FC2ブログ

もうすぐ例会~創棋会の例会は10月21日(日)です~

もうすぐ例会~創棋会の例会は10月21日(日)です~

 先日、奈良に行ってきました。
 今年名人戦が行われた興福寺では中金堂が再建され、落慶法要が営まれているところでした。
2193興福寺

 春日大社まで足を運ぶと、多くの鹿が出迎えてくれました
2196鹿

 最後は平城京。とにかく広い…。よく歩きました。
2199平城京

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の例会は10月21日(日)です
 「すらすら解ける20手台」の結果発表、今回はお休みです。
 創棋会の次回例会は10月21日(日)13時より、関西将棋会館 4F 多目的ルームで開催。
 今回の課題は「よくわかる作家の個性」です。

 「よくわかる作家の個性」。この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介してきましたが、今回は最後ということで、柏川悦夫さんの作品を三作紹介させていただきます。

柏川悦夫作 詰パラ1956年7月(「駒と人生」第66番)
柏川さん№66

 柏川さんは自然な棋形からハッとする一手が出てきます。

 本局もきれいな実戦形。
 初手は32の銀を動かして開き王手したいところです。
 22には桂の利きがあるので、どうやっても捕まっているように見えます。
 しかし、31、41、43、どこに銀を動かしても、13玉と上がられると、25金の守りが強く詰みません。
 しばらく考えて、22桂成と捨てて31角と打ち換えるのが好手筋ではないかと。
 しかし31角には33玉と上がられ、43飛成にも24玉と逃げられて続きません。
 22桂成、同玉には43銀不成と引くのが味のある好手です。

<3手目:43銀不成>
柏川さん№66_43銀

 33に利かせて成りたいところを不成で開き王手するのはちょっと不利感があります。
 13玉(33玉)と逃げれば22角と打ち、24玉に34銀成と二段活用するのが、43銀不成の目的でした。
 よく見ると初形の34桂が邪魔駒だったこともわかります。
 34銀成は同玉の一手で44飛成までの詰み。

  22桂成、同玉、43銀不成、13玉、22角、24玉、34銀成、同玉、44飛成まで9手詰


柏川悦夫作 将棋世界1960年8月(「駒と人生」第77番)
柏川さん№77

 一見して42の銀を捌きたい形。
 いきなり31銀不成とするのは同玉に、41金、同飛と取られてダメです。
 12金が手筋のようです。同玉なら33銀成があります。しかし同香と応じられると後続手段がありません。
 巧い手があります。21金と捨てるのです。
 同飛なら、31銀不成が利きます。今度は飛車の利きが無いので同玉に41金まで。
 21金を同玉と取ってくれれば61龍と飛車が取れます。でも61龍には12玉で続きません。
 21金、同玉の局面をよく見てください。
 紛れで読んだ手があります。
 そうです。ここで12金と捨てるのです。

<3手目:12金>
柏川さん№77_12金

 同香ならそこで61龍と行きます。まさに逃路に先着の一手です。
 12同玉なら33銀成から24桂があります。
 32玉と逃げるしかありません。ギリギリの受けです。
 どうやっても詰みそうですが、31銀成は同玉でダメです。41銀不成も31玉で逃れというように、43と33の二枚銀がよく利いています。
 まず44桂とこちらから打診します。
 同銀直には41銀不成、31玉に43桂と打てます。
 同銀左と応じるしかありませんが、あわてて31銀成では33玉から脱出されてしまいます。
 今度は24桂と捨てます。これは同歩の一手。
 ここで33銀成が決め手です。同玉に22龍までの詰み。
 44桂のところで先に24桂とやってしまうと、同歩、44桂に23玉とこちらから逃げ出されます。手順前後には要注意です。
 本作、21金も12金も単独ではよくある手筋なのですが、わざわざ21金と捨ててから12金と打つのが実に打ちにくい。
 1手で12金と打てるところをわざわざ21に金を捨ててから、というのが非常に非効率で不利感があるからです。
 まとめは桂二枚を左右に打ち分けて退路を封鎖してから42銀を捌いて爽快な手順。
 実に巧く出来た一局です。

  21金、同玉、12金、32玉、44桂、同銀左、24桂、同歩、
  33銀成、同玉、22龍まで11手詰


柏川悦夫作 近代将棋1962年5月(「駒と人生」第88番)
柏川さん№88


 前二作に比して少し大模様の感じがありますが、ここから妙手順が展開されます。
 51龍と54角のラインを活用する手順を考えたいところです。
 23金という手が魅力的です。同金なら21龍。同玉も21龍から32角成があります。
 いや21龍には14玉と上がられますね。そこから32角成としても25玉で上部脱出です。
 25桂が無ければ14玉のとき36角と引き25合に26桂までなんですが…。
 ここは22金と捨てるのが好手。
 同金なら、今度こそ21龍の好手があり、同金なら13金まで、23玉も32角成までピッタリです。
 22同玉となったところで33金と打ち込みたくなりますが、同銀、同桂成のとき軽く13玉とかわされて詰みません。
 かといって13金、同香と捨ててから33金と打つのでは、同桂、同桂成、同銀、32角成、同玉、43金と手は続くものの23玉と上がられて息切れです。
 22同玉に13金と捨てるのは良い手なのです。13の逃げ道は封鎖しておく必要がありますから。
 しかしわざわざ11香の利きを作ってから13に捨てるのはなかなか指しにくいところです。もっとも、初手13金では同桂、22金のとき 同金と取られ21龍の筋がありません。
 さて13金を同桂と取れば、俗に21金と打ち23玉に32角成、同玉、22金打、43玉、52龍で詰み。13同香が最善です。
 この局面で、23金は先に書いたように同玉から14玉の脱出ルートがあり詰みません。
 ここで目の覚めるような妙手が飛び出します。
 33桂成と焦点に捨てるのです。

<5手目:33桂成>
柏川さん№88_33桂成

 同銀と取るとどうなるでしょうか?
 それには23金の妙手があります。同玉に21龍とし14玉のとき、36角と引き、25合に26桂までです。邪魔な25桂を33桂と成り捨てて消し、21の桂を龍で奪ったことで仕留めることができたというわけです。
 33同玉はどうでしょうか?
 これも23金が飛んできます。同玉は先ほどと同じですから同金と取りますが、42龍と銀を取る手が決め手です。42同玉に43銀と打てばピッタリ詰んでいます。
 21桂を取らせるわけにはいかないので、33同桂と応じますが、今度は21が空いたので21金と打ちます。
 23玉は32角成から22金打があるので、12玉と寄りますが、11金と追って、23玉に32角成と金を取り、32同玉に22金が決め手です。同玉に21龍までの詰み。
 22金、13金、33桂成の三連捨ては複合の妙手でした。
 ぜひ並べて味わってください。

  22金、同玉、13金、同香、33桂成、同桂、21金、12玉、11金、23玉、
  32角成、同玉、22金、同玉、21龍まで15手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する