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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<17回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<17回目>

■創棋会の次回課題
12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
    投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお、これまで紹介した例題はこちらからご覧いただけます。
    → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-category-19.html


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<17回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
   ★出題は以下のURLを参照下さい。
      → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 今日の発表の前に、前回の結果発表にコメントがありましたので掲載させていただきます。

三輪勝昭:図巧12番
 この作品は図巧12番とイントロどころか14手まで同じです。
 勿論、知っていましたが、誰か触れるだろうと思い投稿用紙には書きませんでした。
 もし、僕が図巧12番を知らなかったら、看寿と同じ収束でまとめた17手詰を作ったでしょう。
 でもそれで発表したかと言うなら、それはないでしょう。助走は別として発想、道中の手順、まとめ方は誰が考えてもおかしくない手順で、誰も発表してないのはあり得ないですから。
 僕が15手目以降の手順を創りたくなったのは夕刊フジの角さんの作品を見たからです。
 それは23飛、22角の形で収束が12桂成でなく13飛成、同角、12歩、22玉、14桂迄の手順です。
 図巧12番の収束アレンジが狙いと感じたのですが、僕らしくアレンジするなら24桂と33桂は消したいなと思ったのが創作動機です。

★コメントありがとうございました。
 24桂と33桂の消去が創作動機のこと、よくわかりました。
 ピント外れの解説にならずにホッとしています。

 それでは本日の結果発表です。今日は18作目です。

⑱ 有吉弘敏作 「Go Down」
18sura4.png

【作意】56飛、69玉、68角成、同玉、77銀、同玉、87金、同玉、
   65角成、77玉、76馬、68玉、58銀、78玉、68飛、同玉、
   67馬、59玉、49銀、69玉、59飛、同玉、58馬まで 23手詰

【正解】
   最終手→58馬
   手数→23手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.73、A:9、B:1、C:1、誤解:0、無解:5、無評価:1 

【作者のことば】
 銀引・飛捨てを2回繰り返す素材+序奏という構成で、タイトルは、全体の手順が下段に下がるという感じを表しています。
 極力変化・紛れは抑えました。
 狙いの一手は23手目58馬としましたが、本作では特にこの手が狙いというものはありません。解答審査上最も確実という観点で記載しました。


★パラっと広がった初形だが、攻め方には大駒が4枚もあります。
 持駒はないので、6筋の銀を動かして64飛を活用するか、46飛と13角のバッテリーに注目して開き王手から入るか、方針を決める必要があります。
 57銀と捌くのは本筋のようですが、59玉で後続手段がありません。
 したがって46飛を動かしての開き王手が有力となります。
 縦に動かす43飛成なら69玉とされ、47の歩が邪魔で、43の龍を使う展開が見込めません。
 横に動いて八・九段目で活用するような筋を考えたいところです。
 36飛と寄ってみましょう。
 67玉なら、57角成、78玉、38飛で簡単。
 また69玉なら、39飛、59銀合、58銀、同玉、57角成、69玉、77銀で詰みます。
 しかし59玉とされると、54飛と寄ったとき、57歩合が受けの好手で、同飛、49玉、58銀、48玉、49銀、同玉以下逃れます。
 攻方の92角配置は、83だと49同玉に94角成があるので、それを回避したものです。
 ということで、初手は56飛と5筋に利かせて開き王手が正解です。
 67玉は77銀でアッサリ詰みますから、69玉と逃げます。
 58銀としたいのですが59玉と銀の下に潜られるとちょっと詰みません。
 56飛の利きを残して、68角成と捨て、同玉に77銀と、左に玉を呼ぶのが好手順です。
 77銀に69玉は76銀右と、67の銀を上がって開き王手することが出来て簡単。
 同玉には87金と、抑えの駒に見える98の金を活用するのが好手。
 68玉には76銀と学習済みの開き王手があり、78玉に58飛以下捕まります。
 87同玉と取る一手に65角成と待望の92角の活用です。
 88玉と潜れば84飛があるので、77玉と寄りますが、76馬と引き、68玉に58銀と開き王手すれば、視界が開けます。

<途中図>13手目:58銀
18sura4_58銀

 58銀に59玉は49銀まで。
 78玉と寄る一手に、68飛と捨てます。
 同玉に67馬と引けば、網が絞られる感じです。
 59玉には49銀と開き王手。
 69玉と寄る一手に、59飛と捨てます。
 同玉に58馬までと引いてきれいな詰め上がり。
 58銀~68飛、49銀~59飛と、開き王手~飛捨てが二度繰り返されるところが、趣向的で、解後感も抜群です。


西村章:59に逃げられてはダメなので初手は56飛しかないし、64飛を使うには2枚の銀を捌くしかないしという感じでスラスラ手が進み見事に収束しました。

★理詰め、消去法で正解にたどり着いてもすらすら解けたという感想が生まれるのは結構なことです。

有山隆:流麗なタッチ

★手順の流れがいいですね。

野々村禎彦:よく捌けて紛れも多いが、人為的な配置も多いので今ひとつスッキリしない。

★つくりものですから、多少は人為的な配置もあるかと思いますが…。

山本勝士:広がり過ぎで取りつきにくい

★一手一手包囲網を絞り込んで、最後はコンパクトに収まるので、初形の広がりも気にならない?

奥鳥羽生:変化も単純ではないので一手一手に緊張感がある

★前半は少し変化を読まされますが、後半は気持ちよく。

則内誠一郎:大駒総出で入玉を攻める異能戦。

★大駒の威力が存分に発揮されました。

山下誠:6五に作った馬が着実に迫って玉を最下段に追い込む。

★タイトルに触れた評はありませんでしたが、玉を下段に追い込むところは、感じがよく出ていると思います。

竹中健一:馬の動きにリズムがあって良いですね。

★収束の馬の動き、テンポ良し。

中出慶一:華麗な捌きを経て清涼詰にて終了、入玉図での裁きの極意を見る思い。

★47歩が無ければ攻め方2枚になったのですが…。

占魚亭:きれいに収束して解後感抜群。

★二枚飛を捨てて、これ以上ない締めくくり。

片山智之:捌きに捌いて、終形は簡素でエレガント。
  私の最も好きなタイプで、今回の投稿作品の中で一番の出来映えだと思いました。
  評価は、もちろん「A」です。

★A評価9票と高く評価され、2位の好成績を収められました。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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