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<詰パラ9月号到着>

<詰パラ9月号到着>

 平日の夕方大阪市内の美術館に行ってきました。
 ゆっくり見ていたらすっかり遅い時間になってしまったのですが、外に出るといい感じの夜景に出会うことが出来ました。
美術館_夜景

★☆★ネット作品展解答募集中★☆★
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ、おかげさまで23作と昨年を上回る多数の作品が揃いました。
 投稿下さった作家は次の23名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
   有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、北村憲一、金少桂、則内誠一郎、角建逸、鷲見慎吾、
   妻木貴雄、冨永晴彦、中出慶一、西村章、ぬ、野曽原直之、野々村禎彦、福原徹彦、
   藤原俊雅、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山本勝士、吉松智明
    (敬称略、作品順ではありません)。

 例題紹介で取り上げたように、好形作、趣向作、謎解きを愉しむパズル的な作、あぶり出しなど、すらすら解けて、解けば爽快感を味わっていただける作品が揃っています。
 20手台の作品23作に全手順記載は大変かと思いますので、解答記載方法は簡単にしています。多くの皆さんからの解答をお待ちしています。1問でも解けた方、遠慮なさらずに解答をお願いします。
 解答者の中から若干名に呈賞(詰棋書)の予定です。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(木)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。
  短評は原則としてすべて掲載させていただく予定です。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★出題は → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html
 図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
  図面: http://firestorage.jp/download/39979ed94cac0c4128b2358d0307375f70155841
  解答用紙: http://firestorage.jp/download/6e9c1762affe026fcb2b7024c941d719188d09a7
  パスワードはいずれも「sura2018」です。

■詰パラ9月号到着
 今月は750号。116頁と増ページ。記念号に相応しい企画もあり楽しめる内容。
・表紙は小林さん。最近の活躍も初入選から30数年経ってからの復活だったんですね。詰備会や詰四会などで良くお会いしますが、にっこり笑って出してくる作品は骨のあるものが多い印象。本作は解いて気持ちの良い作品とのことです。
・詰棋校(12P~)。
小学校:3月や9月は軽めの傾向とのこと。残暑きびしい中、爽やかな作品は大歓迎。
中学校:煙詰にチャレンジとは素晴らしい意気込み。ただ名作を見てしまうとハードルが上がってしまうのも事実。高みを目指すのは大変なことですね。
高校:本校も軽い作品が入っているとのこと。ありがたい気配り。
短大:今月は解いてみようと思わせる豪華メンバー!それにしても在庫が0というのはすごいですね。中編作家は投稿のチャンス!
大学:谷川先生の作は易しいとのこと。皆さん解答しましょう!
大学院:今月は宮田さんと服部さん。難解ではないのかと恐れますが、構想作とのことです。それから後任も無事決定とのこと、良かったですね。
・棋士の宴(18P~)。プロ棋士8名による作品展。室田さんの初入選も注目ですが、これだけのメンバーと作品が揃うのも詰パラだからこそ。賞品もいいですね。
創棋会作品展(21P~)
今回の課題は合作による「あぶり出し」。組曲ですので詰上りが想像しやすい作品展です。ふるってご解答下さい。
また詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送っていただく「パスワードクイズ」も実施中。こちらの賞品にはレア品を用意しています。あわせてご解答をお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com
・全国大会レポート(22P~)
驫飛龍さんによる12Pの力作。写真も沢山あって昨日のことのように思い出します。
・アマレン杯握り詰(34P~)
全国大会で優秀作として選ばれた3作と記念詰将棋の計5題が出題されています。握り詰はいずれも力作。初見の方は是非挑戦してみてください。
・全詰連の頁(35P~)。
全国大会の幹事会報告。解答選手権の運営、看寿賞の選考、普及について書かれています。詰将棋の面白さ、楽しさを伝えていく仕事、お手伝いいただける方は是非ご一報ください。
・短編コンクール優秀作品コレクション2(36P~)
昭和60年(1985)から平成12年(2000)までの首位作(不完全発見のときは上位作)が紹介されています。平成5~7年の時期はD級順位戦が掲載されたりしています。
こうやって眺めると昭和60年の愛さんや平成11年の三谷さんの作などは古典かと思うほど色々なところで取り上げられていますね。
また小林さんや赤羽さんの活躍もなつかしい(小林さんは息長く活躍されているのがすごい!)。
・持駒のある風景(48P~)
全国大会関連の話題。名刺集めは楽しいですね。私も数名の方から頂戴しました。自身は刷れるような作品がなく差し上げられないのが申し訳ないのですが。
・朗人作家倶楽部(49P~)
750記念の作品展。実戦形、持駒趣向、盤面象形、趣向作とベテランの持ち味を発揮した作品展。私も歳を重ねるだけでなくこうありたいものです。
・おもちゃ箱だより(50P~)
創作支援プログラムのお話。
・ちえのわ雑文集(52P~)。
角さんの「古今中編詰将棋名作選」の記事。昨年の「短編」に続く快挙。誤植もかなり少ない印象。「中編Ⅱ」も楽しみですが調査から始めないといけないので、少し先になりそうです。
・社団戦2日目(62P~)
快進撃が続いていますね。写真の皆さん表情も凛々しい感じ。
8/26も好成績を収められたようですね。
・結果稿
順位戦(72P~)。各クラスとも上位作は濃密な内容に圧倒されます、残留、降級となった作も順位戦らしく力の入ったものばかり。
同人室(89P~)。今回のお題は「不利感」。テーマとしては面白いのですが、解釈は作者次第のところもあって作者のことばが面白かったですね。今後評点2.2以下は非入選とされるとのこと。解答者の評価は辛口のようにも感じますので、なかなかきびしいですね。とはいうものの同人作家への期待は大きいので、これからが楽しみです。
やさしい大学院(97P~)。田島さんの作品は833手!あらためて鑑賞したいと思います。
創棋会作品展(101P~)。課題は「ダブル不成」でした。5題出題でしたが易しい作品もあり、解答者の評価もまずまずでした。
・編集室(116P~)800号は4年と2ヶ月先の2022年11月号です。柴田さんもきっとお元気で健筆をふるわれていることでしょう。藤井フィーバーのようなことが起こるかどうかわかりませんが、今のブームを機に、創る・解く・読む・評論する・観る・交流する・イベントを行う・イベントに参加する等々、さまざまなタイプのファンを増やし、共に楽しめる環境を整えていく必要があります。

