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もうすぐ例会、創棋会例会は12月15日

もうすぐ例会、創棋会例会は12月15

 12月になって一気に冬になった感じです。
 近所の教会もクリスマスモードです。

教会


■創棋会の次回例会は12月15日です!
 詰パラ12月号の会合案内(50P)では、12月16日(日)となっていますが、例会開催日は12月15日(日)です。
 当方の原稿誤記です。申し訳ございません。
 場所は大阪市福島区民センターの304号。
 課題は「捌きを楽しむ作品」です。
 皆さまのご参加お待ちしています!

■将棋世界1月号
 別冊付録は「伊藤果一門の詰将棋」。
 上田初美・及川拓馬・伊藤果の3人が、それぞれ20作を出題。
 内容は3・5・7手詰。
 なかなか感じのいい作品が揃ってます。
 表紙の上部に「令和元年1月1日発行…」と印刷されているのは重箱の隅(笑)。

■創棋会の次回課題
☆3月号掲載作品展の課題
・「捌きを楽しむ作品」。29手以内。
 「捌き」。皆さんはこの言葉からどのようなイメージを持たれるでしょうか?
 詰パラの結果稿などで「よく捌けて気持ちが良い」といった短評を見かけます。
 捌ける詰将棋は、気持ちがいい。
 それはなぜでしょう。
 村山隆治さんの『詰将棋手筋教室』(2000年 毎日コミュニケーションズ)の用語辞典では「捌き」について、「盤上の駒が十分に活用され、動き回って盤上から消えていくプロセスのこと」と説明されています。
 駒が活用される、駒が動き回る、駒が消えていく、この三点をあげておられるのですが、いずれも解いて楽しく、さわやかさな印象の残る要素と言えます。
 言葉では十分説明しきれないところのあるテーマですので、今回から少しずつ例題を紹介させていただきますが、作家の皆さまには、各人の感性で、楽しめる作品をお寄せいただきたいと思います。
 12月例会で選題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 管理人が「いいな」と思った「捌きを楽しむ作品」を紹介していきます。
 今回が最後ですので、無防備玉や簡素図式、合駒入りの中編と、多様な作品を紹介させていただきます。

若島正作 近代将棋1977年3月(「盤上のファンタジア」第66番、「Limit7」第388番)
若島正ファン66

 一作目は若島さんの作品。
 若島さんは昨年刊行された「盤上のフロンティア」が話題で、最近朝日新聞にも紹介されていました。
   https://www.asahi.com/articles/ASMCL7QZ9MCLUCVL03Z.html
 個人的には同書の83番の解説を「解答選手権2004-2008」で読んで感動した記憶があります。この本は売り切れのようですが解説は「解答選手権速報ブログ」からもご覧いただけます。
   https://blog.goo.ne.jp/shogi-problem/c/6c18cb6e718fdcb5fd7d8438106a013a

 さて本作は「Limit7」にも収録された簡素図式です。
 初手は色々あって迷うところ。
 23龍は、11玉、33馬、22歩合、12歩、21玉、43馬、32歩合で続きません。
 23銀成や23馬は21玉で、これ以上手がありません。
 13馬と歩を取るのは32玉、23龍、41玉、31馬と手は続きますが、51玉で息切れ。
 13龍も21玉、22歩、32玉、33龍、41玉、51龍、52玉で捕まりません。
 33馬はどうでしょうか。21玉、22歩、11玉、13龍、12歩合、同龍、同玉、23銀成、11玉で打歩詰。23銀成のところで、13歩、11玉、21歩成、同玉、12歩成、同玉、23銀成とするような手もありますが、21玉、22歩、11玉で同様に打歩詰。
 正解は33銀成です。
 11玉と逃げれば12歩が絶好。21玉に23龍と入り、22歩合も同龍から清算して23歩と打ち31玉に42金を決めれば、21玉に11歩成から33馬の詰み。
 21玉と引くのが最善です。22歩と打つのは11玉で詰まないので23龍とします。
 22歩合なら同龍から清算して歩が二枚あるので、23歩、31玉、32歩で詰みます。
 玉方も11玉とかわして頑張ります。
 22で清算するのは歩が足りないので13龍で合駒を訊きます。
 12歩合だと、そこで22で清算するのが上手い手順で、23歩、31玉、32歩の筋で詰みます。
 桂香も同様。金銀は取って簡単なので12角合が最善の受け。

