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謹賀新年

<謹賀新年>
 あけましておめでとうございます。
 本年も創棋会のブログ「創棋会通信+α」をよろしくお願いいたします。
 また創棋会の活動にもこれまで同様、ご支援をいただきますようお願い申し上げます。

2020門松

 お正月ということで、則内誠一郎さんから届いた年賀詰を紹介させていただきます。
年賀詰(則内作)
   *「圭」は成桂です。

 令和初のお正月ということで初形「R」です。
 楽しんでいただける作品です。
 手順は難しくないのでぜひ解いてください。
 正解は次回に発表させていただきます。

■将棋世界2月号
・「伊藤宗看の魅力」。谷川浩司九段と斎藤慎太郎七段の対談。
 お一人ずつ「無双」から短編・中編・長編のマイベストを紹介するというもの。
 斎藤さんが54番、20番、30番を選び、谷川さん47番、49番、94番を選んでいます。
 私は全局並べたことはありませんが、20番や94番は素晴らしい手順。
 谷川さん解説の「図式全集・将棋無双」の発売が待ち遠しいですね。

■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」。
 「教材に使える10手台」を開催します。
 PartⅣとなる今回のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それではいつものように、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。

岸本雅美作 将棋世界1959年8月
(「古今短編詰将棋名作選」第73番、「あさぎり」第32番)
岸本雅美73

 本作、初見は「あさぎり」でした。
 23香成が第一感。同角も同玉も簡単ですから、14玉の一手。
 そこで16飛とすれば15合には24金までですが、25玉と空中に逃げられると、15飛打、34玉とどんどん大海に脱出されてしまいます。
 それでは最初に16飛と打っておくのがよいのでしょうか?
 14歩合なら今度こそ23香成から24飛があります。
 しかし16飛には14金合が好防で詰みません。
 もう一度23香成から読んでいくと、素晴らしい手が見えました。
 14玉に34飛! と捨てるのです。

<3手目:34飛>
岸本雅美73_34飛

 15や25から脱出されそうですが、15玉には13飛や14飛と打って詰みますし、25玉も24飛打から寄ります。
 上部脱出の変化がちょっと見えにくいですね。
 34飛は同銀と取るしかなく、これで34の逃げ道を塞ぐことに成功。
 そこで待望の16飛です。
 23玉と成香を取られますが、13飛成が決め手です。
 打った飛を直ぐに捨てるのが気持ちの良い手です。
 同玉に24金まで。

 10手台ではない作品を選んでしまいましたが、34飛の一手が大変インパクトのある一手でしたので、紹介させていただきました。

【詰手順】23香成、14玉、34飛、同銀、16飛、23玉、13飛成、同玉、24金まで9手詰


近藤 孝作 近代将棋1967年11月(塚田賞、「古今短編詰将棋名作選」第134番)
近藤孝134

 4×4に収まった、実に可愛い初形。
 持駒は強力だが1筋方面に逃げ道があるので用心して攻めないといけない。
 初手31金のような手では12玉で後続がありません。
 31飛と捨てるのが好手。これなら22玉や12玉には32飛成があります。
 同金と取らせて、22飛が手筋風ですが、同金と取られて続きません。
 ここは23飛と離して打つのが良い手です。
 22に合するのは、31と、同玉、22飛成とすれば、22同玉に、金が2枚ありますから、23からベタベタ打って駒余りの詰みです。
 32玉とかわして、31となら42玉で遁走を図ります。
 しかし32玉には決め手がありました。
 22飛成と捨てるのが好手。

<5手目:22飛成>
近藤孝134_22飛成

 打ったばかりの飛をドカンと捨てるのが、たまらなく良い味です。
 22飛と打っては詰まないが、23飛から22飛成なら詰むというのが面白いですね。
 22同金は31の一発ですから、同玉と応じますが、23金と打ち、31と と金を入手して詰みとなります。

【詰手順】31飛、同金、23飛、32玉、22飛成、同玉、23金、21玉、31と、同玉、32金打まで11手詰


田辺国夫作 近代将棋1956年7月(塚田賞、「古今短編詰将棋名作選」第61番)
田辺国夫61

 盤上には龍と馬、持駒にも飛や桂があり、どうやっても詰みそうな格好です。
 25桂と打てば14玉の一手。44龍と銀を取れますが、24香合とされると続きません。
 14歩はどうでしょうか。同玉の一手に、44龍、24香、25銀、13玉、14飛、22玉、34桂、32玉と、手は続きますが詰みません。
 困ったようですがいい手がありました。
 14歩、同玉のときに、36馬と捨てるのです。
 これは同歩の一手です。
 なぜ36馬を捨てるのか?
 それは26馬が邪魔駒だからです。
 たとえば先の紛れで、25桂、14玉となったとき、26に馬がいなければ、34龍、24合、26桂で詰むわけです。
 しかし36馬、同歩の局面で34龍と引いても、24合、26桂、13玉でこれは詰みません。
 ここで素晴らしい手が飛び出します。
 13飛! と捨てるのです。

<5手目:13飛>
田辺国夫61_13飛

 同香なら34龍から26桂です。
 また25玉と逃げられる手が気になりますが、それには23飛成、16玉、36龍でピッタリ詰みます。
 やむなく同玉と応じますが、初形から、26馬を消し、持駒の飛も捨てて、この局面になりました。とても不思議な手順ですね。
 そこで25桂と打ちます。今度は14玉なら34龍から26桂です。初形との違いです。
 25桂には12玉と引く一手。
 それには軽く24桂と捨て、同歩に13桂成と打った桂を捌いて22成桂までの詰み。

 26馬の邪魔駒消去を13飛という妙手で発見困難にした好局です。
 岸本作や近藤作では打った飛を捌く手筋が出てきましたが、本作の13飛は、まさに豪打一発という感じですね。

【詰手順】14歩、同玉、36馬、同歩、13飛、同玉、25桂、12玉、
     24桂、同歩、13桂成、21玉、22成桂まで13手詰

<1/4追記>
 田辺作には余詰がありました。
 初手から14歩、同玉、44龍として、24香合には、15馬という手があり、同玉、35龍、16玉、19飛、17歩、36龍、26銀、27銀、15玉、26銀、同香、17飛、16銀(16歩は27桂以下)、同飛、27銀以下詰み。
 24香合のところで24銀合としても、25銀、13玉、24銀、同馬、同龍、同歩、25桂、同歩、43飛、23金、35馬、24金打、同馬、同玉、36桂、35玉、62角、36玉、27銀、同玉、47飛成以下詰み。
 確認不十分で大変失礼しました。
 連絡いただいた金子義隆さんには感謝申し上げます。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年1月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] なし

★☆★ 終了後新年会開催 ★☆★
[日時] 2020年1月19日(日)17時30分~
[場所] 「桜百番」
  〒553-0001 大阪市福島区海老江1-1-14 阪神野田駅内2F
    TEL:06-6451-8756
   アクセス  https://sakura100ban-noda.gorp.jp/
<最寄駅> 阪神本線 野田駅 徒歩1分
        地下鉄千日前線 野田阪神 徒歩2分
        JR東西線 海老江駅 徒歩3分
[会費] 3,000円(学生・女性1,000円)
★予約の都合上、ご参加いただける方は事前に連絡いただきますようお願いします。
  連絡はこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
  <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展[教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~
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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
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