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詰パラ4月号到着

<詰パラ4月号到着>

■解答選手権
 チャンピオン戦が3月31日(日)に開催されました。
 今年の参加者は98名と僅かに100名を切りましたが、昨年に続いての東京・大阪・名古屋の三会場開催で、大いに盛り上がりました。
 結果は皆さんもご存じのとおり、藤井聡太さんの五連覇!
 98.5点と、誤記による減点で満点は逃しましたが、全問正解はさすがです。
 運営を支えくださった各地のスタッフのご努力に、あらためて敬意を表したいと思います。
 また初級一般戦は4月6日(土)に開催されました。今年は昨年に引き続き開催場所が増え全国28会場で熱気にあふれる競技が繰り広げられました。
 このような盛り上がりが定着し、詰将棋愛好家が増えることを祈念します。
 解答選手権の模様はこちらからどうぞ  → https://blog.goo.ne.jp/shogi-problem


■詰パラ4月号
・表紙。ベテラン山本勝士さのん作品。
 素晴らしい作品が感動を与えるというくだりは同感。
 また「苦しんでも規約どおり完成させた作品こそ…」というあたりは作家としての矜持を問われる一言ですね。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:今だから聞ける担当者の想い。
 中学校:選題に悩むというのはある意味贅沢?
 高校:「盤上に死を描く」は詰棋界では話題ですね。サロンでも三宅さんが紹介されています(41P)。ぜひ読まねば!
 短大:プロ棋士が客寄せとは贅沢な…。
 大学:合駒の出そうな作品が揃った?
 大院:今月は平成最後の選題なんですね。
・詰四会作品展(18P~)。変化や紛れのない作品は「一本道」などと評価されます。
 多様な作品が集まったのは、課題に含みが多かったからでは?実戦型特集より面白いと思います。
・九州G作品展(19P~)。無防備は詰めてみようという気になりますが無仕掛は見るからに難しそうですね。
・半期賞(20P~)。受賞者の皆さんおめでとうございます!
 大院のやよいさんは初受賞。山路さんは小と短大でダブル受賞。それにしても1年に5つは凄い!
・おもちゃ箱だより(30P~)。年賀詰。皆さん発想がユニークですね。
・ちえのわ雑文集(32P~)。オセロ将棋。面白そうですね。
・名局ライブラリー(34P~)。2013年は先月に続き2回目。まだまだ続くようです。
・会合案合(42P~)。今月号は1Pだけ。香龍会は2回開催!
 創棋会の例会は4月21日です。皆さんのご参加をお待ちしています。
 ところで「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」は『現在結果発表中』と記載されています(笑)。
 3月中に結果発表をスタートする予定だったのですが、準備が悪くて遅くなってしまいました(汗)。
 近日中に結果発表を始めますので、ご容赦くださいm(__)m
・編集室:今月が平成最後の発行。

■第35回全国大会
 今年の全国大会は大阪開催です。
 詰パラ誌上に大会関連の案内が掲載されますが、このブログでも大会関連の告知を行いますので、ぜひ参照下さい。
  《日時》2019年7月14日(日) 12時00分(予定)~17時
  《場所》大阪産業創造館 4階
    大阪市中央区本町1-4-5
      http://shisetsu.sansokan.jp

■創棋会の次回課題は「局面の対比」
 4月例会の課題は「局面の対比」(6月号作品展)です。
 ある局面から数手進むと局面が微妙に変化する。多様な表現があると思います。
 これまで数回にわたって例題を紹介しましたが、駒の移動、駒の消去、駒の入替、持駒変換などさまざまな対比の表現があり、その表現や演出も、華麗な捨駒、打歩詰打開、趣向的手順など多彩でした。
 (昨年末にも例題を2作紹介していますので合わせて参照ください)
 今回も楽しい作品をご覧いただこうと思います。

