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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<5回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<5回目>

★創棋会例会は開催中止
 4月19日開催予定の創棋会例会は新型肺炎の感染拡大を受け、残念ながら中止とさせていただきます。
 会合参加を楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情お汲み取りいただきますようお願いいたします。


■桜
 この原稿を書いている時点では在宅勤務。
 非常事態宣言が出される前日に通勤途上で見かけたしだれ桜です。
 通勤が懐かしく思える今日この頃です(笑)
桜0407

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<5回目
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~大駒捨てのある作品~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
    嵐田保夫、有吉弘敏、片山智之、奥鳥羽生、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、津久井康雄、西村章、野曽原直之、原田豪、福原徹彦、松澤成俊、
    RINTARO、安田恒雄、山下誠
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 大駒捨てを堪能できる作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。
 出題は2月19日。次のURLからご覧いただけます。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-333.html

 それでは今日は5回目の結果発表です。
 2作紹介させていただきます。

⑥ 信行寺持光作
2020kyozai06.png

【作意】33桂、同玉、11飛、同玉、33馬、22銀合、23桂、12玉、21銀、同玉
   11飛、同銀、同桂成、31玉、32銀まで15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:1.82、A:3、B:8、C:6、誤解:0、無解:0、無評価:0

【作者のことば】
 11への飛車捨て2発が狙いの作品です。

★盤面龍馬3枚の簡素図式。
 持駒は飛銀桂桂と結構あります。
 とりあえず41飛と打ってみたくなりますが、32玉で困ります。
 12銀にも32玉。
 上から押さえる筋は53龍の守りが強力でダメです。
 となると桂を打つしかありません。
 13桂には同馬があります。
 残るは33桂。
 今度は32玉なら23銀が打てます。31玉なら21飛。
 これは同龍と取る一手。
 51飛、31歩、12銀、32玉、52飛成、42歩と進めるのは、後が続きません。
 33同龍には11飛と捨てるのが好手。
 32玉なら41銀があります、また22玉なら12飛成、31玉、23桂で詰み。
 11飛は同玉と取るしかありません。
 そこで33馬と龍を取ります。33桂捨で龍を質駒にしておいた効果です。
 「33馬・11玉・持駒桂」という形は良く出てきます。
 持駒には飛車や銀もあってここまでくれば後は簡単です。
 22合には23桂と打てば、どこに逃げても11飛までですから斜め後ろに利く銀が最善。
 それでも23桂と打ち、12玉と逃げれば21銀で危険地帯に呼び戻します。
 21同玉のとき、11飛と打ちます。
 これは同銀と取るしかなく、同桂成、31玉に32銀までの詰み。
 簡素図式から、2度の飛車捨に限定銀合と、易しいながらも楽しめる一局。


占魚亭:飛車2枚を同地点に捨てる所がいい感じです。

★11飛二発という狙いが伝わり作者もにっこり。

原田豪 :準備段階の桂が大事。

津久井康雄:冒頭3手が浮かべば後はあっさり。

★質駒を作って誘い込む飛車捨てが好手順。

嵐田 保夫:引きつけてズドーン。

★33に龍を呼んで11飛と大きな一発を見舞います

野曽原直之: 序の3手が見えづらかった。

★やや実戦的な筋だったでしょうか。

福原徹彦:  龍を取る手が予想外だったので結構迷いました。

★俗手が盲点になることも。

西村 章: 簡素形は変化を読むのが大変ですね。 

★序盤は細かな変化はありますね。

有吉弘敏: 駒取2回と収束が・・。

★最後に捨駒でもあれば印象が変わるのですが。

則内誠一郎: 押し潰す攻め方の勉強になる。

★33馬の形が定番の寄せ。

片山智之:玉方の龍を質駒にするために、3三桂捨ての小技から、1一飛捨ての大技!
 質駒を作りながら攻めをつなぐ。この発想が実戦には必要ですから、本作は実戦派にお薦めの作品と言えましょう。

★実戦派の方も解いて楽しめる作品です。

RINTARO:大駒捨ては11飛ですか。21銀から11飛の収束はあまり見ないかもしれない。

★21銀の呼び戻しは参考になる手筋。

安田恒雄:大駒のみのスッキリ配置だが、33桂~11飛が見えるとどこかで見たことのあるような配置になる。

★初形はセールスポイントの一つです。

山下誠 :B 銀合が最善の粘りだが桂打から定番の寄せ。

★この収束形が見えた方には易しかったと思います。

白木大輔 :楽しく解けました。

竹中健一:教材というか素材として使えそうです。 

★素朴な表現?

