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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<2回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<2回目>

自粛モードとは関係なく桜は満開です。
近所の河川敷の風景。

桜0404_1

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<2回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~大駒捨てのある作品~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
    嵐田保夫、有吉弘敏、片山智之、奥鳥羽生、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、津久井康雄、西村章、野曽原直之、原田豪、福原徹彦、松澤成俊、
    RINTARO、安田恒雄、山下誠
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 大駒捨てを堪能できる作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。
 出題は2月19日。次のURLからご覧いただけます。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-333.html

 それでは今日は第2回目の結果発表です。
 2作同時に発表させていただきます。

② 吉松 智明作
2020kyozai02

 33歩成、同桂、45馬、同桂、34金、同桂、25香、24角、35桂、13玉
 33龍、同角、23香成まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.71、A:12、B:5、C:0、誤解:0、無解:0、無評価:0

【作者のことば】
 1番同様よくある収束の逆算。
 27馬は45に飛び出すしか能がなく、芸の無い配置でお恥ずかしい限り。

★よくある収束とは25香からの7手詰。ご存知の方も多いと思います。
 そこに至る味付け次第で良い教材にも悪い教材にもなりますが、本作はどうでしょうか。
 35桂と打てれば話は早いのですが、13角が利いています。
 34歩がなかったら、15桂~14金から34龍のような筋もありますが、42桂も利いているのでちょっと無理そうです。
 しかし初手は33歩成くらいしかありません。
 同桂と取られますが、うまい具合に45馬と飛び出すことが出来ます。
 45馬に34合は同金と取れば、作意同様に進めて同手数駒余りの詰み。
 そこでこれも同桂と取ります。
 必然に近いやり取りですが、桂の二段跳びは気持ちの良い手順。
 この局面で25金が邪魔駒ということに気がつけば一気に手が進みます。
 34金と捨てます。
 同桂と取れば、金がいなくなったので25香と打つことが出来ます。
 24に合駒を打つのは35桂までですから24角と移動合で応じます。
 それには35桂、13玉と追ってから33龍と捨てるのが決め手。
 同角ともう一度角を動かせば25に打った香の利きが通って23香(桂)成までの詰み。
 双方の駒が良く捌け、最後は清涼詰と気持ちの良い作品でした。


安田恒雄:.守備桂の3度の跳び、龍を捨てての清涼詰、テーマにぴったりの気持ちの良い作品。

★桂が跳ねる手は軽快な印象を与えます。

RINTARO:すらすら解けました。定型の収束ですが、序の桂の2段跳ねがいいですね。 

★すらすら解ける10手台(笑)

西村 章:桂の2段跳はいつ見ても楽しいですね。 

★序盤はこれしかない手順ですが、楽しんでいただけて何よりです。

山下誠:桂馬が活躍して楽しめる作品。桂成で終わる収束もよい

★最終手は香成を選ばれた方が多かったようです。

有吉弘敏: 教材に最適。

★看寿賞作家にそう言ってもらえると嬉しいです。

片山智之:詰手筋がてんこ盛りの好作。「焦点への捨駒」や「一間龍」。おまけに、桂の二段跳ねまで鑑賞できるなんて・・・。お見事です。一間龍愛好家なので、一間龍の醍醐味を味わえる本作は、極上の逸品!

★33龍も確かに一間龍ですね。

奥鳥羽生:後半が、玉香間角(銀)合~飛捨て香筋通しの教材手順。

★漢文のような手筋名(笑)

津久井康雄:詰方の初形配置の駒がすべて消える。

★駒が消えるのは爽快ですね。

占魚亭:全ては25香実現のため。好感触の手ばかりで爽やかな解後感。

★難解な手はありませんが、タッチは悪くなかったようですね。

則内誠一郎: 4手目合駒は同手順駒余りかな?

★ここで作意が見えてしまいます(笑)

松澤成俊 :2一龍と取りたい。

★強豪ならではの発想(?)

原田豪:詰上がりは何かの模様みたいですね。

★偶然の産物かと思われます。

野曽原直之:移動合を龍捨てで動かす気持ちのいい手順。

★一応「合駒を動かす」という手順になってます。

嵐田 保夫 :抑え役の金ではなく桂香で仕上げる意外性が詰将棋の醍醐味。

★金は邪魔駒でした。

竹中健一:攻め駒がきれいに捌けて清涼詰ですね。

福原徹彦: 次々に駒を捨て、清涼詰になるのは気持ちが良い。

★大駒捨てよりも捌きと清涼詰が受け、C評価無しで好評でした。


③ RINTARO作
2020kyozai03

  32飛、23玉、34飛成、14玉、23龍、同玉、41角、12玉、34角成、22玉、
  23馬、31玉、32馬迄13手。

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.12、A:5、B:9、C:3、誤解:0、無解:0、無評価:0

