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ネット作品展「教材に使える詰将棋」解答受付中

<ネット作品展「教材に使える詰将棋」解答受付中>

 少し寒い日もありますが春になりました。
 花粉の飛ぶ季節ですね…。
 近所で梅の花が咲いていました。

梅の花

■「教材に使える詰将棋」partⅢの出題中(解答締切は3/21)
 創棋会のネット作品展「教材に使える短編~駒の特性を学ぶ~」には多数の投稿をいただき、創棋会例会で選考された15題を2/22にブログで出題させていただきました。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-247.html
 出題作の作者は次の11名の方々です。作家の皆さまにはあらためて感謝申し上げます。
  (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、柴田昭彦、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、
   中村雅哉、西村章、RINTARO、吉松智明
 駒の特性を学べる作品が揃っています。
 解いていただければ詰将棋の面白さや楽しさが伝わると思います。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。
◇解答送り先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
◇解答締切 : 3/21(水)
◇解答要領 : A・B・Cの三段階評価と短評をお願いします。
※解答いただいた方から若干名に呈賞。
 また「力試し」解答者は別枠で1名に呈賞
★図面は次のサイトから取り出すことができます。
  http://firestorage.jp/download/d7f554ab47b6394ec33b2b75be1cc95950457fd7
   パスワード 「kyozai3」です。

■第35回全国大会
 今年の全国大会は大阪開催です。
 詰パラ3月号に案内が掲載されましたが、このブログでも大会関連の告知を行いますので、ぜひ参照下さい。
   《日時》2019年7月14日(日) 12時00分(予定)~17時
   《場所》大阪産業創造館 4階
     大阪市中央区本町1-4-5
      アクセス → http://shisetsu.sansokan.jp/access.html
 全国大会の内容は、3月号告知の通り、看寿賞、七條賞、門脇賞などの表彰式の他、皆さんで楽しんでいただけるアトラクションを企画中です。乞うご期待。
 また懇親会は同じ建物の中で実施する予定です。

■創棋会の次回課題は「局面の対比」
☆4月例会の課題は「局面の対比」(6月号作品展)です。
 ある局面から数手進むと局面が微妙に変化する。多様な表現があると思います。
 前回、前々回と、駒の移動、駒の原形消去、駒の入替、持駒変換などを紹介しました。
 今回も面白い作品を紹介させていただきますので、局面の対比を鑑賞していきたいと思います。
 なお例題は昨年末にも2作紹介していますのでよかったらご覧ください。

山田康平作 詰パラ1989年8月(『流星雨』第53番)
山田康平

 25龍、13玉と進めては打歩詰。
 25角、24玉、43角成と進めます。
 13玉なら14歩から25馬で簡単ですから25に捨合するのが受けの好手。
 頭に利く駒は同龍から14に打てますから、角か桂です。
 桂は同龍~15龍~25桂があるので25角合が最善。

<1図:4手目/25角合>
山田康平_25角

 同龍、13玉、15龍、14桂合まではすぐに浮かびます。
 同龍、同玉、15歩と迫るのも筋ですが、13玉とされると、25桂に24玉で続きません。
 ここでちょっと気づかない手があります。
 15龍と捨てます。
 同玉とは取れないので35玉と逃げます。
 脱出は許せないので26龍と戻ります。
 24玉と戻ったところが次の図です。

<2図:8手目/24玉>
山田康平_24玉

 1図から攻め方の35歩が消えましたが、どんな効果があるのでしょうか?
 25龍と角を取り、13玉、15龍、14桂合と追います。
 これも同龍と切って、同玉に15歩と打ち、13玉となったところで35角と捨てる妙手がありました。

<3図:15手目/35角>
山田康平_35角

 24合は25桂があるので同金と応じるしかありませんが、そこで25桂と打つのが手順の妙です。
 今度は24玉と逃げても33馬まで。46に角を打つと35が空いて逃げ出されますから35角は限定打でした。
 同金と取るしかなく、14歩と突き出せば、質駒にした金を取って収束です。

 一見邪魔駒に見えない35歩。消去には15龍という好手を用意し、消去の意味が数手先の35角という妙手の実現にあるという演出で、巧みにカモフラージュされています。

【手順】25角、24玉、43角成、25角合(1図)、15龍、35玉、26龍、24玉(2図)、
  25龍、13玉、15龍、14桂、同龍、同玉、15歩、13玉、35角(3図)、同金、
  25桂、同金、14歩、24玉、25馬、33玉、43金まで25手


