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「すらすら解ける20手台」ネット作品展も開催

<「すらすら解ける20手台」ネット作品展も開催>
 
 創棋会の6月例会は無事終了。
  ※例会報告はこちらから → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-357.html
 参加者の皆さまには感染防止のためにマスク着用や手洗いなどさまざまなお願いをいたしましたが、快くご協力いただき、あらためて感謝申し上げます。

 新型肺炎の状況は相変わらず流動的。収まったかと思えば、あちらこちらでクラスターが発生というニュースが流れたり、なかなか落ち着きません。第二波、第三波を警戒する声もあり、何とか全国大会は無事に迎えたいものです。

・花
 梅雨入りしましたが好天の日も多く、そんな日は紫陽花もちょっとまぶしそうです。

355_紫陽花0531

■創棋会の次回課題は ネット作品展「すらすら解ける20手台」
 「すらすら解ける20手台」には多数の投稿をいただき、6月14日までに届いた作を6/21の例会で選考。ただ時間切れで最終選考は7月例会になりそうです。
 好作が多く、悩ましいところですが、課題に相応しい作品を選題出来る見込みですので9月号をお楽しみにしてください。
 ところで「すらすら解ける20手台」は、「やさしい中編作の発表の場が少なくなった」という声を受け、また創棋会でもネット作品展を開催したいということから、2016年8月に当ブログで第一回を開催し、以降は毎年夏の企画ということで開催を続けてきましたが、今年もネット作品展は開催します。
 5回目ということで、詰パラ誌上とネット上でのコラボ開催です。
 ネット作品展は、詰パラ9月号とタイミングを合わせて8月末に当ブログ「創棋会通信+α」で開催します。
 投稿の締切は8月9日(日)です。
 あらたに投稿いただいた作品と、一回目の選考に漏れた作品を対象に、8月例会で出題作の選考を行います。
 残暑が厳しい時期の出題となることが予想されますので、すらすら解けて、気分爽快になる作品展となるように、引き続き、作家の皆さまからの投稿をお待ちしています。

◆「すらすら解ける20手台」投稿要領
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
 ※「指定の一手」は、出題時解答者に記載いただき正誤判定するためのものです。
  解答者の負荷低減のため、「指定の一手」と「手数」を記載いただくという方式を採用。
   (もちろん解答は全手順記載でもOKです)
・ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)


 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

中島久雄作 近代将棋2007年4月(塚田賞、『現代詰将棋中編名作選』第209番)
中島久雄

 飛車と馬で四方を固めているので脱出される心配はありませんが、これといった攻め筋が見えてきません。
 17銀や37銀はと金で取られて続きません。桂馬もすぐには使い道がなさそうです。
 15香が無ければ銀が打てるのですが、簡単には消せません。
 仕方がないので、重いのですが35銀と打ちます。
 これは36玉と寄る一手。
 46銀と引くのが良さそうに見えますが35歩合で詰みません。
 いったん44銀と上に開くのが好手。
 これなら35歩合には、同飛と取り、46玉、45飛と金を入手し、56玉、47馬と追って手数はかかりますが、二枚馬の威力で詰みます。
 44銀には26玉とかわします。
 それには35馬とぶつけます。同金なら同銀で簡単ですから15玉と逃げますが、24馬、26玉と進めば、15香が消えました。
 もう一度35銀と行きます。

<図1: 9手目 35銀>
中島久雄_35銀

 2手目と同様に36玉と寄る一手です。
 46銀では35歩合で詰まないのですが、44銀では堂々巡り。
 しかし36玉には48桂と捨てるのが局面打開の好手。
 同と と取らせて46銀と引けば、35歩合には45銀と金を取って簡単。38馬の利きが通ったのが大きいのです。
 26玉と逃げれば、37銀の追撃が好調な銀の捌き。

