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創棋会の次回&次々回課題

<創棋会の次回&次々回課題>

■ちょっと前に読んだ本
 『師弟』(野澤亘伸、光文社、2018年6月刊)
 藤井聡太と杉本昌隆の組み合わせが発想のスタートのように思いつつ手に取ったのですが、谷川-都成、森下-増田、深浦-佐々木と読み進めるに連れて、師匠の側の時代に触れた記載の一つ一つにどんどん惹きこまれ、弟子の方々の話よりも師匠の側のエピソードに反応してしまいました。
 それだけ年を取ったのかもしれませんが、一つの時代を築いた強烈な個性が長期記憶に残っているということだと思います。藤井さんは別格でしょうが、弟子の面々も、私がもっと齢を重ねたときに思い起こせるだけのインパクトのある活躍をしていただけるものと思います。(敬称略)

■創棋会の次回&次々回課題
・次回課題:ネット作品展「教材に使える短編~駒の特性を学ぶ~」(15手以内)。
 まず2月例会の課題はネット作品展「教材に使える短編~駒の特性を学ぶ~」(15手以内)です。
 「教材に使える詰将棋」は今回で3回目となります。
 当初は「教材に使える10手台」というタイトルにしたのですが、それには理由がありました。
 一桁モノの詰将棋については入門書として浦野さんのハンドブックシリーズなどの良書がありますが、10手台となると作品集もグッと少なくなりますし、手数の長いのは敬遠されがちです。
 そこで「10手台」の良問を紹介することで、ちょっと長めの手数にもチャレンジいただき、詰将棋の楽しさや面白さを知ってもらおうと考えたわけです。
 とはいうものの、二桁手数の作品ばかりということになると、やはりハードルが上がってしまうので、今回から手数区分を15手以内の短編としました。
 そして今回のテーマは「駒の特性を学ぶ」です。
 駒の力を発揮した詰手筋、駒の特徴がよく現れた手順、そういう作品に触れることで詰将棋の面白さや妙味を知っていただき、ますます詰将棋を好きになっていただきたい。そう考えた次第です。
 例題は、このあと紹介させていただきます。
 作家の皆さまには、課題に相応しい教材に使える作品の投稿をお願いします。
 投稿作は2月例会で選考し、2月下旬に本ブログで一斉出題の予定です。

・次々回課題:「局面の対比」(29手以内)
 続いて4月例会の課題は「局面の対比」(29手以内)です。
 例会で選考された作品は詰パラ6号号作品展に掲載されます。
 「局面の対比」は、ある局面から数手進むと微妙に盤面や持駒が変化する、その変化の妙味を味わおうというものです。
 こちらも例題は後ほど紹介させていただきます。
 表現は多彩だと思いますので、作家の皆さまには腕を振るっていただければ幸いです。

 次回課題、次回課題とも、投稿はこちらまで → blogsokikaitusin@gmail.com

◇例題紹介
「教材に使える短編~駒の特性を学ぶ~」

秋元龍司作 近代将棋1976年9月(『現代詰将棋短編名作選』第5番)
秋元作

 本作は香の特性を学んでいただきましょう。
 香は前に利きがあり、真っ直ぐに進みます。
 「下段の香に力あり」という格言もあり、遠くから射貫く力があります。
 本作は持駒香4枚。香を思う存分使えます。
 盤面を見ると、ポツンと離れた69馬が気になります。どうやって活用すればよいでしょうか。
 初手は香を打つしかありません。離して打ちたいのですが、78角の利きがあるので、95から香を打ちます。
 83玉とかわしたところで、84香が限定打。わざと近くから打つのが不思議な一手ですが、理由は後ほど。
 これも73玉と寄る一手。今度は76香と打ちます。
 63玉と応じたときに決め手が67香!

