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【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<4回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<4回目>

■パラ9月号創棋会作品展への解答お願いします!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題。
 組曲ですので詰上りが想像しやすい作品展です。
 ふるってご解答下さい。

 また詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送っていただく「パスワードクイズ」も実施中。
 こちらの賞品にはレア品を用意しています。あわせてご解答をお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<4回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠

 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 結果発表4回目は奥鳥羽生さんの作品です。

④奥鳥羽生作
『改悪模造森田○○』
05.png

【作意】
  54角成、同角、29香、11玉、12歩成、同玉、22金、13玉、23金、14玉、
  24金、15玉、25金、16玉、26金、17玉、27金、18玉、28金、19玉、18金打まで21手詰

【正解】
  3手目→29香
  手数→21手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.20、A:4、B:4、C:2、誤解:0、無解:2、無評価:1 (9/27訂正)

作者のことば
 有名な森田正司作29香を無理やり最遠打に改悪模造したもの。題名の〇〇に入るのは手筋ならぬ遠打or遠香。
 4手目の変化がすらすらとは言えぬのは作者自認。ただ、その変化も各々個々はすらすらなので、数題のすらすらを解くということで解答者の方々にはご容赦の程を。それと、5手目以降はすらすらどころか一瞬なので、全体平均で見てすらすらということでもお許しを。
 序2手は連続桂中合の逃れ*回避に桂3枚使用するのと20手台にするためのもの。
  (*29香に25桂、24桂の連続中合で逃れる筋)
 初手は成不成非限定だが、63角→63馬は余詰あり、72馬にすれば解消も初形の好みを優先。

★奥鳥羽生さんも創棋会のネット作品展にはいつも楽しい作品を投稿してくれます。
 本作は出題時にタイトルを書き忘れ、失礼しました。
 初手有力そうな手が目につきます。
 まず22香と打てば、同金は同銀、同玉、33銀生で詰むのですが、11玉と銀を取られ21金から清算しても21同玉、32角に、22玉、12歩成、同玉で31桂の利きがあって詰みません。
 いきなり22金と打つのは、同金、同銀成、同玉、33銀生、13玉、15香、14歩合、24金、12玉、14香、21玉で逃れです。
 25香はどうでしょうか?23歩合とでも受けてくれれば22金から清算して12金と打って詰みますが11玉と銀を取られると22香と同じでダメです。
 11玉と銀を取られても大丈夫という手があります。29香の最遠打です。
 11玉なら12歩成、同玉、22金打から金ずらしで19まで追って18金打で詰みます。
 しかし初形で29には65角が利いています。
 ここまで来れば正解はわかりますね。
 54角成とするのが妙手。
 同桂と取ってくれれば65角の利きが消えるので22香から清算して33銀生の筋で詰み。
 33銀生を消して43飛合は同馬、同角、12歩成、同玉、22飛以下。43金合でも同馬、同角に22金から清算して33銀生で詰みます。32合なら33桂生から21金です。
 よって同角と応じるしかありません。
 ここで狙いの一手が出ます。29香

<3手目:29香>
05_29香

 少し変化を確認しておきます。
 まず22合は、12歩成、同玉、22銀成、13玉、12金、14玉、25金まで。
 23合は22金、同金、同銀成、同玉、12金、32玉、33桂成まで。33桂成を防ぐ23金合は、12歩成、同玉、22金、13玉、23金、同桂、24金、22金まで。23飛合なら、同香生、同金から22飛と打って清算し33銀生で詰み。
 24歩合という中合の受けもありそうですが、22金から清算し、33銀生、13玉に24銀成とできるので、12玉、13歩以下。頭の丸い24角合なら最後23角があります。
 24桂合は、12歩成、同玉、22銀成、同玉(13玉は12金から25金)、33銀生、12玉、22金、13玉、24銀成以下。
 25歩合なら、同香、11玉(24合は22金から清算し、33銀生、13玉に24銀成)、12歩成、同玉、23金、同桂、13歩、同玉、24金、22玉、23金以下。
 25桂合は、同香、11玉(24合は22金~33銀生~24銀成。桂は品切れ)、23桂、同桂、12歩成、同玉、13金、同玉、24金、22玉、23金以下。
 結構変化はあるのですが、難解なものはありません。
 29香に11玉と決まれば、以下は一瀉千里に手が進みます。
 詰上りで29香の意味が分かります。

