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詰パラ2月号が到着

<詰パラ2月号が到着>

■将棋世界3月号
・今月の付録は「第1回詰将棋創作キッズチャレンジ」。
昨年募集されたこの催しに、95名、225局という、非常に多くの応募があったとのこと。
優秀作と佳作、合計33作が収められています。応募資格は小学生ということなんですが、優秀作などは結構レベルが高いですね。
第2回の募集もされていますが、A部門は3~9手詰で「飛車を捨てる」という課題です。
良い子の皆さん、創棋会のネット作品展「大駒捨てのある10手台」も参考にしてください!
将世2003付録

・2019年詰将棋サロン年間優秀作選考会。
 有吉弘敏さんの作品が最優秀作に選ばれました。佳作の中澤宣幸さんも詰パラではおなじみ。創棋会メンバーの真辺龍さんが浦野賞。
 総評では及川さんが同一作が出たことに触れられていました。

■詰パラ2月号
・表紙は泉正隆さん。入選3回のニューフェイス。
 「訓練として詰将棋を解くのは好きではないが、詰将棋を作ったり鑑賞したりするのは大好きだった」というフレーズには何となく納得させられるものがあります。
 指将棋はプレーヤーなら勝たないと面白くありませんが、詰将棋は好きなら楽しめる世界です。
・詰将棋学校(12P~)。
小学校:今月から田川さんが新担当。
 先日の九州Gでお会いしましたが、よく考えたら昨夏の創棋会にも顔を出されていました。
 「暁将棋部屋」第4号にもインタビューが掲載されているのでご覧いただければと思います。
中学校:9手詰は難しい…。そうですね浦野先生も「9手詰ハンドブック」は予定されてないようですから。
 しかし12月号の短コンを見ていると9手詰で表現できる世界は多彩で、まだまだ広がりが期待できるように思えますが。
高校:駅にポスターを貼って将棋の普及に取り組まれるというのは、頭の下がる話です。
 藤井ブームで将棋年齢は低下したと思いますが、将棋熱が持続するかどうかは別の話。
 スポーツやゲームに関心が移ったり、社会人となって十分な時間が割けなくなったり事情はさまざま。
 それでも若い時の情熱が残り火となっていれば何かのきっかけで再燃することもあります。
短大:解答に総評があれば…。総評どころか短評もなければ評価もない、そういう解答用紙を目にすることがあります。
 結果稿を書く立場からすると、非常に寂しいものがあります。何か一言書いていただきたいものです。
大学:昨年も2月は足早なので易しめという言葉がありました。廣瀬さんってやさしい方なんですね。
大院:誤無解と評点を巡るジレンマは答えの出ないテーマでしょうか(その昔は誤評価ということへの切込みもあったような…)。
 評点の計算方式も紆余曲折があって今に至っています。
 それでも最近は評点トップでない作品が半期賞を受賞することも増え、作品の価値が評点のみに左右されず、多面的に評価されているようには思います。
・内藤國雄の小ルーム(18P~)。相変わらず絶妙のエッセー。原田さんのような方、詰将棋界にもいらっしゃいませんかね。
・詰とうほく作品展(19P~)。一度参加したい会合の一つですが、会合100回で作品展は初とは驚き。
・たま研(20P~)。いつもながら役者が豊富ですね。
・詰備会(21P~)。早々と次回例会の案内。
・持駒のある風景(22P~)。「岳麓」のお話。発刊に至る作者の熱き想いをチョッピリ受け止めさせていただきました。
 アマチュア愛好家が詰将棋の作品集を上梓するというのは夢の一つです。
 「儲けよう」などという気持ちはさらさらなくても、赤字前提で出版というのもつらい話です。
 良心的な出版を愛好家の手で支えられればいいなと思いました。
・おもちゃ箱だより(24~)。同一作チェックのお話。
 空気ラボはとても役に立っていますが、さらに突っ込んだ詰将棋DBが紹介されています。
 ほぼ同一作まで検出できるというのですから凄いですね。
・ちえのわ雑文集(26P~)。青木裕一さんによる「高木手筋を振り返る」。
 高木手筋の定義に触れていくつかの例題も紹介され興味深い論考ですが、スペースの都合で振返れていないとのことなので、ぜひどこかで十二分に語っていただきたいものです。
・詰将棋の眺め方(28P~)。第2回は小林敏樹さんによる「中合をピンライン上で動かす」。
 「中合動かし」は昨年12月の短コンでも数多くみられ、魅力ある創作テーマの一つ。
 このように一つのテーマを掘り下げた論考は「読む詰将棋ファン」にとって嬉しいものです。
・将棋パズル雑談(34P~)。今回もプルーフゲームが一問。これは解く一手。もう一つミクロコスモスを超える長手数問題が(笑)。
・全詰連の頁(42P~)。解答選手権の告知。今年も熱気溢れるシーズンがやってきました! 初級一般戦は3月号との分割掲載
・会合案内(46P~)。創棋会の2月例会は16日(日)です。
 課題はネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」です。皆さんのご参加お待ちしています。
・結果稿(54P~)。小学校は久保さんの臨時解説。中学と高校は有吉さんが高得点で首位。
 大学院は添川さんの7種合還元玉煙に田島さんの超長手数(ただし変化が問題?)。
 山路さんの祝賀詰、難しかったのか解答は24名と少なかったが、力作ぞろいの素晴らしいお祝いでした。
 中出さんの500回記念もお楽しみいただけたと思います。
・編集室(108P~)。名局ライブラリーの予告が湯村さんとのこと。楽しみですね。
 今年のカレンダーは例年と様変わり。今月も24日がお休み。何か得したような気分ですね。