石川幸雄作 詰パラ1966年3月
石川幸雄作

 一目、58歩が邪魔ですね。
 無ければ58飛と回って簡単に詰みそうです。
 それでは57歩と突いてみましょう。
 47玉と逃げてくれれば、もう一つ56歩と突いて開き王手すれば同玉の一手で、うまい具合に58歩が消えて58飛が実現します。
 しかし57歩のときに66玉と寄られると、67歩は二歩で打てませんし、55銀も65玉で打歩詰となり、不思議なことに詰みません。
 57歩と突く前に準備が必要です。
 67銀と上がり、47玉のとき78銀とソッポに引くのが好手。
 56玉と戻って次図。

<1図:4手目、56玉>
石川幸雄作56玉1

 初形から68の銀が78に移動しました。
 これで57歩と突けます。
 今度66玉なら68飛まで。
 47玉と逃げる一手に、56歩とすれば同玉と応じるしかなく、これで58歩を消すことが出来ました。

<2図:8手目、56玉>
石川幸雄作56玉2

 ここで喜び勇んで58飛とすると、57歩合! と捨合する妙防があります。
 単に66玉なら55銀、65玉、66銀、同玉、67歩、65玉、55金までで詰むのですが、57歩合と捨合されると同飛上と取れば、66玉と寄られ、67飛右なら56玉で千日手ですし、55銀から66銀と捌く筋も67歩に57玉と飛車を取られてしまいます。
 もう少し丁寧に攻める必要があります。
 67銀~58銀~57銀直~68銀と8手かけて、銀を繰り替え、78の銀を68に移動させます。

<3図:16手目、56玉>
石川幸雄作56玉3

 3図となって、ようやく58の歩を原形で消去することに成功。
 待望の58飛が実現しました。
 66玉に55銀から66銀と捌いて、同玉に67歩から55金までの詰み。

 銀の繰替えで原形から歩を消去する、パズル的な作品でした。

【詰手順】67銀、47玉、78銀、56玉(1図)、57歩、47玉、56歩、同玉(2図)、
    67銀、47玉、58銀、56玉、57銀直、47玉、68銀、56玉(3図)、
    58飛、66玉、55銀、65玉、66銀、同玉、67歩、65玉、55金まで25手詰


相馬康幸作 詰パラ1997年5月 (『Collection』第49番)
相馬康幸作

 凝り形をほぐしたい局面です。
 65銀は67玉で続かないので、66銀、同玉、55銀と進めます。
 77玉と元にもどったとき、85の飛車が邪魔駒と気づくかどうかがポイントです。
 65銀、67玉に77飛と捨て、同玉に75飛と回って舞台が完成します。

<9手目:75飛>
相馬康幸作75飛

 ここから楽しい銀の繰り替えがスタート。
 まず67玉に76銀から85銀とします。
 銀の開き王手に6段目への捨合は同飛から早詰み。香合出来れば逃れるのですが、香は品切れ。成香配置はそのためでしたが、あまり嫌味に感じません。

<13手目:85銀>
相馬康幸作85銀

 銀を85に移動できるのは、85飛を捌いた効果です。
 67玉に65飛と寄り、77玉には66銀から57銀と右の銀を繰り替えます

<19手目:57銀>
相馬康幸作57銀

 77玉と寄れば、75飛から76銀と左の銀を活用。
 85から65に銀を動かします。

<25手目:65銀>
相馬康幸作65銀

 これで56の香に二枚の銀が利きましたので収束です。
 67玉に56銀引から清算し、56同銀と金と香を入手。
 66玉とかわしたところに、76飛から77香と捨てて気持ちの良い収束。

 銀の繰り替えで微妙に局面を変化させていく、楽しいパズルの世界を味わう一局でした。

【詰手順】66銀、同玉、55銀、77玉、65銀、67玉、77飛、同玉、
    75飛(1図)、67玉、76銀、77玉、85銀(2図)、67玉、65飛、77玉、
    66銀、67玉、57銀(3図)、77玉、75飛、67玉、76銀、77玉、
    65銀(4図)、67玉、56銀引、同金、同銀、66玉、76飛、同玉、
    77香、同玉、67金まで35手詰


