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詰パラ10月号到着

<詰パラ10月号到着>
 一気に秋になったと思わされる気温の変化。
 在宅勤務の日にはそういう変化にもなかなか気づきません。
 朝の散歩を再開して、途上で撮った花の写真です。

0926→372

■詰パラ10月号到着
・表紙は竹中健一さん。2年半ぶりとのこと。好形作を手掛けられているからチャンスがあるのでしょうね。
 副業検討中とのことですが、『青い鳥2020』を発刊されたばかりなのに、その精力的な活動に敬意を表します。
・キッズルーム(3P)。佐藤さん、『中編名作選Ⅱ』大人買いのすゝめ(笑)
・ヤング・デ・詰将棋(7P)。12月号緊急テーマは「7」。短コンとの連動企画?
・詰棋校(12P~)。
 小学校:誤記に注意。小学校は解答数も多いので採点も大変。
 中学校:安定的に高いパフォーマンスを発揮するには、自作を客観的に評価する力が求められるということでしょうか。
  ついつい自作可愛さとなりがちなので自戒。
 高校:『ナンバー』は異例の大増刷だったそうです。私も本屋をはしごしました(汗)。
 将世10月号やムックの『高校生二冠藤井聡太』も増刷とのこと。詰将棋もこのフィーバーの恩恵がありやナシや?
 短大:選題のことばに悩むとか。石黒さんでもそういうことがあるんですね。
 大学:入選回数が示す実力派3名の登場。
 大学院:命名と言えば裏短コン。
  一昨年までは堀内さんがお世話されていましたが、今年はkisyさんが担当されるとのこと。詳しくは以下のURLから。
    https://note.com/kisy314/n/nd1a431022dd6
・内藤國雄の小ルーム(18~)。けいこ場と本番。中学の選題の言葉にも通じる気がします。
・九州G作品展(20P)。「銀冠図式」。全国大会の中止、皆さん来年こその思いでしょうね。
・半期賞(21P~)。山路さんが中学・大学院の2校で受賞。
  中学の渡辺さんと高校の山川さんが初受賞。小学は上谷さん、短大が鈴川さん、大学が石本さんと実力者が受賞。
  皆さんおめでとうございました。
・アマ連杯握り詰(28P~)。全国大会は中止となりましたがアマレンの粋なはからいでアマ連杯は誌上で実施となりました。
  全21作、解付きですが、ぜひご投票を!
・持駒のある風景(32P~)。柴田さんの作成された入選回数一覧は労作。
  錚々たる顔ぶれですね(塩見一族は合計300回以上?)。
  200回以上となると12名ですからまだまだ少ないです。
  10年後の話はブラックジョークでしょうか。柴田さんご自身、盤寿を過ぎても活躍中ですから。
・おもちゃ箱だより(34P~)。大道棋の話題。金4類型というのは不勉強にして良く知りませんでした。
・ちえのわ雑文集(36P~)。「青い鳥2020」。編集を務めた田川さんの素晴らしいPR。皆さんも是非ご一読ください。
・詰将棋の眺め方(40P~)。毎号楽しみしているコーナー。今回は伊藤正さんが安達康二氏の作品。
  安達さんと言えば曲詰作家として有名ですが、本作のような構想作も発表されていたのが驚き。
  伊藤さんの考察を読んで本作の素晴らしさを知ることが出来ました。
・全詰連の頁(50P~)。藤井二冠誕生と新刊の紹介。
・会合案内(51P~)。8月は、コロナとの付き合い方を考えつつ(定員方式、懇親会を行わない、遠方からの参加は控えるetc)、
  詰工房、香龍会、詰四会、九州G、創棋会と各地で開催されました。香龍会は96頁で別枠の紹介(笑)。
  今月の創棋会は10月18日(日)の開催予定です。ブログの最後にも留意事項記載していますのでご一読ください。
・結果稿(53P~)。
  詰棋校は下期スタート。小2渡辺作が5手で25名の誤解。中3藤井作も意外な詰上りで高得点。
  高5は女流の山田さん初入選。短大は斎藤さんが山路さんを抑えてトップ。大学では角さんが2.86の高得点。
  大院はベテラン中出さんが新鋭渡辺さんをかわして1位。
  有吉さんの同人記念はご本人の解説。作品集準備中とのことで楽しみです。
  詰備会作品展。平井さんも入選200回が見えてきましたね。
・編集室(104P~)。訃報。創棋会長老の小島正司さんが逝去されました。享年93歳。
  2019年の新年会に顔を出されたのが最後の出会いでした。
  乾杯のご発声をお願いするといつもジョークで参加者を和ませてくれたことを思い出します。
  天国でもきっとジョークを連発されていることでしょう。謹んでご冥福をお祈りいたします。
  短コンの案内が出ました。
  今年は7手詰。ローテーションが変わって困ったという方もいそうですが(笑)、10月28日(土)必着目指して頑張りましょう。
・デパート。毎日詰将棋創作チャレンジとはすごい。熱中のあまり仕事中にも脳内将棋盤が気になるというのはありそうな話です。


