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次々回課題は「よくわかる作家の個性」

<次々回課題は「よくわかる作家の個性」>

 最高気温が40度を超えるところがあるようで、とにかく暑い!
 こういうときは冷たいものが一番です。
 冷蔵庫に入っていた一品がこれ。
 この商品、近年の将棋ブームにあやかったものかと思ったら、発売50周年。命名の由来は村田英雄の「王将」だそうです。

アイスクリーム

■現代中編名作選
 『短編』を手に取ったときの感動が蘇る一冊。
 すでに廃刊・休刊となった「近将」「ジャーナル」「めいと」それに「スマホ詰パラ」をはじめとするWEBからも多くの作品が採られているので、この一冊で40年間の中編詰将棋(19~29手)の軌跡をたどることができます。
 30人の選者による多様な視点から選ばれた作品は一つ一つが珠玉のような素晴らしいものばかり。どのページを開いても思わず解説を読みふけってしまいます。
 まさに選りすぐりの作品集。

■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
  ☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催 するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
 ※ blogsokikaitusin@gmail.com
 ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
 ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
 ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

 ☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
     ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

 ◇例題紹介
 「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

柴田昭彦作 詰パラ1990年1月(「月下美人」簡素図式第15番)
柴田作簡素図式

 使用駒は角と歩だけ。視覚的にも素晴らしい好形です。
 初手13角成は軽く22歩と突き出されて続きません。
 42歩成から32と と捨てるのが味の良いイントロです。
 32同玉には33角成がありますから、11玉と逃げます。
 急いで33角成としては22合で手も足も出ません。
 ここは12歩から13歩と拠点をつくっておかなければいけません。

<7手目:13歩>
柴田作簡素図式_13歩

  23玉と上がられると捕まえにくそうな感じですが、33角成とすれば大丈夫です。
  13玉に24馬と追い、12玉に13歩と拠点を作ります。
  11玉となったところで、ようやく33馬とすることができます。
  22の合駒は桂が最善です。

<16手目:22桂合>
柴田作簡素図式_22桂

 22合は頭に利く駒なら取って12から打って詰みます。
 角は品切れですから、桂馬しかありません。
 これは同馬と切り、23桂と捨てれば同歩に33角成までの詰みとなります。

 本作、簡素図式で使用駒も角と歩だけ。32とや22桂合のような詰将棋らしい手も入って、難しい変化もなくすらすら解けます。こういう好形で、易しく、スッキリ解ける作品も「すらすら解ける20手台」にうってつけです。

【作意】42歩成、22玉、32と、11玉、12歩、同玉、13歩、23玉、
  33角成、13玉、24馬、12玉、13歩、11玉、33馬、22桂合
  同馬、同歩、23桂、同歩、33角成まで21手詰


よくわかる作家の個性」。
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。

中出慶一作 詰パラ1969年12月(「想春譜」第88番)
中出作軽趣向

 かなり大掛かりな配置ですがどんな手が飛び出すのでしょうか。
 25角のような俗手では35玉とされ44と24に逃げ道が出来て失敗。
 26金と捨てて71角不成と82角を活用するのが好手順。
 なぜ71角不成とするのか、角成ではいけないのか、それは手順を進めるとわかります。
 71角不成には15玉と飛を取る一手ですが、17金を消したことで16角を動かせば19香による開き王手が出来ます。
 どこにいくのが正解でしょうか?
 正解は最遠移動の61角不成です。
 これもなぜ不成なのか、手順を追ってみましょう。

<5手目:61角不成>
中出作軽趣向_61角生

 61角不成の開き王手には19と と香を抜きます。
 そこから、16歩、25歩、34歩、43歩と連打します。
 51玉と逃げたところが次図。

<14手目:51玉>
中出作軽趣向_51玉

 この局面をよく見てください。
 61角が馬だったら2手前の43歩が打歩詰になるところでした。
 また71角が馬だったらこの局面が打歩詰。
 71と61の二回の角不成はいずれも打歩詰を避けるためだったのですね。
 ここから52歩、61玉となったところで、68飛と飛車の活用。
 62飛成、53龍、44龍、35龍、26龍と階段を上るように追って詰み上がりました。
 
 二度の角不成に謎解きの味があり、前後は玉のエレベーターという軽趣向でまとめられた一局。 
 難しい手は無いのですが大駒の特徴を活かした手順に趣向を盛り込んだ構成は中出さんのお得意の領域です。
 もちろん、解いて楽しい趣向作という意味ではこのような作品も「すらすら解ける20手台」にピッタリですね。

【作意】26金、同玉、71角不成、15玉、61角不成、19と、16歩、24玉、
  25歩、33玉、34歩、42玉、43歩、51玉、52歩、61玉、
  68飛、52玉、62飛成、43玉、53龍、34玉、44龍、25玉、
  35龍、16玉、26龍まで27手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ  」 
  投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
  
***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

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以上
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