<1図:6手目 12角>
若島正ファン66_12角

 12角合は同龍と取るしかありません。
 同玉に23馬としたくなりますが、21玉、32角、11玉で打歩詰。
 また23角と打つのも、21玉、32角成、同金、同成銀、同玉、33金、31玉、32歩、21玉、22歩、11玉で届きません。
 正解は13歩です。
 11玉なら22角から清算して33金と打つのが良い手で、31玉、32歩、21玉、12歩成から詰みます。
 21玉にも32角と打ちます。同金と取れば、清算して33金から12歩成の筋で詰み。
 32角には11玉と逃げますが、12歩成、同玉に13馬が気持ちの良い一手。

<2図:15手目 13馬>
若島正ファン66_13馬

 13馬は取れませんから11玉と引く一手。
 打歩詰の局面ですが21角成と捨てるのが連続の好手。
 同玉なら31馬が飛んできますから同金と応じるしかありません。
 そこで12歩から清算して最後はミニ煙になりました。

 簡素形から合駒が飛び出し、収束では角二枚を捨て、詰上りはミニ煙という鮮やかな表現。

【作意】33銀成、21玉、23龍、11玉、13龍、12角(1図)、同龍、同玉、
  13歩、21玉、32角、11玉、12歩成、同玉、13馬(2図)、11玉、
  21角成、同金、12歩、同金、同馬、同玉、23金、21玉、22金まで25手詰


関 直之作 詰パラ1974年7月(「古今中編詰将棋名作選Ⅱ」第88番)
関直之_古中Ⅱ88

 入玉形ですが駒数も少なくとっつきにくい感じはありません。
 また無防備玉ですから、必然的に攻め方の駒を活用していくことになります。
 一見して67金が邪魔ですね。これがなければ67龍と廻って簡単。
 そこで68金、79玉、69金と邪魔駒を消しにかかります。
 89玉に79金と押し売りして消去に成功。
 79同玉に77龍と廻る手が見えます。78合なら68銀で簡単なのですが、89玉で逃れます。
 79同玉には68銀と銀を活用します。
 同玉に95角と狭い方に引くのが継続の好手段。
 79玉と逃げるしかありませんが、59飛と待望の飛車の活用です。
 69合の一手なのですが、最下段には角金銀の合しか出来ません。
 金合なら作意の順で67龍、79玉のとき78金と打って簡単。角合も79玉のとき13角と打てるので早く詰みます。
 最善は69銀合

<3図:12手目 69銀>
関直之_古中Ⅱ88_69銀

 69銀合は同飛と切って、同玉に67龍と、強力な龍が動き出しました。
 79玉には68龍とし、89玉に78銀と拠点を築きます。
 88玉なら77銀があり、99玉なら79龍で容易ですから98玉と歩の裏側に逃げ込みます。
 87銀上では89玉で千日手ですから、87銀引とします。
 88玉は77銀があるので、97玉と逃げ、86角には88玉と応じるしかありません。
 これで先ほどまで邪魔な存在だった88歩が消えました。
 ここで急いで77銀とすると、87玉、88龍、96玉で詰みません。
 今度は86の角が邪魔になったようです。
 そこで77角、97玉、88角と角を捌きます。

<4図:27手目 88角>
関直之_古中Ⅱ88_88角

 88同玉に77銀の両王手が実現。
 以下、龍を捌いて86龍まで。
 無防備図式からスタートして最後はミニ煙というにくい演出に解後感も上々。
 手順も角金銀歩の4枚の邪魔駒消去が自然な駒繰りの中で表現され、駒捌きを楽しめます。
 33手の長丁場を感じさせない作品でした。

  【作意】68金、79玉、69金、89玉、79金、同玉、68銀、同玉、
   95角、79玉、59飛、69銀(3図)、同飛、同玉、67龍、79玉、
   68龍、89玉、78銀、98玉、87銀引、97玉、86角、88玉、
   77角、97玉、88角(4図)、同玉、77銀、87玉、88龍、96玉、86龍まで33手詰


