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詰備会に行ってきました~5月5日~

<詰備会に行ってきました~5月5日~>

■詰備会に行ってきました
 令和となって最初の会合は詰備会。
 開始時刻の13時過ぎに会場に到着すると、皆さん何やら作品に取り組んでいる様子。
 その作品は松重さんの初形「77」。
 これは今年の名人戦が第77期であり、第2局が山口県で12年ぶりの開催となったことから、松重さんが創作を思い立たれたものだそうです。
 加藤さんのおもちゃ箱でも紹介されていましたので下記を参照下さい。
    https://www.asahi.com/articles/ASM4L56MPM4LUCVL00L.html
読みの入った作品で、途中作者のヒントに助けられながら、何とか解けましたが、力作です。
 その後もどんどん参加者は増え、最終は19人という大盛況。
 解答選手権の話、看寿賞や握り詰のことなど、話題は尽きません。
 また新作を見せてくれる方も多く、久方振りに盤駒を使って取り組みましたが、少しは錆びついた脳細胞のトレーニングになったかもしれません。
 例会終了後は岡山駅前の居酒屋で懇親会。こちらも17人が参加し、大いに盛り上がりました。

【例会風景】
風景20190505_3

風景20190505_1

風景20190505_2

集合写真20190505

■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
 今回はアマレン杯握り詰について、追記させていただきます。
・握り詰の使用駒は「玉、飛、金、銀、桂、香、歩、歩、歩、歩、歩」の11枚です。
・今回は手数制限もあり19手以内です。
・メール投稿もOKです。下記まで
   blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
 手数制限について、実行委員メンバーの考え方を申し上げておきます。
 作家の視点から多々ご意見があることは認識していますが、大会参加者の多くは、大会当日は「解く詰将棋ファン」や「観る詰将棋ファン」です。
 そういう方々に当日のイベントの一つである「握り詰」をどうすれば、よりよく鑑賞していただけるか、という視点で考えてみました。
 握り詰には例年多くの投稿があり、全国大会では参加者の投票により優秀作が決定し、表彰が行われます。
 しかし全国大会での握り詰の紹介は、当日配付する冊子とプロジェクターを使った手順紹介にとどまります。
 このような限られた時間での作品紹介では、十分に時間をかけて鑑賞することができません。
 パラ誌上で発表されるのは上位作に限られますので、多くの作品が十分鑑賞されないままとなりますが、それは忍びないところです。
 そこで今回は19手以内と手数制限を行い、できるだけ鑑賞が可能となるようにしたいと考えた次第です。
 15手や17手でもよかったのですが、2019年に因んで19手とさせていただきました。
 またともすれば長手数の作品が投票上有利という声も聞かれますので、手数の長さを競うものにはしたくないという気持ちもありました。
 今回の方式がベストとは考えていませんが、方向転換を試みました。
 使用駒と手数のダブル条件となり大変かもしれませんが、作家の皆さまにとって条件は同じです。
 作家の皆さまには、これまで同様、奮って投稿いただきますよう、よろしくお願いします。


■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。
 枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。
 たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。

 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

南 倫夫作 詰パラ1961年1月(「古今短編詰将棋名作選」第82番)
南作

 一作目は飛角図式です。
 飛角図式は盤面5枚ですから、持駒が4枚以下なら、今回の課題の要件を満たします。
 23歩では12玉でも32玉でも続きません。また14桂も32玉、33歩、42玉とどんどん逃げられてしまいます。
 正解は34桂です。これなら32玉には44桂、同飛、33歩、43玉、35桂がピッタリです。
 34桂には12玉と寄るしかありませんが、そこで13歩と叩いて同飛と取らせます。
 そこで22桂成と捨てて14桂と捨てるのが巧い打換え。

<7手目:14桂>
南作14桂

 32玉には52飛成がありますし、12玉なら34馬から24桂で詰みますから、同飛と取る一手です。
 そこでもう一度34桂とうちます。
 32玉なら52飛成ですから、12玉とかわしますが、11飛成と捨てるのが決め手です。
 同玉に、33馬と入れば詰み。
 飛角図式に桂の打換えという小技が入って軽快な一作です。

