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【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<9回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<9回目>

★アクセス数 3万回突破!
 おかげさまで、先週(おそらく5/19…)、アクセス数が3万回を超えました!
 ブログ「創棋会通信+α」をご愛読下さっている皆さん、ありがとうございます。
 あらためて感謝申し上げます。
 これからもどうぞよろしくお願いします。

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 ゴールデンウイークに撮った写真。恒例の風景です。
 川面に多くの鯉のぼりが風を受けて、はためいています。
9_鯉のぼり


■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<9回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
   西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
   柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 結果発表、随分時間がかかってしまいましたが、いよいよ最終盤です。
 本日も2作の結果発表です。

⑬ 柴田昭彦作
13).png

【作意】11飛、13角合、同飛成、同玉、23桂成、14玉、47角、36角合
   同角、同香、15龍、同玉、33角、14玉、24角成迄15手。

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.57、A:9、B:4、C:1 (誤解:0、無解:3、無評価:0)

【作者のことば】
 攻め方の着手がすべて飛び道具

★13局目は大ベテラン柴田氏の作品。
 狭い玉ですが横から飛車を打つのは34香合や24歩合で詰みません。
 11飛と最遠地点から打つのが好手。
 24玉なら23と(桂成)、34玉に31飛成があります。この変化に備えて初手は限定になっています。
 12合の捨合が利けば面白いのですが、それは同飛成と取れば、13金合の一手で、同龍と切って簡単です。
 したがって13に合するしかないのですが、何を合しても、同飛成、同玉、23桂成、14玉と進め、頭に利く駒は15に打って簡単。また桂も26桂がありますから、13合は角が最善です。
 同飛成、同玉、23桂成、14玉と進みますが、ここで25角から開き王手で仕留めようとしても51と31の香が良く利いて詰みません。
 今度は47角と打って合駒を訊きます。
 頭に利く駒は簡単ですし、桂も26桂があるので、今度も36角合が最善です。
 同角、同香となったところで、一閃、15龍と捨てるのが決め手です。
 同玉に33角から24角成までの詰み。
 最初から最後まで飛び道具の活躍する楽しい作品でした。


まさ:大駒の足の長さを感じられる教材。

★攻めの飛車VS守りの角という一局。

竹中健一:これは狙いが分かりませんでしたが、最遠打とも違いますよね…

★「攻め方の着手がすべて飛び道具(作者のことば)」ということで、飛角の力を味わっていただければ幸いです。

占魚亭:巧みな持駒交換。
鳩森美羽:角角然々あって、角合×2に辿り着いた。機能的な配置とおもう。

★角合の変化は簡明かと思います。配置も金銀がなくサラッとした感触。

有吉弘敏:大駒の打場所の限定のさせ方に細かい配慮がある。

★守備の香車にも複数の役割を持たせた好配置はベテランの腕。

RINTARO:角合のエチュード。

★エチュードは練習曲という意味のようですが、初心者にもわかりやすい二度の角合にはピッタリの短評ですね。

蛇塚の坂本:角合いと角の攻防は面白いが、すんなりした手なりの動きに感じられました。
西村章:47角が面白い手でした。

★遠打の飛車への角合、続いて角には角の角合という二つのパターンが楽しめます。

中出慶一:延命のための2回の角合を学び、その角で詰ます場所を探す。

★二度の合駒で少しずつ舞台装置が整っていきます。

金少桂:やさしい合駒問題。25角からの空き王手に誘われるので決め手の15龍が少し見えにくかった。

★2度の角合は読めたと思いますが、トドメの15龍が見えるかどうか。

則内誠一郎:15龍で教材は作品ぽくなってる。

★飛距離のある龍捨てで解後感もいいですね。

奥鳥羽生:その特性を活かした角の応酬。

★大駒が手に入っても頭の丸い角は、攻め方にとっては不便なもの。

福原徹彦:角合にこだわった作。もっと繰り返したくなってしまう。

ほっと:中合が出るかと思ったが。

★11飛に12捨合が入るような筋で別の作品が生まれそうですね。


⑭ 中村雅哉作
14).png

【作意】15角、26桂合、同角、同金、28銀、同香不成、29桂、同香成、28角
   同桂成、38歩、同成桂、46銀、36玉、35金迄15手。

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.62、A:8、B:5、C:0 (誤解:0、無解:3、無評価:1)