■創棋会の次回課題は 「ピン」
 創棋会の次回課題は「ピン」です。
 「ピン」というのはチェス用語で、駒が動けないように釘付けされた状態のことを言います。駒が縛られて身動きできない状態と言えます。
 ピンを巡る攻防が楽しめる作品をお待ちします。
 12月号作品展に出題しますので、10月例会(10月18日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)


■創棋会の次々回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、
  『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。
  しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』
 と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)


■例題紹介
 ピンを巡る攻防を楽しんでいただける作品をお届けします。
 例題紹介に当たっては『盤上のフロンティア』(若島正、河出書房新社、2019年6月)、「構想の最前線」(久保紀貴、『この詰将棋がすごい! 2019年度版』、2019年6月)、「歩詰手筋総まくり」(湯村光造、詰棋めいと13号/1992.7~19号/1995.11)などを参考にさせていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

 さて今回も引き続き打歩詰に絡む「ピン」を巡る攻防を楽しんでいただける作品を紹介させていただきます。

若島 正作 詰パラ2015年4月(修正図)
  (『盤上のフロンティア』第71番、『現代詰将棋中編名作選』169番)
若島正フロ71

 どこから手をつければようかという初形ですが、初手は飛を打つしかなさそうです。
 66飛では53玉で続かないので65飛と短打で捨てるのが好手。
 53玉なら44馬と切ります。同玉の一手に54金、35玉、34銀成、同銀と手が進むのですが、こうなると詰みません。
 65飛が45とをピンしているので36歩は打歩詰。(失敗図)

<失敗図>
若島正フロ71失敗図

 しかし54金と打つ前に64飛と捨てておくのが好手順で、こうしておけば、失敗図から65飛が消えましたので、先ほどの順で36歩が打てますから、同と、24銀、45玉、55金までの詰み。
 となると65飛は取るしかありません。
 同玉に74歩とすれば、同玉は83飛成があり、64玉も86馬と、いずれも簡単ですから75に捨合するしかありません。75同飛となれば64玉と引いて86馬とはできません。
 75の捨合、まず価値の低い歩から確認していきましょう。
 75歩合、同飛、64玉に取った歩を65歩と打ちます。
 以下、53玉、44馬、同玉、54金、35玉、34銀成、同銀、36歩、同と、24銀と学習済みの手順で詰みます。
 75の捨合、桂は品切れですから、何を合しても、取って65から打てば同じように進めることが出来るので、これで終わりかと思ったらそうではありません。
 75に飛車を捨合する妙手がありました。
 取るしかないのですが、ここまで学習した手順を進めてみましょう。
 75同飛、64玉、65飛打、53玉、44馬、同玉、64飛、同香、54金、35玉、34銀成、同銀と進むと紛れ図のようになります。(紛れ図)

