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【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<最終回>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<最終回>

 5月中旬に勤務先の近くのバラ園で撮った写真です。
 毎年楽しませてもらっています。

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■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<最終回>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
    有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
    西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
    柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 結果発表も本日が最終回です。
 結果発表に時間がかかってしまい、解答者・作者の皆さまには、大変失礼しました。

「力試し」 有吉弘敏作
15).png

【作意】49桂、同銀生、39香、38銀打、同香、同銀生、35飛、47玉、49香、同銀生
   58銀、同銀成、48香、同成銀、56馬まで15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.92、A:12、B:1、C:0 (誤解:0、無解:2、無評価:2)

【作者のことば】
 配置駒が少し多くなりましたが、機構的に難しく。。。
 銀の特性である不成と成の両方を出すことを目標にしました。

★最後の作品は力試しです。
 入玉で持駒が桂香だけと、ちょっと手を付けにくい局面。
 35飛、47玉、48香、同玉、58馬という筋が見えますが、39玉で続きません。2手目46玉でも困ります。
 パッと見えるのは29桂や49桂です。
 29桂は銀で取ってくれれば詰み王ですが、48玉とかわされると、58馬に39玉で、捕まりません。
 正着は49桂です。
 これなら48玉には57馬と寄れるので、49玉、38角以下。また27玉は、28香以下です。
 銀で取る一手ですが、銀成は38香、27玉(48玉は83角成以下)、17と、同玉、18香以下があるので、49同銀不成と応じます。
 そこで39香と打って合駒を訊きます。
 歩は二歩、桂は禁手、角香は品切れ、飛金合は同香から35飛寄りがあるので、最善は38銀合です
 同香と取って、38同銀不成が最強の応手(同銀成は35飛から作意同様に追って早い)。
 ここで35飛と寄るのが何ともいえない不思議な一手。46玉には55銀で捕まっているのですが、ちょっと見えにくいですね。
 47玉に49香と打ちます。同銀成なら48香がありますから、49同銀不成と応じます。
 (6手目同銀成なら、ここは同成銀と取るしかなかったわけです)
 これには58銀と捨てるのが好手。
 同銀不成では48香から駒余りとなるので、58同銀成と今度は成で応じます。
 それでも48香が決め手。
 48同成銀と取らせて、56馬まで。
 銀の合駒を挟んで三度の銀不成、最後は一転して銀成と、まさに銀づくしの一局。
 攻防に深みがあり、銀の素晴らしい巧技には感嘆!


蛇塚の坂本:初手4九桂から銀を入手しその後守備駒銀の不成の頑強の粘りからの駒を精算しての攻防は非常に難解な変化が有りわたくしには大変でした。しかし面白い攻防でした。本当にありがとうございました。これからも素敵な作品をよろしくお願いいたします。

★攻防に綾があります。

竹中健一:守備駒の銀を翻弄するような手順はうまいですね!
占魚亭:桂香を銀に変換。最後に成らせる味がいい。A。

★不成と成の対比

金少桂:玉方銀の動き、特に収束一気に三角に動くところが面白い。
奥鳥羽生:不成を繰り返しておいて、最後は手のひらを返したように成るのも、詰将棋の手順における銀の特性。

★玉方応手は8手目を除きすべて銀!

鳩森美羽:初手35飛でどうしても詰まず困った。降参寸前に虱潰しで王手をかけていると、なんとなんと持駒変換が発生した!そのあとも完璧な作りで、ため息が漏れた。
西村章:創棋会の会場で解説を聞いてため息がでました。

★まさに銀の妙技ですね。

中出慶一: 高度な玉方銀の成・不成の選択を学ぶ? 今回の趣旨には合わず、むしろパズル問題と考えるべきです。

まさ:銀の特性と思いますが、超高級教材ですね。私なら喜んで順位戦に使います(笑)。

★パラ本誌に出題されれば高評価間違いなし!

RINTARO:難問。3手目の合駒読みや35飛に対する変化等、教材の域を遥かに超えている。狙いは素晴らしいんですけどね。

★ちょっとレベルが高かったでしょうか。

ほっと:この作だけ出来が違う。さすがは看寿賞作家。

★どなたの作品と予想されたのでしょうか?

福原徹彦:桂香を使って玉方銀を翻弄。「力試し」ではありますが、解きやすかったです。

★実力者は違いますね。

則内誠一郎:自力で解ける生徒は末恐ろしい。

★今回の結果項を読んで素晴らしい手順をあらためて鑑賞してください。
 精進されれば高レベルの作品も解けるようになり、ますます詰将棋が好きになります。


■総 評
有吉弘敏:「テーマが明快な作品が多く楽しめました。」

★課題にマッチした作品を投稿いただいた作家の皆さまには感謝!

RINTARO :教材ですから、分かりやすく、手を出しやすいのが基本だと思います。私が1日で全問解答できるレベルですから、 概ね成功ですね。分かりやすい作品が多くてよかったです。楽しめました。

★解いてみようという気にさせる、そういう作品が詰将棋ファンのすそ野を広げていくのだと思います。

蛇塚の坂本:素晴らしい作品の数々を与えていただきましてありがとうございました。これからも素敵な作品をよろしくお願いいたします。

★坂本さんは初解答いただきましたが、楽しんでいただけたようで何よりです。

ほっと:駒数が少なく、解きやすい作ばかりでした。半面、大胆な狙いの作が無かったのが少し残念。

★駒数少なく解きやすい、というのは初中級の方に詰将棋を好きになってもらううえで必須の要件といっても差し支えないと思います。
 そこに大胆な狙いが加われば言うことなしですね。

まさ:力試しを除けば、総じて易しい教材向け作品揃いだったと思います。

★誰でも最初は易しい作品を解いて、そこで感じた「驚き」や「喜び」が詰将棋ファンになるきっかけだったのではないでしょうか。

竹中健一:今回は、テーマに沿っているかどうかを評価の重要な基準として考えました。
 ちょっと辛い評価もあるかもしれませんが、 良い作品も多く、さすが創棋会!と思いました。
 一度創棋会には行ってみたいですが、遠征はなかなかできないのが残念です。。。

★創棋会の常連メンバー以外からの作品投稿もあり、作品展が盛り上がりました。引き続きよろしくお願いいたします。
 また創棋会は偶数月の第三日曜日の午後に大阪市内で開催しています。出張のついでなどあれば、ぜひお立ち寄りください。

福原徹彦:作者としては参加できませんでしたが解答者として参加させていただきます。
 「駒の特性を学ぶ」という主題のため、奇をてらうような手もなく、解きやすかったと思います。

★素直な作品が多かったということでしょうか。それもまた詰将棋を学ぶ入り口としては必要なことだったかと思います。

☆さて解答募集の際、「解答者の中から若干名に呈賞、また『力試し』解答者は別枠で1名に呈賞」としていました。
 今回は、鳩森美羽さんと福原徹彦さんのお二人に詰棋書を贈呈させていただくこととします。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

※課題作の投稿などはこちらまで
  → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
                                         以上
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コメント

「力試し」の【作意】の誤記について

4手目は「38銀打」、7手目は「35飛」が正しい。

Re: 「力試し」の【作意】の誤記について

> 4手目は「38銀打」、7手目は「35飛」が正しい。
ご指摘ありがとうございます。
誤記のありましたこと、大変失礼しました。
早速修正しました。
これからもよろしくお願いします。
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