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「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日15作目の結果発表です。

⑮則内誠一郎作
15sura5.png

【作意】33銀、同桂、52飛成、23玉、32角、24玉、14角成、同玉、13と(図)、同玉、
  22銀、24玉、33銀生、同玉、25桂、24玉、22龍、23金合、14飛、同玉、
  13桂成、24玉、23成桂、同角、25金迄25手。

【正解】
  9手目→13と
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.33、A:7、B:6、C:2、誤解:1、無解:3、無評価:1 

作者のことば
 「13と」は軽いながらも捨駒で、数えやすく9手目を指定の一手と致しました。

★初手52飛成に誘われます。
 42歩合なら41角、33玉、53龍、43合、22銀と追って詰みます。
 しかし42銀合とされると53龍と引けないので詰みません。
 それでは53飛成を狙って33銀とやってみましょう。
 同玉なら53飛成、32玉(43合は11角以下)、43角、23玉、34角成で詰みます。
 43玉も52角、33玉、53飛成で簡単。
 23玉は、22銀成、34玉、23角、43玉、52銀、33玉、53飛成、24玉、14角成、同玉、13飛打以下、ちょっと手数はかかりますが俗に追って詰みます。
 作者はこの変化を「煩わしいかも知れません」と気にしておられますが、難しい手は無いので、仕方のないところではないでしょうか。
 33銀には同玉と決まりました。
 待望の52飛成です。
 23玉と逃げる一手に41角と打つのは34玉で捕まらないので32角と打ちます。
 14角成と飛車を取り同玉となったところでは、玉は風前の灯に見えますが、33桂や45角が良く利いていて、ちょっと手が止まります。
 ここで13と と軽く引くのが好手。

<図 9手目:13と>
15sura5_13と

 13とは同玉と取るしかありません。
 そこで22銀と打ち24玉に33銀不成と桂を取ります。
 34玉とかわせば、24飛、33玉、22飛成、44玉、42龍右以下数駒余りの詰み。
 素直に33同玉と取ります。
 25桂には24玉と逃げ、22龍のとき23金合が最後の抵抗。
 それには14飛が決め手です。
 同玉の一手ですが、23に金合以外なら13龍までとなるところです。
 13桂成と打った桂を捌きます。
 同金なら25龍までですから24玉と寄りますが、23成桂と金を取り同角に、25金までの詰み。

<詰上り図 25金>
15sura5_詰上り

 詰上りは見事に「十字架」になりました。
 初手33銀がちょっと難しかったかもしれませんが、そこを乗り越えれば、流れるように手が進み、最後は14飛の好手に、炙り出しの詰上りと、楽しめる作品でした。


作者:元ネタは次図。2017年年賀詰『1』例題。
15sura5_元

★2017年の創棋会の年賀詰は「HAPPY NEW YEAR 2017 FROM SOUKIKAI」でしたね。
 作品は→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-78.html

占魚亭 :詰上りは何の形なんでしょう?

★この詰上り、皆さんの受け止めは多様でした(笑)

片山智之 :3手目と17手目の一間龍がたまらない。
 最後にあぶり出された図柄は、時代劇によく出てくる「十手」でしょうか・・・。

★「十手」ですか。
 手順は、一間龍愛好家には楽しめるものでした。

中出慶一 : 駒取り、合駒を交えての進行で、「田舎の十字架」に旨くはまった?

★「田舎の十字架」。確かに中央ではありませんね。

西村章 :初手ガツンと銀の放り込みから始まり、巧みに駒を捌いて逆十字架のあぶり出しと手の込んだ作品でした。

★「逆十字架」。これがピッタリの表現でしょうか。
 初手33銀は確かにガツンと音のしそうな一手でした。

山下誠 :2二銀から気持ちよく手を進めて、きれいな詰め上がり。

★駒がどんどん捌けます。

梶谷和宏 :初手もやりにくいけど、指定の13とも手掛かりをなくすようでやりにくい。好作。

★ちょっと指しにくい手が入ったため、ちょっとすらすら感が弱まったかもしれません。

松澤成俊 :3三銀なんて初手をいれるから課題に合致しなくなる

★33銀。作家的には入れたくなる一手なんですが、難度が上がってしまいました。

竹中健一 :初手が意外すぎる。
 13と~22銀として最初に呼んできた桂を食いちぎるのも不思議な感触。
 最後はきれいにはまとまりましたが。すらすらとは解けません…

★52飛成の紛れが強かったのでしょうか。
 22銀から33銀と桂を取ってしまう手は、筋の良い人にはちょっぴり見えにくかったかもしれません。

金少桂 :初手52飛成の紛れが厄介。収束11手は気持ちの良い手順。
 炙り出しになるとは思わなかった。すらすら度45点。

★炙り出しは意外性あり。

福原徹彦 :52飛成から考えて苦戦。33銀に気付けば、以下は難解ではないが、収束で22手目同金と指しそうになった。

★最後まで油断は禁物。

奥鳥羽生 :あわてるな 三三埋めて それからだ

★52飛成の前にひと仕事。

安田恒雄 :大変気持ちの良いすらすら手順でこの詰め上がりはAでしょう。

★よく捌けて気持ち良いと思います。

賀登屋 : ゆるみのない手順、上手い。

宮田敦史:指定の13とも意外だが、2手目23玉の変化がまた難しい。
 最後は曲詰?(十字架?) 個人的に今回のベスト。

★お褒めいただき作者もニッコリ。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
  テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

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※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
  ⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
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