■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」。
 「教材に使える10手台」を開催します。
 PartⅣとなる今回のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それではいつものように、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。
 今回は創棋会の実力者の作品を3局選びました。

小西逸生作 詰パラ1963年1月(『古今短編詰将棋名作選』第107番、『青玉』第74番)
小西_古今107

 初手12飛と打てば33玉の一手で、一気に玉が狭くなった感じです。
 33玉には44銀と、上部を押さえているように見える55の銀を軽く捨てるのが好感触。打ち捨てではこの味が出せません。
 44銀を同玉なら、45馬、33玉、44金、24玉、36桂、同馬、34馬まで。
 24玉と応じるしかありませんが、そこで重く13銀と打つのが先を読んだ好手。

<5手目:13銀>
小西_古今107_13銀

 13銀に14玉と 寄られると、22銀生は、13合で続きませんし、22銀成から23馬を狙うのは53飛の守りがあってダメです。
 あっさり24銀成と捌くのが正解なのですが、24同玉となったところは、銀一枚捨てて14香が消えた格好です。これで何かプラスがあるのでしょうか。
 もう少し手を進めてみましょう。
 まず16桂と捨てます。これは同馬なら35金があるので、同歩の一手。
 そこで34馬と捨てるのが豪快な大駒捨て。

<11手目:34馬>
小西_古今107_34馬

 34馬に同馬なら15金まで。この変化に備えて16桂と捨てて歩を吊り上げておいたのです。
 34馬は同玉と取るしかありません。
 そこで14飛成が決め手。
 同馬と取らせて35金までの詰み。

44銀と捌く味、13銀から14香の消去、16桂の軽手、最後は大駒の連続捨てと、盛り上がる構成が解後感を良くしています。

【手順】12飛、33玉、44銀、24玉、13銀、14玉、24銀成、同玉、
    16桂、同歩、34馬、同玉、14飛成、同馬、35金まで15手詰


柴田昭彦作 詰パラ1964年3月(『古今短編詰将棋名作選』第112番、『詰将棋三十年』第97番)
柴田_古今112

 16から17の逃げ道が気になる形。
 26銀が手堅いようですが、18とが守りに利いているので、16玉で詰みません。
 26金では14玉で戦力不足。
 よく見ると17飛と捨てる手があります。
 同と と取ってくれれば25金からピッタリ詰みます。
 24玉と逃げたときにワンセットの上手い手があります。
 まず14の銀を25に引いて捨てます。
 33玉なら34銀打と数の攻めがありますから、同玉と応じるしかありません。
 そこで26歩と突き出すのがたまらなく味の良い手です。

