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「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は最後の作品、16作目の結果発表です。

⑯有吉弘敏作
16sura5.png

【作意】76銀、96玉、95と、同玉、87桂、同歩成、75飛、86玉、
  98桂、同と、78桂、同馬、85銀(図)、87玉、86飛、同玉、
  76馬、95玉、94銀、96玉、95飛、同玉、85馬まで 23手詰

【正解】
  13手目→85銀
  手数→23手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.47、A:9、B:4、C:2、誤解:0、無解:4、無評価:1 

作者のことば
 狙いの一手は13手目85銀。本作では特にこの手が狙いというものはないのですが、解答審査上最も確実という観点で記載しました。
 「すらすら解ける20手台」PartⅣの横型です。
 銀上がり・飛捨てを2回繰り返す素材+序奏という構成です。
 序奏を入れたかったので若干変化がありますが、すらすらの許容範囲かなと思います。
 2手目の変化で58馬に別の意味も持たせられたので、配置の効率性はあげられたと思います。

★初手は84飛と行きたくなります。75玉の一手に、76飛、65玉、66銀には同馬がありました。66銀に代えて56銀も同とでダメです。
 56銀と銀を取っての開き王手も58と と馬を抜かれてしまいます。そこから84飛としても75玉、65飛、76玉と逃げられて続きません。
 初手は76銀が正着。
 宙ぶらりんの74飛を取られそうで指しにくいのですが、74玉には85銀、73玉、84銀と銀を進めることができます。
 74玉なら83銀不成から85桂があり、72玉なら、36馬と出て45合に83と、71玉、35馬以下の詰み。いずれの変化も58馬が威力を発揮します。
 76銀には96玉と逃げるしかありません。
 それには95と と捨て、同玉に87桂と捨てるのが好手順。
 逃げ道になりそうな87地点を埋めておこうというわけです。
 87桂を同馬なら、75飛と引きます。84玉なら64飛があり、94玉なら85銀から三段目の飛成があるので、85に捨合しますが、同飛、96玉、87銀と馬を取れば、同玉に、86飛寄で詰みます。
 87桂には同歩成と応じるのが最善。
 それには75飛とします。96玉なら85銀があるので、86玉と逃げます。
 77から潜り込む手が気になりますが、65銀とやるのは66馬なら85馬までですが75玉と飛を取られて捕まりません。85銀なら今度は66馬と取られてダメです。
 98桂と応手を問うのが好手。
 同馬と取れば、85銀、75玉、76馬まで。また77玉と潜りこむのは67銀までです。
 98桂は同との一手。
 そこで78桂と右から捨てるのが巧打。77玉なら、67銀、87玉、85飛まで。
 78桂は同馬と取るしかありません。
 そこで待望の85銀と開き王手。

<図 13手目:85銀>
16sura5_85銀

 75玉なら76馬までですから、87玉と逃げますが、86飛と捨てて入玉を阻止。
 同玉に76馬で寄せの網を絞ります。
 95玉には94銀と開き王手。
 96玉と逃げれば95飛が決め手。
 同玉に85馬まで清涼詰となりました。

 「すらすら解ける20手台」PartⅣの横型と書かれていますが、昨年は次図を発表されていました。
「Go Down」
18sura4.png

【作意】56飛、69玉、68角成、同玉、77銀、同玉、87金、同玉、
  65角成、77玉、76馬、68玉、58銀、78玉、68飛、同玉、
  67馬、59玉、49銀、69玉、59飛、同玉、58馬まで 23手詰

 詳細は以下を参照下さい。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-312.html


西村章 :巧みな銀捌きから2枚の飛車を消して清涼詰とため息が出ました。

★飛車を2枚とも捨てるのが爽快な手順。

中出慶一 :巧妙な2桂捨て、華麗な2飛捨てで、清涼詰で終わる、パズル性と軽快性を兼ねた好作です。
 13番と同様、創棋会作品展に採用されても良いと思います。

★毎回好作を投稿いただき感謝。

則内誠一郎 :ネットでは勿体無い上級品。

★同人の技の冴えを見せてくれました。

梶谷和宏 :(作品的にはAですが難しすぎるので)
  これは全然『すらすら』じゃないです。苦闘すること一週間、やけくそで桂を打っていたら偶然に(笑)詰みました。
  こんな難問を『すらすら』と位置づけられる人は誰でしょう?有吉さんですかね?間違っていたらごめんなさい。

★作者当てはご正解!

松澤成俊 :そもそも課題に不適合

★無解が4で、少し難しかったでしょうか。

竹中健一 :すらすらは解けなかったが、狭いところでうまくやりくりしている感じがしました。

★変化は盤面を広く使い、作意は狭いところで。

片山智之 :8六玉が、最終的には隅っこへ追いやられ・・・(笑)。

★入玉出来ずに討ち取られました(笑)

奥鳥羽生 :妙手順 だけど中盤 本性が (失礼・笑)

★桂の捨て方は巧妙。だけどやや難度が上がった?

金少桂 :浮いている74飛を放置して76銀と指せるまでが大変。
 下段に追う変化は変化飛ばし。78と98の桂の捨てる順番は大事。収束は楽しめた。すらすら度60点。

★76銀は58馬の働きなどの意味合いからも入れたい一手。しかし難度が上がってしまいました。
 後半は気持ち良く。

福原徹彦:思わず84飛から入りましたが、76銀も素直な手順で詰みますね。

★76銀は74飛を取られそうで指しにくいのですが、やってみると58馬の力もあって意外と簡単に寄ります。

占魚亭 :銀がいい仕事をしている。

★67の銀は、作意でも変化でもよく働きます。

馬屋原剛 :銀の進撃が見物。

★58馬があやつる凧のような銀。

宮田敦史  後半の趣向的手順は面白い。

★二回の開き王手と二回の飛車捨て、リズム感がいいですね。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
  テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

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※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
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