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もうすぐ例会~創棋会例会は4月21日~

もうすぐ例会~創棋会例会は4月21日~

■創棋会の今後の予定
 創棋会の次回例会は4月21日(日)です。
 場所は大阪市福島区民センター 303号。
 大勢の方のご参加をお待ちしています。
 また課題は「局面の対比」(29手以内)です。
 どしどし投稿ください!


■第35回全国大会
 今年の全国大会は大阪開催です。
 詰パラ誌上に大会関連の案内が掲載されますが、このブログでも大会関連の告知を行いますので、ぜひ参照下さい。
   《日時》2019年7月14日(日) 12時00分(予定)~17時
   《場所》大阪産業創造館 4階
     大阪市中央区本町1-4-5
       http://shisetsu.sansokan.jp


■創棋会の次回課題は「局面の対比」
 4月例会の課題は「局面の対比」(6月号作品展)です。
 ある局面から数手進むと局面が微妙に変化する。多様な表現があると思います。
 これまで数回にわたって例題を紹介しましたが、駒の移動、駒の消去、駒の入替、持駒変換などさまざまな対比の表現があり、その表現や演出も、華麗な捨駒、打歩詰打開、趣向的手順など多彩でした。
 (昨年末にも例題を2作紹介していますので合わせて参照ください)
 今回も思わず膝を打つような「局面の対比」を表現した作品をご覧いただこうと思います。

小林尚樹作 暁将棋部屋2018年5月(創刊号)
小林尚樹15手

 44玉から55玉の脱出ルートが見えています。
 43金と捨てるのが好手段。
 同銀なら64金から45飛がありますから同玉と応じます。
 42飛と打って簡単そうですが、34玉、26桂、同金となって詰みません。
 43同玉にはちょっと打ちにくいのですが55桂が好手。

<3手目:55桂>
小林尚樹15手55桂

 上に逃げられそうですが、44玉には45金から43飛があります。また34玉も46桂、24玉、34飛、15玉、16歩で捕まります。
 やむなく55同銀と応じますが、待望の42飛です。
 54玉とかわして65からの上部逃走を見せますが、64金と捨て、同銀と取らせて45飛成で脱出阻止です。
 53玉と引かれて打歩詰ですが、65桂と捨てれば、同銀で簡単に打開できます。
 54歩と打って、同銀に、42龍と突っ込めば詰みです。
 ここで詰上りをよく見てください。

<詰上り:42龍>
小林尚樹15手詰上り

 初形との差は42龍一枚!
 最終手で忽然と現れた42龍。
 飛車を裏返して打てれば一手詰なのですが、そうはいきませんから、玉方銀を翻弄しながら驚きの詰上りです。

【手順】43金、同玉、55桂(図)、同銀、42飛、54玉、64金、同銀、
   45飛成、53玉、65桂、同銀、54歩、同銀、42龍まで15手詰


角 健逸作 近代将棋1984年5月(『現代詰将棋中編名作選』第51番)
角建逸

 玉は無防備に近く、二枚飛で追い廻せば簡単に詰みそうな形です。
 しかし76飛には85玉とかわされ、86飛右なら74玉で、また86飛左なら96玉で、いずれも千日手コース。
 まず63銀不成と銀を活用するのが正着です。
 75玉の一手に76飛と寄れば、84玉は74銀成があるので、85玉と寄るしかありません。

<1図 4手目:85玉>
角建逸85玉

 ここで急いで86飛は、右なら75玉、左なら95玉で逃れるので、74銀不成とします。
 84玉と引く一手ですが、93桂が利いているので86飛左は85合で続きません。
 もう一度73銀不成とし、85玉に86飛左と手順を尽くせば、94玉には74飛があるので、95玉と応じるしかありません。

<2図 10手目:95玉>
角建逸95玉
 
 初形から銀を63→74→73と不成で活用し、玉を9筋に追い込みました。
 ここからもう一度、84銀不成から83銀不成と活用して、95玉に96飛と寄れば85玉の一手。

<3図 16手目:85玉>
角建逸85玉2

 86飛右としたくなりますが、75玉でダメですから、もう一度74銀不成から73銀不成とします。
 85玉と応じるしかありませんが、銀の位置が73に変わったので、86飛右、75玉に64銀不成と活用出来ました。
 そして74玉に94飛までの詰み。

<詰上り:94飛>
角建逸_詰上り

 何と初形から94歩が消えて94飛までの詰み!