■創棋会の次回課題は「よくわかる作家の個性」
 12月号掲載作品展の課題は、「よくわかる作家の個性」。29手以内です。
 10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

よくわかる作家の個性」。
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。


川崎 弘作 詰パラ1955年8月(「あさぎり」第49番、「北斗」第30番)
川崎弘あさぎり49

 23銀では33玉と上がられ上部脱出が防げません。
 初手は32飛か23飛しかなさそうです。
 32飛、23玉の局面は35飛成の開き王手が有力ですが44の龍で馬を抜かれてしまいます。かといって42飛成では34玉から逃げられてしまいます。
 そうなると23飛しかありません。
 11玉と逃げてくれれば、13飛成、同桂に12銀と捨てて詰むのですが、12玉と寄られると打った飛車が邪魔で23銀が打てません。
 21飛成と切るのが良さそうですが、同玉、32角、11玉、12銀、同玉、23角成、11玉となって持駒桂一枚ではもう一押しが出来ません。
 23飛、12玉では手が無いように見えますが、ここで13飛成と切るのが英断の一手。同桂なら23銀があるのですが、同玉と取られると44龍の利きが強く、上部脱出の不安もあります。
 しかし13同玉には35角という豪快な一手がありました。

<5手目:35角>
川崎弘あさぎり49_35角

 同龍なら14銀と打って詰みます。24合でも14銀です。24金(飛)合が好防のようですが、14銀、12玉、23銀打、11玉、44角と龍を取って詰みます。もちろん12玉や22玉なら23銀で簡単。
 受けがないようですが24龍の移動合が強防。
 14銀から23銀打の変化で44角と取られるのを防いでいます。
 こうなると14銀から23銀成と清算し、23同玉となったところで24飛と攻めるしかないのですが、生の飛車角で追うのは不安があります。
 24飛に32玉と逃げたところで、43銀が好打。同玉と取れば53角成から42馬まで。この変化も気が利いています。
 以下、33玉と寄れば42銀直不成、32玉とかわして31銀成、33玉と上がれば42銀不成と、二枚の銀を活用して迫っていきます。
 最後は42同玉と取るしかなく、22飛成と成り込んで収束。

