詰パラ7月号到着

<詰パラ7月号到着>
 先月滋賀に行った時の写真。レトロな建物で午後の一服。
琵琶湖1

琵琶湖2

■詰パラ7月号
・表紙。八尋さん。45年半、休むことなく作品を発表し続けるというのはなかなかできることではありません。まさに「継続は力なり」。全国大会でお会いできるのを楽しみにしております!(今年は26回目ですね 笑)
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:詰将棋のイベント、各地の会合に参加するのは楽しみですが旅費をどうするのか、そこは頭の痛いところです。
 中学校:太刀岡さんの就任ご挨拶。メール解答OKで投稿は編集部経由とのことです。
 高校:投稿数は意外と少ないのですね。
 短大:社団戦での詰パラチームの活躍を期待しています。
 大学:任期途中で担当交代?後任は廣瀬崇幹さんとのこと。久保さんお疲れ様でした。
 大院:馬ノコ超長編特集。「98歩を狙ってください」というありがたいヒント付きです(笑)。
・彩棋会作品展(18P~)。須藤さんは同人入り間近。山田修司さんも健在。
・詰備会作品展(19P~)。手をつけてみたくなる作品が揃っていますね。
・西山朋佳さん祝賀詰(20P~)。5月号に続いて谷口さんのあぶり出し。西山さんには奨励会の活躍も期待。
看寿賞(21P~)。武島さん、上谷さん、田島さん、おめでとうございます!
 武島さんの受賞のことば、「違った見方があっても良いのではないでしょうか」というのは同感。もっと多くの方に一般推薦していただければと思います。
 それからスマホ詰パラにも良い作品が多いのはその通りだと思います。武島さんが編集されたアンソロジーで好作の数々に触れることが出来ましたので異論はありません。ただ私のように紙とPCだけが情報源の人間にとっては、スマホ詰パラの世界はちょっぴり縁遠いのです。
・全詰連の頁(40P~)。柳田さんが顔を出された祝賀会などのお話。
・持駒のある風景(42P~)。類作の話。私には示された作品は同じ収束を使用した別の作品に見えるのですが、認識が甘いのでしょうか。
・おもちゃ箱だより(44P~)。楽しい趣向詰の世界と創作プログラミングのお話。
・ちえのわ雑文集(46P~)。本名よりも「kisy」というペンネームが有名な岸本さんの登場。詰将棋の発表媒体という興味深いテーマ。スマホ詰パラは「スマホを持っていれば」お勧めなんですね…。Twitterの「おやつ」と「おつまみ」はときどき拝見することがあります。好形で易しく楽しめる作品が多いのは納得。「暁将棋部屋」は入手しました。個人的には紙媒体がありがたい。
・サロン(52P~)。「暁将棋部屋」の記事。文中にもありますが「詰将棋ファン」が柳原さんの手で発行されるとのこと。こちらも楽しみです。
遅ればせながら創棋会のネット作品展「教材に使える10手台partⅡ」の結果報告もさせていただきました。
・会合案内(56P~)。7~8月の会合がずらりと並びました。全国大会(7/15)と創棋会例会(8/19)があるので、なかなかスケジュール調整が難しい…。
・結果稿:幼稚園(61P~)で解答者159名中105名が誤解。やさしい手筋物の7手詰だが84名が変別に陥ったとのこと。西村さんも苦笑?
・編集室(104P):柴田さんが全国大会と新刊書に触れています。全国大会の参加人数は、2014川崎149人、2015大阪125人、2016倉敷110人、2017名古屋133人という推移です。将棋ブームが詰将棋の世界にも影響を与えるかどうか注目。
 また新刊書籍は、中編名作選(41P)、解答選手権2018(54P)、実戦形パラダイス(57P)が紹介されています。「中編」は昨年の「短編」に続くもので今から楽しみです。
・裏表紙:全国大会の案内。今年は12時開始と、例年よりやや早いスタート。

■第34回全国大会
 全国大会は7月15日(日)です。開催まで約2週間。
 中篇名作選や解答選手権年鑑などの新刊も今から楽しみですね。
 創棋会でも「漫陀楽」「撫子」などを販売する予定です。


■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
  ☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
   ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

