FC2ブログ

創棋会の次回課題は簡素図式

<創棋会の次回課題は簡素図式>

 連休に大阪城ナイトウォークというイベントに行ってきました。
    参考:https://sakuyalumina.jp/
 大阪城は近場の観光地なのですが、訪れたのは久しぶりでした。
 夜景もきれいでしたし、イベントはそれなりに楽しめるものでした。
 大阪城は、全国大会の会場からは地下鉄で2駅です。
    ※堺筋本町→(中央線)→谷町四丁目→(谷町線に乗換)→天満橋
 この催しが7月も開催されているようなら、最終入場が20時40分ですから、全国大会の懇親会終了後でも間に合うと思います。
大阪城


■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
 アマレン杯握り詰、使用駒は「玉、飛、金、銀、桂、香、歩、歩、歩、歩、歩」の11枚です。
 今年はメール投稿もOKです。下記までどうぞ。
   blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
 また今回は手数制限もあり19手以内です。
手数制限の主旨については5/6に申し上げましたので、そちらを参照下さい。
 イベント参加者に作品を十分鑑賞いただきたいと思いますので、作家の皆さまには、これまで同様、奮って投稿いただきますよう、よろしくお願いします。
 なお一人一作、締切は5月末日です。
 書籍販売の申込も届いています。これについては、あらためて取り上げることとします。


■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。
 枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。
 たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

西田みのる作 将棋世界1956年1月(「古今短編詰将棋名作選」補遺8番)
西田作

 実に端正な実戦型。
 持駒も手ごろで、解いてみようという気になります。
 23玉には上から押さえる手が利きそうですが、43玉には注意が必要です。
 初手は23角と捨てるのが一石二鳥の好手です。
 43玉なら、53飛、44玉、45金でピッタリ詰みますし、23同玉には24飛、32玉に31角成が好手で、43玉、53金、33玉、42馬までと、こちらも捕まえられます。
 23角には22玉と寄ります。
 32飛なら23玉で脱出モード。33金と捨て同桂に32飛もありそうですが、それには13玉とされ続きません。
 ここは33角成が好手。

<3手目:33角成>
西田作33角成

 33角成を同桂なら跡地に21飛と捨てるのが好手で同玉に32金まで。
 危なそうですが33同玉が最善です。
 これには34金と押さえ、22玉のとき32角成と捨てるのが決め手です。
 同玉に、52飛と離して打てば、31玉に42飛成まで。
 きれいな初形から気持ちの良い手が飛び出します。
 変化にも軽手があり、申し分のない好形好手順の作品。

【詰手順】23角、22玉、33角成、同玉、34金、22玉、32角成、同玉、
   52飛、41玉、42歩成まで11手詰


小西逸生作 詰パラ1974年8月(『残照』第20番)
小西作

 本作は創棋会の課題「簡素図式」で発表されたものです。
 このときの条件は「盤面4枚以内。持駒4枚以内。19手以内」というもので、5/1の例題で紹介した柴田さんの作品と同時に発表されています。

 3×2に収まったコンパクトというより可愛い初形。
 取れば21金があるので、13香と押さえたくなる局面です。
 しかし平凡に12歩合とされて、21馬、同玉、41飛と迫っても、31桂合、33桂、32玉、43金、同桂のような展開になってはちょっと続きません。
 初手は13飛が正解です。
 飛車なら横利きがあるので、12歩合は22馬、同玉、23金で詰みます。香や桂も同様。
 銀(角)合はどうでしょうか。それには21馬から31金の好手順があります。同玉に33飛成とすれば32合に42金から詰みます。
 ということで22と23に利く12金合が最善です。
 (飛車合の変化は後述します)
 金合には21馬とするしか手がありません。
 21同玉となって31金の筋はダメなのですが、俗に33桂と打つのが怖い紛れ筋。
 31玉なら41桂成があるので32玉としますが、そこで42金、同玉、41桂成とします。同玉には43飛成で詰むのですが、52玉と寄り、51成桂には42玉とされると、41成桂は52玉で千日手、また44香と打っても31玉で12金の守りが強くギリギリ逃れています。
 そこで21同玉には、32金と捨て、同玉に34香と打ちます。
 41玉なら43飛成があり、42玉なら54桂がありますから、21玉と逃げますが、このとき33桂が何とも打ちにくい一手です。