<7手目:67香>
秋元作67香

 64合なら36馬までです。
 同角成と取れば96馬で詰み。このとき5手目に打った76香が67馬の利きを遮っています。76以外の地点に打ったのでは85に合いされて詰みません。
 また3手目86香と打つと85歩と中合され、最後の96馬が王手になりません。
 打ち場所を遠近に使い分け、香の力が発揮された好作です。

【手順】95香、83玉、84香、73玉、76香、63玉、67香、同角成、96馬まで9手詰


田中至作 (『白扇』第10番、1971年7月発刊)
田中至作

 次の作品は桂の特性を学びましょう。
 桂の特性は「跳ねる」ところにあります。
 65飛の横利きを通すため43桂成と捨てます。
 54玉には45角がありますから、43同桂と取ります。
 今度は21角の利きを通すため35銀と捨てます。
 35角と打っては54玉で詰まないので注意が必要。
 これも同桂と応じる一手。
 21角の利きは通りましたが、頭に利く駒がないので困りました。
 ここで47飛と捨てるのが決め手です。
 同桂成と取るしかありませんが、35角と打てて詰みです。

<6手目:47同桂成>
田中至作47同桂

 易しい7手詰ですが、6手目の局面を良くみてください。
 31にいた桂がピョンピョン跳んで47まで三段跳び。
 玉方の桂が跳躍する楽しい作品でした。

【手順】43桂成、同桂、35銀、同桂、47飛、同桂成、35角まで7手詰


「局面の対比」
深和敬斗作 詰パラ2011年12月(『現代詰将棋短編名作選』第351番)
深和作

 27銀から28金などと攻めるのは36玉から脱出されます。
 17金と捨て同桂成と取らせて24飛の利きを通すのが正解。
 成桂の力が強いので27から潜り込まれないように攻めなければいけません。
 27銀から26金と捨てるのが巧い手順。26金を同銀なら25銀までです。
 26同成桂に25銀と打てば27玉は28金までですから同成桂と取る一手。
 これで17金と打てば詰み。
 豊富な手駒を気持ちよく捨てて詰みましたが、8手進んだ局面をご覧ください。

<8手目:25同成桂>
深和作25成桂

 初形の25桂が成桂に変わりました。
 成桂を翻弄して元の場所に戻すという、マジックのような手順。
 この局面の対比の妙を味わってください。

【手順】17金、同桂成、27銀、同成桂、26金、同成桂、25銀、同成桂(図)、17金まで9手詰


中村雅哉作 将棋世界1980年11月(『現代詰将棋短編名作選』第44番)
中村雅作

 二作目は中村さんの作品。本作は昨年秋にも「繰り返しのある短編」の例題として紹介させていただきましたので、手順の詳細は下記を参照ください。
  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-date-201711.html

 25桂を打ちたい形なので、23香成と捨て24香と打ち換えます。
 25桂を打たすわけにはいかないので、32玉と逃げますが、もう一度23香成と捨て25香と打ち換えます。
 玉方は当然33玉と逃げます。
 元に戻ってしまったようですが、局面を良く見ましょう。

<8手目:33玉>
中村雅作33玉

 初形から8手進んで32歩が消えました!
 持駒の香を2枚消費して、32歩という1枚の駒を消去。このように局面が僅かに変化する作品も「局面の対比」に相応しいのではないでしょうか。

 さて、32歩が消えたので、31龍と回ることが出来ます。
 32の合駒は桂が最善。他合は24に利かないので早詰。
 もう一度23香成と捨て、24香と打ち換えます。
 同桂と取りますが、34金と捨てるのが決め手で、同角に35桂までの詰み。
 趣向的な手順が楽しめる一作でした。

【手順】23香成、同玉、24香、32玉、23香成、同玉、25香、33玉(図)、
  31龍、32桂、23香成、同玉、24香、同桂、34金、同角、35桂まで17手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年1月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] なし(皆さんの発表したいことがあればお願いします)
   事前の投稿はこちらまで → blogsokikaitusin@gmail.com


★♪☆♪★ 新年会 ★♪☆♪★
 例会終了後、新年会を開催します。
[日時] 1月20日(日)17時30分~
[場所] 志な乃亭 野田阪神店
  大阪市福島区大開1-14-19
   TEL:050-3462-7261
    阪神 野田駅、JR東西線 海老江駅、地下鉄千日前線 野田阪神駅から 徒歩1~2分
     参考 → https://r.gnavi.co.jp/k029418/map/
[会費] 3千円(学生・女性千円)
★予約の都合上、ご参加いただける方は事前に連絡いただければ幸いです。 
     blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年2月17日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
   〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
   TEL:06-6572-0020
    交通 地下鉄中央線・JR環状線  弁天町駅 徒歩7分
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
     ※1月例会と場所が異なりますのでご注意下さい。
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える短編~駒の特性を学ぶ~」(15手以内)。
   投稿はこちらまで → blogsokikaitusin@gmail.com

以上
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