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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<16回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<16回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<16回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
   ★出題は以下のURLを参照下さい。
      → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

出題順に結果発表を行っています。今日は17作目です。

⑰ 三輪勝昭作
17sura4.png

【作意】23飛生、22銀合、13桂、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、
   21桂成、同玉、33桂、11玉、12桂成、同玉、13歩、11玉、
   21桂成、同玉、22飛成、同玉、23銀、13玉、35角、同飛、
   14香、24玉、51角成迄27手詰。

【正解】
  15手目→13歩
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.46、A:7、B:5、C:1、誤解:0、無解:4、無評価:0 

【作者のことば】
 初手は詰キストには第一感。
 2手目斜めに利かない駒は守り弱過ぎで、金合は簡単です。
 4手目32玉は44桂、41玉、42歩、同玉、75角、53歩合、54桂、同飛、22飛成以下。
 好変化で読み易いと思います。
 54桂はしなくても詰みますがしないと長いのは明白で、筋の良い手なので見え易いと思ってます。
 95角は馬にして最終手成不成非限定をする事が出来ますが、この変化は筋良し1本の方が読み易いと思い角にしました。

 狙いの一手と解答指定手は15手目13歩を希望します。
 作品の狙いは2手目局面から18手目の局面に13歩が発生する事です。
 詰将棋では詰方駒の発生は例えば3手目33桂、11玉の形なら12歩、同玉、13歩、11玉で簡単に発生するので発生自体はテーマにはなりません。
 なので正確には発生させる手間が狙いですが、手順を追えば13歩発生がテーマと分かり解答指定手も15手目13歩が良いと思います。

 13歩を発生させる理由は23銀に21玉が詰むようにするためですが、それなら24桂でも良く、33桂を捨てる必要もありません。
 その理由は簡単に出来ていますが、創作ではすっとは浮かばず苦労しました。


★三輪さんも「すらすら解ける20手台」の常連作家のお一人です。
 作者のことばで詳細に狙いなどが語られていて、下手な解説は蛇足のそしりを免れませんが、もう少し手順に触れておきます。
 初手23飛成は22合、13(33)桂、11玉で打歩詰になるので不成と行くのはわかりやすいと思います。
 2手目も歩合などは、13桂、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、21桂成、同玉、33桂、11玉に13飛成で詰んでしまいますから、この一手。(金合は24桂を据えてから22飛成と金を取って簡単)
 3手目に33桂と出来れば話が早いのですが、それは32玉で詰まないので13桂とします。
 32玉なら、飛車の横利きがあるので44桂から75角と飛び出す気持ちの良い手があって詰みます。
 11玉と寄るしかありませんが、12歩、同玉に24桂と打って32の逃げ道を封鎖し、11玉には、21桂成、同玉に33桂と、桂を13から33に打ち換えます。
 今度は32玉と逃げられないので11玉と応じるしかありません。
 ここで急いで22飛成といくと、同玉、23銀、13玉、12桂成、24玉で脱出されてしまいます。
 作意と比較してもらうと分かるのですが、33桂と24桂が角の活用を阻む邪魔駒になっているのです。
 しかし消去の順番を間違えると32玉の逃げ道も復活するので要注意。
 そこで11玉の局面で、12桂成、同玉と24桂を消して、13歩、と打ち換えます。

<途中図>15手目:13歩
17sura4_15t.png

 11玉と押し戻してから、21桂成と33の桂を捨てます。
 同玉となって、24と33の桂馬が消えました。
 ここからは一気に収束です。
 22飛成と銀を取り、同玉に23銀と打ちます。
 13歩があるので、玉はバックできません。
 13玉と上がったところで、35角と香を取り、同飛に、14香、24玉、51角成と95角が動いて詰み。
 飛不成の導入から、桂歩を使った細かな応酬、最後は鮮やかな収束と、見応えのある一局でした。


山下誠:桂の打ち替えから成り捨てと細かい味の手が続いて角成が見事なとどめ。

★リズミカルな前半と豪快な後半。解いて爽快な作品です。

有山隆:前半の細かい綾が面白い。

★手なりで進められるのですが、その意味が後でわかったりします(笑)

片山智之:桂の使い方に技を感じました。

★リズムよく解けますが、創作難度は高そうです。

占魚亭:桂捌きが見事。

★3枚とも打ってから捨てる構成。

西村章:4手目の32玉には44桂、41玉、42歩、同玉に75角とする気の効いた変化があった。

★75角と飛び出す変化は気持が良い。

:左側の配置が2手目の変化と収束にうまく働いている。
 作者予想: 野曽原直之さん

★二枚の角が収束のためだけの配置になってないのが良いですね。

竹中健一:全然すらすらじゃないんだけどなぁ…。95角の配置は微妙ですね。

★前半は気持ちの良い手順かと思います。収束が見えるかどうかがすらすらの分かれ目?

山本勝士:95角がいや味。他に方法は?

★変化と収束の両方に絡むので、これが最善の配置なのでしょうね。

野々村禎彦:桂3枚を打っては成り捨てる感触。他に手がなく収束も見え見えなのが残念。

★95角の配置が収束を暗示?

則内誠一郎:パズルの要素があって面白い。

★22銀を取って収束に持ち込むまでの回りくどさが何とも言えません。

中出慶一: 2手目の合駒・銀を桂の打ち替え、桂成捨て後の19手目にやっと取る、狙い実現度が高度。名手からの好作です。

★高度な狙いを楽しい手順で表現するというのは技術が必要です。

奥鳥羽生:リズム良く打っては成捨てを繰り返して、24・33両方を空ける

★24は流れで空けられるのですが、33を空けるのは収束に気づいてからですね。

有吉弘敏:明快で、この構図ではじめて見た論理の様な気がする。面白かった。

★例会終了後の懇親会で、某氏から「このイントロ、図巧にありませんでしたか?」とのコメント。
 図巧を紐解くと、ありました。12番がそれです。
 飛不成、銀の移動合、13桂から33桂への打換などは、良く似た味わいですが、打換えた33桂も消去してみせたところが作者の腕ですね。

伊藤看寿作 図巧12番
図巧12

【詰手順】23飛、32玉、13飛不成、21玉、23飛不成、22銀、13桂、11玉、
   12歩、同玉、24桂、11玉、21桂成、同玉、33桂、11玉、
   12桂成、同玉、13馬、同銀、21飛成まで21手詰
      ※16手目33同香は、22飛成、同玉、23銀以下27手かかります。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
       アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

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コメント

図巧12番

この作品は図巧12番とイントロどころか14手まで同じです。
勿論、知っていましたが、誰か触れるだろうと思い投稿用紙には書きませんでした。
もし、僕が図巧12番を知らなかったら、看寿と同じ収束でまとめた17手詰を作ったでしょう。
でもそれで発表したかと言うなら、それはないでしょう。助走は別として発想、道中の手順、まとめ方は誰が考えてもおかしくない手順で、誰も発表してないのはあり得ないですから。

僕が15手目以降の手順を創りたくなったのは夕刊フジの角さんの作品を見たからです。
それは23飛、22角の形で収束が12桂成でなく13飛成、同角、12歩、22玉、14桂迄の手順です。
図巧12番の収束アレンジが狙いと感じたのですが、僕らしくアレンジするなら24桂と33桂は消したいなと思ったのが創作動機です。

Re: 図巧12番

三輪さん
コメントありがとうございました。
創作動機がよくわかりました。
ピント外れの解説にならずにホッとしています。
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