例題紹介
すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

二上達也作 「将棋魔法陣」番外4番1953年2月(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」第41番)
二上_1_41

 本局も好形に持駒一色と解いてみようという気になる図です。
 持駒は桂4枚、初手はどこから打てばよいでしょうか。
 54桂と打つと31玉でまったく寄りませんので、34桂と打つのが正解。
 34桂に51玉なら63桂と打てるので41玉、32歩成、同玉、22馬、41玉、33桂、同飛、51桂成で詰みます。54桂では31玉のとき23歩があるので桂が打てないという仕組みです。
 34桂には41玉と逃げ、32歩成、同玉、22馬と活用して41玉となったところでちょっと手が止まります。

<6手目:41玉>
二上_1_41_6手41玉

 33桂では同飛で続きません。
 拠点に見える34桂を42桂成と捨てるのが好手。
 同飛なら33桂と打てるので51玉に63桂までです。
 同玉の一手に54桂と打ち換えるのが狙いです。
 54桂には41玉と逃げますが、52歩成、同玉、62馬と包囲網を絞っていきます。
 41玉となったところでは二枚馬が包囲してもう一息です。
 ここでどう攻めますか?

<14手目:41玉>
二上_1_41_14手41玉

 ここでもう一度42桂成と捨てて同玉に34桂と打ち換えるのが好手順。
 41玉と引けば、53桂と捨て同飛と取らせてから31馬と捨てるのが決め手です。
 同玉に53馬と質駒の飛車を奪い、21玉に11飛と捨てるのが気持ちの良い流れです。
 同玉に44馬から22馬までの詰みとなります。

 本局、迷うところは初手くらいで難解さはありません
 手順は、桂打ち、歩の成捨て、桂の成捨て、桂の打換えとリズミカルな手順が繰り返され、最後は大駒を捨てての締めくくりと、終始楽しめます。
 こういった軽趣向も「すらすら解ける20手台」向きのカテゴリーの一つです。

【作意】34桂、41玉、32歩成、同玉、22馬、41玉、42桂成、同玉、
  54桂、41玉、52歩成、同玉、62馬、41玉、42桂成、同玉、
  34桂、41玉、53桂、同飛、31馬、同玉、53馬、21玉、
  11飛、同玉、44馬、12玉、22馬まで29手詰
    *25手目31飛からの迂回手順があります。

よくわかる作家の個性」。
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。

塚田正夫作 近代将棋1957年4月(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」補遺9番)
塚田1_補9

 自然な初形。
 22角成のような俗手では上部に脱出されるので、32銀が軽い打診。
 12玉なら22角成から21飛成、また同金なら13角成があるので、同玉と応じます。
 ここで41飛成が気持ちの良い大駒捨て。
 21玉と戻られると銀一枚捨てただけのように見えますが、32金と捨ててから、42角成と開き王手するのが好手順。角は13に成って活用したいところなのでちょっと意表を突かれます。

<7手目:42角成>
塚田1_補9_42角成

 31の合駒が飛や香なら32馬から22金。桂や角なら32龍。金銀なら32龍から清算して詰みます。
 そこで12玉とかわして32龍に22合で凌ごうとします。
 飛金銀合は作意通り追って早詰み。また角なら同龍から31角。桂には23龍から33馬というように詰みがあるので22香合が最善。
 香合にはアッサリ同龍と切ってしまうのがよく、33歩成から23と と清算し24金と打てば簡単な詰み。

 「○○流」と言えば真っ先に思い浮かべるのが「塚田流」ではないでしょうか。
 本作は「名作選」から吉田健さんの名解説を引用させていただきます。
 「詰将棋にはプロもアマもない。ただ旨い、ヘタがあるだけである。但し最高のプロ棋士にして詰将棋の名手『塚田流』ともなると、やはりその風格は争えない。簡素な棋型、楚々とした寄せに、ぴんと一本の筋が通る。」

【作意】32銀、同玉、41飛成、21玉、32金、同金、42角成、12玉、32龍、22香合、
  同龍、同玉、33歩成、13玉、23と、同玉、24金、12玉、14香、21玉、
  22歩、同玉、33金、21玉、32金まで25手詰
    *23手目13金でも詰むキズがあります。

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性」
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

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以上

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