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続・創棋会の次回課題は「大駒捨てのある作品

続・創棋会の次回課題は「大駒捨てのある作品」
 このところニュースを見れば新型肺炎の報道です。
 2009年の豚インフル騒動を思い出すのですが、今回は隣国が発生源なので目が離せません。
 普通の(笑)インフルエンザも流行ってますから、皆さんも健康管理にはくれぐれも留意ください。

 さて詰パラ2月号が月末に到着しましたが、開封したばかりなので、そちらの紹介はしばらくお時間をいただくこととし、今回は引き続き創棋会の次回課題についての記事となります。


■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」。
 「教材に使える10手台」を開催します。
 PartⅣとなる今回のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それではいつものように、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。
 今回は『蒲公英』から3局を選びました。
 『蒲公英』は2000年に刊行された創棋会の6冊目の作品集で、内容は短編が主体で32人が参加されています。

川崎 弘作 将棋世界1997年5月(『蒲公英』第14番)
川崎弘_蒲公英14

 ひと目、32飛と捨て同馬と取らせて53金と打ちたい形。
 作意も32飛と打ちます。

<初手:32飛>
川崎弘_蒲公英14_32飛

 同馬とは取れませんから43玉とかわす一手。
 53には馬が、33には銀が利いているので困ったようですが、35桂と捨てるのが良い手です。
 32玉と飛車を取られて一大事に見えますが、それには31馬と馬を取る手があり、同玉に53角と打てば、32玉には31飛まで、42合も22金までです。
 35桂は取るしかありませんが、同銀なら33金があります。初手32以外の地点に打つと35桂を同銀と取られて33金が打てないので困ります。
 そこで35桂には同金と応じます。
 ここで鮮やかな好手筋があります。
 52飛成と捨て同玉に22飛と打ち換えるのです。

<7手目:22飛>
川崎弘_蒲公英14_22飛

 43玉と逃げれば54金、33玉、55馬で詰みます。この変化があるので22飛は限定です。
 22飛は取るしかなく、同馬に53金と打てば、51玉に61香成と捌いて、同玉に62歩成までの詰みです。
 32飛、22飛の捨駒を限定打で演出した気持ちの良い作品でした。

【作意】32飛、43玉、35桂、同金、52飛成、同玉、22飛、同馬、
    53金、51玉、61香成、同玉、62歩成まで13手詰


柳原裕司作 近代将棋1986年12月((『蒲公英』第72番))
柳原裕司_蒲公英72

 73銀・43銀の形から、筋の良い人には、53玉・54Xまでといった詰上りが浮かぶかもしれません。
 しかし現状は持駒に金気がなく、43銀が取られそうな形です。
 たとえば56桂などは43玉で切れてしまいますので、注意して攻める必要があります。
 まず53銀不成と捨てます。
 43玉なら42飛、53玉、64角という筋で詰みますから、53同玉と応じるしかありません。
 ここで64角と飛び出すのが気持ちの良い手。
 43玉なら42飛があるので44玉とかわしますが、そこで55金と活用するのが好手。
 同と と取らせて36馬の利きが通りましたので、53角成と捨てます。

<7手目:53角成>
柳原裕司_蒲公英72_53角成

 同玉に馬の長い足を利用して63飛と打ちます。
 44玉と逃げる一手に56桂と捨てるのが味の良い手です。
 同と と取らせて53飛成が決め手です。

<13手目:53飛成>
柳原裕司_蒲公英72_53飛成

 同玉に54馬までの詰み。
 思い描いた詰み形が実現しました。

 64角と捌いて53角成と捨てる、63飛と打った飛を53に捨てる。
 このように二段活用で駒を捨てるのは非常に気持ちの良い手筋です。
 そのつなぎになっている55金や56桂も味の良い手です。
 また53への捨駒が繰り返されるところが趣向的で楽しい手順です。

【詰手順】53銀不成、同玉、64角、44玉、55金、同と、53角成、同玉、
    63飛、44玉、56桂、同と、53飛成、同玉、54馬まで15手詰


岡田 敏作 詰パラ1998年6月((『蒲公英』第28番))
岡田敏_蒲公英28

 3作目は曲詰の大家岡田さん。
 普通作でも手慣れたところを見せてくれますが、本作は少し骨があります。
 21飛成から31金という手が見えますが、11玉と逃げられて詰みません。
 21飛成から22金、同玉、31角のような筋もありそうですが、23玉、13角成、34玉と上部脱出されて届きません。
 ここは31飛成と捨て、同玉に13角と迫るのが正解。
 その前に変化を見ておきますと、31飛成に13玉は33龍、同桂、同飛成から簡単。23玉も21龍、22合(34玉は56角、45合、35金、同玉、33飛成以下)、12角、24玉、33飛成、15玉、35龍以下、手数はかかりますが詰みます。

<3手目:13角>
岡田敏_蒲公英28_13角

 桂の利きに13角と打つのが詰将棋らしい一手。
 同桂なら33飛成があります。42玉や41玉は52金、32玉、41角まで。
 22歩合には51飛成、32玉、41角、43玉、52角成で簡単。
 52に利かして22飛合としても51飛成、32玉に52龍と引くのがうまい手で、42金合、41角、31玉、43桂という筋で詰みます。
 単に32玉とかわすのが最善ですが、52飛成とするのが好手順。
 23玉と上部脱出を目指しますが、そこで34角と捨てるのが好手。

<7手目:34角>
岡田敏_蒲公英28_34角

 34角は逃げ道に先着する好手。
 34角を同玉なら35金と押さえて23玉に22龍まで。もちろん同金なら22龍です。
 取れないので、13玉と13の角を取りますが、12龍、24玉と追って、14龍と切るのが英断の一手。
 14同玉に15銀と捨てれば、同玉に25金までの詰み。
 大駒4枚をすべて捨駒で演出した豪快な一局でした。

【作意】31飛成、同玉、13角、32玉、52飛成、23玉、34角、13玉、
   12龍、24玉、14龍、同玉、15銀、同玉、25金まで15手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費] 無料
[課題] 後日案内させていただきます。
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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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