鷲見慎吾:3手目最遠打が衝撃的、詰め上がりも意外性抜群でした。

★まさに長打一発。

福原徹彦:作意を並べれば29香の意味が分かる。変化は読み飛ばしましたが(苦笑)。

★変化は詳解しましたので確認下さい。そう難しいものはありません。

安田恒雄:最遠打29香の発見がすべてですが、この素材を成立させる盤面3枚の絶妙な桂の配置の作図力に感心しました。ただ、必然とはいえ収束の間延びが・・。

★3桂配置は作者苦心の構図。それを読み取っていただければ作者は満足でしょう。

野々村禎彦:角筋を変えてからの最遠打一閃。あとは並べ詰めのシンプルな構成が好印象。

★「すらすら解ける」というのが主旨ですから、まとめはアッサリ。

則内誠一郎:読み切りの初手が凄い。

himatsume :初手がよく入りますね。

★初手が入って価値があがりました。

山下誠:香の最遠打を成立させる角成が入ったのが値打ち。すらすら度は最高。

★「すらすら度は最高」は最高の褒め言葉ではないでしょうか!

中出慶一:初手角捨てを入れた、香遠打は大いに買える!しかし中盤以降の手順には疑問を感じる。冴えた収束でこの遠打を実現してほしい。

★中合の筋でまとめるというのはありそうですが、シンプルな表現が作者の主張かと思います。

三輪勝昭 :4手目11玉は変化にして欲しい。42銀を44銀にして10手目同桂としてまとめたらそこそこの手順にはなるはず。

★最後に紹介する谷川作は金を取るまとめ方ですね。

有吉弘敏:簡明な配置、且つ高度な初手、香の最遠打。素晴らしい。

★明快な表現が「すらすら」の主旨にマッチした好局です。

奥鳥羽生:新作ではなくパロディ作。森田正司作は五間開きで同一収束、谷川浩司作は最遠打で途中金取り手順。

★解答者からはコメントが無かったので、最後に森田作と谷川作を紹介しておきます。

森田正司作 近代将棋1966年6月(「春霞」第23番、「古今中編詰将棋名作選Ⅱ」第72番)
森田春霞23

  23桂、同香、43桂、21玉、31金、12玉、23と、同玉、34銀、13玉、
  23銀成、同玉、29香、12玉、11角成、同玉、21金、12玉、22金、13玉、
  23金、14玉、24金、15玉、25金、16玉、26金、17玉、27金、18玉、
  28金、19玉、18金打まで33手詰

 25銀が邪魔駒になっていて、これを消去する手順が入ったことが29香の妙手性を高めています。
 29香に25桂合は同香、12玉、11角成、同玉、21金、12玉のとき、23金と打ち、21たまに33桂打で詰みます。


谷川浩司作 詰パラ2003年1月(「月下推敲」第23番)
谷川作「月下」45

  21飛成、同玉、29香、11玉、21金、12玉、22金、13玉、23金、14玉、
  24金、同角、25金、23玉、24金、22玉、33歩成、11玉、22角、21玉、
  32と、同玉、33金、41玉、31角成、同玉、22香成、41玉、32成香、52玉、
  42成香、まで31手詰

 本局はいきなり21飛成と捨て29香と打ちます。
 25桂合は同香、11玉、21金、12玉、23金、21玉、33金、23歩、13桂で詰み。
 24金を同角と取り、金ずらしから18金までの詰み筋は変化にしています。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
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コメント

谷川作収束2手カット案

谷川浩司作の11銀・34歩、21玉・33角、持駒 金金香は素材として洗練されていますね。
序2手は僕なら他の方法がないか考えますが、良案がないなら省きます。
まあ、これはどうでも良い事で、問題は終2手です。これがあるために収束がダレダレに感じてしまいます。
絶対に省きたい2手です。

4駒素材に玉方51香、52歩、62歩。
詰方45歩でどうかな?

45歩は2手目31玉対策。52歩は23金合対策です。

Re: 谷川作収束2手カット案

谷川さんの作品は参考図として紹介したものですから、コメントは控えさせていただきます。
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