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【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<12回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<12回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
  詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<12回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 今回は二作同時発表。
 まず西村さんの作品から紹介していきます。

⑮西村 章作
15.png

【作意】
 11角、同龍、34桂、32玉、42桂成、22玉、23歩、12玉、11飛成、同玉、
 31飛、21角、同飛成、同玉、32角、12玉、22歩成、同玉、23銀成、11玉、
 21角成、同玉、32成桂、11玉、22成桂まで25手詰

【正解】
 11手目→31飛
 手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.17、A:3、B:8、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:0

★続いて登場は西村さん。
 西村さんは2017年8月の表紙が詰パラ初入選ですが、高校時代に熱中していて再燃したとのこと。アラ還世代ですから40数年ぶりの復活。その後は短編中心の活躍で、すっかり創棋会の常連作家です。
 本作も右上隅5×4に収まった好形。持駒も3枚と手ごろ。
 実戦なら13角から31龍を奪ってゲームセットですが、13角では12玉で続きません。
 23歩は32玉で詰みませんし、手筋風の34桂も同龍で後続手段がありません。
 詰将棋らしい好手がありました。11角です。
 32玉なら33角成、41玉、53桂がピッタリ。
 11同玉も31飛成で簡単。21玉には33桂が打てるので、以下32玉、31飛成、同玉、41飛、32玉、22角成、同玉、21飛成とキレイに詰みます。
 11同龍が最善ですが、これで34桂が打てます。
 12玉なら11飛成から12歩と叩いて早いので32玉と寄りますが、42桂成、22玉、23歩と利かせてから11飛成と龍を取ります。
 11同玉に13飛と打つのも有力ですが、角合で逃れ。(桂香合では22歩成から23銀成。また金銀合は同飛成から取った金銀を13に打って詰み。)
 ここで31飛が狙いの一手。

<11手目:31飛>
15_31飛

 21合の一手ですが、22歩成から32成桂とする手があるので、斜めに利く駒でないとだめです。
 しかし金や銀は取って22に打つ手があり簡単。
 正解は角合です。
 同飛成と切って32角と据え、22歩成から23銀成と活用。
 11玉には21角成と捨てて32成桂から22成桂と寄れば詰み。
 後半の11手は収束ユニットなんですが、大駒を捨てて小駒だけの清涼詰になるのは気持の良いところです。


奥鳥羽生:他に手がないとはいえ初手角捨てに躊躇。

★確かに初手は唯一の強力な駒を手放してしまうので抵抗があります。

himatsume:初手さえ見えればあとはスラスラ。

★初手を越えればそれほど難しい手はありません。

安田恒雄:角合が分かれば後はすらすら。

★角合で少し立ち止まりますが、悩むほどのこともなかったと思います。

RINTARO:初手もこれしかなく、あとはスラスラ。予定調和の収束が心地いいです。

★大駒を消して小駒だけの清涼詰がいいですね。

有吉弘敏:後半は既成に流れたか。

★飛車を切って32角と打てば清涼詰の収束ユニット。

野々村禎彦:31飛限定打に21角限定合以降は常套収束だが、序の紛れで評価アップ。

★収束は既成ですが前半の応酬が作者の腕の見せ所でした。

三輪勝昭:これはスラスラ読める。読んでいて苦痛に感じる手がないのが良い。

★素直な手順?

山下誠:1一角から飛車交換で再度角を入手し、例の収束に持ち込む。

福原徹彦:角合もあるし、捌ける手順で清涼詰。少々時間がかかったが、解後感は良かった

★例の収束に持ち込むのに角合を発生させるのがミソ。

中出慶一: 11手目の飛打ち場所限定と、12手目角合限定が本作を支えている。
 長い既成収束が味消しになっています。

★長いと取る人もいれば、余韻を楽しんでいただける方もいるということで。

則内誠一郎:そして角は二度死ぬ。

★初手に捨てた角を合駒で取り返し、もう一度捨てる。ストーリーを感じる。

鷲見慎吾:敵の大駒を2枚奪って、両方捨てる。豪快な手順ですね。

★すらすら度の高い大駒捨と捌きの良さは好感度アップに大切です。


 続いてRINTAROさんの作品です。

⑯RINTARO作
16.png

【作意】
 13香、12桂合、同香成、同玉、14香、13桂合、同香成、同玉、15香、14桂合
 25桂、12玉、14香、21玉、22銀成、同玉、34桂、31玉、43桂、21玉
 33桂打、32玉、31桂成、同玉、41銀成、32玉、42成銀まで27手詰

【正解】
 23手目→31桂成
 手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.25、A:5、B:5、C:2、誤解:0、無解:2、無評価:0

【作者のことば】
 狙いの1手は、15手目くらいしか捨て駒がないので、
 15手目にしたいのですが、成不成非限定ですので、
 最終手にしようと思ったのですが、最終手余詰があるようですので、
 もう一つの捨て駒である「23手目31桂成」にします。