上田吉一作 近代将棋1979年1月(塚田賞、『極光21』第25番)
上田吉一_極光21№25

 24銀と俗に迫るのは16玉で打歩詰。
 筋の良い方なら14角成から35龍が見えるところ。
 35龍に25歩合などは24龍から17銀打で簡単。25金合なら24銀、16玉に25龍で詰む。おかしいと思ったら25角成という移動合の好防がありました。24銀から25龍の筋は持駒が角と歩だけなので、どうやっても打歩詰。
 もう少し攻め方の勢力を弱めながら攻める必要があります。
 14角成、同銀のとき、24銀と打つのが正解。
 25玉と寄って打歩詰模様に誘います。

<1図 4手目:25玉>
上田吉一_極光21№25_4手目25玉

 35とや35龍では16玉で打歩詰。
 ここは26歩と突き出すのが味の良い手です。
 26同龍なら35龍と取って早いので、26同玉とします。
 35銀と銀で歩を取りますが、15玉と逃げて17歩を打たせてくれません。
 24銀にも26玉と逃げ27歩を打たせて25玉と進めます

<2図12手目:25玉>
上田吉一_極光21№25_12手目25玉

 35とや35龍は16玉で打歩詰。
 35龍から46龍がカッコイイ手ですが、さすがに同龍で無理です。
 ちょっとひねって45龍が好手。
 これなら16玉に56龍の妙手があり、16歩と打てます。
 56龍に26銀がハッとする受けですが、16歩、25玉に35とがあり受けになっていません。
 そこで玉方も35歩と捨合の妙防で凌ぎます。

<3図 14手目:35歩>
上田吉一_極光21№25_14手目35歩

 この図は4手目の局面と比べると先手の龍が43から44に動いただけ
 いったん消えた34歩がまた現れた…
 ここでもう一度26歩と突き出します。
 同玉に35銀と、銀で歩を取ります。
 15玉と逃げて、24銀、26玉、27歩と先ほどと同じように進みますが、今度は45に龍がいるので16玉と寄って打歩詰です。
 ここで気持ちのよい一手が出ます。
 56龍とソッポに引きます。

<4図 23手目:56龍>
上田吉一_極光21№25_23手目56龍

 56龍を同龍と取るのは17歩から詰みます。
 36合や26合は17歩から45龍があります。
 絶体絶命と思われますが、絶妙の受けがありました。
 36角成の移動合です。

<5図 24手目:36角成>
上田吉一_極光21№25_24手目36角成

 36角成なら17歩、25玉、45龍を同龍と取れます。
 36銀合では17歩から35とがあり、36金合なら17歩から45龍があるのですが、36角成の一手で両方の詰みを防いでいます。
 うっかり36同龍とすると、26銀合! という受けがあり詰みません。(他合は25角から詰み)
 しかし36角成でも、17歩、25玉に36龍と切る手があり、同龍に16角が決め手。
 同龍に35とまでの詰み。

 打歩詰を巡る攻防に、35歩の原形消去が入って微妙に局面が変化しますが、45龍から56龍のソッポ引きに36角成の妙防でクライマックスを迎えます。
 塚田賞受賞作。

【詰手順】14角成、同銀、24銀、25玉(1図)、26歩、同玉、35銀、15玉、
   24銀、26玉、27歩、25玉(2図)、45龍、35歩合(3図)、26歩、同玉、
   35銀、15玉、24銀、26玉、27歩、16玉、56龍(4図)、36角成(5図)、
   17歩、25玉、36龍、同龍、16角、同龍、35とまで31手詰

 今回は駒の繰り替えなどで盤面が少しずつ変化していく作品を紹介させていただきました。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

※課題作の投稿などはこちらまで
    → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
以上
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