若島正作 将棋世界2017年12月 懸賞詰将棋「打歩詰打開」
若島正作

 いきなり打歩詰の局面ですね。
 攻め方の力を弱めるのが常套手段です。
 33馬と捨て、同玉に32飛不成が好手順です。
 24玉なら25歩が打てます。以下、23玉に12飛成と金を取れば容易です。
 そこで玉方も43玉と抵抗します。52飛成と成らせて33玉とかわせば、32龍には24玉で打歩詰に誘おうという意図です。

<4図:8手目/33玉>
若島正作33玉

 33玉に32龍では打歩詰ですから、ここで53龍と応手を問います。
 43合の一手ですが、たとえば歩合だと、44龍、同歩、32飛と打ち、43玉には52飛成~32龍~34龍で詰み。最善は34に利かす金です。
 43金合の受けには44龍と飛車を取ります。
 同金に32飛と打てば、先ほどと同じように43玉とかわしますが、52飛成から33玉と追います。

<5図:14手目/33玉>
若島正作33玉2

 33玉の局面、前図と比べてください。
 何と44飛が金に変わっているではありませんか。
 実に不思議な手順の妙です。
 ここから53龍としたのでは43歩合、44龍、同歩で金と歩だけでは続きません。
 32龍、24玉と追って34銀成とすれば、同金の一手で、25歩が打てます。
 44が飛車ではこの手順は打歩詰。金に入れ替わったことで打歩詰が打開できるという実に巧妙な手順でした。
 以下、25同金に同銀から清算して15金までの詰み。

【手順】33馬、同玉、32飛不成、43玉、52飛成、33玉(4図)、53龍、43金
    44龍、同金、32飛、43玉、52飛成、33玉(5図)、32龍、24玉、
    34銀成、同金、25歩、同金、同銀、同玉、15金まで23手詰


伊藤看寿作 宝暦5年(1755年) 「将棋図巧」第78番
図巧78番

 前回の例題紹介で持駒変換を紹介しましたが、それとは違う切り口で「持駒を変える」ことを表現した作品を鑑賞しましょう。
 本局では巧妙な手順で持駒をある駒から別の駒に変えます。
 まずパッと見える手を指すと、48桂、同と、57香、65玉、35飛、同香、66馬、同玉、67金、65玉まで進みます。
 しかしこの局面は打歩詰。ここまで来てしまうとどうやっても詰みません。

<失敗図:11手目/65玉>
図巧78番失敗図

 初形に戻って57香のような手は同と と取られて詰みませんから、48桂はこれしかないところ手です。
 そこで本局の狙いの構想が飛び出します。
 59香の遠打が妙手。
 65玉なら、66馬、同玉、67飛右まで。この67に飛を回る順は、香を57に打つとできませんでしたが、59香なら可能というわけです。
59香を69のと金で取ると68桂と打てます。そうすると失敗図の局面では57香が68桂に変わったのと同じことになるので66歩と打つことが出来ます。
 そこで58に合駒をするのですが、飛角香は品切れ、桂も8段目には打てません。
 金銀は同香、同と、48桂、同と、57金(銀)で簡単。
 最善は歩合です。
 同香と取り、同と となった局面が次図。

<6図:6手目/58同と>
図巧78番58と

 初形と比べてみてください。
 盤面に変化はなく、攻方の持駒が「桂桂香」から「桂歩」に変わりました。
 6手かけてわざわざ不利な交換をしたわけですね。
 その意味はどこにあるでしょうか?
 先ほどと同じ攻め方で迫ります。
 48桂、同と、57歩、65玉、35飛、同香、66馬、同玉、67金、65玉まで進んだところが次図。

<7図:16手目/65玉>
図巧78番65玉

 失敗図と比べてみてください。
 57香が歩に変わっています。
 これなら66歩と打つことが出来ます。
 持駒が香だと57香と打つしかなかったのですが、歩なら57歩と打てます。
 この局面の打歩詰を打開するため、持駒を価値の高い香から歩に替えておいたのです。
 ここからは、66歩、55玉に75飛が決め手。
 同馬と取らせて56金まで気持ちよく都詰です。

 持駒が香なら詰まず、歩なら詰む。そのために持駒の桂香を歩一枚と交換するのですが、それを59香の遠打という妙手で表現した素晴らしい作品です。

【手順】48桂、同と、59香、58歩合、同香、同と(6図)、48桂、同と、
    57歩、65玉、35飛、同香、66馬、同玉、67金、65玉(7図)、
    66歩、55玉、75飛、同馬、56金まで21手詰

 今回は打歩詰打開に関係のある作品を紹介させていただきました。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
    〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

課題作の投稿などはこちらまで
  → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
以上
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