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創棋会の次回課題は「平成31年に因んだ作品」

<創棋会の次回課題は「平成31年に因んだ作品」>

 11月11日(日)に奈良へ行ってきました。
 少し紅葉には早かったようですが、きれいに染まったところもありました。
奈良1111_1

 少し足を伸ばして薬師寺へ。夕暮れの五重塔です。
奈良1111_2


■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズ
 おかげさまで20通近い解答をいただきました。
 当選者の発表と追加出題の解説は次回をお楽しみに!

■創棋会の次回課題~平成31年に因んだ作品~
 創棋会の次回課題は「平成31年に因んだ作品」(29手以内)です。
 パッと浮かぶのが、平成の「31」、西暦の「2019」、干支は「亥(ヰ)」というところ。
 これだけでもさまざまな表現が可能なのではないでしょうか。

 投稿作は12月例会(12/16)で選考の上、3月号で出題の予定です。
 平成最後の年に相応しい好作の投稿をお待ちしています。
 投稿はこちらまで →  blogsokikaitusin@gmail.com

 それでは恒例の例題紹介です。
 今回は2019年ということで「19手詰」を取り上げます。
 いずれも「19手詰」という課題作ではありませんが、こういう切り口もあるのではないかと考えた次第です。

巨椋鴻之介作 詰パラ1957年9月
   (『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第65番、『禁じられた遊び』第5番)
巨椋作

 玉方は79のと金の守備力が強力で、このままでは58馬や99飛が活用できません。
 例えば58金と俗に迫るのは、77玉と逃げられ、このまま87の銀を取られると、どうにもなりません。
 69金という巧打が見えます。同とも同玉も金打まで。しかし67玉と逃げられて僅かに届きません。
 初手は78金と捨て、同と と取らせて59馬と引きます。
 これで77からの脱出も防ぐことができ、一気に見通しが良くなります。
 しかし56に逃げられたときに備えて金を温存しておく必要があり、すぐに次の手が浮かびません。
 ここでいい手がありました。69飛です。
 同と と取れば77馬! 同玉に78金までです。
 同と とは取れないので、68に合駒をして頑張りますが、何が最善でしょうか?
 飛は品切れだし、桂は打てません。
 金銀は同飛、同とに79桂が軽手。同と と取れば68金(銀)と打って簡単です。
 香も、やはり同飛、同とに79桂と捨て、同とに69香と打つ妙手があります。
 これも同となら77馬のジャンプがあります。
 最善は68角合です。

<6手目:68角合>
巨椋作_68角

 角合は同飛と取り、同とに89角と離し打ち。盤端から放つので遠打感があります。
 78に合する一手ですが、金銀は同角、同と、68金(銀)で簡単。
 飛なら同角、同と、77飛、同と、同馬という強引な攻めがあります。
 香合が最善です。

 香合にも同角と取り、同と となったとき、69香と打つのが、同とに77馬をみて、よさそうですが、68角合とされると千日手。
 78同角、同とのとき、79桂と捨てるのが軽手。
 同と とらせて69香が妙手。79桂の効果で68に合が出来ません。
 69同と と取るしかなく、77馬と飛び込むのが決め手です。
 99飛がワープできれば79桂、同と、69飛という順に持ち込めるのですが、そうはいきませんから、68角合、78香合を経て、香を入手して、やっと79との形で69香が実現できたわけです。
 今から60年前の作品とは思えない素晴らしい作品です。

【手順】78金、同と、59馬、67玉、69飛68角合、同飛、同と、89角78香合
  同角、同と、79桂、同と、69香、同と、77馬、同玉、78金まで19手詰


原島利郎作 近代将棋1968年1月(『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第116番)
原島作

 初手は13歩が第一感。
 13同玉なら14金、22玉(12玉は32龍)、34桂、31玉(同歩は23金)、42桂成、同歩、51龍があります。
 13同桂も22金の好手があり、同玉、34桂、同歩(31玉は42桂成、同歩、51龍)、14桂、31玉、34龍で詰みます。
 最善は13同角ですが、そこで22金が妙手。唯一の金駒を手放して不利感があります。
 22同玉には14桂と打ち、12玉(31玉は41龍、同玉、52龍)、32龍、22合、同桂成、同角、14龍で詰み。
 よって22同角と応じるしかありませんが、このあたり結構読みが必要です。
 22同角に14龍と回ってようやく筋に入った感じです。
 13歩合のような手では24桂、同歩、34角と気持ちよく25角を捨て同歩に23龍寄まで。
 14龍には13桂跳の移動合が最善です。

<6手目:13桂>
原島作_13桂

同じように24桂、同歩、34角とすると21玉と下がられて詰みません。
24桂、同歩のとき、23龍と捨てるのが好手。
同玉に35桂と打ち換えるのが継続の好手段。
12玉に34角と出れば、21玉とかわしますが、32龍と捨て、同玉に43角成と出来るのが打ち換えの効果。
31玉に打った桂を23に跳ねて、気持ちよく桂吊るしの詰み。
実戦形に巧妙な手順を織り込んだ好作。

【手順】13歩、同角、22金、同角、14龍、13桂、24桂、同歩、23龍、同玉、
   35桂、12玉、34角、21玉、32龍、同玉、43角成、31玉、23桂不成まで19手詰


柏川悦夫作 詰パラ1969年2月
(『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第120番、『詰将棋半世紀』盤上流転第68番)
柏川作

 48金が質駒然としていますが、さてどこから手をつけるか。
 初手は57桂くらいしかありません。
 同角成と応じたとき、56馬と捨てるのが良さそうな手です。同玉なら57龍。同馬なら48龍と金が拾えます。しかし56馬には36玉とかわされると、26金には同桂があって詰みません。
 3手目は軽く35金と捨てます。同玉には25飛成があるので、同馬と取るしかありません。
 そこでもう一度57桂と捨てるのが好手段。
 持駒を使い切ってしまいますが、同馬と取らせて25飛成とします。
 飛車が23から移動すると54玉で脱出されそうですが、57龍、63玉、53龍、74玉、73桂成でピッタリです。47馬が遠くからよく利いています。
 35合も36馬から57龍がありますから、35馬と引いて移動合するのが妙防。

<8手目:35馬>
柏川作_35馬

 56馬から36龍の筋が見えますが、56馬には54玉で逃げられます。
 36馬、56玉と追ってから45馬と捨てるのが好手。
 同玉なら48龍と金を取れますし、同香なら36龍から57龍。
 取ることができないので47玉と脱出を図りますが、56馬と押し売り。
 同玉の一手に36龍が決め手です。
 同馬に、57龍から55龍までの詰み。
 玉方馬を35⇔57と翻弄し、攻方の馬も47→36→45→56と一回転するのが、素晴らしい対比となっています。

【手順】57桂、同角成、35金、同馬、57桂、同馬、25飛成、35馬36馬、56玉、
   45馬、47玉、56馬、同玉、36龍、同馬、57龍、45玉、55龍まで19手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「平成31年に因んだ作品」(29手以内)
   投稿はこちらまで → blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年1月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] なし(皆さんの発表したいことがあればお願いします)
  事前の投稿はこちらまで → blogsokikaitusin@gmail.com

★♪☆♪★ 新年会 ★♪☆♪★
例会終了後、新年会を開催します。
<日時>1月20日(日)17時30分~
<場所>場所は決定次第連絡させていただきます。
以上
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