<図2: 15手目 37銀>
中島久雄_37銀

 37銀を同となら同馬で簡単。
 16玉と逃げるしかありませんが、17歩と突き出すのがとても味の良い手です。
 同玉には28銀と引くのが気持ちの良い一手。
 同と と取る一手に35馬と捨てるのが決め手です。
 同金に14飛と回ることが出来ました。
 44銀と開いて35馬から24馬で15香を消去した効果が現れました。
 3手目に48桂と捨てて46銀と引くのは、作意と違って15香が残るので詰まないというわけです。
 35に重く打った銀が44→35→46→37→28と活躍するのが素晴らしい好手順。
 最後の塚田賞に輝いた一局です。

【詰手順】35銀、36玉、44銀、26玉、35馬、15玉、24馬、26玉、
   35銀(図1)、36玉、48桂、同と、46銀、26玉、37銀(図2)、16玉、
   17歩、同玉、28銀、同と、35馬、同金、14飛、26玉、16飛まで25手詰


久保紀貴作 創棋会ネット作品展2016年8月(『現代詰将棋中編名作選』第296番)
久保紀貴

 初手37銀と打ち、25玉に35飛と据えれば、舞台が整います。
 16玉に36飛と引き、17に潜れば28金の一発なので、25玉と戻ります。
 そこで26銀とするのが、飛車がブラになるのでハッとさせる一手ですが、36玉には37金があるので大丈夫。
 玉は、銀の裏16に逃げます。
 それには15銀と歩を取って開き王手。
 単に25玉と逃げるのでは、26銀、16玉、37銀、25玉、35飛、16玉、17歩、同玉、28金として、作意より2手早く詰みます。
 26歩と捨合するのがポイントです。

<図3: 10手目 26歩合>
久保紀貴_26歩

 26歩を同飛と取れば17玉で手が続きません。
 ここは17歩と捨て同玉に26銀と歩を取り返します。
 16玉となったところで37銀と左下に引いて開き王手。

<図4: 15手目 37銀>
久保紀貴_37銀

 銀が37に動いたので17玉には28金があります。26歩合も同飛で無効。
 25玉とかわすしかありませんが、26銀と行くと16玉で千日手。
 25玉には35飛と決めるのが好手順。
 16玉に持歩を使って、再度17歩とすれば、同玉に28金と寄ることが出来ます。
 そこまで工作しておけば、16玉には36飛と引き、25玉に26銀と迫ればどう逃げても金までの詰みとなります。

 ほとんど手の解説を必要としない易しい作ですが、飛と銀が開き王手をしながら、微妙に局面が動き、途中26歩という巧い受けも飛び出し、軽快に手が進みます。
 本作は第一回のネット作品展「すらすら解ける20手台」で発表されたのですが、作品展の主旨に相応しいすらすら解ける作品で、パズルの楽しさや謎解きの味もあって大好評。見事首位に輝きました。

 発表時の短評などは以下からご覧ください。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-60.html

【作意】37銀、25玉、35飛、16玉、36飛、25玉、26銀、16玉、15銀26歩合(図3)、
   17歩、同玉、26銀、16玉、37銀(図4)、25玉、35飛、16玉、
   17歩、同玉、28金、16玉、36飛、25玉、26銀、36玉、37金まで27手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年7月19日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
   <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] なし (看寿賞受賞作の鑑賞などでのんびり過ごしましょう)
[会費]  無料
6/21の例会が中止となる可能性もありましたので、念のために7月も会場を予約していました。
 6月に続いての開催となりますが、折角ですから、楽しく過ごせればと思います。
 なお、下火になったとはいえ、感染者の発生は続いていますので、状況次第で急遽開催中止になる可能性もあるということをご承知おきください。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いいたします


***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年8月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  ネット作品展すらすら解ける20手台
  今回は詰パラ誌上とネットでのコラボ開催です。
  第一回の締切までに投稿いただいた作品で一次選考を行い、詰パラ掲載作品を決定。
  そこで選に洩れた作品や追加投稿作を、8月例会で選考し、ネット作品展に出題の予定です。
◆「すらすら解ける20手台」投稿要領の詳細は本文を参照下さい
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで
 → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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