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創棋会の次回課題は「駒の軌跡」

<創棋会の次回課題は「駒の軌跡」>
 詰パラ編集部は大阪天満宮の近所です。天神さんと言えば梅の花。
 2月中頃には梅がきれいに咲いていました。
梅_大阪天満宮1
梅_大阪天満宮2

■「教材に使える詰将棋」partⅣの出題中(解答締切は3/22)
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」には多数の投稿をいただき、創棋会例会で選考された13題を2/19にブログで出題させていただきました。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-333.html
 出題作の作者は次の10名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
 (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
    奥鳥羽生、片山智之、信行寺持光、則内誠一郎、中出慶一、西村章、野曽原直之、
    RINTARO、安田恒雄、吉松智明
 大駒捨ての爽快さを楽しめる作品が揃っています。
 解いていただければ詰将棋が好きになる、そういう作品ばかりです。
 「力試し」の3題も、形はよくありませんが、解けば納得の作品ばかりです。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。

◇解答送り先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
◇解答締切 : 3/22(日)
◇解答要領 : A・B・Cの三段階評価と短評をお願いします。
※解答いただいた方から若干名に呈賞。
 また「力試し」解答者は別枠で1名に呈賞
★図面は次のサイトから取り出すことができます。
  https://firestorage.jp/download/9acf723fb54e728f936e301be037258e63f0d136
  パスワード 「kyozai4」です。

■創棋会の次回課題は「駒の軌跡」です
 創棋会の次回課題は「駒の軌跡」です。
 詰パラ6月号作品展への出題作となります。
 駒が移動する軌跡をテーマにした作品の投稿をお待ちしています。
 駒の移動といっても表現はさまざまです。
 回転もあれば鋸のようなもの、水平移動に垂直移動、振子のような往復移動もそうですね。
 表現の面白さに笑みがこぼれる、手順を並べて楽しめる、そんな作品が多いのではないかと思います。
 作家の皆さんの腕の見せ所ではないでしょうか?
 創意溢れる作品の投稿をお待ちしています。
 投稿はこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それでは例題紹介です。
 いつものことですが、管理人の好みで「これはいいな」と思った作品を紹介させていただきます。

伊藤看寿作 「将棋図巧」55番(宝暦5年 1755年
図巧55

 例題の一作目は図巧から。
 最近「無双」が出版されました。解説は谷川さん。
 図面も多く、明快な解説が素晴らしい一冊です。
 続編は「図巧」だと思いますが、こちらも発刊が待たれますね。

 さて本作持駒は豊富ですがどこから手をつければ良いでしょうか。
 まず57龍と切ります。
 同玉なら39角と打つ手があり、68銀からの詰みが防げません。
 同銀成なら77金、同桂成、66金まで。
 よって57龍には57同銀不成と応じます。
 続いて68銀。
 同銀成なら、57金、同玉、93角という筋があります。
 68銀には57に利かして68同銀不成と連続不成で受けます。
 それには77金と左から攻めます。
 77同成香と取ると、66金、57玉、39角の筋で、48歩成にも56金打から豊富な持駒があるので詰みます。同銀成とするのも同様。
 66金を防いで77同銀不成と3連続不成で受けるのが好防です。
 57金と打ちたいところですが銀が66に利いているのでダメです。
 ここで66金と捨てて銀の応手を問うのが好手。
 57玉は39角があるので、銀で取る一手ですが、同銀不成なら68銀、76玉、65角の順で詰みます。
 今度は66同銀成と応じるのが最善。

<1図:8手目 66同銀成>
図巧55_66銀成

 66同銀成となった局面で初形の66銀が見事に一回転しました!
 銀を成らせることにも成功しました。
 ここで68銀と打っては76玉で抜けられますから、57金と打つのが好手です。
 同玉なら39角があります。初手57龍の復習ですね。
 76玉と逃げる手には、66馬と取れます。87玉、88銀、96玉、87角、同成香、同銀と清算し、同玉、88金、96玉、87銀、95玉、96香まで俗に追って詰みます。初形の成香もこの変化のために必要な配置でした。
 57金には同成銀と取ります。
 77を塞いで66金を狙うのは駒が足りませんから、68銀と捨てて、同成銀と取らせます。
 これで銀が一回転半!
 68に成銀を呼ぶことが出来たので狙いの一手、57金

<2図:13手目 57金>
図巧55_57金

 57金を同玉なら93角があります。
 76玉と逃げるしかありませんが、65角、75玉、66金と追い込んでいきます。
 84玉には73馬と活用し、93玉に92角成と捨てるのが決め手です。
 同玉に82馬まで。

 玉方の駒を翻弄する作品は創作難度が高いのですが、本作は見事に玉方銀の回転を描いた素晴らしい作品です。

【詰手順】57龍、同銀不成、68銀、同銀不成、77金、同銀不成、66金、同銀成(1図)、
  57金、同成銀、68銀、同成銀、57金(2図)、76玉、65角、75玉、66金、84玉、
  73馬、93玉、92角成、同玉、82馬まで23手


