21飛成~32銀~12歩~23桂成~21銀成の筋を読まれたのだと思いますが、12歩は二歩で打てません。

奥鳥羽生
 主役の強烈な22飛成、脇役の2回の34銀も良い味。

★21と金が減点材料だったのか、あるいはすらすら度にやや難があったのか、評点は少し伸び悩みましたが、邪魔駒消去、桂の二段跳ね、豪快な飛車捨てと内容は豊富で、手順もよく練られた好作だと思います。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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