【作者のことば】
 「桂」の特性を学ぶ作品。
   ・前に効かない(角と桂の特性)・・・2手目の合駒選択。
   ・敵陣2段目(8段目)に動く時は必ず成らなければいけない(桂だけの特性)
     →10手目桂生ができれば打歩詰で不詰ですが、できません。(6手目香生との違い)。
 なお、27香は歩でも良いが、2手目合駒に歩の選択肢を残した。

★46銀と金を取るような俗手では、38からの脱出が止まりません。
 この形は、38を塞いで46銀とする筋が有力です。
 しかし持駒は頭の丸い角で38には打てません。
 28銀と と金を取る手もありますが、それは26玉から脱出されます。また28金なら同香成とされ、27地点が空いてしまうので続きません。
 そこで角を打って合駒を請求します。
 59角では48に合駒されて切れ模様なので、15角とします。
 頭に利く駒は、取って38に打てば簡単ですから、26桂合しかありません。
 この合駒読みは分かりやすいと思います。
 26地点を塞ぐことが出来たので28銀と と金を取ります。
 同香成や同桂成なら、38歩と打ち、同成香(桂)と取らせて46銀とすれば詰みます。
 28銀には同香不成と応じるのが最善です。これで打歩詰の局面となりました。
 46銀は38玉、また59角は48合でダメです。
 ここで持駒の角桂を使って打歩詰を打開する好手順があります。
 まず29桂と捨てます。
 これは同香成の一手です。
 そこで28角と焦点に捨てる短打が好手。カッコよく19角と打つのは同成香で無効。短く打つのが巧い手です。
 同成香は38歩から46銀で駒余りの詰みですから、同桂成とします。
 同桂不成と出来れば打歩詰に誘導できるのですが、桂は8段目の不成が禁手です。
 6手目は香で取ることができたので不成で応じられたのですが、今度は桂なので成るしかないというわけです。これも桂の特性です。
 28同成桂となり、38歩と打つことが出来ます。
 これで待望の46銀が実現でき、収束です。
 コンパクトな入玉図で桂香の成/不成を学べる作品でした。


金少桂:香は八段目不成ができるが桂はできない。
奥鳥羽生:成りたくなくても成らされる、桂の性。

★作者の意図を理解いただきありがとうございます!

西村章:28同香生をうっかりしてしばし悩んだ。

★もちろん香の特性も学べる作品です。

中出慶一:打歩誘導のやさしい香不成の例題局。
則内誠一郎:これを学んで入玉嫌いを治そう。

★打歩詰誘導の香不成は入玉特有の手筋ですね。

ほっと:10手目は同成香でまとめる方が簡単だと思うが、あえて教材向けにしたということか。
福原徹彦:角桂を如何に使い、打歩を防ぐか。欲を言えば10手目を同成香にしたい。

★桂と香の違いを学んでいただこうというのが主旨でした。

有吉弘敏:玉方の応手の限定方法に、無駄が無い。

★香は不成、桂は成という対称。

鳩森美羽:手順自体は易しいのだが、やりたいことをすべてやっている。脱帽の完成度。

★合駒、不成、打歩詰打開と盛沢山の内容。

竹中健一:駒の特性というテーマにはそぐわない感じがするが、作品としては狙いが明確で良いと思いました。

★桂馬は8段目では成るしかない、というのはやや地味なテーマだったかもしれませんね。

占魚亭:打歩詰を巡る攻防戦。遠打と短打。

★9手目19角は同成香で打歩詰が打開できません。

RINTARO:打歩回避の常套手段。完成度は高い。

★習いある手筋ですが、表現は洗練されています。

蛇塚の坂本:何とか成の形にもって行きたい攻め方とそうしたくない守備方の攻防を狭いところで、巧みに作り上げておられると痛感します。面白いと思います。

★易しい中にも攻防のアヤを楽しんでいただけたことと思います。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

※課題作の投稿などはこちらまで
  → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
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