<紛れ図>
若島正フロ71紛れ図

 図では75に飛車がいるので、打歩詰。
 54金と打つ前に64飛と捨てる好手を放ったのですが、75飛が残っているので、45とをピンしている状況に変わりがありません。
 75飛合は打歩詰に誘う不利合駒の妙防だったのです。
 そこで少し工夫します。
 まず64玉となったとき65飛と捨てます。
 同玉と取る一手ですが、そこで85飛と打つのは75飛合で千日手。
 66飛と打つのが打開の一手です。
 74玉に76飛と回ります。85玉には、95と、同角、75飛から角を取って詰みます。
 65玉なら66馬から、また64玉には86馬があります。
 そこで75に捨合して同飛に64玉とかわします。
 75の捨合は先ほど学習したように飛合が最善。
 先ほどは横からの王手に対するものでしたが、今度は縦からの王手に対するもの。
 見事な応酬にため息が出ます。
 先ほどの変化では打歩詰になってしまったのですが、今度はどうでしょうか?
 75飛合、同飛、64玉、65飛打、53玉と進め、44馬、同玉のとき、74飛と捨てます。

<1図:19手目 74飛>
若島正フロ71_74飛

 66飛から76飛と一見回り道のような手順で74歩を消した効果がここで現れました。
 同桂と取らせて64飛とこちらの飛車も捨てます。
 これで54金、35玉、34銀引成、同銀と進めたとき、36歩が打てるというわけです。

 36地点の打歩詰を巡って、玉方は二度の飛先飛歩の不利合で防ぎますが、攻方も74歩の邪魔駒消去から二枚飛の連続捨てで打開するという妙味溢れる攻防を堪能させてくれる一局でした。

【作意】65飛、同玉、74歩、75飛合、同飛、64玉、65飛、同玉、
  66飛、74玉、76飛、75飛合、同飛、64玉、65飛打、53玉、
  44馬、同玉、74飛(1図)、同桂、64飛、同香、54金、35玉、
  34銀引成、同銀、36歩、同と、24銀、45玉、55金まで31手詰


巨椋鴻之介作 近代将棋1994年12月
  (『禁じられた遊び』第二部58番、『現代詰将棋中編名作選』第130番)
巨椋鴻之介199412

 初手は37歩と打ってみたくなます。
 同玉なら28龍だが、47玉とかわされ、58銀にも56玉(同角成なら同金、同玉、28龍がある)、67金、45玉と逃げられて詰まない。
 それならと37銀と打ってみます。
 47玉なら48金、56玉、57歩、45玉(同銀は、同金、同玉、35馬以下)、44馬、同玉、64龍、35玉、15龍、25合、46銀と進めて詰みます。
 しかし37銀には同銀不成の好防があり、35馬、47玉、48歩、56玉(同銀は同金、同玉、28龍以下)、16龍、26歩とされ、同龍、同銀の局面は打歩詰。37同銀成なら36合しかなく歩が打てないので詰むのですが…。
 37から攻めるのはうまく行かないようです。
 初手は45銀と捨てるのが、同玉に44馬を見て有力そうです。
 47玉は48歩と打って簡単なので同玉と取るしかありません。
 44馬と桂を取ります。
 36玉と戻れば16龍があり、47玉に48歩や59桂で詰みますので、56玉と逃げます。
 ここでもらった桂を68桂に打つ手が良さそうに見えます。
 47玉、48歩、57玉、77龍、67歩、同金、同角成となると打歩詰。
 ここから58金と捨て、19龍の利きを通して、同玉に67龍から45馬というような手もありますが、68玉、46馬、57歩合と普通に受けられて詰みません。
 56玉には68桂が手がかりをつくって良さそうでしたが、正解は57歩です。
 47玉とかわせば59桂、57玉、77龍で詰み。
 57同玉なら、77龍、67歩、68金、56玉(47玉は59桂以下)、48桂、47玉、58金寄、37玉、17龍以下詰み。
 同銀と取るしかありませんが、成か不成か。
 まず同銀成には16龍と活用。
 46歩合のような受けでは45馬、同玉、53香成の開き王手があり、2枚龍の力で簡単に詰むので、斜めに利かす46銀合が最善。
 それでも45馬、同玉、53香成と進めます。55合には37桂、34玉、25龍、44玉、64龍という筋があるので、ここでも銀合が最善。
 さらに37桂、34玉、25龍と進めれば、44玉に55龍から銀を2枚入手できるので、手数はかかりますが35龍から24銀と俗手で追って27手駒余りの詰み。
 この変化の途中37桂に44玉なら46龍と切る手があるのですが、57同銀不成ならその手は利きません。
 よって57歩には同銀不成が最善ということが分かります。