松澤成俊 :これは既成手筋

★教材に使えればということで。

奥鳥羽生 :序が馬王手の準備としての一パターン(教材)。
 玉馬間銀(角)合~桂打ちの後半も教材だが、21銀捨てがおまけ。

★習いある手筋も教材としては必要ですね。


⑦ 片山 智之作
2020kyozai07.png

【作意】12香、同玉、22角成、同飛、23金、同飛、32龍、11玉、23桂、同馬
  12飛、同馬、21香成、同馬、23桂まで15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.47、A:9、B:7、C:1、誤解:0、無解:0、無評価:0

【作者のことば】
 素材は3手詰だったのですが、そこから逆算して、穴熊の実戦型にまとめました。
 私の憧れの短編作家は(故)桑原辰雄氏なのですが、本作は、①質駒を作りながら手を進めること、②大駒を力強く、豪快に叩き切ること、そして、③一間龍を駆使することなど、随所に、桑原氏の強い影響を見ることが出来ます。
 難解性という点では、桑原氏の作品に遠く及びませんが・・・。

★初形は風通しの良い穴熊。
 22角成と金をとる手が見えています。
 同玉なら23金から12で清算して32龍と引けば、22合に23桂成以下で詰むのですが、22同飛と応じられると詰みません。
 12香と先に捨てるのが好手。
 これなら同玉の一手です。
 そこで22角成と切ります。
 同玉なら、52龍と飛車を取って、32合に23金と打てば簡単。
 22角成は同飛と応じます。
 ここで一瞬手が止まりますが23金と捨てるのが好手。
 同馬と取られると玉が堅くなったように見えますが、構わず同香成と取り、同飛に32龍が一間龍の寄せ。22合は23桂成、11玉なら23桂不成で、いずれも詰みます。
 23金には同飛が最善。
 それでも32龍と一間龍の形にするのが好手順。
 13玉と逃げても、23桂成、14玉に16飛がピッタリです。
 32龍に22合は23桂成の数の攻めがありますから11玉とかわしますが、23桂不成と飛車を取れるのが23金捨ての効果。
 同馬に12飛と捨てるのが決め手。
 これも同馬の一手ですが、そこで21香成と桂を入手して同馬に23桂までの吊るし詰。
 初形は当り駒も多く歩無しが重く感じるところもありましたが、終わってみれば気持ち良く清涼詰。


竹中健一 :どうやっても詰みそうに見えたけど、意外としぶといんですね。

★当りになっている駒が多く、簡単そうに見えますが、初手と5手目がポイントでした。

福原徹彦: 攻めれば攻めるほど守りが固くなりそうな初形。
 駒取りはあるものの、奇麗に捌けて詰むので、解後感は良い。

★大昔の故・米長九段のジョークに「さわるとどんどんかたくなるのは何でしょう?」というのがありました。
 その答は「大山名人の王様」というもの。
 福原さんのコメントで思わず思い出してしまいました(笑)。

松澤成俊: 持駒歩なら簡単なのに意地が悪い(笑)

★歩なら12しか打つところはないのですが、それでは詰将棋的には弱いですね。

原田豪: 香をどこから打つのか。。。

嵐田 保夫 :初手が全て。なまじ持駒が香だけに離して打ちたくなる所。

★14香なら13歩合、同香、同馬で守りが堅くなってしまいます。

安田恒雄 :清涼詰も、3手目以降は駒取りが多くB評価にしたいが、初手馬に触らないようにする香の単打に価値あり。
 気付くまで時間を要してしびれた。

★12香には好評が集中。

有吉弘敏: 駒取3回と、大駒捨てが12飛だけではちょっと・・・。

★駒取りは作者自認。取った駒もきれいに消えるので、印象はまずまずでは?

西村 章 :初手12香が工夫の一手、後は駒取り3回の力強い手順が続きました。 

★駒取りを力強いと感じていただければ作者の狙いが伝わりました。

占魚亭 :きれいな捌き。3手目が肝。

★質駒の取り方にも工夫があります。

山下誠:初手が大事。2三金からは爽やかな手順。

★23金が飛車の横利きを無力化して質駒をつくる一石二鳥の好手。

則内誠一郎: 23金で質駒を作る所が巧い。

★駒取りの間だけに光る一手です。

RINTARO:7手目以降の手順は好みだが、大駒捨てが課題と言われるとどうだろう。
 飛車を歩のように使うのが狙いなのかな。

★香だけでなく飛も短く使います。

津久井康雄 :導入部の手順が指しづらかったです。

★単調さを逃れる手順の組み立ては参考になります。

野曽原直之:風変わりな感触。

★駒取りが良いアクセント?

奥鳥羽生: 香筋通し~香捨て・桂打ち作りの収束形が教材。21桂を置かないパターン(配置・持駒変更要)も多い。

★23桂打までの収束も習いある手筋。


■創棋会の今後の予定
****【次回例会】************************************************* 
★例会は開催中止とさせていただきます。
 昨今の新型肺炎の感染拡大状況を勘案しての苦衷の判断です。
 楽しみにして下さった方には申し訳ございません。

[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料

[課題]  「駒の軌跡」。駒が移動する軌跡をテーマにした作品の投稿をお待ちしています!

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年6月21日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
  <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題] 後日案内させていただきます。

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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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