小林尚樹作 詰パラ1999年1月号(「現代詰将棋中編名作選」第161番)
小林尚樹_現中161

 2作目は小林尚樹さんの作品。
 93(83)から94という逃げ道があります。
 65龍が強力なので94に上がられると脱出を防ぐのは難しそうです。
 豊富な持駒を活用して逃走を阻止します。
 まず83銀と捨て、同玉に72角と打ちます。
 61角と離して打ちたくなりますが、92玉で逃れます。
 72角に92玉なら、94香、93歩合のとき81角成と取れます。同玉に72銀と打てば、81玉、92香、同玉、81角という順で詰みます。
 72角には危ないようでも82玉と引いて香打を防ぎます。
 82玉に83銀と打ってしまうと71玉と引かれて詰みません。
 ここで93銀と捨てるのが目の覚めるような好手。
 最後の銀を手放してしまうので指しにくい一手です。
 71玉なら、今度は83桂と打つことが出来ますので簡単。
 93同玉も94香、82玉、83香と平凡に追って詰みます。
 93銀は同銀と応じるしかありません。
 何か玉の守りが強くなったような気がしますが、ここから巧妙な手順が展開されます。
 まず83香と打ちます。
 これは92玉と寄る一手。
 そこで84桂、同銀とこじ開けて、94香と打ちます。
 93歩合のような受けでは、81角成から簡単に詰んでしまいます。
 ここで93銀の移動合!
 銀を84から93に引いて84地点を空けるのが好防です。

<3図:12手目 93銀>
小林尚樹_現中161_93銀

 今度は81角成では83玉と逃げられてしまいます。
 93同香と取ってしまうのも同玉となっては上部脱出が防げません。
 93銀と引かれて困ったようですが、攻め方にも上手い切り返しがありました。
 93銀には83の香を82に成捨て、同玉に84香と打ち換えるのが巧妙な手順。

<4図:15手目 84香>
小林尚樹_現中161_84香

 84香は同銀と取るしかありません。
 初形にはなかった94香が忽然と現れました。
 そこで83角成と捨て、同玉に61角と打ち直せば、82玉に72角成までの詰み。

 初形の玉方84銀が、93→84→93→84と往復を繰り返す、楽しいパズル。
 局面の対比にも妙味が感じられます。

【詰手順】83銀、同玉、72角、82玉、93銀、同銀、83香、92玉、
    84桂、同銀、94香、93銀(3図)、82香成、同玉、84香(4図)、同銀、
    83角成、同玉、61角、82玉、72角成まで21手詰


六車家々作 詰パラ1979年9月(「現代詰将棋中編名作選」第15番)
六車家々_現中15

 初手47から飛車や香をうちたくなる形だが、軽く55玉とかわされると詰まない。
 67馬の守備が強力なので、55玉とされても詰む形を考えないといけない。
 すると57桂は必然の一手。55玉なら47桂まで。
 57同馬と取らせたところで、馬にあてて47飛が狙いすました一手。

<5図:3手目 47飛>
六車家々_現中15_57飛

 47飛に55玉なら57飛と質駒にした馬をとってしまおうというわけです。
 46香合のような受けなら、27角、36合、37桂、55玉、57飛と、やはり馬を取れます。
 57馬に紐をつける46銀合も、27角、36合、37桂、55玉、57飛と進めて同銀成のとき46角と捨て、同金、66金までピッタリ詰みます。
 47飛は同馬と取るしかありません。
 これで55玉なら66金のような手が可能になりました。
 続いて、37桂と捨てます。
 55玉なら、46角、同金、66金まで。先ほど変化で学習済みの筋です。
 37桂も、同馬と応じる一手。
 そこで27角と打つのが決め手。

<6図:7手目 27角>
六車家々_現中15_27角

 36に駒を打つのは56金まで。
 36金と移動合で受けるのも、同角、同馬、56金、35玉、46金打と俗に追って詰みます。
 27角も同馬と取るしかありません。
 ここまでの手順を振り返ると、玉方の67馬が、57、47、37、27と一歩ずつ横に動いてきたことが分かります。
 非常に珍しい駒の軌跡を描いた手順です。
 ここからは収束。
 まず47香と打ちます。
 何を合しても56金から数の攻めで取られてしまうので、頭の丸い桂を打ちます。
 それでも56金、36玉、46金、同金、同飛、35玉と進めます。
 このとき頭に利く駒は36から打って駒余りの詰み。
 桂ではそうはいかないので、36飛と捨て、同馬に27桂と打ち、同馬ととらせて、46金までの詰み。
 収束も大駒を消してお見事!
 67の馬が一歩ずつ横に動くというテーマを、実に明快に描いた作品。

 六車家々は伊藤正さんのペンネーム。
 伊藤さんは詰パラ1月号の「詰将棋の眺め方」で久方ぶりの登場。
 ぜひ新作も見せてほしい作家のお一人です。

【詰手順】57桂、同馬47飛(5図)、同馬、37桂、同馬27角(6図)、同馬
   47香、46桂、56金、36玉、46金、同金、同飛、35玉、
   36飛、同馬、27桂、同馬、46金まで21手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
     <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  「駒の軌跡」。駒が移動する軌跡をテーマにした作品の投稿をお待ちしています!

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年6月21日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
   〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
     <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題] 後日案内させていただきます。

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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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