<2図:6手目 57同銀不成>
巨椋鴻之介199412_57銀生

 ここからは学習済みの手順で迫ります。
 16龍と行きます。
 35と55に利かす46銀打で応じます。
 45馬、同玉、53香成と開き王手。
 これにも55銀打と守りを固めます。
 ここで37桂は44玉と引かれて、46龍、同銀引不成で続きません。
 思い切って55龍と切ります。
 同銀の一手ですが、一気に16龍の横利きが通りました。
 54銀と打てば、44玉には36桂があるので34玉とかわします。
 それには14龍とします。
 24歩合にも26桂、44玉、24龍と追い詰めていきます。
 しかしそこで34香合と受けられて手が止まります。
 打歩詰です。

<失敗図>
巨椋鴻之介199412_失敗図

 ここまで進めてしまうと、どうにもなりません。
 どこに打開の鍵があったのでしょうか?
 失敗図をよく見て下さい。
 ポツンと離れた85角が気になる存在です。
 種明かしをするとこの角を利用して打歩詰を打開しようというのが本局の狙いなのです。
 それにはどうするか。
 57歩、同銀不成となった局面(2図)まで戻します
 ここで67金が度肝を抜く一手。

<3図:7手目 67金>
巨椋鴻之介199412_67金

 同玉と取れば45馬と引くのが好手順。56合に79桂から59金で詰み。
 47玉とかわすのは、17龍とし、27金合(歩合は59桂、46玉、26龍以下)、57金、同玉、27龍、同と、48銀以下。
 よって67金には同角成と応じます。
 ここからはあらためて学習済みの手順で迫ります。
 16龍、46銀打、45馬、同玉、53香成と開き王手。
 56玉なら48桂があるので、55銀打。
 それには同龍と切って、手にした銀を54に打ちます。
 終局間近の予感ですね。
 34玉に14龍。24歩合に26桂。44玉に24龍と玉を追い詰めていきます。
 34香合なら45歩、同馬、43銀なりまでの詰み。
 いや最後に受けの妙手が残っていました。
 24龍に34馬と引くのです。

<4図:24手目 34馬>
巨椋鴻之介199412_34馬

 34馬が24龍にピンされて動けません。
 セルフピンの妙防です。
 しかし攻め方には華麗な返し技がありました。
 35龍と捨てます。
 同馬と取る一手ですが、龍が消えたので45歩が打てます。

 67金は伏線手ですがその効果が現われるまでに非常に長い時間がかかりますし、玉の守りが強くなることもあって非常に指しにくい一手。変化や紛れを乗り越えたところに用意されていて、演出効果も抜群です。一手のインパクトという点でも素晴らしい妙手です。
 作者自身も本作をベストテンの一つにあげられています。

【作意】45銀、同玉、44馬、56玉、57歩、同銀不成(2図)、67金(3図)、
  同角成、16龍、46銀打、45馬、同玉、53香成、55銀打、同龍、同銀、
  54銀、34玉、14龍、24歩、26桂、44玉、24龍、34馬(4図)、
  35龍、同馬、45歩、同馬、43銀成まで29手詰


■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年10月18日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
  <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] 「ピン」。本文参照ください。
[会費]  無料

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。
****************************************************** 

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⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
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