<5手目:26歩>
柴田_古今112_26歩

 25銀から26歩は盤上の駒を活用する、気持ちの良い手です。
 26歩を同玉では16金から簡単なので24玉と逃げます。
 25銀などと俗手で追うのは33玉、34金、同馬、同銀上、44玉となって捕まりません。
 ここで爽快な一手が出ます。
 先ほど17に打った飛車を14飛と捌くのです。

<7手目:14飛>
柴田_古今112_14飛

 14飛を同玉なら、今度こそ25銀で簡単ですから、33玉と逃げます。
 33玉には44銀と捨て、同銀と取らせてから、13飛成が決め手です。
 同馬に34金までの詰み。

 17に打った飛を14、13と二段活用するのが実に気持ちの良い手順。
 そこに至る35銀から26歩と盤上の駒を活用するのも味が良い手です。
 オール捨て駒の軽快作でした。

【作意】17飛、24玉、25銀、同玉、26歩、24玉、14飛、33玉、
   44銀、同銀、13飛成、同馬、34金まで13手詰


山本昭一作 詰パラ1981年10月(『現代詰将棋短編名作選』第60番、『怒濤』第26番)
山本昭一_現短60

 攻め方は盤上に大駒3枚、持駒は金3枚と、かなり強力です。
 しかし44龍や32桂、46銀などの守りも堅く、手のつけ方が難しいですね。
 まず初手は14金と捨てます。
 同玉なら44飛成と龍を取れます。24合としても、25金と捨てれば、同玉には26飛から、また23玉なら45馬と出る手があります。25金に13玉と引くのも24金、22玉、21金、同銀、23飛で詰みます。
 14金に34玉とかわすのは、44飛成、同桂、24金、43玉、53金、32玉、54馬と27の馬の威力で詰みます。
 最善は14同龍。
 そこで45馬と活用するのが好手順。
 34合なら、21桂成、43歩、33金、13玉、46馬と銀を取って詰みます。
 22玉と引くのも、21桂成、同玉、22金、同玉、33飛成で詰み。
 受けに窮したようですが、34龍の移動合が好防。

<4手目:34龍>
山本昭一_現短60_44龍

 34龍は14地点を空けるのが目的です。
 21桂成のような攻めでは、43歩、33金、14玉と逃げられて届きません。
 ここはあっさり同馬と取り、同玉に45金と拠点を築きます。
 43玉と飛車を抜かれると困ったようですが、それには63飛があり、53合に54金打から簡単。
 45金には23玉と逃げるしかありませんが、21桂成と待望の開き王手。
 43 歩と飛車を取れば24金と捨て同桂に22飛で詰みなので、14玉と逃げます。
 ここからが本局の見せ場です。
 まず13飛打と捨てます。

<11手目:13飛>
山本昭一_現短60_13飛

 13飛打は同銀の一手。
 そこで23飛成と捨てます。
 同玉にとどめが33角成
 同玉に34金打までの詰み。
 13飛打からの大駒三連捨てのたたみ込むような手順は迫力十分で実に爽快。

【手順】14金、同龍、45馬、34龍、同馬、同玉、45金、23玉、
   21桂成、14玉、13飛打、同銀、23飛成、同玉、33角成、同玉、34金打まで17手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 後日案内させていただきます。
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

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コメント

大道棋教室もよろしく!

今月の大道棋教室は73王型の角香問題ですが、詰筋(作意又は紛れ)の1つにどこかで見たような攻防が入ります。
41飛成、71合、同龍、同玉、53角と進めてみると・・・

それは2017年のすらすら解ける10手台の拙作②番!
http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-134.html
実はこの②番は73王型角香問題の手順をベースに作ったものなのでした。
2年半経った今になってようやくネタバラシ(笑)ができます。

Re: 大道棋教室もよろしく!

大道棋教室に触れることが出来ず失礼しました。
しかしここでネタバラシしてもよかったのかな?

ネタバラシ可です

第2番は創棋会例会で「作家の個性」に投稿された作品で惜しくも(?)不採用となり、本教室に投稿されてきました。誌面に載るのは2年かかっているでしょうか。解答者数増えればネタバラシも構いませんよ。

あと、残念なお知らせ 2月例会欠席です、すみません。
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