 手順も、最初74にいた玉を、銀を千鳥に使って8筋から9筋へ追い、94歩を消去してから、もう一度8筋から7筋へ追い戻して収束するという、実に楽しい作品でした。

【手順】63銀不成、75玉、76飛、85玉(1図)、74銀不成、84玉、73銀不成、85玉、
   86飛左、95玉(2図)、84銀不成、94玉、83銀不成、95玉、96飛、85玉(3図)、
   74銀不成、84玉、73銀不成、85玉、86飛右、75玉、64銀不成、74玉、94飛まで25手詰


伊藤 正作 詰パラ1983年1月(看寿賞、『詰将棋探検隊』第64番)
伊藤正

 本作はまず詰上り図を見ていただこう。

<詰上り図:15歩>
伊藤正詰上り15歩

 打歩詰の反則?
 それでは詰将棋になりません。
 この詰上りが実現するのは突き歩のときです。
 16の歩を15に突き出して詰めるわけです。
 詰将棋の手筋に「先打突歩詰」というものがあります。
 単に歩を打つと打歩詰になるので、あらかじめ歩を打っておいて突歩で詰めようという手筋です。
 本作の場合はどこかで16歩と打つ必要があるのですが、どうすれば打てるのか、また最終局面はどうやって実現するのでしょうか。
 16に歩が打てるのは玉が15にいるときです。
 このままでは37角の利きがあるので、15玉という形にするには角の利きが何かで遮られている状態をつくらないといけないのですが、一枚しかない桂を26に使ってしまったので15玉で続きません。
 もう少し丁寧に攻めなければいけません。
 23龍と入り25玉に26歩と打ちます。
 取れませんから15玉と寄る一手ですが、これで16歩と打つことが出来ます。
 同と と取らせてから25歩とすれば、26合には24龍があるので、25同玉の一手。
 34龍と引いて14玉となったところで15歩と打って同と と取らせます。
 これが次図。

<1図 12手目:15同と>
伊藤正15と

 初形から12手かけて17のと金を15まで動かしました。
 後手だけが2手指したような不思議な局面です。
 ここまで下準備をしてから、もう一度23龍と入れば25玉に26歩のとき、15玉と出来ないので、同と と取るしかありません。
 これで懸案だった26地点を塞ぐことができました。
 もう一度34龍と引き、14玉となったとき、37角の利きが消えたので、15歩、同玉に16歩と拠点を作ることに成功しました。

<2図 21手目:16歩>
伊藤正16歩

 ここまでくればもう一息です。
 14玉に23龍と入り、25玉のとき17桂と捨てれば同との一手。
 もう一度34龍と引いて、14玉に15歩までの詰み。

 作者の狙いは「原形のまま盤上に歩を発生させ、打歩詰打開する」というもので、初形と詰上りのコントラストは絶妙。金を翻弄するミニ趣向も入って芸術的とさえいえる素晴らしい出来映えで、見事看寿賞に輝きました。

【手順】23龍、25玉、26歩、15玉、16歩、同と、25歩、同玉、
   34龍、14玉、15歩、同と(1図)、23龍、25玉、26歩、同と、
   34龍、14玉、15歩、同玉、16歩(2図)、14玉、23龍、25玉、
   17桂、同と、34龍、14玉、15歩まで29手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

※課題作の投稿などはこちらまで
   → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
以上
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