FC2ブログ

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<8回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<8回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<8回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
      http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は8作目の結果発表です。

⑧馬屋原剛作
08sura5.png

【作意】25桂、35桂合、同香、同角、22香成、同玉、34角成、62角、33馬、21玉、
  13桂打、同香、同桂不成(図)、12玉、24桂打、13玉、12桂成、同玉、14香、13桂合、
  同香成、同玉、25桂、12玉、24桂、21玉、13桂不成まで27手詰

【正解】
  13手目→13同桂不成
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.29、A:7、B:8、C:2、誤解:0、無解:3、無評価:0 

作者のことば
 シナトラ氏がTwitterで提案した創作課題「初手と最終手が13桂生」を逆算した(逆算すると課題には合わなくなるが笑)。
 20手目に角合をされると変同になるので、受方角を動かす序がうまく入ってよかった。

★馬屋原さんは詰パラ9月号の「すらすら解ける20手台」で入選100回を達成されました。同人入りおめでとうございます!
 その余勢を駆ってネット作品展にも投稿いただきました。ありがとうございます!

 本作、金銀不使用の貧乏図式。当然ながら飛び道具の活躍が予想されます。
 62龍・52角と38香・37桂の二つのバッテリーがありますが、どこからいくのが正解でしょうか。
 62龍・52角の活用は、52角を動かした瞬間に、44の角で62龍を抜かれてしまいますからタイミングが肝心です。
 まずは37桂を跳ねて38香を使うのが良さそうです。
 2筋には24香の利きもあるので、45桂と中央に使うのが第一感でしょうか。
 33合なら同桂成、同角、44桂、42玉と進めて33で取った合駒を打てば詰みます。
 35香合と受けるのも、同香、同角、34香から詰み。
 しかし35桂合とされると、同香、同角、34角成、62角となって、持駒桂2枚では詰みません。
 25桂と跳ねても同じような感じですが、何かいい手があるでしょうか?
 25桂にも35桂合と受けますが、同香、同角となったところで、22香成と捨てるのが好手。
 同玉と取らせておいて34角成とすれば、32香合には14桂、同香、33馬、21玉に32龍と切る手があり、同歩、23香、31玉、43桂から詰みます。
 34角成に62角と龍を抜かれても33馬と入って手が続きます。
 33馬に12玉と寄るのは24桂、21玉、13桂打とすれば詰みます。
 ここは21玉と引いて頑張りますが、それにも13桂打と桂の重ね打ちが利きます。
 同香と応じるしかありませんが、同桂不成と取り返します。

<図 13手目:13同桂不成>
08sura5_13桂

 12玉には24桂と跳ねたくなりますが、16の桂馬は温存して24桂打とまたもや桂の重ね打ち。
 13玉と応じる一手ですが、打ったばかりの桂を12桂成と成り捨て、同玉に14香と打ちます。
 一連の手順は13桂が邪魔になったので玉で取らせて消去したのですが、軽やかな流れでした。
 14香に対して、何を合しても同香、同玉と進むのですが、飛香なら14に打って簡単、金は23から打つ手があり、銀なら22銀、12玉、24桂まで。
 したがって13合は桂が最善。
 これは同香と取り、同玉には、25桂、24桂、13桂不成と桂を活用して気持ちの良い詰め上がりです。
 桂の活躍する楽しい作品でした。


占魚亭:桂が大活躍。

★桂が活躍する作品は軽やかな印象が残ります。

片山智之:桂の乱舞が楽しい。

★桂馬はすべて動きました。

山下誠:後半の桂馬の乱れ打ちは見応えがある。

★重ね打ちした桂も捌けるのがいいですね。

則内誠一郎:桂九雀師匠にお見せしたい。

★桂が好防に飛び交います。

奥鳥羽生 :十度に およぶ攻守の 桂の舞

★桂の着手は全部で10回でした。

中出慶一 :飛・角とも脇役で桂が主役で進行、4桂詰を期待させる展開です。

★吊るし桂の詰め上がりになったので、それもまた良し。

西村章: 後半やや不詰感が漂いましたが合駒を入手して綺麗に詰上がりました。

★10手目21玉のあたりは金駒がないのでどうやって手をつなぐのかという感じがしました。

梶谷和宏: 初手45桂の誘惑から、なかなか脱却できず。
 それにしても13手目は必然手だと思うのですが何故指定の手に?
 もしかすると『13手目』の着手は『13の地点』という作者のサービスとユーモアでしょうか。

★指定手の背景は作者のことばを参照下さい。
 ご意見のような発想で指定手を決めるのは親切設計でいいですね。

松澤成俊: 初手をいれるからすらすら解けなくなる

★作者は44角に意味を持たせたかったということです。
 その気持ちはよく分かりますが、すらすらではなくなってしまった面もありますね。

竹中健一: 33馬としてからはすらすらなので、最初の序を外したら良かったのになぁ…

★序では45桂で苦労した方、2手目の合駒で悩まれた方など、いらっしゃったようです。

宮田敦史: 11手目からの筋の悪い攻めが却って新鮮。

★13桂の重ね打ちがちょっと破調でした。

金少桂: 終始桂が跳びまくる楽しい手順。香を清算で奪うところが少し意外だったが、すぐに桂合と交換して桂に戻るところがうまいこと出来ていると思う。すらすら度70点。

★奪った香で桂を手に入れてからの桂の捌きが気持ちいいですね。

有吉弘敏 :すらすらで楽しめる。

★楽しんでいただけて何よりです。

福原徹彦:こまやかな桂香の使い方ですね。

★粘り気の無い桂香で上手く手を紡ぎ出しています。

安田恒雄 :13手目が指定手というのは少し不思議ですが、繰り返し出現させた桂合を取って、打って、跳ぶ、その手順のリズムの良さに感服しました。

★リズムを楽しむ一局でした。


■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する