 尚、「すらすら解ける20手台」という課題に合致する作が、
 少なく見積もっても10作はあるため、選題に悩みましたが、
 盤面4枚で桂合3回の本作を選びました。
 52銀1枚で収束が付けれたので、これはこれで完成品だと思います。

 もう1作投稿したい作品があったのですが、またの機会とします。

★RINTAROさんも「すらすら解ける20手台」には初登場。
 本作、盤面配置駒は4枚。左上隅5×3に収まり素晴らしい好形。当たり駒がないのもスッキリ感があります。
 初手は13香しかありません。
 直感は桂合ですが、歩合の変化を確認しておきましょう。
 12歩合は同香成、同玉のとき13歩と打てます。11玉と引けば12香から並べ詰みなので13同玉と応じますがそこで15香とすれば何合をしても25桂から14香と追って21玉に22香と打って詰みます。
 手順中、13歩と打たずに14香から攻めても、最後21玉に22歩と打てます。
 要は頭に利く駒は早く詰むということです。
 そこで第一感のとおり12の合は桂と決まりました。
 12同香成、同玉で14香と打ちます。
 これも同じ理屈で13桂合が最善。
 13同香成、同玉で15香と打ちます。
 これも14桂合が最善。
 なんとなく持駒変換趣向っぽい手順ですね。
 25桂、12玉、14香、21玉となったところで、ちょっと手が止まります。
 持駒の桂3枚をどう使って攻めるのか?
 22銀成と捨てるのが軽い好手。
 作者は成・不成の非限定を気にされて狙いの一手は23手目にされたのですが、この手が本作で一番気持ちの良い一手だと思います。

<15手目:22銀成>
16_22銀成

 同玉と取らせて34桂と打ち換えると桂の活用が見込める局面です。
 21玉には33桂打ちがあり、32玉なら44桂がありますので、31玉と粘ります。
 それでも43桂と打ち、21玉にも33桂打としますが、32玉と抵抗します。
 ここで31桂成と軽く捨てるのが好手。
 同玉に、41銀成から42成銀と引いて詰み。

 作者は本作を逆算した図も送っていただきましたので紹介させていただきます。

<参考図>
16_参考図

 23桂、同歩、32香、同角、同銀引、同銀、22角、21玉、32銀成、同玉、
 33銀、21玉、11角成、同玉、13香、12桂、同香成、同玉、14香、13桂、
 同香成、同玉、15香、14桂、25桂、12玉、14香、21玉、22銀成、同玉、
 34桂、31玉、43桂、21玉、33桂打、32玉、31桂成、同玉、41銀成、32玉、
 42成銀まで41手詰

 うまく逆算されたものですね。
 「すらすら解ける40手台」というコーナーがあれば採用されそうな…。


RINTARO:他の作品を解いて思ったんですけど、拙作もスラスラに該当していませんでしたら、申し訳ございません。

★自作を客観的に評価するのは難しいものですが、ご心配には及びませんでした。
 もっとも会合などでよく耳にする「簡単ですから解いてみてください」というフレーズには要注意ですが(笑)。

himatsume:合駒が全て分かりやすくスラスラ解けた。

★簡素図式の合駒物は読みの必要なものが少なくないのですが、本作はその点明快です。

鷲見慎吾:歩が手に入るとすぐに詰んでしまうので、3連続桂合まではすらすら読めました。

★桂合が直感で歩合は変化調べというところですが、簡単に詰むので悩まず三連続桂合を発見できたと思います。

野々村禎彦:3連桂合は全部同じ理由なので驚きはなく、並べ詰め収束にモヤモヤ。

★詰将棋には「驚き」という要素も重要ですね。
 収束は桂吊るしで仕上げられるとよかったのですが…。

福原徹彦:桂合以外出来ないので序は指しやすい。収束手順もわかりやすくすらすら。

★収束はこれしかないのが分かりやすさにつながったのなら幸い。

則内誠一郎:小駒の中で桂が映える。

★初形も手順も小駒図式。

安田恒雄:盤面4枚の簡素図式で、香を桂に変えてのすらすら手順は好感が持てます。収束の緩さと繰り返しの香打ちの非限定が気になりました。

★香打ち非限定ですか…。打ったまま残るものはないので、そう気にはなりませんでしたが。

中出慶一:序盤の3連続桂合が優秀。このような簡潔図にこの手順の中編が残っていたのが不思議ですね。

★この形から三連続桂合というのはちょっとした収穫だと思います。

三輪勝昭 :歩合が簡単に詰むので桂合と分かり易いのが良い。18手目どこに逃げても同じように見えるが、31玉だけ桂捨てが必要になるのか。

★収束は最長手順探し的な感じもしますが、捨駒があると無しでは印象も変わってきますね。

山下誠:連続合駒で稼いだ桂馬3枚を使って玉を狭めていく。

★連続合もこれくらい明快だと余裕をもって鑑賞できます。

奥鳥羽生:桂づくし。

★三桂を奪って三桂の威力で詰上げます。

有吉弘敏:課題にぴったり。

★形も手順も「すらすら」に相応しい作品でした。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上
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