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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<14回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<14回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<14回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
   ★出題は以下のURLを参照下さい。
      → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は15作目です。

⑮ 石川和彦作
15sura4.png

【作意】81角、73玉、63角成、同金、62銀、同玉、51角、72玉、
   64桂、同金、73歩、81玉、62角成、92玉、81飛成、同玉、
   72歩成、91玉、82と、同玉、73銀、91玉、82銀打、92玉、
   93銀成、同玉、71馬、92玉、82馬まで29手詰。

【正解】
  3手目→63角成
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.15、A:4、B:7、C:2、誤解:0、無解:4、無評価:0 

【作者のことば】
 狙いの一手は特にありません。
 金無双の囲い図式を作成していたとき、本図に落ち着いたもので金無双崩れみたいなものです。
 3手目の63角成の駒取りが私らしい着手かもしれません。

★石川さんは「すらすら解ける20手台」に初参加。
 同人作家。すでに個人作品集も2冊上梓されています。
 それ以上に、長年にわたって詰パラ小学校、ヤング・デ・詰将棋を担当され、詰将棋入門を連載されるなど、詰将棋のすそ野を広げることに大きく貢献されたことに敬意を表します。
 さて本作、作者のことばにもありますが「金無双」。
 やや崩れていますが、実戦の雰囲気が出ています。
 石川さんは最近「金無双」に凝っているのか、同人室、九州G作品展と相次いで作品を発表しています。
 同氏のブログ「ストンリバーの日記」(https://stoneriverki.hatenablog.com/)でも自作詰将棋を発表されていますが、ほぼ実戦型で、一時期「金無双」がよく出題されていたような気がします。
 パッと見えるのが64桂や、61銀から81角といった手ですが、どちらも72玉で手がありません。
 81角も73玉と上がられると、とても詰みそうに見えないのですが、なかばヤケクソ気味に63角成とすると何となく詰み形が見えてきます。

<途中図>3手目:63角成
15sura4_3t.png

 63角成を同玉と取れば、もう一度81角と打ちます。
 52玉は43銀があるので72に合駒するしかありませんが、香合のような受けでは、54銀、同歩、43飛成と迫り、53金の移動合にも64銀、62玉、53銀成、71玉、41龍で詰みます。
 最後の41龍を防ぐために72銀合が最強の頑張りですが、それには同角成と取ってしまう手があり、同玉、81銀と打ち直して、63玉に54銀、同歩、43飛成とすれば香合のときと同様に詰みます。
 63角成には同金が最善。
 そこで62銀と捨てるのが継続の好手。
 同金なら、64銀から81角までですから、同玉の一手ですが、51角と打てては、筋に入った感じです。
 一段目は73角成がありますから72玉と寄りますが、64桂が手筋の一着。
 81玉と逃げると、84角成と金を取り、71合には72金から82金と銀を取り93銀と打てば詰みですから、64桂は同金の一手。
 金を上ずらせて73歩と叩くのが寄せの決め手です。
 同銀と取れば狙いの81銀!同玉は73角成だし、63玉と逃げるのも73角成から71飛成があります。
 81銀は取れないのですが、63玉には52銀から42飛成があるので、危ないようですが81玉と引きます。
 62角成と待望の開き王手。
 71合の粘りなら72歩成、92玉、81銀で91玉なら82と、93玉には84馬で詰み。
 よって92玉とかわしますが、81飛成がトドメの一手。
 同玉に72歩成から銀を奪って73銀と打ち、91玉に82銀打から93銀成と捌いて、71馬と入れば詰み。
 63角成の強手を軸に、実戦からの取材ではないかと思われるような力強さを感じさせられる一局。


奥鳥羽生:実戦なら並の四段では詰められないかも(笑)

★作者は「四百人一局集」でアマ棋戦の県代表になり実力で四段免状をとることが目標の一つと書かれています。

占魚亭:実戦的な手順

★同感です。

有吉弘敏:駒取りが多く、好手が少なく、追い詰めに近い感覚です。

★駒取りは2回ですし、管理人には63角成から73歩までの一連の手順が好感触だったのですが、この手数を支えるには弱かったかもしれません。

西村章:3手目の63角成以下の駒捌きは詰将棋的というよりは実戦的な手順でした。

★手順の流れが詰将棋的でないところが、有吉さんの感想につながったのかもしれません。

山本勝士: ややゴツゴツした感じの手順

★63角成はガツンと音がするような感覚。

山下誠:6三角成から実戦的な力強い手の連続で迫力がある。

★力強さは管理人も感じたところです。

有山隆:力作すぎて難しいです。

★前半は変化も読まされます。

竹中健一:他に手がないとはいえ、最初の数手はやりにくい。

★なまじ歩があるので63角成とは行きにくい。

片山智之:3手目の6三角成が盲点でした。実戦では、とても指せそうにありません。

★63角成は俗手の妙手。

野々村禎彦:豪快な3手目と以後数手(73歩同銀81銀の変化まで)の素晴らしさだけで十分。

★前半の手順は鑑賞に堪えますね。

原田雄二:「すらすら度3点、好感度3点、表現力3点、技術力3点。相加平均3.00点。」

★本作がすらすら度満点とは恐れ入りました。

中出慶一: 攻め歩が金に当たり、この形が最後まで残るのは、角引きの空き王手で金を奪うことが狙いだったのでしょうか。
  実戦(指将棋)からの創作なのでしょうね。

★84金は変化で働くのですが、いささか不自然な配置。

則内誠一郎:実戦の強い人が逆算した感じ。

★63角成を逆算できるというのは素晴らしい発想!


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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