田中寛之作 近代将棋1996年5月(塚田賞、「現代詰将棋中編名作選」第137番
田中寛之_現中137

 右上隅にコンパクトに収まった好感の持てる初形。
 初手は13香と打つしかなさそうです。
 同桂と取ってくれれば、21飛、同玉、31飛、12玉、23金、同玉、32飛成、14玉、15歩、同と、34龍までピッタリ詰みますので、早速合駒を読まされます。
 まず12歩は、同香成、同玉のとき、13歩と打てますから、同桂、同金、同玉と進んで、14飛と捨てるのが気持ちの良い手で、同玉、26桂、13玉、14飛、22玉と追えば34桂で金が入手出来て詰み。
 頭の丸い駒でないとダメですが、角合では同香成、同玉に22飛と捨て、同玉、32飛、11玉、22角、12玉、33角成と簡単に詰みます。
 最善は12桂合です。
 同香成、同玉と進んで、ちょっと手が止まります。
 32飛が有力そうですが、22桂合、同飛成、同玉、32飛、11玉となると、持駒桂だけでは続きません。
 24桂とこじ開けたいのですが、同とや同金でダメです。
 歩がないからと13飛は戦力不足。
 23金も同玉、35桂、同とで切れてしまいます。
 困ったようですが目の覚めるような妙手がありました。
 13金! と捨てるのです。

<5図:5手目 13金>
田中寛之_現中137_13金

 上部を抑える大切な14金をタダで捨てるのは想定外の一手です。
 拠点を無くす不利感もあり、絶妙の一手です。
 これを同玉なら、14飛と捨てる手があります。
 同玉に26桂が手筋の一着で、13玉と逃げる一手に、14飛、22玉、34桂と跳ねれば詰み。この変化は2手目歩合で学習済みなのですが好手順です。
 13金には同桂と応じます。
 そこで32飛と打って合駒を訊きます。
 22香合は、同飛成、同玉、32飛、11玉に12香と打って詰みます。
 22角合なら、同飛成、同玉、32飛、11玉のとき33角と打つ手があります。
 32飛には22桂合が最善。
 同飛成、同玉となったところで、今度は14桂が打てます。
 13金と捨て同桂とさせた効果です。
 11玉と逃げれば、31飛と打ってもう一度合駒を訊きます。
 21香合のような受けは22桂成りから32馬があるので、斜めに利く駒でなければダメです。
 金は簡単ですから、角はどうでしょうか。
 21角、同飛成、同玉に43角と打ち、11玉に22桂成から32馬とすれば詰み。
 21は銀合が正解です。

<6図:14手目 21銀>
田中寛之_現中137_21銀

 21銀合は同飛と取って、33桂が巧い手です。
 同金なら、22銀、12玉に11銀成と捨て33馬とする手があります。
 11玉と逃げれば22銀、12玉、21銀不成と追いますが11玉と粘ります。
 ここで22桂成と捨て、同玉に32馬と寄り、11玉に12銀成と捨てるのが気持ちの良い捌きです。
 同玉に21馬までの詰み。

 好形から13金の妙手が飛び出し、3度の合駒にも好変化を含んで、一つ一つの駒の働きが見事です。収束もきれいに捌けて素晴らしい作品でした。

【詰手順】13香、12桂、同香成、同玉、13金(5図)、同桂、32飛、22桂、
   同飛成、同玉、14桂、11玉、31飛、21銀(6図)、同飛成、同玉、
   33桂、11玉、22銀、12玉、21銀不成、11玉、22桂成、同玉、
   32馬、11玉、12銀成、同玉、21馬まで29手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>地下鉄千日前線「野田阪神」、JR東西線「海老江」、阪神本線「野田」
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年1月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[会費]  無料
[課題] なし
  ★☆★ 終了後新年会開催 ★☆★
[日時] 2020年1月19日(日)17時30分~
[場所] 「桜百番」
   〒553-0001 大阪市福島区海老江1-1-14 阪神野田駅内2F
   TEL:06-6451-8756
      アクセス  https://sakura100ban-noda.gorp.jp/
      <最寄駅> 阪神本線 野田駅 徒歩1分
          地下鉄千日前線 野田阪神 徒歩2分
          JR東西線 海老江駅 徒歩3分
[会費] 3,000円(学生・女性1,000円)
★予約の都合上、ご参加いただける方は事前に連絡いただきますようお願いします。
   連絡はこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

***【先々の予定】*********************************************** 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題] 未定(ネット作品展「教材」) 12月例会終了後にご案内の予定
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

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