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「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<6回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<6回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<6回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は6作目の結果発表です。

⑥安田恒雄作
06sura5.png

【作意】22銀生、23玉、13銀成、同玉、23金、同玉、22金、同玉、
  21金(図)、32玉、31角成、43玉、32馬、同玉、31角成、43玉、
  32馬、同玉、22飛、43玉、52飛成まで21手詰

【正解】
  9手目→21金
  手数→21手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.67、A:13、B:4、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:1 

作者のことば
 実戦風(?)の5×4のコンパクトな範囲内で、捨て駒中心のすらすら手順の実現が狙いです。
 変化・マギレは少ないですが、最後は角2枚を馬にして消去し、気持ち良く詰め上がります。
 玉方41香を配置することで、3手目33銀成(以下同金、同角成~32飛~34金~44角成~)や33角成~等の余詰を防止しています。

★初形、やや駒が密集しているが、成駒が無く、5×4に収まっているので、好形の部類でしょうか。
 王手ができるのは22銀不成しかありません。
 同玉は、21金、32玉、31角成、43玉、32馬、同玉、62飛、42歩合、同角成、同香、22金打、43玉、52飛成まで。
 22銀不成には23玉とかわすのが最善。
 22銀が邪魔ですから13銀成と捨てます。
 11銀を22から13に捌くのが味の良いイントロです。
 13同香は22金から21飛で簡単ですから、13同玉と応じますが、23金から22金と気前よく捨て、二枚角の勢力地点に玉を呼びます。
 ここで32金と引く手もありそうですが、同玉、31角成、43玉で54からの脱出が阻止できません。
 22同玉には21金と寄るのが好手。

<図 9手目:21金>
06sura5_21金

 21金に13玉は31角成ですし、23玉も22金引と押し売りすれば31角成があります。
 21金には32玉と寄って43から54の脱出を見せますが、ここからが気持ちの良い収束。
 まず31角成と行きます。これは43玉と逃げる一手です。
 それには32馬と捨てて54玉の脱出を防ぐのがピッタリ。
 52玉ならから62飛、51玉に33馬と桂を取って詰みますから、32同玉と応じます。
 続いて53の角も31角に成りこみます。これも43玉の一手。
 ここで53飛と打ち込むのは、同銀、同馬、32玉で詰みません。
 43玉にはもう一度32馬と捨てるのが好手。
 同玉と取るしかなく、22飛から52飛成までの詰み。
 置き駒をどんどん捌いて捨てていくのが気持ちの良い手順。
 特に後半の二枚角を連続で捨てるあたりは爽快です。
 すらすら度が高いことも評価され、見事ベスト3入り!


山下誠:ここまで駒を捨てまくれば、快感この上ない。

★「快感」という言葉から「詰めれば快感」という赤羽守さんの『信濃路』の言葉を思い出しました。

西村章:54香を活用すべく盤上の駒を捨てまくる。駒取が無いのがいいですね。

★捨駒は、やはり詰将棋の大きな魅力の一つですね。

宮田敦史:駒取りもなく、大駒が二枚消えるのは良い。

★駒取りがないと爽やかさを感じます。

馬屋原剛:43に逃げられて詰まないと思ったら32馬の好手があった。

★ヒヤッとするのはその一瞬。

片山智之:初手と三手目の銀の動きが、軽快で心地良いですね。

★駒が捌けるのは気持ちが良いです。

中出慶一:2枚角の捨て方・捌き方に味がある。初手はこの一手しかないので、銀は持駒にした方が良い?

★置駒の活用を優先されたのでしょうね。

金少桂:初手が難問。邪魔角2枚を捨てるリフレインが楽しい。すらすら度75点。

★初手はほぼ絶対ですが、ちょっぴり変化があるのが良いのかどうか。

有吉弘敏:すらすらで、31角~32馬のリフレインがうまい。

★ミニ趣向的な2枚角の捌き。

福原徹彦:下手な手を指すと手詰まりなので手を絞り込みやすい。53角を消す理由も分かりやすくて良い。

★紛れはあまりありませんね。そのあたりもすらすら度が高い理由ですね。

梶谷和宏:課題に忠実でさわやかな手順です。形から『こういう展開になるのだろう』と容易に想像できますが、分かっていても心地よい。

★想定された手順に進むのも予定調和で好ましい。

奥鳥羽生:二連銀 三連金に 四連角

★銀の捌き、金の連続捨て、角捨てのリフレイン。

野曽原直之:気持ちのいい収束。

★盛り上がる収束は解後感を良くします。

則内誠一郎:納屋の中で玉を追い立てる。

★受け方の応手はすべて玉。狭いところを行ったり来たり(笑)

賀登屋:前回の課題用?

★「駒の軌跡」風?

竹中健一:これはすぐに解けました。難しい手もなくこれぞすらすらですね。

★竹中さんの「すぐ」はどのくらいなのでしょうね。

占魚亭:16作中、最もスラスラ度が高い。

★最高の褒め言葉(笑)。

安田恒雄:本テーマのネット展には何回か投稿させていただいていますが、「すらすら度が足りない」ご評価をいただくことが多く、今回は「好手不足」のご指摘を覚悟であえてすらすら度を追求してみました。
 すらすら詰はすらすら度と好手が適度にバランスした作品作りが難しいと感じています。

★「すらすら解ける20手台」は当然ながらすらすら度が高い作品が高く評価される傾向があります。
 今回の作品は作品展の主旨にピッタリで、大好評でした。


■創棋会の次回課題は 「ピン」
 創棋会の次回課題は「ピン」です。
 「ピン」というのはチェス用語で、駒が動けないように釘付けされた状態のことを言います。駒が縛られて身動きできない状態と言えます。
 ピンを巡る攻防が楽しめる作品をお待ちします。
 12月号作品展に出題しますので、10月例会(10月18日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の次々回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年10月18日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
 〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] 「ピン」。本文参照ください。
[会費]  無料

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
   <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。
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⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
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