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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<10回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<10回目>

■ブログ連載300回
 おかげさまで「創棋会通信+α」も、本日の発信で300回に到達しました。
 ネット作品展の結果発表で回数を稼いでいる(笑)ところもありますが、多くの皆さんに支えていただき、連載を重ねることが出来ました。
 読者の皆様にはあらためて感謝申し上げます。
 これからも創棋会ともども「創棋会通信+α」をよろしくお願いします。


■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<10回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っていますが、今日は2題の結果発表です。
 まずは10作目から。

⑩ 野々村禎彦作
10sura4.png

【作意】14歩、23玉、15桂、22玉、23歩、21玉、13桂、同香、
   22歩成、同玉、13歩成、同玉、14歩、22玉、23歩、11玉
   13香、21玉、12香成、同玉、24桂、11玉、22歩成、同玉、
   32香成、11玉、23桂不成まで27手詰

【正解】
  11手目→11玉
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.14、A:2、B:12、C:0、誤解:0、無解:3、無評価:0

【作者のことば】
 ライトな小駒図式最長手数探し。
 二択の余地があるのは初手・13 手目・16 手目だが、一方が一見不利な二択を指定するとヒントになるので、唯一のフラットな二択を指定した。
 昨年やや気合を入れたら「すらすらではない」と言われてしまったので、今年は軽くするテスト。


★野々村さんは毎回「すらすら解ける20手台」に作品を投稿いただいています。
 解答も欠かさず寄せていただき作品展を盛り上げていただいています。
 あらためて感謝申し上げます。

 さて本作は小駒図式ですが、実にコンパクトな初形は今回の作品展で一二を争う好形です。
 どう見ても初手は14銀引成と行きたいところです。
 12玉には24桂があるので22玉の一手。
 23歩、21玉、13桂、同香、22歩成、同玉、13成銀、同玉と香を入手。
 ここで14歩は、22玉、23歩、21玉、13桂、11玉で詰みません。14香も22玉、23歩、同玉、15桂、22玉、23歩、21玉、12香成、同玉、24桂、13玉で逃れ。
 手は続くのですがどうも詰みません。
 初手は打ちにくいのですが14歩が正解。
 23玉の一手に15桂と打ちます。この手が大きいのです。
 15桂に22玉と引いて、23歩、21玉、13桂、同香、22歩成、同玉、13歩成、同玉と香を入手します。
 14銀引成と攻めたときとの違いは15桂が盤上にあるかどうかです。
 13同玉の局面で14香が良さそうですが、22玉、23歩、21玉、12香成、同玉、24桂、13玉で逃れます。
 ここでもじっと14歩と打つのが正解。12玉には24桂があるので22玉と引くしかありません。13玉と逃げられない形で24桂と打てば詰む、これがポイントです。
 22玉には当然23歩と打ちます。
 ここで21玉か、11玉の二択です。
 21玉は、13桂、11玉、22歩成、同玉、24香以下25手で詰みます。これは作意より2手短い変化になります。
 最善は11玉

<途中図>16手目:11玉
10sura4_16t.png

 11玉には、13香から12香成と捨て、待望の24桂が実現します。
 11玉に22歩成から32香成と迫り、11玉に23桂までの吊し詰。
 攻め方には派手な妙手はありませんが、小駒図式特有の細かい手をつなぐ追い方が印象的な一局です。


作者:初手と13手目は一見不利な14歩というだけ。唯一の小駒図式なのが救い?

★結構苦労された方が多かったようです。

:初手14銀引にハマった。
 作者予想: RINTAROさん

竹中健一:初手に迷わなければすらすら解けます。

★初手14銀成の紛れが深く、そこにはまるとちょっと抜け出せません。

西村章:香をパクるまではスラスラいったが13手目14香と打って若干苦戦した。

★13手目も手拍子で14香で打ってしましそうなところです。

有吉弘敏:参りました。本作だけで1週間考えました。初手14銀成の紛れに魅かれたのと、16手目21玉の変化が詰みそうなく、何度も読みを打ち切ってしまいました。

★16手目は作者の指定手。21玉の変化がちょっと見えにくかったようです。

山下誠:桂香を主体とした手順はすらすらとはいかないが、2四桂を目標に進めた。

★12玉・24桂の型に持ち込めば詰む、というのが大きなポイントでした。

山本勝士:手順の流れのみ。快感あり。

★流れに乗れた方は気持ちよく解けたことでしょう。

松本浩一:すらすら度〇 好感度〇 表現力◎ 技術力〇
  狭い範囲で手が延びる。詰がすっきり。

★桂吊るしの詰上りは気が利いています。

則内誠一郎:小駒だけで手を繋ぐのは珍しい。

奥鳥羽生:桂と歩の細かい組合せ手順

占魚亭:軽快な歩・香・桂捌き。

★作意手順には金や銀も出てきません。桂香歩だけで手を紡ぎ出したのは作者の腕。

中出慶一:小駒図と言えども、「すらすら手順」では決してないですね。
  小駒図の宿命「好手・奇手がなく、細かい駒繰り手順で受け方逃げの最長手順探しになる」のが残念ですね。