【作者のことば】
 5手目に全てを賭けた作。11歩を飛にすると、53銀63銀を42香にできる。
 この方が4×4で1枚減になるため、見た目的には絶対上だが、初手23飛の紛れが大事だと考えてこちらを選択しました。  A

★53銀と63銀が目立ちます。
 14玉からの脱出が見えていますが、41角と打てれば阻止できる形です。
 しかし23飛と打つのは取ってくれれば41角で簡単ですが、31玉と引かれ、21飛成、42玉、32龍と調子よく追って、51玉となってみると2枚銀の守りが強力で、もう一押しが利かない形。
 31角などは同玉でも23玉でも続きません。
 仕方がないので32飛と打ちます。
 23玉と上がられると34飛成くらいしか手がありません。
 14玉とどんどん逃げます。
 36角と打っても25桂合で詰みは無さそうです。
 このへんで読みを打ち切って初形に戻って23飛を考え直した方も多いのではないでしょうか。
 実は34飛成、14玉と追ったときに素晴らしい一手がありました。
 23龍と捨てるのです。
 15玉から脱出されそうですが、37角と打てば26合の一手。
 そこで13龍と香を取り、同桂に16香まで。43角の長い足が活きました。
 23龍は同玉と取るしかありません。
 これで待望の41角が打てます。
 以下は12玉に34角成から、二枚の角を連結させての詰みとなります。
 初手に打った32飛が直後に邪魔駒となり、それを34飛成から23龍と消去するというのが本作の構想です。
 23龍はインパクト十分な妙手で、皆さんの評価もそこに集中しました。


山下誠:2三飛と打っては取ってくれないので龍に変える。後半は冗長。

★23飛打は取れば41角と打って簡単ですが、31玉、21飛成、42玉、32龍、51玉で2枚銀の守りが強力。

西村 章:初手23飛で失敗したので(31玉で不詰)23龍が発見できました。 
★試行錯誤の末にたどり着いた23龍、達成感もひとしお。

占魚亭 :23竜が決め手。

★強引に玉を引き戻す強手。

津久井康雄:変化(37角)を含んでの23龍がいい手触り。

★23龍は変化を読み切らないと指せない一手ですね。

原田豪: 上に逃げられても13の香が取れるのでセーフ。

★13香は、変化にも作意にも役立つ配置かと思ったのですが。

竹中健一:変化のための13香配置がちょっと苦しいかなぁ。

★1筋の配置にやや重複感が感じられたでしょうか。
 15玉の変化をどうまとめるか、別の表現もあったのでしょうが、シンプルな手段を選択されたものと思います。

嵐田 保夫:2三龍が主眼の一手と思うが、これに対し1五玉の方を作意にしたいくらい。

★作意は後半やや流れましたか。

福原徹彦 :23龍が盲点に入り苦戦。収束が間延びしてしまった印象。

★23龍発見の難易が評価の分かれ道。

有吉弘敏: 打った飛の積極的消去の狙いは良いが、短編で7手収束は流石に厳しい。

★後半にもう一手欲しかったですね。

松澤成俊 : 左の方が重い 1二歩無し図とダブル13手詰め出題すれば良かった(笑)

★12飛成から23龍と捨てる筋ですね。こちらも立派な作品が出来そうです。

野曽原直之:重要そうに見える持駒の飛車は捨駒だった。

★大切な駒を捨てる手を読めば正解にたどり着ける、という法則がありそうです(笑)

奥鳥羽生 :他種の駒(金・銀)ならすぐに取らせ作意に短絡するが、不自由な駒(飛)のため手数をかけて玉を誘導する。類型化はされていないので、色々なパターンが考えられる教材。

★この回りくどさが詰将棋の妙味の一つですね。

片山智之 :2三から1四への逃走ルートが見えているので、初心者にとっては、初手3二飛は指しづらいことでしょう。そのような状況の中で、5手目2三龍捨ては、まさに奇想天外な妙手に違いありません。初心者に「大駒捨ての衝撃」を感じて頂く、絶好の作品だと思いました。

★23龍はまさに意表を衝く一手でした。
 こういう手を初めて見た人にはインパクトが大きかったことと思います。

則内誠一郎 :5手目を熱く語るための教材。

★作者の心を読み取っていただき、ありがとうございました。

安田恒雄:.23龍の発見にどれだけ時間を費やしたことか。一発芸で駒数も多いけれど、敬意を表してあえてA。

★「一発芸」はピッタリの表現。多くの方に作者の狙いが伝わりました。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
★開催は見合わせる方向です。
 次回ブログで正式にお伝えします。

[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
<最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  「駒の軌跡」。駒が移動する軌跡をテーマにした作品の投稿をお待ちしています!

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年6月21日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
<最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題] 後日案内させていただきます。

****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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