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【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<8回目>

文字色【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<8回目>

近所の花壇。
8回目_花

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<8回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
   西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
   柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。


⑪ 則内誠一郎作
11).png

【作意】24歩、13玉、25桂、22玉、23歩不成、11玉、12歩、同玉、13馬、11玉
  22歩成、同歩、12歩、21玉、33桂生まで15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.54、A:7、B:6、C:0 (誤解:0、無解:3、無評価:1)

【作者のことば】
  類型的な教材で申し訳ない。

★初手は24歩と打つしかありません。同桂は同馬、32玉、42とまでですから、13玉と銀を取ります。
 13玉には25桂とします。12玉には34馬があるので、22玉と逃げます。
 44馬は同桂があります。
 23歩成も同玉なら13馬で詰むのですが11玉と逃げられると打歩詰です。
 困ったようですが22玉には打歩詰打開の好手筋がありました。
 23歩不成です。
 こうしておけば11玉には12歩と打てます。
 同玉に13馬と突っ込んで、11玉に22歩成と成捨てます。
 同歩に12歩と打ち、21玉には33桂不成まで気持ちよく詰みました。
 歩の不成で打歩詰を打開する。これも歩の特性です。
 歩の性能を学べる一局でした。


占魚亭:打歩詰回避の不成は基本。後に成り捨てるのがいい。

★前作では「先打突歩詰」を歩の教材に出品いただきましたが、今回は歩の不成でした。

福原徹彦:歩の不成で打歩を回避し、その歩を成り捨ててまた打歩を打開する。
西村章:24歩2度進んでやっと成れました。

★歩の二段活用。

竹中健一:不成が入ることで、特定の駒の特性というよりも、成らないことによるメリットを伝えている感じですかね。
奥鳥羽生:成と不成で最も利き箇所の差が大きい歩。指将棋では考えられない詰将棋特有の不成。

★歩以外の小駒、銀桂香は成らないときは元の性能は残りますが、場合によっては成らない方が有利なこともあります。
 しかし歩の場合は成らない方が有利というのは打歩詰打開のとき以外には考えられないので、歩の不成は詰将棋ならではです。

まさ:こちらも歩の特性。歩生も入ってさらに高度で、形もコンパクトで中級者向けの優れた教材。

★好形というのも教材には望ましい要件でしょうか。

有吉弘敏:この初形から不成がでるんですね。

★ちょっぴり意外性を感じていただけたでしょうか。

中出慶一:やさしい歩不成の練習題、後半既成に流れるのが残念ですね。
蛇塚の坂本:歩の使い方の妙、桂と馬の連携綺麗で素晴らしい。

★桂跳ねの詰め上がりは良い感じではないでしょうか。

RINTARO:歩不成を学ぶにはいいでしょうね。
ほっと:地味だが5手目が好手。

★「地味」というのも、もしかしたら歩の特性かも(笑)

金少桂:こちらも打った歩の活用。歩不成は初めて見たときはびっくりしたものです。
鳩森美羽:全体的にすらすらと手が流れる。歩生を見つけてこっそりガッツポーズ。

★「初めての不成」が解けたときの感動をずっと大切にしたいものです。


⑫ 中出慶一
12).png

【作意】16香、23玉、35桂、同と、24角成、同玉、15角、23玉、24銀、14玉
  13銀成、同玉、14銀、同玉、33角成まで15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.64、A:9、B:5、C:0 (誤解:0、無解:3、無評価:0)

【作者のことば】
 角の使い道(捨て方、打ち場所)を練習する教材?です。
 と金を動かしてその位置に角を捨てるのがミソです。
 24とが24金で表現できていればなお良かったですが…。

★初手は16香と打つ一手です。
 15合ならば、26桂、23玉、34銀打、13玉(同と、同銀、32玉、43銀打)、24角成、同香(同玉は46角、35合、33銀打)、31角、同飛、15香、22玉、23銀打以下。少し手数がかかりますが15手駒余りの詰みです。
 16香には23玉とかわします。
 ここで手筋の35桂。33玉と角を取られても、44角と打てば銀二枚で詰む形。
 35同と と応じますが、24銀などと打ってしまうと今度は32玉で詰みません。
 14角も33玉でダメです。
 ここは軽く24角成と捨てて、同玉に15角と打ち換えるのが好手順。
 なお24角成に32玉は54角があり、43金合、33銀、41玉、63角成、52合、42銀打で簡単な詰み。
 15角に13玉は、14銀、同玉、33角成できれいに詰みますが持駒が余ります。
 23玉と引くのが最善です。
 ここで14銀では32玉で詰まないので24銀と打つしかありません。
 14玉と懐に逃げ込まれて困ったようですが、邪魔な銀を13銀成と捌き、同玉に14銀と打つのが好手順。
 これで33角成まで気持ちの良い開き王手の詰みとなります。


金少桂:2手目合駒の変化が難物。作意は角の打ち換えから銀を用いての玉の誘導がうまい。
占魚亭:打ち換え以降の流れが見事です。

★2手目は少し読みが必要ですが、そこを越えれば気持ちの良い手順。

竹中健一:これはどの駒の特性なんだろうか…

★内容豊富で教材の主題がやや不明確?

RINTARO:教材にしては難しすぎます。序盤変化が多かったです。角の打ち換えが主眼。
まさ:角の特性と思うが、教材にはちょっと難しすぎるかな。

★角の打換えが主題というのは多くの方に伝わったようですが、序の変化が主題を伝えるうえでややマイナスだったかもしれません。

西村章:角だけでなく銀の打ち替えも入ってきれいな作品でした
蛇塚の坂本:玉を1四にもって行く銀棄てが、面白いと思いました。

★銀の打換えを評価された方も多数。
 24に打った銀をすぐに捨て、直後に14に銀を捨てるのが気持ちのよい手順でした。

奥鳥羽生:横に利かない銀の特性により、14玉以降の詰将棋としての手順が可能になる。

★銀が横に利かないのでこういう回りくどい手段が必要になるのですが、それが詰将棋の面白さ。

福原徹彦: 23玉を14に呼ぶために銀を2枚使うのが贅沢感ある手順。35桂~24角成が見えにくかったです。

★取れる駒を動かしてその場所に捨てるというのも詰将棋らしい技ですね。

鳩森美羽:作意はすぐ見つかるも変化に戸惑う。特に2手目合駒がなぜかわからず苦戦した。
則内誠一郎:2手目合駒を割り切るのが大変。

★この変化を乗り越えれば、それほど面倒なものはありません。

有吉弘敏:一手一手変化を確認しながらすすめ。最後は気持ちよい詰め上がり。

★丁寧な読みの先に気持ちのよい収束が待っていました。

ほっと:16香・15角を打つ構成が良い。

★舞台装置をつくるところからスタートするのが収束を引き立てます。
 力試しを除く14作中、もっとも好評を博した作品でした。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

※課題作の投稿などはこちらまで
   → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
以上
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