★使用駒の性格上、派手な手は出てきません。
 一手一手読みながら進めることになるので、すらすら感は弱かったかもしれません。
 また捨駒主体の構成ではないので、どうしても最長手順探し的になる部分が出てきます。
 作者も自認ですが、そのあたりが評価の伸び悩んだ要因でしょうか。

片山智之:エレガントにまとまっていると思いました。

有山隆:小駒図式らしい手順。初形美しい。

★きれいな初形、手順もコンパクトにまとまりました。


 続いて11作目です。

⑪ ぬ 作
11sura4.png

【作意】22角、21玉、32歩成、同玉、34香、21玉、33桂、32玉、
   41桂成、21玉、11角成、同玉、13香、12桂合、同香成、同玉、
   13香、21玉、33桂、32玉、22銀成、同玉、21桂成、同玉、
   31成桂、22玉、32成桂迄27手。

【正解】
  7手目→33桂
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:2.33、A:5、B:6、C:1、誤解:1、無解:3、無評価:1 

【作者のことば】
 創作のきっかけは以下のブログ記事です。
   https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=66129
 収束のために7~10手目に41に成桂を作っておく狙いです。

★ぬさんは昨年に続く登場。
 今回は解答もいただき、ありがとうございました。

 本作、当り駒のないスッキリした初形。
 第一感は、22角、21玉に、32歩成から34香と打ち換えて拠点を築き、21玉には11角成から14香と左右挟撃で攻める手ではないでしょうか?
 14香に対し、頭に利く駒を合するのは、取って13香から22に打って簡単だし、角合も12角があるので、12桂合の一手。何となく筋に入った感じです。
 12同香成、同玉、14香、21玉、33桂、31玉、41桂成と順調に進みますが、32玉や31玉と逃げられると、はたと手が止まります。
 こうなってしまうと持駒桂一枚では詰みません。
 どこがおかしかったのでしょうか?
 初手に戻って13香としても、これは21玉で切れてしまいます。
 やはり22角と打つしかありません。
 方針は正しかったのですが、ちょっとした工作が必要でした。
 22角、21玉、32歩成、同玉、34香、21玉となったとき、33桂と打ちます。

<途中図>7手目:33桂
11sura4_7t.png

 角や香の利きを止めてしまうので指しにくい一手。
 おまけに32玉とされると41桂成とするしかありません。
 こんなあさっての場所に成桂を作っても役に立ちそうにないのですが、効果はしばらくすると現れます。
 41桂成に21玉と逃げ、11角成から13香と攻めます。
 12桂合の一手に同香成から13香と据えて21玉となった局面、さきほどのうまくいかなかった局面との違いはというと、失敗したときは桂2枚が持駒、今度は持駒は桂1枚で41に成桂があります。
 33桂と打つしかありませんが、32玉と逃げたとき、22銀成と捨てる手があります。
 先ほどの局面では42玉と逃げられてダメでしたが、今度は41に成桂があるので、22銀成は取る一手。
 同玉に21桂成と33桂を捌くのが気持ちの良い決め手。
 同玉に、序盤で創っておいた成桂を31に寄れば収束です。


原田雄二:「すらすら度3点、好感度3点、表現力2点、技術力2点。相加平均2.50点。」

奥鳥羽生:13香の前に入念な準備

西村章:いきなりの13香は21玉で失敗。左辺で細工をしてから13香でした。

★なまじ手が見えると、準備工作をせずにどんどん進めてしまいます。

有山隆:一貫して重く攻める。積み崩しが良い感じ。

★41成桂が最後に働くところも好感が持てます。

野々村禎彦:いったん成桂を作る二段階積み崩し手順。33桂をもう一回打つのが良い味。

占魚亭:2度の33桂~桂成が印象的。

★33桂の繰り返しがいい感じ。

則内誠一郎:香筋を遮る33桂が左右へ成る。

★これも対比の妙ですね。

有吉弘敏:狭い玉だが面白い攻防。最後の22銀成から21桂成の手順も気持ちよい。

★これしかないという手が続くなかに、33桂から41桂成の準備が上手く入りました。

山下誠:手なりに進めれば詰みに至るが、感触は今ひとつ。

★一回目の33桂に抵抗感がなければ、何となく指してしまうのが、ウィークポイント。

中出慶一:飛利きをかわしての細かい攻めと捌き、52銀が残るのが心残りか。

★45飛一枚でこの手順が成立しているのはお見事。

片山智之:すらすら、サクサクのリズム感が引き立つ作品だと思いました。

山本勝士:難解性に乏しいがリズム感よし。

★桂香の活躍する作品はリズミカル。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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