【詰手順】34桂、12玉、13歩、同飛、22桂成、同玉、14桂、同飛、
   34桂、12玉、11飛成、同玉、33馬、12玉、22馬まで15手詰


信太 弘作 詰パラ1982年2月(『残照』第61番)
信太作

 本作は創棋会の課題「不動駒なし」で発表されたものです。
 手のつけどころに困りますが、48銀を質にする59金が軽い導入。
 同銀は39金があるので38玉とかわしますが、48金と銀を入手。
 取れば39銀打で簡単ですから28玉と逃げます。
 37銀と打って、29玉には39金の好手があるので、19玉と雪隠に逃げ込みます。
 59飛と活用したところで、29の合駒が問題。
 まず銀合はどうでしょうか。
 これには28銀打から清算して、28同玉に29飛と銀を取るのが好手順で29同玉に38銀と打って駒余りの詰み。角も同様です。
 飛合なら、銀合同様に28銀打から清算して28同玉に29飛と飛を取り、同玉に39金と捨てるのが好手で、同玉に38金打から23飛と打って駒余りの詰み。
 ということで29金合が最善です。

<8手目:29金打>
信太作29金合

 これも28銀打、同金寄、同銀、同玉と清算しますが、先ほどの銀合や飛車合のように29飛と切ってしまうのは駒不足になります。
重く38金打とします。
 17玉にも27金打とし、18玉のときに最後の一歩を使って19歩とするのが好手。
 同玉に29飛と切って金を入手。
 同玉には28金と引き、19玉に18金打まで、きれいな金の一色詰になりました。
 最終3手は他にも手がありますが、このきれいな形になるの手順を尊重させていただきます。
 簡素図式から詰上りが金一色図式になるという楽しめる一作です。

<詰上り:18金引>
信太作詰上り


【詰手順】59金、38玉、48金、28玉、37銀、19玉、59飛、29金打
   28銀打、同金寄、同銀、同玉、38金打、17玉、27金打、18玉、
   19歩、同玉、29飛、同玉、28金引、19玉、18金打まで23手詰


近藤 孝作 近代将棋1958年5月(塚田賞、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第67番)
近藤作

 信太作に続いて盤面5枚の簡素入玉図。
 本局は持駒銀4枚という趣向です。
 見るからに解図欲をそそられるのではないでしょうか。
 38から4筋に逃がすわけにはいかないので29銀はこの一手です。
 19玉に38銀と開き王手。28玉なら39銀、18玉(19玉は48銀)、29銀打、19玉、28銀打で早詰。
 そうなると39に捨合するしかないのですが、飛金は同飛と取られて延命効果がありませんし、銀は品切れ。
 ここは39角合が最善。

<4手目:39角合>
近藤作39角

 39角合は同飛と取る一手。
 28玉と応じますが、29銀打などは39飛と飛を取られて続きません。
 飛車を見捨てるようで指しにくいのですが、俗に37銀と歩を取ることで手がつながります。
 39玉と飛車を取られますが、93角の遠打が気持ちの良い手です。

<9手目:93角>
近藤作93角

 93角に29玉と逃げますが、38銀と捨て同玉に48角成と馬を引きつけます。
 38銀に19玉と逃げるのは、28銀打、同歩成、同銀、同玉、29銀打、19玉、82角成まで駒余りとなります。ちょっと気の利いた変化ですね。
 48角成、29玉となったとき、38銀と打ち、18玉(19玉はいきなり28銀打で2手早く詰む)に29銀打、19玉、28銀、同歩成、同銀と清算します。
 同玉には、29歩、18玉、19歩、と歩を連打し、19同玉に37馬と馬が働いて、18玉、28馬までの詰み。
 簡素図式に持駒趣向というだけでなく、39角合や93角などの好手が入り、よく捌ける手順は退屈しません。
 塚田賞受賞。

【詰手順】29銀、19玉、38銀、39角、同飛、28玉、37銀、39玉、93角、29玉、
   38銀、同玉、48角成、29玉、38銀、18玉、29銀打、19玉、28銀直、同歩成、
   同銀、同玉、29歩、18玉、19歩、同玉、37馬、18玉、28馬まで29手


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上
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