<9手目:33桂>
小西作33桂

 32玉とかわしたときに、41桂成と開き王手するのがうまい手です。
 同玉に待望の43飛成が実現して、51玉に52金までの詰み。
 最後に2手目12飛合の変化に触れておきます。
 作意と同様に追って詰みますので変化同手数になるのですが、9手目32金と捨て、11玉と逃げたとき22金と歩を取って33飛成とすれば17手駒余りで詰ます手もあります。
 いずれにしても本作は簡素形から打捨てや成捨てなど軽快な手順が楽しめる一作です。

【詰手順】13飛12金合、21馬、同玉、32金、同玉、34香、21玉、33桂、32玉、
   41桂成、同玉、43飛成、42歩、52金まで15手詰


藤倉 満作 詰パラ1976年10月(『四万十』第56番、『金波銀波集』第88番)
藤倉作

 3作目は藤倉さんの作品。
 ご自身の解説によれば「形からヒネリ出した(形がもっている詰め筋を生かして作った)作品」とのこと。
 まず初手が手広いですね。
 42に落ちられるのを防ぎたくなるので51角が目につきます。
 42歩合なら34金~23飛~42角成~54桂と追って詰むのですが、42桂合とされると、同様に追って54桂に31玉で逃れます。
 24角もありそうですが、43玉と寄られ、73飛と打てば53銀合と応じられ、34銀、32玉で続きません。
 34銀(金)は42玉で詰みませんし、63飛も43合でダメです。
 正着は44金です。
 一見非効率そうで指しにくいのですが、22玉なら34桂で一気に狭くなり、13玉(12や23は22飛で簡単)、15飛、15飛、23玉に14角と捨てるのが好手で、同香、25飛で詰み。
 また32玉には、43角、22玉、32飛、13玉、25桂、14玉、34飛成、15玉、24龍、16玉、13桂成、17玉、26龍、18玉、54角成以下、手数はかかりますが詰みます。
 42玉が最善ですが、53角と打ちます。
 32玉と寄ったとき42飛と打ちたくなりますが、23玉、43飛成、33歩合とされ、34金、14玉、24金、15玉と脱出されます。
 ここは31飛が正解。
 23玉なら21飛成、22合、34金、14玉、24金、15玉、11龍と香を取って詰みますから22玉と寄ります。
 34桂なら13玉で逃げられますから、33金と捨てるのが好手。

<1図/7手目:33金>
藤倉作33金

 33金を同桂と取れば、34桂、13玉、11飛成、12合に15香から31角成で詰み。
 取れないので13玉と応じますが、23金と活用するのが好手順です。
 同玉に34飛成と待望の飛車の活用です。
 これにも12玉と逃げて頑張ります。
 24桂にも13玉と簡単には土俵を割りません。
 13玉には31角成と二枚目の大駒も使って玉は風前の灯火に見えます。
 22合は何でも同馬、同玉と進めます。
 飛金は23に打ってお終い。角も31まで。銀は23銀、13玉、12桂成の要領です。
 桂合は32桂成、12玉、14龍から24桂。香合も32桂成、12玉、22成桂と捨てて24香があります。
 ということで平凡ですが22歩合が最善の受け。

<2図/16手目:22歩合>
藤倉作22歩

 22歩合も同馬と取り、同玉に32龍と突っ込むのが良い味です。
 13玉と逃げたとき、12桂成と捨てるのが決め手。
 12同香と取らせて、邪魔な桂が捌けたので、14歩と叩いて、同玉に34龍と引けば詰みが見えます。
 収束は、初形からはやや意外な16玉に26龍までの詰み。
 多岐な変化を含む導入から、33金から23金の捌き、龍の活用と見応えのある手順が展開される本作は実に内容豊富な一局。
 最後に作者のことばを「金波銀波集」から引用させていただきます。
 『本局の主眼は31に打った飛車を34飛成と引き戻し、それをまた32龍と突っ込むまでの張りのある手順。これ以上望めそうもない自然な形、程よくバランスのとれ手順、自作中での好きな作品である。』

【詰手順】44金、42玉、53角、32玉、31飛、22玉、33金(1図)、13玉、
  23金、同玉、34飛成、12玉、24桂、13玉、31角成、22歩合(2図)、
  同馬、同玉、32龍、13玉、12桂成、同香、14歩、同玉、34龍、15玉、
  24龍、16玉、26龍まで29手詰

 今回は実戦型の簡素図式を紹介させていただきました。
 解いてみようという気になる作品揃いだったと思います。
 作家の皆さまにはどうぞ好形好手順の簡素図式の投稿をお願いします。。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する