【詰手順】23飛、12玉、13飛成、同玉、35角、24龍、14銀、22玉、
   23銀成、同龍、同馬、同玉、24飛、32玉、43銀、33玉、
   42銀直不成、32玉、31銀成、33玉、42銀不成、同玉、22飛成、43玉、
   53歩成、34玉、24龍まで27手詰

 川崎弘さんも個性豊かな方でした。
 作家としても理論家としても活躍され、その内容は「北斗」にまとめられています。
 「北斗」に収載された論考の数々は、今読んでも陳腐な感じはなく、参考にさせていただいています。
 川崎さんの作風として有名なのは「不利感」の演出でしょう。
 本作も指しにくい手が続き心理的な難解さが表現された好作です。


柴田昭彦作 詰パラ1970年7月
 (「詰将棋三十年」第75番、「古今中篇詰将棋名作選Ⅱ」第82番)
柴田昭彦中篇Ⅱ

 続いて柴田昭彦さん。
 柴田さんと言えば、打歩詰や合駒を主題とする作品を数多く手掛けられています。
 本作はどちらかと言えば趣向的な味わいの作品ですが、作風があらわれた一作ではないかと思い紹介させていただきました。
 初手は43歩不成。成れば打歩詰ですから当然の一手ですが詰将棋らしいイントロ。
 31玉に32歩と叩き、同玉に23角不成と角の不成が出てきます。
 成れば31玉で打歩詰ですから、これも普通に指せる一手ですが、ここから角の妙技が始まります。
 31玉に32歩と打ち、22玉となったところで45角不成と 45のと金を取ります。
 32玉とかわせば23角不成と入り、31玉、32歩、22玉に、34角不成と角の位置を45から34に替えます。
 32玉に23角不成では持歩が減るだけで堂々巡りです。
 ここで局面の打開を図る一手が42歩成です。

<17手目:42歩成>
柴田昭彦中篇Ⅱ42歩成

 42歩成を同馬と取るのは、23飛成から32地点で清算し32同玉に43角打とすれば駒余りの追い詰です。
 (※35手駒余りなので変長なのですが、当時は許容範囲ということもあってか、結果稿でも触れられていませんでした)
 42同歩と取るのは23角成、31玉、51龍があるので、42同玉と応じるしかありません。
 これで44龍が実現できました。45とを消し、角を45から34に据え直して、何度も角不成を繰り返したのは、この44龍を実現するためでした。
 以下もう一度23角不成が入って、32歩、22玉のとき、13歩成が決め手です。
 これで14の歩を消して14角成と開き王手。
 25桂と飛車を取られますが24龍と回れば収束。
 本局は合駒こそ出てきませんが、打歩詰回避の角不成が趣向的で謎解きのパズルのような手順を愉しむことが出来ます。

【詰手順】43歩不成、31玉、32歩、同玉、23角不成、31玉、32歩、22玉、
  45角不成、32玉、23角不成、31玉、32歩、22玉、34角不成、32玉、
  42歩成、同玉、44龍、31玉、32歩、同玉、23角不成、31玉、
  32歩、22玉、13歩成、同桂、14角成、25桂、24龍、12玉、23龍まで33手

 柴田さんの打歩詰や合駒作品、代表作を選べば次の2作は必ず入るのではないかと思います。
 以前にブログで紹介していますが図面のみ再掲します。

柴田昭彦作 詰パラ1967年11月、看寿賞
(「あさぎり」第58番、「詰将棋三十年」第100番、「古今中篇詰将棋名作選Ⅰ」第114番)
柴田昭彦_パラ196711

手順は以下を参照ください
→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-56.html

柴田昭彦作 近代将棋1967年8月
(「あさぎり」第60番、「詰将棋三十年」第73番、「古今中篇詰将棋名作選Ⅱ」第77番)
柴田昭彦_近将196708

手順は以下を参照ください
→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-47.html


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
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